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第26話 ラウルの手柄は許せない勇者
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俺はなんとかアルカを追いかけ移動を続けていた。
一人怯えて過ごすなんて俺にはできない。成果を奪われるなんて、考えただけで恐ろしい。
「いやー。すごかったです。感激です」
突然、物陰から出てきたのは十歳にも満たないような子どもだった。
こんな子どもが迷い込むくらいだ。事態は解決に向かっているんだろう。
俺は引っ込んでろってか?
変な柱みたいなのは浮いてやがるし。
俺をバカにしやがって。俺は勇者だぞ。殺されかけようが何しようがそれは揺るがない。変わらない。
「アルカ。どこだ? アルカァ! お前より先に俺が魔王倒してやるからな!」
「本当にすごいです! 四天王を二体もやってしまうなんて。ってあれ、みんなは?」
「アルカが二人も四天王をやったって!?」
「だ、誰です?」
そもそも、なんで子どもがいるんだ? いや、そんなこと今はどうでもいい。
今大事なのはアルカが四天王を二体倒したことを否定しなかったことだ。
そして、四天王なんてのがいるってことは、俺が戦ってたのは魔王の部下の部下。雑魚的だった。そういうことだろ?
そいつらを倒したから、やっと魔王の部下と戦ってる。それがアルカなんだろ?
「俺は何も知らないのにな! クソが!」
「あ、あの。なんのことです?」
「関係ないだろ」
「そうですね。それよりみんなを知りませんか?」
「誰だよみんなって。知るか」
こんなガキ構ってられるかってんだ。
俺は無視して進もうと腕を前に出した。
「ラーブ様にラウル様、あとタマミ様。他には」
「は? ラウル? ラウルなんていないだろ」
これなら楽勝だな。同名の無名のやつなんか俺の敵じゃない。
「ラウル様をご存知ですか?」
もしかしたら俺の知るラウルと同じラウルを知ってるのか?
ならいいことを教えてやろう。
「まだいたのかガキ。ラウルはいないって言っただろ。あいつはな、俺が殺したんだ。生きてるはずないんだよ」
しかし、わざわざ助けた子どもに自分の名前名乗ってるのか?
いや、違う。俺が見たのはアルカだ。ラウルじゃない。なぜアルカがラウルの名前で行動してるんだ?
それに、あのアルカは本当にアルカだったか?
「ラウル様は生きてますよ?」
まるで俺の話を聞かないなこのガキ。考えの邪魔だ。
アルカが本当にあるかだったかってやつだ。確か男のようだった気がする。が確証はない。くそ。わからん! 頭が働かん。
確実に思い出せることがあるとすれば、俺がラウルを殺したこと。それに、人間を生き返らせられると言っていたやつらを処分するため、ダンジョンに放り込んだこと。
「大丈夫です? 気分が悪そうですけど」
「大丈夫だ」
えーと、その時。ダンジョンに放り込んだ時だな。あの時は、周りの人間は俺たちの言うことを疑わなかった。おかげで本人に気づかれずに放り込めた。アレは楽な仕事だった。
そうそう、それから嘘にハマりそうなやつらまでダンジョンに入れといたな。ま、今そいつらがどうなってるかは知らない。俺たち勇者パーティの手を煩わせたんだ。地獄で苦しんでることを願う。
だが、これはアルカのことじゃない。クソ! なぜ思い出せない!
「どこへ行くです?」
「俺は四天王とやらのところにはってでも行くんだ。ガキ! そこをどけ! 邪魔だ!」
「無茶ですよ。そんな体じゃ何もできませんって」
ガキが俺の背中に手を当てて止めてくる。
「うるさい! 離せ!」
「痛いっ」
ガキのくせにいっちょまえに俺のこと心配なんてしやがって。
俺はガキに心配されるほど落ちぶれてねぇ!
「ダメですって」
今度は俺の前に仁王立ちか。
そんなの関係ない。俺はまっすぐ進むだけだ。
「俺は、アルカの快進撃を止めないといけないんだよ! お前がラウルだなんだって言ってる理由は知らない! 俺が魔王を倒さないといけないことに変わりはない! 俺はまだ負けてねぇ!」
「きゃっ!」
俺がガキの下を通ろうとした時、ガキがスカートの裾を押さえた。
俺が中を見たと思ったのか?
