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僕の大切な人 マーカス視点1
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ローズマリー嬢とあの男の婚約が解消されてから、ローズマリー嬢が屋敷に引きこもってしまった時のことだ。
僕と出会った時の彼女は、既にあの元婚約者についてあまり気にするそぶりをしていなかったので、婚約解消後の彼女が可哀そうになるくらい憔悴していたのには少し驚いてしまった。
でも、あの男と王女の距離がいつも近かったのを考えたら、婚約解消の裏にはおそらく公にはできない重大な原因があるのだろうとすぐに察することが出来た。相手は王族だ。
あの国を彼女が離れて結果的にはよかったと思う。
嫌なことをすぐにでも忘れられるといいのだけれど。
留学の為、同じ屋敷で生活をするようになってからはすっかり元の彼女に戻ってくれたみたいで少し安心した。
彼女の学園生活初日の朝、同じ馬車で学園に向かった。
朝起きて、共に彼女と朝食をとり学園へ向かう。
馬車から降りた彼女のその華奢な手を取り、エスコートをして共に教室へ向かう。
彼女が現れると周囲からざわめきが起こった。
その理由は明らかだった。
皆が彼女の美しさに驚嘆したからだ。
出来たら彼女を僕だけが目に触れられるところに閉じ込めておきたいという衝動に駆られた。
そんな危ないことを考えてしまった僕を彼女はどう思うだろうか。
そんなことを考えながら、事前に手を回し彼女の隣の席を確保した僕は、教室でも幸せな時間を過ごす。
彼女がいると今までと比べ物にならないくらい、この学園生活が鮮やかで楽しいと感じてしまう。
彼女に学園生活に早くなじんでほしくて、僕の親友のザッカリーとその婚約者のバネッサ嬢をすぐに紹介した。
僕たち四人で放課後にカフェに行ったり、彼女と二人だけで図書館に行ったりと充実した時間をすごせる幸せに感謝した。
この国に来てから、ポポアを大変気に入ったらしくそれを使ったデザートをよく好んで食べている彼女は本当に天使のようだ。
もっと、色んなカフェに連れて行って美味しいデザートをほおばる彼女が見たい。
もっと、図書館で僕おすすめの本を彼女に紹介したい。
週末は彼女と二人だけで、色んな観光地を回ってこの国のすばらしさを紹介したい。
彼女のことを考えるだけで僕はどんどん欲張りになってしまうようだ。
ある日、僕たち四人でカフェに行ったときに、彼女がおいしそうに食べていたデザートのクリームがその小さな口についてしまっていた。
そんな彼女が可愛すぎて見惚れてしまっていた間に、バネッサ嬢がそれを僕たちに気づかれないように彼女にこそっと伝えているのが分かった。
もう少し見ていたかったのにと馬鹿なことを思ってしまった僕は、気が付いた時にはそのクリームを指ですくい自らの口で味わってしまっていた。
無意識とはいえ、なんて大胆なことをしてしまったのだろうと我に返った僕はしばらくそのまま固まってしまった。
ザッカリーには僕の行動にかなり驚いていたが、そのあと一言、頑張れよとこそっと言われてしまった。
僕と出会った時の彼女は、既にあの元婚約者についてあまり気にするそぶりをしていなかったので、婚約解消後の彼女が可哀そうになるくらい憔悴していたのには少し驚いてしまった。
でも、あの男と王女の距離がいつも近かったのを考えたら、婚約解消の裏にはおそらく公にはできない重大な原因があるのだろうとすぐに察することが出来た。相手は王族だ。
あの国を彼女が離れて結果的にはよかったと思う。
嫌なことをすぐにでも忘れられるといいのだけれど。
留学の為、同じ屋敷で生活をするようになってからはすっかり元の彼女に戻ってくれたみたいで少し安心した。
彼女の学園生活初日の朝、同じ馬車で学園に向かった。
朝起きて、共に彼女と朝食をとり学園へ向かう。
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出来たら彼女を僕だけが目に触れられるところに閉じ込めておきたいという衝動に駆られた。
そんな危ないことを考えてしまった僕を彼女はどう思うだろうか。
そんなことを考えながら、事前に手を回し彼女の隣の席を確保した僕は、教室でも幸せな時間を過ごす。
彼女がいると今までと比べ物にならないくらい、この学園生活が鮮やかで楽しいと感じてしまう。
彼女に学園生活に早くなじんでほしくて、僕の親友のザッカリーとその婚約者のバネッサ嬢をすぐに紹介した。
僕たち四人で放課後にカフェに行ったり、彼女と二人だけで図書館に行ったりと充実した時間をすごせる幸せに感謝した。
この国に来てから、ポポアを大変気に入ったらしくそれを使ったデザートをよく好んで食べている彼女は本当に天使のようだ。
もっと、色んなカフェに連れて行って美味しいデザートをほおばる彼女が見たい。
もっと、図書館で僕おすすめの本を彼女に紹介したい。
週末は彼女と二人だけで、色んな観光地を回ってこの国のすばらしさを紹介したい。
彼女のことを考えるだけで僕はどんどん欲張りになってしまうようだ。
ある日、僕たち四人でカフェに行ったときに、彼女がおいしそうに食べていたデザートのクリームがその小さな口についてしまっていた。
そんな彼女が可愛すぎて見惚れてしまっていた間に、バネッサ嬢がそれを僕たちに気づかれないように彼女にこそっと伝えているのが分かった。
もう少し見ていたかったのにと馬鹿なことを思ってしまった僕は、気が付いた時にはそのクリームを指ですくい自らの口で味わってしまっていた。
無意識とはいえ、なんて大胆なことをしてしまったのだろうと我に返った僕はしばらくそのまま固まってしまった。
ザッカリーには僕の行動にかなり驚いていたが、そのあと一言、頑張れよとこそっと言われてしまった。
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