65 / 68
第65話 キスで鎮める
しおりを挟む
キメラを倒してからベヒの様子がおかしい。
「グルルルルルル」
先ほどから人の姿をしながらも、巨龍の本能を思い出したかのように俺に襲いかかってきていた。
今まで見たことがないほどベヒが凶暴になっている。
「くそ。アイツだましやがったな」
俺はベヒの攻撃をかわしながら後方の様子を確認した。
だが、俺になにか言おうとした後で様子が豹変したらしく、ガイドは目を赤く光らせながら、よくわからない声を出していた。
状況を整理するなら、ガイドもキメラに仕込まれていたナニカを把握していなかったのだろう。
あれだけ力を自信ありげに伝えてきていたのだ。やられた時にどうなるかなど知らなくてもおかしくない。
アルカたちは混乱している様子だが、幸いなことに、ツタが絡んでいるせいでまともに身動きが取れないらしく、脅威にはなっていないようだ。
「おい。ベヒちゃん。落ち着いてくれ」
「ガウガウ!」
ダメだ。話が通じる様子じゃない。
せめてガイドだけにかかればよかったのだが、ベヒにも神がいないため、こればかりは仕方がない。
俺を含め、神のついている仲間たちが無事なことだけでもよかったと思おう。
「くっそ。あっぶな」
「どうした。防戦一方ではないか」
「ベヒちゃん相手に手荒な真似はちょっとな。それに、なんだかいつもより動きのキレがいいんだよ」
凶暴化して逆に動きが洗練されるとはこれいかに。
普段は怯えがちだから目立たないだけで、理性が飛んでいるとここまで脅威なのかと驚かされる。
今は幼女の見た目をしているが、仮にも巨龍だったのだ。強くて当たり前か。
「ラウルちゃーん!」
「待ってくれ! 俺はベヒちゃんの相手するからそっちは任せた。どうせガイドはほとんど動けてないだろ?」
「うーん。わかったー!」
まあ、アルカたちは数的にも有利。ガイド本体の力はそこまででもないし負けることはないだろう。
さて、これでベヒに専念できるようになったわけだが、相手の見た目は女の子だ。
どう傷をつけずに無力化するか。
タマミやアルカが問題を解決できていないところを見ると、精神汚染も特別性ってことか。
「こんな精神汚染には一時的にしろ気絶させるのがいいんじゃないか?」
「そんなことを言葉にしている時点で、気絶させるほどの攻撃はためらっているのだろう?」
「そうだよ」
ベヒはなんだかんだと俺たちとともに戦ってきてくれたやつだ。
手加減をしても、ベヒの体がどこまでもつかわからない。
だから容赦しなくていいというのは、本当にラクだ。
こうして悩む必要がないんだから。
「どうしたもんかな」
俺の声を聞き、足元からふっふっふと笑い声が聞こえてくる。
ヨーリンだ。
「どうした? ヨーリンまでおかしくなられると、いよいよピンチなんだが」
「ワタクシはこの程度どうってことはありません。そもそもラウル様に効いていないものがワタクシに効くはずがないじゃないですか」
「そうかい。で、どうした? 素でおかしくなったのか?」
「違います。一応確認なのですが、今、ラウル様はアルカ様の姿ですよね?」
「そうだが。なにか関係あるのか?」
俺はコーロントに来てから元の姿に戻っていない気がする。
あれよあれよとここまで来てしまった。
男の時のための装備がただの荷物だ。
いや、そんなことを言いたいのではないのだろう。
「俺の姿が何か関係あるのか?」
「おおいにありますわ。それでは、ベヒちゃんさんに接吻してください」
「せっぷん? は? 接吻? なんで!」
俺は驚きで動きがにぶり、ベヒから一撃を食らった。
ダメージはさほどではない。
だが、ベヒに殴られた心理的ダメージでとても痛い。
「それが、ワタクシのスキルを発動する条件だからです」
「男でもいいんじゃ」
「ワタクシが女の姿で使えたスキルですので、男の姿だと発動しないかと」
「でも、接吻?」
「はい。すれば100%の精度でこの状況を打破できると思われますわ」
ものすごい自信だ。
その自信がどこからくるのか聞きたいが、あんまり全力で叩かれると俺も悲しくなる。
「まあ! キスぐらいで済むなら? やってやろうじゃねぇか!」
俺はベヒの攻撃をあえて受け、暴れるベヒを受け止めた。
この行動にはベヒも面食らったのか、一瞬動きが止まり、いつものベヒの顔が見えた気がした。
だが、すぐに凶暴なベヒの顔へと変わる。
「グルルルルルルル!」
俺を威嚇するように、にらみつけてくる。
俺はできるだけ素早く顔を近づけた。
「キャー!!!」
ヨーリンの叫び声がうるさい。
「こ、これでいいんだろ?」
自分から言い出しておいて、叫ぶとはどういうことだろうか。
俺としては、ヨーリンのスキルを全て把握しているわけではないので、うまくいったのかよくわからない。
だが、まぶたをぱちぱちとさせながら俺を見ているベヒは、先ほどまでの凶暴なベヒとは別物だった。
「よ、よかった。戻ったんだな」
ヨーリンの返事も待たずに俺はほっと息を吐き出した。
だが、ベヒは俺をじっと見たままだ。
「なあ、ベヒちゃん? 戻ったんだよな? 大丈夫ならそうだと教えてほしいんだけど」
その瞬間。
「ラウル様! ラウル様ぁ!」
「な、なんだ。どうした!?」
今まで見たことのない笑顔でベヒが俺に抱きついてきた。
なんだろう、目が違う、どこかうつろというかなんと言うか。俺じゃない俺を見てないか?
