62 / 68
第62話 アンデッドへの対抗策はないが
しおりを挟む
ぞろぞろと湧いてくるアンデッドに俺たちはいとも簡単に囲まれてしまった。
俺たちみたいな、アンデッドからすると俺たちは格好のエサなのか。
それとも殴ったのがガイドの言っていたギミックのスイッチだったのか。
「なににせよ。早速ピンチってわけだな」
「おにい!」
遠くからアルカの声が聞こえてくる。
心なしか、不安げな声に聞こえた。
「大丈夫だ! ベヒちゃんは無事だから!」
俺は安心させようと声を上げる。
「そうじゃなくて! 二人ともそこから助かるの?」
「なに言ってんだ! そっちの方が大丈夫に決まってるだろ!」
と虚勢を張ってみたものの。数が数だ。俺のスキルで相手できるのかわからない。
一体の強い相手ならなんとかなるが、大量の相手となるとどんな相手かによる。
今回のような相手は、腐っている体のせいかうまいこと殴れないし蹴れない。
俺の方が謎のダメージを受けるばかりで、俺も特別な魔法剣を持っているわけでもないためこちらからの有効打がない。
俺のダメージからすると、おそらくはただのアンデッドではなく、アンデッドのような何かなのだろう。
「まともに相手をするだけ無駄だろう。ギミックというくらいだ。突破方法を用意するからこそ強力な手段を用いることができているのではないか。必要なのは脱出方法を考えることだ」
「つっても俺は空飛んだりできないし、この状況で考えろったって……そうか、なにもベヒちゃんは守るだけじゃない。なあベヒちゃ」
「あ、あああ。あああああ」
「そうだった。混乱してるんだ。こんなにテンパってるんじゃダメだ。話を聞いてくれそうにない」
もしかしたらベヒなら空でも飛べるのではないかと思ったが、この状況では無理そうだ。
じゃあジャンプするか? いや、こんな状態のベヒを落とせば助けられない。
数に限りがあるなら少しずつでも削って持久戦を持ちかけることもできたが、相手の体は少しずつ増えているような気がする。
力押しじゃどうにもならないか。
「神、一応聞くんだが、敵の数はどのくらいだ?」
「ざっと数百はいるだろう。ここは広いんだな」
「んなこと言ってる場合かよ」
「いや、貴様たち二人以外を狙っていないのが意外でな」
「俺たち以外を狙っていない?」
となると、俺たちの生命力を狙っているのではなく、殴ったのが原因で今の状況になっているのか。
「とりあえず、他の仲間たちは無事なようだ。そこは安心していい」
「そうか。ならよかった」
だが、無事でも動かないところを見ると、ガイドはギミックについて知らないのかそれとも教えないのか。
俺がギミックの突破方法を探る必要があるわけか。
協力者がいなければいけないなら、実質脱出不可能な気がするが。
きっと俺たちでもなんとかできるはずだろう。が。
「ええい! 考えるのは面倒だ。ここは一か八か」
俺はそう言いながら俺に寄りかかる混乱したままのベヒに顔を近づけた。
「なっ、なに? ラウル。ちか、近い! なにするの?」
「いいからじっとしてろ」
「えっ、ここで? ラーブが言ってたアレ?」
アレがなんだか知らないが、ベヒは気を失ってしまった。
いや、急にどうしたんだよ。
むしろ都合がいいか。
「ラウル様! なにをするつもりですか!?」
「お前までなんだよ」
「いや、だって幼な子に」
「こいつ巨龍だから。じゃなくて、今からヨーリンのスキルを使ってモンスターを召喚するんだ」
「ならどうしてそんなにお顔を?」
「抱き上げるだけだよ。召喚したらどうにかしてすぐに道を開ける。そこを俺たちが全速力で避難するんだ」
「なるほどなるほど」
「で、ラーブとタマミにバトンタッチ。二人の力でこいつらにスキルをぶつけていく。相手は大群だがラーブたちを頼る方が勝率が高いはずだ」
拳で吹き飛ばせばベヒまで飛ばされる。
かといってこのまま一体ずつ倒そうにも俺の攻撃じゃあアンデッドにトドメを刺せない。
こうなればトドメを刺せなくとも問題を保留にできるラーブのスキルの出番だ。
「モンスター召喚。なら、ゴーレムを召喚して相手させればいいのではないですか?」
「ゴーレム? その手があったか」
一人では無理でも複数なら。
それに時間稼ぎをして考える時間を作れるかもしれない。
「はっ!」
俺は声を上げ、ゴーレムを作り出した。
俺に魔法の適性が薄いからか、ヨーリンのスキルで無理矢理作れたゴーレムは一体。
代わりに俺よりは大きな体のゴーレムだ。
「いくぞ」
俺はゴーレムとともにアンデッドをタコ殴りにしていく。
浄化魔法なんてものはなく、ただ、俺の手数を増やした攻撃。
