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第22話 最後の八芒星
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俺は街の中を走り回った。
死神とベヒを担ぎ探し回った。魔王の部下、八芒星の残り一体であるエイトーンを。
そいつは、思ったよりも早く見つけることができた。
「個人活動。どうしてだ。我々はグループだろう。魔王様はどうして個人活動にこだわるのだ」
塀に腰かけ、何やらぶつぶつとつぶやいている。
ベヒの言っていた通りなら黒い肌にツノの生えたあいつがエイトーンだろう。
なんの話をしてるのか知らないが、巨龍と同時に攻めてきたせいか部下への被害も大きいらしく、近くに誰もいない。
「ベヒちゃん。しにが、シニー。下がってろ」
「なんでシニーは呼び捨て?」
「いいから下がってろ。怖いんだろ」
ベヒが自慢げに胸張って叩かれているが、そんな子どもみたいなことやってる場合じゃないんだが。
まあ、殴られたくらいじゃ死なないだろうが、見た目的に俺が嫌だからってだけだ。
「危ないから喧嘩ならよそでやってくれ」
「ラウルちゃんって優しいよね」
「ラーブもうるさい」
雑談していたせいで、敵に気づかれてしまった。
エイトーンはこちらを見るとすぐにこちらを見た。
「我々はグループ。そう! グ、ループ! 私の指揮に合わせて美しく踊れ、敵に合わせて華麗に舞え!」
エイトーンは謎の棒を取り出すと急に立ち上がった。
だが、セブディと違い突っ込んでくるわけではなく、その場で棒を振っている。
「なにしてるのかな?」
「確か、演奏会かなんかで見た気がする」
勇者パーティなんてのに所属していると、生活するのがやっとだった子ども時代とは違い、さまざまな文化に触れることができた。
その時、どこかの街で見たのが、真ん中に棒を持った、大きな金色の道具を持った団体。
まさかあいつが道具や文化を広めたのか? 確かに、他の街では見聞きもしなかったような。
「演奏会? 会って集まりでしょ? ならなんで誰もいないの?」
「さあ? わからん」
俺たちが不思議がっていると、奇妙なことに地面のガレキがカタカタと音を立て出した。
次第に、ガレキは宙に浮き上がり、俺たちの周りを回り始めた。
ガレキだけじゃない、砂、ゴミ、人、モンスター。近くにあるすべてのものが不規則に動く。
俺たちの動きが奪われていないのはスキルの対象になっていないからか?
「十分な美しさ。十分な量。今だ叩け!」
エイトーンの動きがより激しくなると、動かされていたものが俺たちめがけて降ってきた。
「タマミ! ラーブ!」
神の移動が急なせいでまともな装備をしていない二人を庇うため、俺は勢いよく降りかかる様々なものを殴り飛ばした。
「あ、ありがとう」
「ラウルちゃん、サンキュ」
「言ってる場合か! くそ。これじゃキリがない」
俺一人なら、こんな攻撃突き抜けてエイトーンを殴ればよかった。
だが、タマミは強化はできても武闘派じゃない。ラーブもスキルは驚くものだが本体はそこまで丈夫じゃない。
「ラウル。シニーが守ればシニーちゃんって言ってくれる?」
「なんの話だ」
死神が突然わけのわからないことを言い出した。
ラーブのスキルは敵を手懐けられるのはいいが、性格が変わってしまうのはかなり厄介だな。
いや、性格が変わらないと仲間になってくれないか。
どちらにしろ今は関係ない。
「後にしてく」
「どっち!」
急に叫ばれ、俺は、思わず黙ってしまう。
「ああ。言ってやるよ。それくらいでいいなら。だが、守るったってどうするんだ?」
「こうする。タマミ。シニーに力を」
「でも、シニーちゃんは子どもでしょ」
「シニーを舐めるな。あたしは死神だ」
そう言うと死神は不敵に笑い。自分の体よりも何倍も大きなカマを出現させた。
カマだけで二人を守れるものかと思ったが、俺よりも的確に襲いかかるものを弾いている。
「べ、ベヒもやる」
死神に張り合うようにベヒもそう口にした。
「わかった。ここは二人に任せる」
頷きを合図と受け取り、俺は物の嵐を突っ切った。
「ほう。一人で抜け出してくるとはな。薄情なのか、はたまた仲がいいのか。我々よりもグループなのか? もしくはただ追い出されただけの可哀想なやつか」
「なんの話だ」
「間抜け。グループの話だ。我々は魔王様に続くグループだ。人間ならそれくらい知っておけ」
「だからなんの話だ」
グループだなんだって今関係あるのか?
