40 / 68
第40話 邪神の居場所はどこだろな
しおりを挟む
俺は途方に暮れていた。
結局邪神も倒さなければいけなくなってしまった。
ひとまずタマミとラーブにも事情を説明し、アルカが目を覚ますのを待った。
今のところヨーリンは悪さをしていない。むしろ比較的印象はよさそうだ。
相変わらずのコミュ力でヨーリンとも仲良くなったラーブ、洗脳のようなものの影響か古くからの知り合いみたく仲がよさげなアルカ。
「まあ落ち着けよ」
「でも、これだとラウルちゃんのあられもない姿も見られるってことでしょ?」
「いや、男の裸見たって仕方ないだろ」
「今は違うでしょ!」
などと言ってなぜかタマミだけは不機嫌だった。
話し相手になってやると言ったから、俺としては雑に扱えないし怒ってくれるのもいいかもしれない。
とはいえ本題は邪神だな。
「倒すぞとは言ったものの、何からやるかな」
正直に言ってヒントはなかった。
どこに封印されているのかについても、神は知らぬ存ぜぬで役に立たない。
場所が移ったとか漏らしていたが、詳しいことは話そうとしない。
口が軽そうなラーブの神もそこに関しては同じだった。おそらく本当に知らないんだろう。
なら。
「なぁ、邪神はモンスターに力を与えるんだろ?」
「そうだ」
「ならシニーちゃんは何か邪神について知ってるんじゃないか? なんてったって死神と呼ばれるほどのモンスターだろ?」
「聞いてみたらいいんじゃないか?」
「シニーちゃん。何か知らないか?」
「シニーは知らない。ダンジョンのモンスターは興味なかったんじゃないか?」
「そうか」
「それはそうだ。そもそもこの死神の年齢からして邪神が封印される前に現れた個体には見えぬからな」
先に言え。
「失礼な! シニーはこれでも」
「わー! シニーちゃん。ミステリアスな女の子はそう簡単に年齢を明かさないものだから!」
ラーブが死神のしゃべるのを邪魔をする。
もしかしたらヒントになるかもしれなかったが、仕方ない。
知らないって言ってたんだから、聞けても同じだと思おう。
「それより神、さっきからいらない情報ばかりでアイデアとかないのか?」
「それは人間の特権だろう? 我は力を与える存在ではあっても答えを教える存在ではないからな」
「何の話だよ」
神って知らせを与えてくれるんじゃないのか? 個体差か?
しかし、これじゃどうしたらいいか一向にわからない。少なくとも、神と話していても解決しないってことだ。
そういえばこの神、万能じゃなかったな。
「おい」
「ヨーリン。ヨーリンは邪神について心当たりはないか?」
俺は神を無視しヨーリンと話すことにした。
「残念ですがないですわ。引きこもっていた時期が長いので邪神については何も、ワタクシが引きこもる前に力を与えてくださったのかもしれませんが、それだとあまりにも昔過ぎて思い出すのが面倒ですわ」
「ま、思い出しといてくれると助かる」
「ラウル様のためならなんでもします」
何だか影が熱くなった気がする。
そんなに気合い入れなくてもいいんじゃないか?
