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「では指輪の交換を」
「ほらジュリア、指を出して。」
セーレが私に用意してくれていたのは吸い込まれそうに深い色をしたルビーがダイヤモンドの周りに散りばめられた指輪でした。
それはまるで…
「まるでダイヤがジュリアでルビーが俺のようだろ?俺の目の色だ。」
「ええ、とても素敵です。ありがとうございます、セーレ…」
感激する私を満足そうにセーレが目を細めて見つめております。
「アデルモ殿、感謝する。あなたが人間界の結婚について教えてくれて助かった。」
「私の方こそ。妹をこの上なく幸せにしてくださって感謝してもしきれない。ジュリア幸せになってくれ。」
「はい…はい、ありがとうございます、お兄様。」
心底ほっとしたような顔の兄はその後、誓いのキスは飛ばしてもいいだろう?などと真面目な顔でおっしゃっておりましたがセーレは完ぺきにそれを無視して私は真っ赤になってしまいました。
後で、誓いのキスか、良かったな。などとぶつぶつつぶやいていたセーレは私に振り返り、これからも二人で何か約束事をするときはこの誓いのキスを交わそうとセーレが言っているのを見てお兄様は呆れておりました。
セーレが私との結婚式を用意してくれたことも、その式に私の兄を呼んでくれたことも、私の心を満たすには十分すぎるのでした。
三人だけの式の後に、そのまま湖の前で三人でテーブルを囲んで食事にしました。
洒落た料理にしようとセーレは豪華な料理を魔法でテーブルに並べお兄様を大層驚かせておりました。
「これも魔法か。こちらに来るときも瞬間移動で連れてきてもらって腰を抜かしかけたが、これもまた…。改めて目の当たりにすると本当に驚かされるな。素晴らしい。」
「セーレはいつの間にこんなに準備をしてくださっていたのですか?」
「ジュリアが俺と夫婦になると言ってくれた後からだ。アデルモ殿が人間の結婚式について俺に細かく教えてくれたんだ。唯一ジュリアを大事にしていたのは前回見てよくわかったからな。」
「セーレ…ありがとう…」
「ああ。…あっ…涙っ…?!…俺何か間違えたかっ?」
「ほらジュリア、ハンカチ。セーレ殿。ジュリアのこの涙は嬉し涙ですよ。幸せすぎて涙が出るんだよな。ジュリア?」
「ええ、ええ。」
「そうか。…良かった…焦ったぜ…」
「私からも、セーレ殿。ジュリアを救ってくれたばかりか、このように幸せにして頂いて感謝のしようがありません。本来、もうジュリアに再会することをあきらめていたのに、こうして二人の特別な日にまで招待してくださった。」
「やめてくれよ。俺そういの慣れてねえんだよな。俺悪魔だぞ。」
「ふふふっ」
「そうか、それは失礼したセーレ殿。はははっ!」
こうしてお兄様と声を上げて笑うだなんて初めてのことです。そんな私たちを目を細めてセーレが見守ってくれています。
「本当にありがとうセーレ。」
「ああ。」
ほんのりと耳を赤くしたセーレを愛おしく感じたのでした。
「ほらジュリア、指を出して。」
セーレが私に用意してくれていたのは吸い込まれそうに深い色をしたルビーがダイヤモンドの周りに散りばめられた指輪でした。
それはまるで…
「まるでダイヤがジュリアでルビーが俺のようだろ?俺の目の色だ。」
「ええ、とても素敵です。ありがとうございます、セーレ…」
感激する私を満足そうにセーレが目を細めて見つめております。
「アデルモ殿、感謝する。あなたが人間界の結婚について教えてくれて助かった。」
「私の方こそ。妹をこの上なく幸せにしてくださって感謝してもしきれない。ジュリア幸せになってくれ。」
「はい…はい、ありがとうございます、お兄様。」
心底ほっとしたような顔の兄はその後、誓いのキスは飛ばしてもいいだろう?などと真面目な顔でおっしゃっておりましたがセーレは完ぺきにそれを無視して私は真っ赤になってしまいました。
後で、誓いのキスか、良かったな。などとぶつぶつつぶやいていたセーレは私に振り返り、これからも二人で何か約束事をするときはこの誓いのキスを交わそうとセーレが言っているのを見てお兄様は呆れておりました。
セーレが私との結婚式を用意してくれたことも、その式に私の兄を呼んでくれたことも、私の心を満たすには十分すぎるのでした。
三人だけの式の後に、そのまま湖の前で三人でテーブルを囲んで食事にしました。
洒落た料理にしようとセーレは豪華な料理を魔法でテーブルに並べお兄様を大層驚かせておりました。
「これも魔法か。こちらに来るときも瞬間移動で連れてきてもらって腰を抜かしかけたが、これもまた…。改めて目の当たりにすると本当に驚かされるな。素晴らしい。」
「セーレはいつの間にこんなに準備をしてくださっていたのですか?」
「ジュリアが俺と夫婦になると言ってくれた後からだ。アデルモ殿が人間の結婚式について俺に細かく教えてくれたんだ。唯一ジュリアを大事にしていたのは前回見てよくわかったからな。」
「セーレ…ありがとう…」
「ああ。…あっ…涙っ…?!…俺何か間違えたかっ?」
「ほらジュリア、ハンカチ。セーレ殿。ジュリアのこの涙は嬉し涙ですよ。幸せすぎて涙が出るんだよな。ジュリア?」
「ええ、ええ。」
「そうか。…良かった…焦ったぜ…」
「私からも、セーレ殿。ジュリアを救ってくれたばかりか、このように幸せにして頂いて感謝のしようがありません。本来、もうジュリアに再会することをあきらめていたのに、こうして二人の特別な日にまで招待してくださった。」
「やめてくれよ。俺そういの慣れてねえんだよな。俺悪魔だぞ。」
「ふふふっ」
「そうか、それは失礼したセーレ殿。はははっ!」
こうしてお兄様と声を上げて笑うだなんて初めてのことです。そんな私たちを目を細めてセーレが見守ってくれています。
「本当にありがとうセーレ。」
「ああ。」
ほんのりと耳を赤くしたセーレを愛おしく感じたのでした。
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