それにヨーリンが増えたみたいになってるんだが。
「お、おい。これはどう言うことだ?」
「アハ。ハハハ。ラウルさまぁ!」
ほおずりしながら幸せそうな声を漏らすベヒ。
どう見ても様子がおかしい。
「ラウルちゃんずるい!」
遠くからはガイドから目を離し、俺のことを見ていたらしいラーブから嫉妬の言葉が聞こえてくる。
いや、なんでだよ。というかどういうことだよ。
状態からすれば魅了ってことなのだろうが、暴れられるよりマシ、か?
「グルルルルルル」
先ほどから人の姿をしながらも、巨龍の本能を思い出したかのように俺に襲いかかってきていた。
今まで見たことがないほどベヒが凶暴になっている。
「くそ。アイツだましやがったな」
俺はベヒの攻撃をかわしながら後方の様子を確認した。
だが、俺になにか言おうとした後で様子が豹変したらしく、ガイドは目を赤く光らせながら、よくわからない声を出していた。
状況を整理するなら、ガイドもキメラに仕込まれていたナニカを把握していなかったのだろう。
あれだけ力を自信ありげに伝えてきていたのだ。やられた時にどうなるかなど知らなくてもおかしくない。
アルカたちは混乱している様子だが、幸いなことに、ツタが絡んでいるせいでまともに身動きが取れないらしく、脅威にはなっていないようだ。
「おい。ベヒちゃん。落ち着いてくれ」
「ガウガウ!」
ダメだ。話が通じる様子じゃない。
せめてガイドだけにかかればよかったのだが、ベヒにも神がいないため、こればかりは仕方がない。
俺を含め、神のついている仲間たちが無事なことだけでもよかったと思おう。
「くっそ。あっぶな」
「どうした。防戦一方ではないか」
「ベヒちゃん相手に手荒な真似はちょっとな。それに、なんだかいつもより動きのキレがいいんだよ」
凶暴化して逆に動きが洗練されるとはこれいかに。
普段は怯えがちだから目立たないだけで、理性が飛んでいるとここまで脅威なのかと驚かされる。
今は幼女の見た目をしているが、仮にも巨龍だったのだ。強くて当たり前か。
「ラウルちゃーん!」
「待ってくれ! 俺はベヒちゃんの相手するからそっちは任せた。どうせガイドはほとんど動けてないだろ?」
「うーん。わかったー!」
まあ、アルカたちは数的にも有利。ガイド本体の力はそこまででもないし負けることはないだろう。
さて、これでベヒに専念できるようになったわけだが、相手の見た目は女の子だ。
どう傷をつけずに無力化するか。
タマミやアルカが問題を解決できていないところを見ると、精神汚染も特別性ってことか。
「こんな精神汚染には一時的にしろ気絶させるのがいいんじゃないか?」
「そんなことを言葉にしている時点で、気絶させるほどの攻撃はためらっているのだろう?」
「そうだよ」
ベヒはなんだかんだと俺たちとともに戦ってきてくれたやつだ。
手加減をしても、ベヒの体がどこまでもつかわからない。
だから容赦しなくていいというのは、本当にラクだ。
こうして悩む必要がないんだから。
「どうしたもんかな」
俺の声を聞き、足元からふっふっふと笑い声が聞こえてくる。
ヨーリンだ。
「どうした? ヨーリンまでおかしくなられると、いよいよピンチなんだが」
「ワタクシはこの程度どうってことはありません。そもそもラウル様に効いていないものがワタクシに効くはずがないじゃないですか」
「そうかい。で、どうした? 素でおかしくなったのか?」
「違います。一応確認なのですが、今、ラウル様はアルカ様の姿ですよね?」
「そうだが。なにか関係あるのか?」
俺はコーロントに来てから元の姿に戻っていない気がする。
あれよあれよとここまで来てしまった。
男の時のための装備がただの荷物だ。
いや、そんなことを言いたいのではないのだろう。
「俺の姿が何か関係あるのか?」
「おおいにありますわ。それでは、ベヒちゃんさんに接吻してください」
「せっぷん? は? 接吻? なんで!」
俺は驚きで動きがにぶり、ベヒから一撃を食らった。
ダメージはさほどではない。
だが、ベヒに殴られた心理的ダメージでとても痛い。
「それが、ワタクシのスキルを発動する条件だからです」
「男でもいいんじゃ」
「ワタクシが女の姿で使えたスキルですので、男の姿だと発動しないかと」
「でも、接吻?」
「はい。すれば100%の精度でこの状況を打破できると思われますわ」