「それにしても、力の源を知らないのって怖くないのか?」
「全く。ワタクシの力がどこから来ているのか、はっきりわかるほうが難しいと思いますし」
「それもそうだな。そもそもヨーリンは影武者作ってまで引きこもってたわけだしな」
外のことなんて、ましてや邪神のことなんて調べるつもりもなかったんだろう。
一番近そうな死神にヨーリンまで知らないとなると、地道に足で調べるってことになるのか。
「そういえば、ワタクシは外に出ることはありませんでしたが、ジョーカー・ウランクはこの世界で動いていたわけですし、何か知っていたのでは?」
「つっても倒しちゃったし……」
何かが引っかかり俺は少し黙り込んだ。
魔王軍を滅ぼしたようなものだが、魔王と近しい誰かがまだいたような。
「そうか。ここ最近のこととは言え、魔王がベルトレットを乗っ取っていたんだ。俺とアルカ以外の三人なら何か知ってるかもしれない」
「そうですわ! きっとそうに違いありません!」
「ヨーリン。このことに気づかせるためにわざとウランクの話を?」
「いえ、違います。ワタクシはただ、ウランクなら知っていたかもと思っただけです。これはラウル様のお手柄ですわ」
「そうか?」
「そうです。素晴らしいです!」
理由なくほめられていた時はしっくりこなかったが、こうして納得できる理由でほめられるとヨーリン相手でもなんだか変な気分になる。
が、今はそれより善は急げだ。
ちょうど魔王討伐の報告も任せようとしていたところだし丁度いい。
三人とも気絶していたし遠くには行けていないだろう。
俺は今の仲間たちを引き連れて、元仲間たちの場所まで移動した。
起きていなければ動いていないはずだ。
「ベヒはあの子たちを大人しくさせておくから」
そう言ってベヒは暴れる巨龍たちを大人しくさせていた。
すぐに戻ってきたが、どうやら巨龍の中でも結構偉い巨龍だったらしい。
姿が変わっても命令に従うとはなかなかだ。そうは見えないけど。
「さて、見つけた」
「……」
と言ってもカーテット、リマ、ペクターの三人からは返事はない。
気絶しているだけだといいが。
「おい。起きろ。戦いは終わった。起きるんだ」
「なんです? おはようです」
「ん。アルカ? そんな喋り方でしたか? 女の子ならもっと丁寧な話し方を」
「そうです。神も、おしとやかな女性を気に入ります」
どうやら三人とも気を失っていただけらしい。
話す元気もあるようだ。さすがは元勇者パーティのメンバー。
「今はそんなこと聞いてるんじゃない。知ってることを洗いざらい話してもらおうか!」
「知ってることです……? 一体何のです……?」
「そうですわ。もっと詳しく話していただかないと」
「それより、どういうことでしょう。アルカが二人いるのはどういうことでしょう。おお。神よ。どうか冷静な判断力を」
くそ。俺のことをおちょくるとは結構元気みたいじゃないか。
しかし、そんなことしてる場合ではない。
俺は何も元仲間たちとダラダラ話をするために来たのではない。
「俺のことはいい。説明は後だ。とにかく今はお前ら」
「おにいはどいてて」
「あ、アルカ?」
俺は不意にアルカに押しのけられた。
「おにいはこういうの苦手だったでしょ? 話とか人を見抜くのとか交渉とか。大丈夫。わたしだってできることはあるから。ここはわたしに任せて。神様と作戦会議でもしててよ」
「おう。じゃあ頼む」
そういやそうだった。
俺は参謀向きではない。
もちろんできないとはいわないが、どうやって実行するかやりながら考えてしまう。
当たって砕けろの精神だ。
それに比べてアルカはどちらかと言えば一歩引いて物事を考えられるタイプ。
動く前に考え、俺のブレーキになってくれていた。
「ラウル様はここまで最短経路で来ていたのが素敵でしたよ」
「おう。ありがとな」
まさかヨーリンにフォローされるとは。
と言ってもアルカも大人になったな。俺がいなくても一人で色々できるんだもんな。
アルカが話すと、元勇者パーティのメンバーは、アルカが二人いることに対しての混乱がなくなったのか落ち着いた様子だった。
「魔王に操られてたでしょ? そこで聞きたいんだけど、魔王の親玉邪神について何か知らない?」
「あたしは知らないです」
「邪神? いえ、アルカの言う通り、操られていたんでしょうけど、ベルトレット様の様子がおかしくなってからの記憶が曖昧なので邪神がどうこうなんてのはさっぱり」
「すみませんがわかりません」
「そもそもここはどこなんです?」
「それすら覚えてないの!?」