途中から俺は攻撃手段を剣に変え、アンデッドにダメージを蓄積させていく。
「ふぅ」
「どうやら朽ちたようです」
「攻撃回数を確保できればいいわけか」
もしくは踏み潰して圧をかけるか。
俺はゴーレムの肩に乗り、指示を出したが、上から一息に踏み潰せばアンデッドの動きが止まった。
「まあ、どちらにしても気分は悪いが」
気を紛らわせるため、少し遠くまで見てみる。
確かに数は数百を超えているように見える。
どうにも最初に殴ったやつだけ、こちらから離れ建物の奥へ向かっているように見える。しかも、その方向からアンデッドがこちらへやってきているようだ。
殴り飛ばしたのは失敗だったのかもしれないが、今となっては後の祭りだ。
「ははっ。慣れないことをしたせいかちょっとキツイな」
攻略をゴーレムだけに任せているが、ゴーレムだけでは倒せそうもない。
俺も加わりたいが、ゴーレムの生成はタコの時より疲労が激しい。
「やっぱし、脱出してタマミの回復を交えながらゴーレムを量産する。無理ならラーブに任せよう」
「それでなんとかできそうだと分かったのは収穫ですわね」
「アルカ! タコの手で一気に道を開けてそちらへ行く!」
「待って!」
俺の呼びかけにアルカが制止の声を発した。
「アルカ?」
「準備は整った。よく耐えた。ここは浄化魔法が必要だったのだ」
神が変なことを言う。
「は?」
「わたしに力を!」
アルカの力強い声が聞こえてくる。
それと同時にアルカたちがいた方向から、まばゆい光が届いてくる。
その光に思わず目を閉じるが、光はとても温かく、俺たちを包むような感覚があった。
俺たちみたいな、アンデッドからすると俺たちは格好のエサなのか。
それとも殴ったのがガイドの言っていたギミックのスイッチだったのか。
「なににせよ。早速ピンチってわけだな」
「おにい!」
遠くからアルカの声が聞こえてくる。
心なしか、不安げな声に聞こえた。
「大丈夫だ! ベヒちゃんは無事だから!」
俺は安心させようと声を上げる。
「そうじゃなくて! 二人ともそこから助かるの?」
「なに言ってんだ! そっちの方が大丈夫に決まってるだろ!」
と虚勢を張ってみたものの。数が数だ。俺のスキルで相手できるのかわからない。
一体の強い相手ならなんとかなるが、大量の相手となるとどんな相手かによる。
今回のような相手は、腐っている体のせいかうまいこと殴れないし蹴れない。
俺の方が謎のダメージを受けるばかりで、俺も特別な魔法剣を持っているわけでもないためこちらからの有効打がない。
俺のダメージからすると、おそらくはただのアンデッドではなく、アンデッドのような何かなのだろう。
「まともに相手をするだけ無駄だろう。ギミックというくらいだ。突破方法を用意するからこそ強力な手段を用いることができているのではないか。必要なのは脱出方法を考えることだ」
「つっても俺は空飛んだりできないし、この状況で考えろったって……そうか、なにもベヒちゃんは守るだけじゃない。なあベヒちゃ」
「あ、あああ。あああああ」
「そうだった。混乱してるんだ。こんなにテンパってるんじゃダメだ。話を聞いてくれそうにない」
もしかしたらベヒなら空でも飛べるのではないかと思ったが、この状況では無理そうだ。
じゃあジャンプするか? いや、こんな状態のベヒを落とせば助けられない。
数に限りがあるなら少しずつでも削って持久戦を持ちかけることもできたが、相手の体は少しずつ増えているような気がする。
力押しじゃどうにもならないか。
「神、一応聞くんだが、敵の数はどのくらいだ?」
「ざっと数百はいるだろう。ここは広いんだな」
「んなこと言ってる場合かよ」
「いや、貴様たち二人以外を狙っていないのが意外でな」
「俺たち以外を狙っていない?」
となると、俺たちの生命力を狙っているのではなく、殴ったのが原因で今の状況になっているのか。
「とりあえず、他の仲間たちは無事なようだ。そこは安心していい」
「そうか。ならよかった」
だが、無事でも動かないところを見ると、ガイドはギミックについて知らないのかそれとも教えないのか。
俺がギミックの突破方法を探る必要があるわけか。
協力者がいなければいけないなら、実質脱出不可能な気がするが。
きっと俺たちでもなんとかできるはずだろう。が。
「ええい! 考えるのは面倒だ。ここは一か八か」
俺はそう言いながら俺に寄りかかる混乱したままのベヒに顔を近づけた。
「なっ、なに? ラウル。ちか、近い! なにするの?」
「いいからじっとしてろ」
「えっ、ここで? ラーブが言ってたアレ?」
アレがなんだか知らないが、ベヒは気を失ってしまった。
いや、急にどうしたんだよ。