それになんで俺がそんなこと知らなきゃならない。
「いいか。懇切丁寧に教えてやる」
「いらない」
「は?」
「いらないって言ってるんだ。俺はな、今ものすごく機嫌が悪い。自分に物をぶつけられて痛かったからじゃない。仲間が窮地にありながら、俺だけじゃ仲間に何もできなかったからだ」
「はっ。そうか。裏切りを恐れる仲間に追い出されたか。なんと不恰好なグループだ。それならばやはり、我々魔王軍という美しきグループに所属する私が優しく教えてあげ」
「黙れ。お前はそれ以上グループについて語るな。何が言いたいのかてんでわからないが、俺の仲間を馬鹿にされてることはわかる。それ以上喋るな」
未だ棒を振っているエイトーンめがけて俺は走り出した。
そして、エイトーンが反応するより早く、俺はエイトーンを叩き切った。
「ぐあっ!」
その場で倒れるエイトーン。
「あっけなかったな」
八芒星最後の一体が倒れた。
そのことが合図となったのか、空に四つの黒い柱が現れた。
「なんだあれ」
四つの柱は急速に落下してきている。まるで俺を狙うように。
さらに、俺は腰を後ろから引っ張られた。
慌てて確認すると、物の嵐から脱出した死神が俺のことを引っ張っていた。
「お、おい。なんだよ急に」
「ダメだ。あれはダメだ。帰るんだ。ここで戦う必要はない」
死神の様子からすれば、あの黒い柱はかなり危険なものってことなのだろう。
単に、幼女になって怯えているって可能性もあるが、なんとも言えない。
タイミングからして魔王軍に関係しているもの。
俺は初めて見るが。
「ボケっとしてるな」
「いや、でも」
「帰るって? そんなつれないこと言うなよ」
「あ、ああ」
何者かが現れると、死神は力無くその場にへたり込んでしまった。
ニタリと笑った男型のモンスターは眠ったままの幼い少女を抱き抱えて空中に浮いていた。
死神とベヒを担ぎ探し回った。魔王の部下、八芒星の残り一体であるエイトーンを。
そいつは、思ったよりも早く見つけることができた。
「個人活動。どうしてだ。我々はグループだろう。魔王様はどうして個人活動にこだわるのだ」
塀に腰かけ、何やらぶつぶつとつぶやいている。
ベヒの言っていた通りなら黒い肌にツノの生えたあいつがエイトーンだろう。
なんの話をしてるのか知らないが、巨龍と同時に攻めてきたせいか部下への被害も大きいらしく、近くに誰もいない。
「ベヒちゃん。しにが、シニー。下がってろ」
「なんでシニーは呼び捨て?」
「いいから下がってろ。怖いんだろ」
ベヒが自慢げに胸張って叩かれているが、そんな子どもみたいなことやってる場合じゃないんだが。
まあ、殴られたくらいじゃ死なないだろうが、見た目的に俺が嫌だからってだけだ。
「危ないから喧嘩ならよそでやってくれ」
「ラウルちゃんって優しいよね」
「ラーブもうるさい」
雑談していたせいで、敵に気づかれてしまった。
エイトーンはこちらを見るとすぐにこちらを見た。
「我々はグループ。そう! グ、ループ! 私の指揮に合わせて美しく踊れ、敵に合わせて華麗に舞え!」
エイトーンは謎の棒を取り出すと急に立ち上がった。
だが、セブディと違い突っ込んでくるわけではなく、その場で棒を振っている。
「なにしてるのかな?」
「確か、演奏会かなんかで見た気がする」
勇者パーティなんてのに所属していると、生活するのがやっとだった子ども時代とは違い、さまざまな文化に触れることができた。
その時、どこかの街で見たのが、真ん中に棒を持った、大きな金色の道具を持った団体。
まさかあいつが道具や文化を広めたのか? 確かに、他の街では見聞きもしなかったような。
「演奏会? 会って集まりでしょ? ならなんで誰もいないの?」
「さあ? わからん」
俺たちが不思議がっていると、奇妙なことに地面のガレキがカタカタと音を立て出した。
次第に、ガレキは宙に浮き上がり、俺たちの周りを回り始めた。
ガレキだけじゃない、砂、ゴミ、人、モンスター。近くにあるすべてのものが不規則に動く。
俺たちの動きが奪われていないのはスキルの対象になっていないからか?