元勇者パーティまで誰も邪神について何も知らない様子だった。
結局邪神も倒さなければいけなくなってしまった。
ひとまずタマミとラーブにも事情を説明し、アルカが目を覚ますのを待った。
今のところヨーリンは悪さをしていない。むしろ比較的印象はよさそうだ。
相変わらずのコミュ力でヨーリンとも仲良くなったラーブ、洗脳のようなものの影響か古くからの知り合いみたく仲がよさげなアルカ。
「まあ落ち着けよ」
「でも、これだとラウルちゃんのあられもない姿も見られるってことでしょ?」
「いや、男の裸見たって仕方ないだろ」
「今は違うでしょ!」
などと言ってなぜかタマミだけは不機嫌だった。
話し相手になってやると言ったから、俺としては雑に扱えないし怒ってくれるのもいいかもしれない。
とはいえ本題は邪神だな。
「倒すぞとは言ったものの、何からやるかな」
正直に言ってヒントはなかった。
どこに封印されているのかについても、神は知らぬ存ぜぬで役に立たない。
場所が移ったとか漏らしていたが、詳しいことは話そうとしない。
口が軽そうなラーブの神もそこに関しては同じだった。おそらく本当に知らないんだろう。
なら。
「なぁ、邪神はモンスターに力を与えるんだろ?」
「そうだ」
「ならシニーちゃんは何か邪神について知ってるんじゃないか? なんてったって死神と呼ばれるほどのモンスターだろ?」
「聞いてみたらいいんじゃないか?」
「シニーちゃん。何か知らないか?」
「シニーは知らない。ダンジョンのモンスターは興味なかったんじゃないか?」
「そうか」
「それはそうだ。そもそもこの死神の年齢からして邪神が封印される前に現れた個体には見えぬからな」
先に言え。
「失礼な! シニーはこれでも」
「わー! シニーちゃん。ミステリアスな女の子はそう簡単に年齢を明かさないものだから!」
ラーブが死神のしゃべるのを邪魔をする。
もしかしたらヒントになるかもしれなかったが、仕方ない。
知らないって言ってたんだから、聞けても同じだと思おう。
「それより神、さっきからいらない情報ばかりでアイデアとかないのか?」
「それは人間の特権だろう? 我は力を与える存在ではあっても答えを教える存在ではないからな」
「何の話だよ」
神って知らせを与えてくれるんじゃないのか? 個体差か?
しかし、これじゃどうしたらいいか一向にわからない。少なくとも、神と話していても解決しないってことだ。
そういえばこの神、万能じゃなかったな。
「おい」
「ヨーリン。ヨーリンは邪神について心当たりはないか?」
俺は神を無視しヨーリンと話すことにした。
「残念ですがないですわ。引きこもっていた時期が長いので邪神については何も、ワタクシが引きこもる前に力を与えてくださったのかもしれませんが、それだとあまりにも昔過ぎて思い出すのが面倒ですわ」
「ま、思い出しといてくれると助かる」
「ラウル様のためならなんでもします」
何だか影が熱くなった気がする。
そんなに気合い入れなくてもいいんじゃないか?
「それにしても、力の源を知らないのって怖くないのか?」
「全く。ワタクシの力がどこから来ているのか、はっきりわかるほうが難しいと思いますし」
「それもそうだな。そもそもヨーリンは影武者作ってまで引きこもってたわけだしな」
外のことなんて、ましてや邪神のことなんて調べるつもりもなかったんだろう。
一番近そうな死神にヨーリンまで知らないとなると、地道に足で調べるってことになるのか。
「そういえば、ワタクシは外に出ることはありませんでしたが、ジョーカー・ウランクはこの世界で動いていたわけですし、何か知っていたのでは?」
「つっても倒しちゃったし……」
何かが引っかかり俺は少し黙り込んだ。
魔王軍を滅ぼしたようなものだが、魔王と近しい誰かがまだいたような。
「そうか。ここ最近のこととは言え、魔王がベルトレットを乗っ取っていたんだ。俺とアルカ以外の三人なら何か知ってるかもしれない」
「そうですわ! きっとそうに違いありません!」
「ヨーリン。このことに気づかせるためにわざとウランクの話を?」
「いえ、違います。ワタクシはただ、ウランクなら知っていたかもと思っただけです。これはラウル様のお手柄ですわ」
「そうか?」
「そうです。素晴らしいです!」
理由なくほめられていた時はしっくりこなかったが、こうして納得できる理由でほめられるとヨーリン相手でもなんだか変な気分になる。
が、今はそれより善は急げだ。
ちょうど魔王討伐の報告も任せようとしていたところだし丁度いい。
三人とも気絶していたし遠くには行けていないだろう。
