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この期に及んで
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一連のやり取りの後、ルーカスの廃太子とダグラスの王太子就任およびエルザとダグラスの婚約が公に発表された。
そしてルーカスは王太子を補佐し王家の為に生涯、身を粉にして働くことが国王より命じられた。
エルザとダグラス夫妻を傍でで支え続けていけ、というのが王である父から息子へ下された罰だったのだ。
しかし―――
「エルザ、私から離れていかないでくれ。ダグラスと夫婦になるだなんて!私は君だけを本当に愛しているんだ!」
と、未だに訴えてくるルーカスにエルザは内心溜息を吐いた。
「申し訳ありません、ルーカス殿下。あなたのお心はプリシア様のものだけと囁いておられたではないですか。不覚にも立ち聞きしてしまったのですが、殿下のお気持ちがあの時聞けてよかったです。お陰様で私も白い離縁が出来ましたので感謝しておりますが。」
「ちがっ…ちがうんだよ、エルザっ。誤解だ…。私が愛しているのは本当にエルザだけなんだ!」
「ルーカス殿下、今更何を仰っておられるのでしょう。
私と婚約していた頃からプリシア様と仲良くされていらっしゃったではないですか。私は、あなた様を幼いころよりずっと心よりお慕い申し上げておりました。王太子妃となりあなた様を支えるため小さなころより努力しててまいりました。
その結果として第二妃に望まれてしまい、初夜を放棄されたままの私の立場も考えては下さらなかったではないですか。
黙々と王太子妃の執務と公務だけをこなしていく日々の中で、あなた様方の甘い戯れを至る所で見せつけられ続けたお陰で、私のあなた様への気持ちはとうに踏ん切りがついておりました。
あとせっかくの機会ですので、このイヤリングをお返しさせていただきます。」
「このイヤリングはっ…!エルザすまなかったっ!これまで君を傷つけてばかりだったけど、これからは君だけを愛すると誓う。だからお願いだ!私から離れていくなんて言わないでくれ!エルザ!」
復縁を迫るルーカスに張り付けた笑顔を見せるエルザがその願いを聞き入れることはなかった。
そしてルーカスは王太子を補佐し王家の為に生涯、身を粉にして働くことが国王より命じられた。
エルザとダグラス夫妻を傍でで支え続けていけ、というのが王である父から息子へ下された罰だったのだ。
しかし―――
「エルザ、私から離れていかないでくれ。ダグラスと夫婦になるだなんて!私は君だけを本当に愛しているんだ!」
と、未だに訴えてくるルーカスにエルザは内心溜息を吐いた。
「申し訳ありません、ルーカス殿下。あなたのお心はプリシア様のものだけと囁いておられたではないですか。不覚にも立ち聞きしてしまったのですが、殿下のお気持ちがあの時聞けてよかったです。お陰様で私も白い離縁が出来ましたので感謝しておりますが。」
「ちがっ…ちがうんだよ、エルザっ。誤解だ…。私が愛しているのは本当にエルザだけなんだ!」
「ルーカス殿下、今更何を仰っておられるのでしょう。
私と婚約していた頃からプリシア様と仲良くされていらっしゃったではないですか。私は、あなた様を幼いころよりずっと心よりお慕い申し上げておりました。王太子妃となりあなた様を支えるため小さなころより努力しててまいりました。
その結果として第二妃に望まれてしまい、初夜を放棄されたままの私の立場も考えては下さらなかったではないですか。
黙々と王太子妃の執務と公務だけをこなしていく日々の中で、あなた様方の甘い戯れを至る所で見せつけられ続けたお陰で、私のあなた様への気持ちはとうに踏ん切りがついておりました。
あとせっかくの機会ですので、このイヤリングをお返しさせていただきます。」
「このイヤリングはっ…!エルザすまなかったっ!これまで君を傷つけてばかりだったけど、これからは君だけを愛すると誓う。だからお願いだ!私から離れていくなんて言わないでくれ!エルザ!」
復縁を迫るルーカスに張り付けた笑顔を見せるエルザがその願いを聞き入れることはなかった。
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