ものすごい自信だ。
その自信がどこからくるのか聞きたいが、あんまり全力で叩かれると俺も悲しくなる。
「まあ! キスぐらいで済むなら? やってやろうじゃねぇか!」
俺はベヒの攻撃をあえて受け、暴れるベヒを受け止めた。
この行動にはベヒも面食らったのか、一瞬動きが止まり、いつものベヒの顔が見えた気がした。
だが、すぐに凶暴なベヒの顔へと変わる。
「グルルルルルルル!」
俺を威嚇するように、にらみつけてくる。
俺はできるだけ素早く顔を近づけた。
「キャー!!!」
ヨーリンの叫び声がうるさい。
「こ、これでいいんだろ?」
自分から言い出しておいて、叫ぶとはどういうことだろうか。
俺としては、ヨーリンのスキルを全て把握しているわけではないので、うまくいったのかよくわからない。
だが、まぶたをぱちぱちとさせながら俺を見ているベヒは、先ほどまでの凶暴なベヒとは別物だった。
「よ、よかった。戻ったんだな」
ヨーリンの返事も待たずに俺はほっと息を吐き出した。
だが、ベヒは俺をじっと見たままだ。
「なあ、ベヒちゃん? 戻ったんだよな? 大丈夫ならそうだと教えてほしいんだけど」
その瞬間。
「ラウル様! ラウル様ぁ!」
「な、なんだ。どうした!?」
今まで見たことのない笑顔でベヒが俺に抱きついてきた。
なんだろう、目が違う、どこかうつろというかなんと言うか。俺じゃない俺を見てないか?
それにヨーリンが増えたみたいになってるんだが。
「お、おい。これはどう言うことだ?」
「アハ。ハハハ。ラウルさまぁ!」
ほおずりしながら幸せそうな声を漏らすベヒ。
どう見ても様子がおかしい。
「ラウルちゃんずるい!」
遠くからはガイドから目を離し、俺のことを見ていたらしいラーブから嫉妬の言葉が聞こえてくる。
いや、なんでだよ。というかどういうことだよ。
状態からすれば魅了ってことなのだろうが、暴れられるよりマシ、か?
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界成り上がり物語~転生したけど男?!どう言う事!?~
繭
ファンタジー
高梨洋子(25)は帰り道で車に撥ねられた瞬間、意識は一瞬で別の場所へ…。
見覚えの無い部屋で目が覚め「アレク?!気付いたのか!?」との声に
え?ちょっと待て…さっきまで日本に居たのに…。
確か「死んだ」筈・・・アレクって誰!?
ズキン・・・と頭に痛みが走ると現在と過去の記憶が一気に流れ込み・・・
気付けば異世界のイケメンに転生した彼女。
誰も知らない・・・いや彼の母しか知らない秘密が有った!?
女性の記憶に翻弄されながらも成り上がって行く男性の話
保険でR15
タイトル変更の可能性あり
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界を服従して征く俺の物語!!
ネコのうた
ファンタジー
日本のとある高校生たちが異世界に召喚されました。
高1で15歳の主人公は弱キャラだったものの、ある存在と融合して力を得ます。
様々なスキルや魔法を用いて、人族や魔族を時に服従させ時に殲滅していく、といったストーリーです。
なかには一筋縄ではいかない強敵たちもいて・・・・?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
究極妹属性のぼっち少女が神さまから授かった胸キュンアニマルズが最強だった
盛平
ファンタジー
パティは教会に捨てられた少女。パティは村では珍しい黒い髪と黒い瞳だったため、村人からは忌子といわれ、孤独な生活をおくっていた。この世界では十歳になると、神さまから一つだけ魔法を授かる事ができる。パティは神さまに願った。ずっと側にいてくれる友達をくださいと。
神さまが与えてくれた友達は、犬、猫、インコ、カメだった。友達は魔法でパティのお願いを何でも叶えてくれた。
パティは友達と一緒に冒険の旅に出た。パティの生活環境は激変した。パティは究極の妹属性だったのだ。冒険者協会の美人受付嬢と美女の女剣士が、どっちがパティの姉にふさわしいかケンカするし、永遠の美少女にも気に入られてしまう。
ぼっち少女の愛されまくりな旅が始まる。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる