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有意義な時間
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我が国の文化に触れるため、メリッサの従兄が私たちの学園に通うことになった。
隣国の、シューゼント王国から来たその方は、私たちと同じく侯爵家の次男でマーカス・デニロン侯爵子息様だ。
サラサラの銀髪を後ろでひとくくりにした方で、翡翠色の透き通る瞳がとても印象的だ。体躯も締まっていて女性からの人気が高そうな方だなー、というのが私の第一印象だ。
瞳の色と同じ色のカフスを右耳につけているのも相まってとても華やかな感じの方だ。
事前にメリッサからマーカス様のことは聞いていたし、私たちは同じクラスになったこともあって、マーカス様とはすぐに打ち解けることができた。
最近では、メリッサとキングストン様、マーカス様と私の四人で行動することが多くなってきた。
ただ、私が外で読書を楽しみながらランチを楽しむのは相変わらずだったのだが、すぐに、マーカス様も読書が大好きだということで、私とランチの時間を共に過ごすようになった。
ランチを食べながらすごす、マーカス様との穏やかで楽しい時間が好きだ。
お互いに読書が好きなので、ただ静かにお互いが好きな本を読んで過ごしたり、お互いの国のおすすめの本を紹介しあった。
話の流れで、最近は学園が終わってからよく一人でカフェに行ったり学園の近くの大きな図書館に寄ったりすることを話したら、マーカス様はびっくりされていた。
私のような貴族女性が一人でカフェや図書館に行くというのは、と真顔で心配されてしまった。
ただし、マーカス様もこちらの国の図書館には非常に興味があったらしく、ここだけの話、甘いものには目がないという事で、ここ最近、放課後も私たちはよく時間を共に過ごすようになった。
甘いものが好きな男性って、なんだかかわいいと思ってしまったのは心にとどめておいても、カフェでいつも美味しそうに甘いものを食べるマーカス様と時間を過ごすのはそんなに悪くない気がした。
図書館でこの国のおすすめの本を紹介してはそれを借りてカフェに立ち寄ってから、マーカス様にも向こうでおすすめの作家や本を語ってくれた。
文化も似ているようだが向こう独自のもの多いらしく、互いの文化の違いを語る時間は本当に有意義なものだった。
ある週末、メリッサに誘われて、キングストン様とマーカス様と私の四人で王都を王都を馬車で回ることにした。
四人での週末を過ごしたのは初めてだったが、話が弾み、紹介する場所場所でマーカス様が感嘆の息を漏らすので、私たちはもっといろいろ見てもらおうと張り切った。
その日立ち寄ったこの国伝統の料理を提供する店でのランチも格別で本当に楽しい時間を過ごすことが出来た。
帰り際に、私が本当に楽しい時間をありがとうと伝えたら、マーカス様が、
「それはこちらのセリフだよ。」
と言って、顔を手で覆ってうつむいたのでどうしたんだろうと思ったら、メリッサとキングストン様は微妙な顔になっていた。
とにかく、久々に誰かと休日を楽しく過ごせたのは私にとって非常に有意義な時間となった。
もちろん、マーカス様はこちらに文化を学びに来たわけで常に私やメリッサたち以外にも交流を頑張って広げているようだ。
王女様もマーカス様と似たような感じでこちらの文化を学ぼうとしているのだろう。
そして、その王女様をお世話するイザックも私のような気持ちで王女様と有意義な時間を過ごしているのだろうと何となくだが私の中で向こうの気持ちが分かったような気がした。
とにかく、マーカス様のように自分が興味がある事を前向きに楽しく学ぼうとしている姿はとてもまぶしく映り、羨ましくも感じられた。
隣国の、シューゼント王国から来たその方は、私たちと同じく侯爵家の次男でマーカス・デニロン侯爵子息様だ。
サラサラの銀髪を後ろでひとくくりにした方で、翡翠色の透き通る瞳がとても印象的だ。体躯も締まっていて女性からの人気が高そうな方だなー、というのが私の第一印象だ。
瞳の色と同じ色のカフスを右耳につけているのも相まってとても華やかな感じの方だ。
事前にメリッサからマーカス様のことは聞いていたし、私たちは同じクラスになったこともあって、マーカス様とはすぐに打ち解けることができた。
最近では、メリッサとキングストン様、マーカス様と私の四人で行動することが多くなってきた。
ただ、私が外で読書を楽しみながらランチを楽しむのは相変わらずだったのだが、すぐに、マーカス様も読書が大好きだということで、私とランチの時間を共に過ごすようになった。
ランチを食べながらすごす、マーカス様との穏やかで楽しい時間が好きだ。
お互いに読書が好きなので、ただ静かにお互いが好きな本を読んで過ごしたり、お互いの国のおすすめの本を紹介しあった。
話の流れで、最近は学園が終わってからよく一人でカフェに行ったり学園の近くの大きな図書館に寄ったりすることを話したら、マーカス様はびっくりされていた。
私のような貴族女性が一人でカフェや図書館に行くというのは、と真顔で心配されてしまった。
ただし、マーカス様もこちらの国の図書館には非常に興味があったらしく、ここだけの話、甘いものには目がないという事で、ここ最近、放課後も私たちはよく時間を共に過ごすようになった。
甘いものが好きな男性って、なんだかかわいいと思ってしまったのは心にとどめておいても、カフェでいつも美味しそうに甘いものを食べるマーカス様と時間を過ごすのはそんなに悪くない気がした。
図書館でこの国のおすすめの本を紹介してはそれを借りてカフェに立ち寄ってから、マーカス様にも向こうでおすすめの作家や本を語ってくれた。
文化も似ているようだが向こう独自のもの多いらしく、互いの文化の違いを語る時間は本当に有意義なものだった。
ある週末、メリッサに誘われて、キングストン様とマーカス様と私の四人で王都を王都を馬車で回ることにした。
四人での週末を過ごしたのは初めてだったが、話が弾み、紹介する場所場所でマーカス様が感嘆の息を漏らすので、私たちはもっといろいろ見てもらおうと張り切った。
その日立ち寄ったこの国伝統の料理を提供する店でのランチも格別で本当に楽しい時間を過ごすことが出来た。
帰り際に、私が本当に楽しい時間をありがとうと伝えたら、マーカス様が、
「それはこちらのセリフだよ。」
と言って、顔を手で覆ってうつむいたのでどうしたんだろうと思ったら、メリッサとキングストン様は微妙な顔になっていた。
とにかく、久々に誰かと休日を楽しく過ごせたのは私にとって非常に有意義な時間となった。
もちろん、マーカス様はこちらに文化を学びに来たわけで常に私やメリッサたち以外にも交流を頑張って広げているようだ。
王女様もマーカス様と似たような感じでこちらの文化を学ぼうとしているのだろう。
そして、その王女様をお世話するイザックも私のような気持ちで王女様と有意義な時間を過ごしているのだろうと何となくだが私の中で向こうの気持ちが分かったような気がした。
とにかく、マーカス様のように自分が興味がある事を前向きに楽しく学ぼうとしている姿はとてもまぶしく映り、羨ましくも感じられた。
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