初恋の兄嫁を優先する私の旦那様へ。惨めな思いをあとどのくらい我慢したらいいですか。

梅雨の人

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ブリアナ

暗闇へ

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案の定サミュエルは私に寄り添うようになり、ローズはそんな私たちの様子に徐々に打ちひしがれていた。 

ローズのそんな様子をほくそ笑んでみていた私は、食事の際の決められていたローズの席も奪ってやった。 

うまく事が運んでいるように思えたのに、ルイスがサミュエルにローズを大切にするように余計なことを言ってしまったところから、再びサミュエルはローズを慈しむようになってしまった。 

どんなに私が寂しいと言っても取り合ってくれなくなったサミュエルを見て腹が立った。 

私を差し置いてローズなんかに懸想するなんて許せなかった。 

ローズが病で倒れたときに、私がサミュエルを足止めしたことからローズが実家に帰ってしまった。 

嬉しくて笑いが出た。 

これでサミュエルが私のモノになると。 

しかしサミュエルはローズと仲を戻し、城に戻ってきた。 

それからというもの、私はサミュエルに簡単に近づくことも出来なくなってしまった。 

もうすぐウィリアムが亡くなり一年が過ぎるというところで、ウィリアム殺害を私が指示した例の男が捕まり、私はウィリアム前国王殺害の罪で、汚い一般牢に入れられた。 


尋問の末、かつて前王妃である私に恋慕を抱いていたその男が、私と体を重ねた挙句、私にそそのかされ犯行を行ったことを白状してしまったらしい。 

夫であったウィリアムに閨を拒否されてしまい、どうせ子が出来ないならと、ウィリアムを殺し自分に懸想するサミュエルと一緒になろうとした私の計画はついに白日の下に晒されてしまった。
 
しばらく臭い牢屋で複数の醜男どもにより散々な目にあった私は、一般大衆の前で貼り付けにされたまま数日間も晒された。 

罪状を読み上げられる間、久しぶりにサミュエルとルイスの顔が視界に映った。 

助けを乞うたが、サミュエルの目が汚物を見るような目で私を射貫き、容赦なく刑の執行の合図を発令した。 

 
私の何が間違えていたんだろう。 

震えが止まらない私の視界はそこで真っ暗になったーーーー。


-------------
次回からルイス視点になります。
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