むしろ都合がいいか。
「ラウル様! なにをするつもりですか!?」
「お前までなんだよ」
「いや、だって幼な子に」
「こいつ巨龍だから。じゃなくて、今からヨーリンのスキルを使ってモンスターを召喚するんだ」
「ならどうしてそんなにお顔を?」
「抱き上げるだけだよ。召喚したらどうにかしてすぐに道を開ける。そこを俺たちが全速力で避難するんだ」
「なるほどなるほど」
「で、ラーブとタマミにバトンタッチ。二人の力でこいつらにスキルをぶつけていく。相手は大群だがラーブたちを頼る方が勝率が高いはずだ」
拳で吹き飛ばせばベヒまで飛ばされる。
かといってこのまま一体ずつ倒そうにも俺の攻撃じゃあアンデッドにトドメを刺せない。
こうなればトドメを刺せなくとも問題を保留にできるラーブのスキルの出番だ。
「モンスター召喚。なら、ゴーレムを召喚して相手させればいいのではないですか?」
「ゴーレム? その手があったか」
一人では無理でも複数なら。
それに時間稼ぎをして考える時間を作れるかもしれない。
「はっ!」
俺は声を上げ、ゴーレムを作り出した。
俺に魔法の適性が薄いからか、ヨーリンのスキルで無理矢理作れたゴーレムは一体。
代わりに俺よりは大きな体のゴーレムだ。
「いくぞ」
俺はゴーレムとともにアンデッドをタコ殴りにしていく。
浄化魔法なんてものはなく、ただ、俺の手数を増やした攻撃。
途中から俺は攻撃手段を剣に変え、アンデッドにダメージを蓄積させていく。
「ふぅ」
「どうやら朽ちたようです」
「攻撃回数を確保できればいいわけか」
もしくは踏み潰して圧をかけるか。
俺はゴーレムの肩に乗り、指示を出したが、上から一息に踏み潰せばアンデッドの動きが止まった。
「まあ、どちらにしても気分は悪いが」
気を紛らわせるため、少し遠くまで見てみる。
確かに数は数百を超えているように見える。
どうにも最初に殴ったやつだけ、こちらから離れ建物の奥へ向かっているように見える。しかも、その方向からアンデッドがこちらへやってきているようだ。
殴り飛ばしたのは失敗だったのかもしれないが、今となっては後の祭りだ。
「ははっ。慣れないことをしたせいかちょっとキツイな」
攻略をゴーレムだけに任せているが、ゴーレムだけでは倒せそうもない。
俺も加わりたいが、ゴーレムの生成はタコの時より疲労が激しい。
「やっぱし、脱出してタマミの回復を交えながらゴーレムを量産する。無理ならラーブに任せよう」
「それでなんとかできそうだと分かったのは収穫ですわね」
「アルカ! タコの手で一気に道を開けてそちらへ行く!」
「待って!」
俺の呼びかけにアルカが制止の声を発した。
「アルカ?」
「準備は整った。よく耐えた。ここは浄化魔法が必要だったのだ」
神が変なことを言う。
「は?」
「わたしに力を!」
アルカの力強い声が聞こえてくる。
それと同時にアルカたちがいた方向から、まばゆい光が届いてくる。
その光に思わず目を閉じるが、光はとても温かく、俺たちを包むような感覚があった。
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界を服従して征く俺の物語!!
ネコのうた
ファンタジー
日本のとある高校生たちが異世界に召喚されました。
高1で15歳の主人公は弱キャラだったものの、ある存在と融合して力を得ます。
様々なスキルや魔法を用いて、人族や魔族を時に服従させ時に殲滅していく、といったストーリーです。
なかには一筋縄ではいかない強敵たちもいて・・・・?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
究極妹属性のぼっち少女が神さまから授かった胸キュンアニマルズが最強だった
盛平
ファンタジー
パティは教会に捨てられた少女。パティは村では珍しい黒い髪と黒い瞳だったため、村人からは忌子といわれ、孤独な生活をおくっていた。この世界では十歳になると、神さまから一つだけ魔法を授かる事ができる。パティは神さまに願った。ずっと側にいてくれる友達をくださいと。
神さまが与えてくれた友達は、犬、猫、インコ、カメだった。友達は魔法でパティのお願いを何でも叶えてくれた。
パティは友達と一緒に冒険の旅に出た。パティの生活環境は激変した。パティは究極の妹属性だったのだ。冒険者協会の美人受付嬢と美女の女剣士が、どっちがパティの姉にふさわしいかケンカするし、永遠の美少女にも気に入られてしまう。
ぼっち少女の愛されまくりな旅が始まる。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる