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僕の大切な人 マーカス視点4
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あの事件で僕がいながら彼女にあんな怖い思いをさせるなんてと両親からもきつく叱責を食らった。
特に、彼女の父であるデュトロ―侯爵の怒りと彼女に対する心配はものすごかった。
僕はひたすら謝り続けた。
心配したデュトロ―侯爵が娘である彼女をすぐに帰すよう伝えてきたが、彼女が留学継続を強く希望してくれた。
彼女がいなくなるんじゃないかと絶望感を味わってしまっていた僕は、彼女のその意志を聞けて胸をなでおろした。
もう二度と彼女に怖い思いはさせないよう気を引き締めて行こうと決意した。
そしてあの一件で関与した馬鹿な奴らとミリアリアとかいう女には即時に処分が下された。
もっと重い刑でもよかったのではと内心不服ではあったが、もう奴らが彼女の目に触れることはないのだからと自分を納得させた。
それ以来、気がついたら僕の癖になっていたらしく、少し離れただけでも僕の目はいつも彼女を追うようになってしまった。
彼女もそれに気が付いているのだろう。
たまに目が合うとニコッと僕に笑顔を向けてくれる彼女が愛おしい。
心配性な僕は、剣術の訓練で彼女のそばを離れる際、必ず彼女に一人にならないで僕を待つようにお願いしてから傍を離れるようになった。
クラスのみんなはそんな僕の気持ちに気が付いているようで、生暖かい視線を送ってくるが知ったことではない。
そうして、剣術の訓練に向かっていたある日、なぜかザッカリーが僕に教室に戻るように伝えてきた。理由を問うても何も教えてくれなかったが、気になった僕はすぐに教室に戻っていった。
僕に背を向けた形で彼女はバネッサ嬢と向かい合って話しているのを見つけて近づいて行った。
会話が聞こえてきて、立ち聞きなんてするべきではないと理解していたがどうしてもその場から離れることはできなかった。
彼女が婚約を解消したことを気にしていたなんて気が付かなかった。
僕がそんなの気にするわけがないのにまだまだ僕のことを分かってもらわなきゃなと思った。
人の気持ちが信じられなくなったと言って悲しい顔をした彼女をすぐに抱きしめて、君は全然情けなくなんてないんだよとその場で伝えてあげたかった。
大事な彼女をこんな気持ちにさせてしまったあの元婚約者の男に心底殺意が沸いた。
そして彼女は自身を臆病者だと言って、僕の彼女への態度が変わってしまうことを恐れていた。そんなはずないのに…。
そんな風に思ってくれていたなんて、彼女への愛しさで頭の中がおかしくなりそうだった。
同時にもしかして少しは僕のことを好きになってくれているんだろうかと鼓動がドッドッとうるさくなった。
この恋をあきらめるつもりはさらさらなかった。
これから先、彼女以外の誰かに再び恋に落ちるなんて想像もつかないし考えたくもない。
なんなら、今すぐにでも協会に行って神の前で誓ってもいいくらいだった。
彼女も僕にドキドキしたりモヤモヤしたり鼓動が早くなるなんて、嘘だろ…。
僕の傍は安心できて心地よいだって…?
なんだか自分に都合の良い夢を見ている気分になった。
ああ…もうお手上げだよ。また君の勝ちだ。
これ以上、待てが出来なくなった僕は彼女らの会話を遮ってしまった。
そしてその場で彼女に僕の愛を誓った。
ローズマリー嬢、僕の愛を受け入れてくれてありがとう。
僕は幸せに満ちたこの瞬間を一生忘れないだろう。
特に、彼女の父であるデュトロ―侯爵の怒りと彼女に対する心配はものすごかった。
僕はひたすら謝り続けた。
心配したデュトロ―侯爵が娘である彼女をすぐに帰すよう伝えてきたが、彼女が留学継続を強く希望してくれた。
彼女がいなくなるんじゃないかと絶望感を味わってしまっていた僕は、彼女のその意志を聞けて胸をなでおろした。
もう二度と彼女に怖い思いはさせないよう気を引き締めて行こうと決意した。
そしてあの一件で関与した馬鹿な奴らとミリアリアとかいう女には即時に処分が下された。
もっと重い刑でもよかったのではと内心不服ではあったが、もう奴らが彼女の目に触れることはないのだからと自分を納得させた。
それ以来、気がついたら僕の癖になっていたらしく、少し離れただけでも僕の目はいつも彼女を追うようになってしまった。
彼女もそれに気が付いているのだろう。
たまに目が合うとニコッと僕に笑顔を向けてくれる彼女が愛おしい。
心配性な僕は、剣術の訓練で彼女のそばを離れる際、必ず彼女に一人にならないで僕を待つようにお願いしてから傍を離れるようになった。
クラスのみんなはそんな僕の気持ちに気が付いているようで、生暖かい視線を送ってくるが知ったことではない。
そうして、剣術の訓練に向かっていたある日、なぜかザッカリーが僕に教室に戻るように伝えてきた。理由を問うても何も教えてくれなかったが、気になった僕はすぐに教室に戻っていった。
僕に背を向けた形で彼女はバネッサ嬢と向かい合って話しているのを見つけて近づいて行った。
会話が聞こえてきて、立ち聞きなんてするべきではないと理解していたがどうしてもその場から離れることはできなかった。
彼女が婚約を解消したことを気にしていたなんて気が付かなかった。
僕がそんなの気にするわけがないのにまだまだ僕のことを分かってもらわなきゃなと思った。
人の気持ちが信じられなくなったと言って悲しい顔をした彼女をすぐに抱きしめて、君は全然情けなくなんてないんだよとその場で伝えてあげたかった。
大事な彼女をこんな気持ちにさせてしまったあの元婚約者の男に心底殺意が沸いた。
そして彼女は自身を臆病者だと言って、僕の彼女への態度が変わってしまうことを恐れていた。そんなはずないのに…。
そんな風に思ってくれていたなんて、彼女への愛しさで頭の中がおかしくなりそうだった。
同時にもしかして少しは僕のことを好きになってくれているんだろうかと鼓動がドッドッとうるさくなった。
この恋をあきらめるつもりはさらさらなかった。
これから先、彼女以外の誰かに再び恋に落ちるなんて想像もつかないし考えたくもない。
なんなら、今すぐにでも協会に行って神の前で誓ってもいいくらいだった。
彼女も僕にドキドキしたりモヤモヤしたり鼓動が早くなるなんて、嘘だろ…。
僕の傍は安心できて心地よいだって…?
なんだか自分に都合の良い夢を見ている気分になった。
ああ…もうお手上げだよ。また君の勝ちだ。
これ以上、待てが出来なくなった僕は彼女らの会話を遮ってしまった。
そしてその場で彼女に僕の愛を誓った。
ローズマリー嬢、僕の愛を受け入れてくれてありがとう。
僕は幸せに満ちたこの瞬間を一生忘れないだろう。
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