「見るかクソが! 俺はガキなんか興味ないんだよ! さっさとどかないからそんなことになるんだ」
イライラさせやがる。
こんなところで時間を無駄にしてる場合じゃないんだよ。俺は。
子どもと違って忙しいんだこっちは。
「命があるならさっさと家に帰れ。家がないなら親でも探してどっか行け!」
「痛い。痛いの」
俺の通り道にいるのが悪い。邪魔なんだからどかすしかないだろ。
「やめ、やめて」
「なんだぁ! ロリっ子! 俺が悪いって言いたいのか? 俺は勇者だぞ! 身の程をわきまえろ」
軽く足を掴んだだけだが、ガキはその場で転んで尻餅をついた。
慌ててスカートを押さえている。
だから見ねぇっての。いちいち反応してんじゃねぇよ。
「痛いよぉ。そんなに魔王軍のこと知りたいなら、話すから暴力振るわないでよぉ。話してよぉ」
「何? お前、魔王軍について知ってることがあるのか?」
「うん」
「さっさと話せ!」
ガキは嫌そうだ。
なんでだよ。お前が言ったんだろ。
「それとも、被害に巻き込まれたことにしてこの場で犠牲者になりたいか?」
ガキは首を横に振った。
自分で言い出したにも関わらず、ガキはしぶしぶと言った様子で口を開く。
四天王とやらの知る限りの詳細。八芒星について。
現在のラウルの戦績について。
なぜ、アルカではなくラウルの戦績として語られるのかはわからないが、このままだと俺が前座で四天王を全て倒されてしまうということはわかった。
「おら、離してやるよ」
ガキは足を押さえてからどっかへ走っていった。
「なんだったんだあのガキ」
だが、ラウルを探していた。おそらくはあいつが言った方向にラウルがいる。
わけがわからんが、それくらいしかヒントはない。
「やけに魔王軍について詳しかったが、どんなガキだよ」
どちらにしろ、ガキがどうなろうと俺は知らない。
俺が四天王を含め魔王軍の奴らを倒す方が優先だ。
「いいことを聞いた。黒龍の傷も少しは回復してきた」
俺はその場でなんとか立ち上がり、ガキが進んでいった方を見た。
「いいかラウル。いや、アルカ。お前に魔王は倒させない。魔王を倒すのは、この俺だ!」
俺は剣を杖代わりにして、一歩、また一歩と歩みを進めた。
一人怯えて過ごすなんて俺にはできない。成果を奪われるなんて、考えただけで恐ろしい。
「いやー。すごかったです。感激です」
突然、物陰から出てきたのは十歳にも満たないような子どもだった。
こんな子どもが迷い込むくらいだ。事態は解決に向かっているんだろう。
俺は引っ込んでろってか?
変な柱みたいなのは浮いてやがるし。
俺をバカにしやがって。俺は勇者だぞ。殺されかけようが何しようがそれは揺るがない。変わらない。
「アルカ。どこだ? アルカァ! お前より先に俺が魔王倒してやるからな!」
「本当にすごいです! 四天王を二体もやってしまうなんて。ってあれ、みんなは?」
「アルカが二人も四天王をやったって!?」
「だ、誰です?」
そもそも、なんで子どもがいるんだ? いや、そんなこと今はどうでもいい。
今大事なのはアルカが四天王を二体倒したことを否定しなかったことだ。
そして、四天王なんてのがいるってことは、俺が戦ってたのは魔王の部下の部下。雑魚的だった。そういうことだろ?
そいつらを倒したから、やっと魔王の部下と戦ってる。それがアルカなんだろ?
「俺は何も知らないのにな! クソが!」
「あ、あの。なんのことです?」
「関係ないだろ」
「そうですね。それよりみんなを知りませんか?」
「誰だよみんなって。知るか」
こんなガキ構ってられるかってんだ。
俺は無視して進もうと腕を前に出した。
「ラーブ様にラウル様、あとタマミ様。他には」
「は? ラウル? ラウルなんていないだろ」
これなら楽勝だな。同名の無名のやつなんか俺の敵じゃない。
「ラウル様をご存知ですか?」
もしかしたら俺の知るラウルと同じラウルを知ってるのか?
ならいいことを教えてやろう。
「まだいたのかガキ。ラウルはいないって言っただろ。あいつはな、俺が殺したんだ。生きてるはずないんだよ」
しかし、わざわざ助けた子どもに自分の名前名乗ってるのか?