「十分な美しさ。十分な量。今だ叩け!」
エイトーンの動きがより激しくなると、動かされていたものが俺たちめがけて降ってきた。
「タマミ! ラーブ!」
神の移動が急なせいでまともな装備をしていない二人を庇うため、俺は勢いよく降りかかる様々なものを殴り飛ばした。
「あ、ありがとう」
「ラウルちゃん、サンキュ」
「言ってる場合か! くそ。これじゃキリがない」
俺一人なら、こんな攻撃突き抜けてエイトーンを殴ればよかった。
だが、タマミは強化はできても武闘派じゃない。ラーブもスキルは驚くものだが本体はそこまで丈夫じゃない。
「ラウル。シニーが守ればシニーちゃんって言ってくれる?」
「なんの話だ」
死神が突然わけのわからないことを言い出した。
ラーブのスキルは敵を手懐けられるのはいいが、性格が変わってしまうのはかなり厄介だな。
いや、性格が変わらないと仲間になってくれないか。
どちらにしろ今は関係ない。
「後にしてく」
「どっち!」
急に叫ばれ、俺は、思わず黙ってしまう。
「ああ。言ってやるよ。それくらいでいいなら。だが、守るったってどうするんだ?」
「こうする。タマミ。シニーに力を」
「でも、シニーちゃんは子どもでしょ」
「シニーを舐めるな。あたしは死神だ」
そう言うと死神は不敵に笑い。自分の体よりも何倍も大きなカマを出現させた。
カマだけで二人を守れるものかと思ったが、俺よりも的確に襲いかかるものを弾いている。
「べ、ベヒもやる」
死神に張り合うようにベヒもそう口にした。
「わかった。ここは二人に任せる」
頷きを合図と受け取り、俺は物の嵐を突っ切った。
「ほう。一人で抜け出してくるとはな。薄情なのか、はたまた仲がいいのか。我々よりもグループなのか? もしくはただ追い出されただけの可哀想なやつか」
「なんの話だ」
「間抜け。グループの話だ。我々は魔王様に続くグループだ。人間ならそれくらい知っておけ」
「だからなんの話だ」
グループだなんだって今関係あるのか?
それになんで俺がそんなこと知らなきゃならない。
「いいか。懇切丁寧に教えてやる」
「いらない」
「は?」
「いらないって言ってるんだ。俺はな、今ものすごく機嫌が悪い。自分に物をぶつけられて痛かったからじゃない。仲間が窮地にありながら、俺だけじゃ仲間に何もできなかったからだ」
「はっ。そうか。裏切りを恐れる仲間に追い出されたか。なんと不恰好なグループだ。それならばやはり、我々魔王軍という美しきグループに所属する私が優しく教えてあげ」
「黙れ。お前はそれ以上グループについて語るな。何が言いたいのかてんでわからないが、俺の仲間を馬鹿にされてることはわかる。それ以上喋るな」
未だ棒を振っているエイトーンめがけて俺は走り出した。
そして、エイトーンが反応するより早く、俺はエイトーンを叩き切った。
「ぐあっ!」
その場で倒れるエイトーン。
「あっけなかったな」
八芒星最後の一体が倒れた。
そのことが合図となったのか、空に四つの黒い柱が現れた。
「なんだあれ」
四つの柱は急速に落下してきている。まるで俺を狙うように。
さらに、俺は腰を後ろから引っ張られた。
慌てて確認すると、物の嵐から脱出した死神が俺のことを引っ張っていた。
「お、おい。なんだよ急に」
「ダメだ。あれはダメだ。帰るんだ。ここで戦う必要はない」
死神の様子からすれば、あの黒い柱はかなり危険なものってことなのだろう。
単に、幼女になって怯えているって可能性もあるが、なんとも言えない。
タイミングからして魔王軍に関係しているもの。
俺は初めて見るが。
「ボケっとしてるな」
「いや、でも」
「帰るって? そんなつれないこと言うなよ」
「あ、ああ」
何者かが現れると、死神は力無くその場にへたり込んでしまった。
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