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ルイス
兄二人と義姉二人 2
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国王であった父上が体調を崩されてから、ローズは人知れず父上や母上を気に掛けて、頻繁に見舞いに訪れてくれていた。
ブリアナ義姉さんにしか興味がなさそうなサミュエル兄上はそのことに気が付いていなったが。
我ながら、至らない兄を持ってしまったものだと残念に思った。
こんなに美しく、賢く頑張り屋で、思いやりがあって、ちょっと抜けたところもある、そんな可愛らしいローズ義姉さんはサミュエル兄上には本当にもったいないと思った。
サミュエル兄上の婚約者に彼女が決まってしまった時、そこらじゅうの男共がくやしがっていたのを知っている。
そして、年々さなぎが蝶になるかのように、人目を惹きつけてやまないローズ義姉さんを放って、あの中身の醜悪なブリアナ義姉さんに夢中になっているサミュエル兄上を見ているだけで虫唾が走っていた。
年々厚化粧に磨きがかかり、香水を振りたくっている上に、浪費を繰り返し王妃としての執務をほぼ私に丸投げしていたブリアナ義姉さんは、私が知っている女性の中でも底辺レベルの最低な異性として私は認識していた。
サミュエル兄上に彼女は釣り合わないと思っていた。
婚約者時代のローズ義姉さんは、茶会でも夜会でもいつも惨めな想いをあの二人のせいでしていたのを見てきた。
そんな時、彼女に話しかけ元気付けることくらいしかできなかった自分に不甲斐なさを感じた。
そして、遂に彼女はサミュエル兄上と結婚してしまった-----。
ウィリアム兄上にしろローズ義姉さんにしろ、望まない結婚を避けることが出来ないことは、貴族ましてや王族であれば致し方ないとは分かっていたが、なんともやるせない気分に陥り、胸のあたりがむかむかした。
私は心のどこかでローズ義姉さんの結婚生活がうまくいかなかったなら-----、今度こそ自分にチャンスがあるだろうかと僅かに期待してしまっていた。
しかし蓋を開けてみたらサミュエル兄上は彼女を溺愛するようになり、彼女もまんざらではなさそうで拍子抜けした。
彼女が幸せで良かったと思うと同時に切なくも感じた。
ブリアナ義姉さんにしか興味がなさそうなサミュエル兄上はそのことに気が付いていなったが。
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しかし蓋を開けてみたらサミュエル兄上は彼女を溺愛するようになり、彼女もまんざらではなさそうで拍子抜けした。
彼女が幸せで良かったと思うと同時に切なくも感じた。
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