いや、違う。俺が見たのはアルカだ。ラウルじゃない。なぜアルカがラウルの名前で行動してるんだ?
それに、あのアルカは本当にアルカだったか?
「ラウル様は生きてますよ?」
まるで俺の話を聞かないなこのガキ。考えの邪魔だ。
アルカが本当にあるかだったかってやつだ。確か男のようだった気がする。が確証はない。くそ。わからん! 頭が働かん。
確実に思い出せることがあるとすれば、俺がラウルを殺したこと。それに、人間を生き返らせられると言っていたやつらを処分するため、ダンジョンに放り込んだこと。
「大丈夫です? 気分が悪そうですけど」
「大丈夫だ」
えーと、その時。ダンジョンに放り込んだ時だな。あの時は、周りの人間は俺たちの言うことを疑わなかった。おかげで本人に気づかれずに放り込めた。アレは楽な仕事だった。
そうそう、それから嘘にハマりそうなやつらまでダンジョンに入れといたな。ま、今そいつらがどうなってるかは知らない。俺たち勇者パーティの手を煩わせたんだ。地獄で苦しんでることを願う。
だが、これはアルカのことじゃない。クソ! なぜ思い出せない!
「どこへ行くです?」
「俺は四天王とやらのところにはってでも行くんだ。ガキ! そこをどけ! 邪魔だ!」
「無茶ですよ。そんな体じゃ何もできませんって」
ガキが俺の背中に手を当てて止めてくる。
「うるさい! 離せ!」
「痛いっ」
ガキのくせにいっちょまえに俺のこと心配なんてしやがって。
俺はガキに心配されるほど落ちぶれてねぇ!
「ダメですって」
今度は俺の前に仁王立ちか。
そんなの関係ない。俺はまっすぐ進むだけだ。
「俺は、アルカの快進撃を止めないといけないんだよ! お前がラウルだなんだって言ってる理由は知らない! 俺が魔王を倒さないといけないことに変わりはない! 俺はまだ負けてねぇ!」
「きゃっ!」
俺がガキの下を通ろうとした時、ガキがスカートの裾を押さえた。
俺が中を見たと思ったのか?
「見るかクソが! 俺はガキなんか興味ないんだよ! さっさとどかないからそんなことになるんだ」
イライラさせやがる。
こんなところで時間を無駄にしてる場合じゃないんだよ。俺は。
子どもと違って忙しいんだこっちは。
「命があるならさっさと家に帰れ。家がないなら親でも探してどっか行け!」
「痛い。痛いの」
俺の通り道にいるのが悪い。邪魔なんだからどかすしかないだろ。
「やめ、やめて」
「なんだぁ! ロリっ子! 俺が悪いって言いたいのか? 俺は勇者だぞ! 身の程をわきまえろ」
軽く足を掴んだだけだが、ガキはその場で転んで尻餅をついた。
慌ててスカートを押さえている。
だから見ねぇっての。いちいち反応してんじゃねぇよ。
「痛いよぉ。そんなに魔王軍のこと知りたいなら、話すから暴力振るわないでよぉ。話してよぉ」
「何? お前、魔王軍について知ってることがあるのか?」
「うん」
「さっさと話せ!」
ガキは嫌そうだ。
なんでだよ。お前が言ったんだろ。
「それとも、被害に巻き込まれたことにしてこの場で犠牲者になりたいか?」
ガキは首を横に振った。
自分で言い出したにも関わらず、ガキはしぶしぶと言った様子で口を開く。
四天王とやらの知る限りの詳細。八芒星について。
現在のラウルの戦績について。
なぜ、アルカではなくラウルの戦績として語られるのかはわからないが、このままだと俺が前座で四天王を全て倒されてしまうということはわかった。
「おら、離してやるよ」
ガキは足を押さえてからどっかへ走っていった。
「なんだったんだあのガキ」
だが、ラウルを探していた。おそらくはあいつが言った方向にラウルがいる。
わけがわからんが、それくらいしかヒントはない。
「やけに魔王軍について詳しかったが、どんなガキだよ」
どちらにしろ、ガキがどうなろうと俺は知らない。
俺が四天王を含め魔王軍の奴らを倒す方が優先だ。
「いいことを聞いた。黒龍の傷も少しは回復してきた」
俺はその場でなんとか立ち上がり、ガキが進んでいった方を見た。
「いいかラウル。いや、アルカ。お前に魔王は倒させない。魔王を倒すのは、この俺だ!」
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