俺は今の仲間たちを引き連れて、元仲間たちの場所まで移動した。
起きていなければ動いていないはずだ。
「ベヒはあの子たちを大人しくさせておくから」
そう言ってベヒは暴れる巨龍たちを大人しくさせていた。
すぐに戻ってきたが、どうやら巨龍の中でも結構偉い巨龍だったらしい。
姿が変わっても命令に従うとはなかなかだ。そうは見えないけど。
「さて、見つけた」
「……」
と言ってもカーテット、リマ、ペクターの三人からは返事はない。
気絶しているだけだといいが。
「おい。起きろ。戦いは終わった。起きるんだ」
「なんです? おはようです」
「ん。アルカ? そんな喋り方でしたか? 女の子ならもっと丁寧な話し方を」
「そうです。神も、おしとやかな女性を気に入ります」
どうやら三人とも気を失っていただけらしい。
話す元気もあるようだ。さすがは元勇者パーティのメンバー。
「今はそんなこと聞いてるんじゃない。知ってることを洗いざらい話してもらおうか!」
「知ってることです……? 一体何のです……?」
「そうですわ。もっと詳しく話していただかないと」
「それより、どういうことでしょう。アルカが二人いるのはどういうことでしょう。おお。神よ。どうか冷静な判断力を」
くそ。俺のことをおちょくるとは結構元気みたいじゃないか。
しかし、そんなことしてる場合ではない。
俺は何も元仲間たちとダラダラ話をするために来たのではない。
「俺のことはいい。説明は後だ。とにかく今はお前ら」
「おにいはどいてて」
「あ、アルカ?」
俺は不意にアルカに押しのけられた。
「おにいはこういうの苦手だったでしょ? 話とか人を見抜くのとか交渉とか。大丈夫。わたしだってできることはあるから。ここはわたしに任せて。神様と作戦会議でもしててよ」
「おう。じゃあ頼む」
そういやそうだった。
俺は参謀向きではない。
もちろんできないとはいわないが、どうやって実行するかやりながら考えてしまう。
当たって砕けろの精神だ。
それに比べてアルカはどちらかと言えば一歩引いて物事を考えられるタイプ。
動く前に考え、俺のブレーキになってくれていた。
「ラウル様はここまで最短経路で来ていたのが素敵でしたよ」
「おう。ありがとな」
まさかヨーリンにフォローされるとは。
と言ってもアルカも大人になったな。俺がいなくても一人で色々できるんだもんな。
アルカが話すと、元勇者パーティのメンバーは、アルカが二人いることに対しての混乱がなくなったのか落ち着いた様子だった。
「魔王に操られてたでしょ? そこで聞きたいんだけど、魔王の親玉邪神について何か知らない?」
「あたしは知らないです」
「邪神? いえ、アルカの言う通り、操られていたんでしょうけど、ベルトレット様の様子がおかしくなってからの記憶が曖昧なので邪神がどうこうなんてのはさっぱり」
「すみませんがわかりません」
「そもそもここはどこなんです?」
「それすら覚えてないの!?」
元勇者パーティまで誰も邪神について何も知らない様子だった。
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
究極妹属性のぼっち少女が神さまから授かった胸キュンアニマルズが最強だった
盛平
ファンタジー
パティは教会に捨てられた少女。パティは村では珍しい黒い髪と黒い瞳だったため、村人からは忌子といわれ、孤独な生活をおくっていた。この世界では十歳になると、神さまから一つだけ魔法を授かる事ができる。パティは神さまに願った。ずっと側にいてくれる友達をくださいと。
神さまが与えてくれた友達は、犬、猫、インコ、カメだった。友達は魔法でパティのお願いを何でも叶えてくれた。
パティは友達と一緒に冒険の旅に出た。パティの生活環境は激変した。パティは究極の妹属性だったのだ。冒険者協会の美人受付嬢と美女の女剣士が、どっちがパティの姉にふさわしいかケンカするし、永遠の美少女にも気に入られてしまう。
ぼっち少女の愛されまくりな旅が始まる。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜
一ノ瀬 彩音
ファンタジー
元勇者パーティーで雑用係をしていたが、追放されてしまった。
しかし彼は本当は最強でしかも、真の実力を隠していた!
今は辺境の小さな村でひっそりと暮らしている。
そうしていると……?
※第3回HJ小説大賞一次通過作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる