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第12話 二つ目のダンジョン・二人目の信者・二体目の死神
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視界が元に戻ると、そこはまたしても暗闇の中。
おそらく同じような状況なのだろう。
「いやー! こないで! まだ死にたくない!」
「うるさいぞ! さっさとやられるんだ!」
「いーやーだー! 襲う目的は何? 金? 金ならいくらでも出すから! 後でいくらでも払うから!」
「金などいらん。どうせここにいて金で買えるものなどないからな」
「金じゃないの? なら何? 体?」
「いらん! 我は食糧など必要としない!」
なんだろう。ものすごく騒がしい。目を凝らさないとよく見えない暗さなのに、元気にはしゃぎ回っているのが二人もいるようだ。
隣にいるタマミもなんだか微妙な表情をしている。
「これは帰ってもいいんじゃないか?」
「ダメだ。祈りの強い生き残りは彼女だけだ。あとはもう蘇生もできない」
「確かに見た目は神官っぽいけど」
「やーめーてー! こないでって言ってるでしょ!」
「そもそも何故我より速く動けるんだ人間!」
「当たり前でしょ! 自分の能力ぐらい上げられるわよ! 誰だか知らない人に不意をつかれてなければ、こんなところに来てないっての! 引きこもりに負けないっての!」
「誰が引きこもりか! 我は死神ぞ!」
うーん。逃げてるだけだが、なんだか戦えそうなことを言っている。
一応女性みたいだが、俺も助ける気が起きない。
「なあ、このままでいいんじゃないか?」
「ダメだ。何度言えばわかる」
「えー」
「ラウルちゃん。神様の言うとおりです。やりましょう」
タマミに言われると、不思議と力が湧いてくる。
やっぱりタマミは神様の味方か。
ま、いいんだけど。どうせ俺だって人が死ぬのは見たくないし。
うげ、なんだかこっち見た。俺はスキルによる補正があるからわかるけど、あの神官っぽい人、もしかして俺たちのことが見えてるのか?
「よかったー! 神様が二人の少女を遣わしてくれた! 見てなさい! あそこの女の子たちが私を守ってくれるんだから」
「それでいいのか? 自分で戦わないのか?」
「いいの! 私は前に出るタイプの人間じゃないの! 美少女に守られるタイプなの! 偉い神官はね人をうまく使うものなのよ!」
俺、美少女? まあいいや。
うまく使われておくとしよう。
「それじゃ神様、お願いします」
「貴様がやるんだよ」
「えー」
「神が関わった時点で人にはどうすることもできない。否、神の世界に人は干渉できない」
「なんだかよくわからないけど」
つまりお前がやれって二度言われたってことでいいんだよな?
だーもう! なんであんなふざけた人のために。
ま、ふざけていても助けるべき存在に変わりはないか。
ちょっと驚かされただけだ。
「じゃ、タマミのスキルは? ここでは使えないの? あいつ強そうだし」
「もう発動している」
「はい! 私のスキルは基本的に回復や能力の強化。サラッとやっておいたから、任せたよラウルちゃん」
「そうなの?」
力が湧いてくる感じはタマミのスキルによるものだったのか?
「お話ししてないでいい加減助けてー!」
「我の獲物を守ると言うのなら、先に倒すがそれでもいいのか?」
神官の女性も死神もなんだか俺に向けて言っている気がする。
やっぱり俺が前に出ろってことなのか。
女性が疲れ果てる前に話を聞き出すわけね。
「このままじゃラチがあかないしな」
タマミの強化はあれど、俺は先ほどの死神よりも強敵なのを見てとって、アルカの剣を抜こうとした。
「あ、あれ」
使用者を選ぶ聖剣ではないはずだが、剣が抜けない。
「剣で叩けば話を聞けないだろう」
「そうかい」
神様のスキルの信用度合いがすごい。
俺としては剣でもどうかってくらいだが、まだ自分の実力を把握できてないってことか。
「まあいい。なら今回も拳で打開するだけだ」
「拳? いい度胸だ。人間。力の差を思い知らせてやる。うるさいのは目障りだからな」
「やっと追いつけないってわかった?」
「うるさい!」
なんだかんだいい二人なんじゃないだろうか。
いや、気のせいか。体力が限界になればきっとやられてしまうのだろう。
「じゃ、正々堂々真正面から」
俺は今回の死神が前回の相手より強力そうな雰囲気を感じていたため、少し助走をつけて飛んだ。
「ふっ」
笑い声が聞こえたところで、俺は死神を壁まで突き飛ばした。
衝撃が響くと、騒いでいた神官っぽい人も黙って俺も見ている。
「俺の目的はお前を倒すことじゃないからな。お前からまお」
「ちょっと! あいつを倒して助けてくれるんじゃないの?」
神官っぽい人はいきなり近づいてきたかと思うと、俺の体を勢いよく揺さぶり始めた。
「こっちにも色々と事情があるんだって」
「俺っていう子? 事情って何?」
「何言ってんの?」
よくわからないが、襲われてるからといって話を聞いている暇はない。
あの死神がどれだけ弱ってるかは俺もよくわからない。
「タマミ! その人のことは任せた。俺は死神と話してくる」
「ちょっと! ラウルちゃん!」
ちゃんづけで呼ばれるとなんかゾワっとするが、とがめてもやめなさそうだし、俺は無視して走り寄る。
「さあ、洗いざらい吐いてもらおうか」
「全身の修復がままならないとはな。人の形をしているが、本当に人間か?」
「そうだ。俺は人間だ。それも魔王にたてつく人間だ。さっさと魔王について知ってることを話してもらおうか。それだけでいい」
「ほう。なるほど、どこから聞きつけたか知らないが、ダンジョンに棲みつく死神たちに魔王のファンが多いと言うことを知っているのか」
「ってことは何か知ってるんだな?」
「ああ。もちろん、だが」
俺は試しに蹴りを繰り出した。
「いい蹴りだ」
苦しまないところを見るとかなり痛みに耐性があるらしい。
モンスターだけあり、足と思ったところを蹴ってやったが、あまり効果はなかったか。
「いいだろう。どのみちじわじわやられるということだろう。知っている限りを話そうじゃないか」
「ま、お前が本当にファンなら話せるんだろうけどな」
「もちろん本当に好きだとも。我は人間の戦いが好きだからな。行く末を見守りたいのだ」
「なら、何故俺も魔王軍もお互いの情報をほとんど把握していない? お前のようなやつがいながら」
「我らは基本、知った情報を口外しない。いや、聞きに来るようなやつがいない。そもそも、こうして追い詰められた死神は今までいなかっただろう。死神は力だけの個体の俗称だ。何かをしようってやつらじゃない。我も含めな。だから楽しめればそれでいいのだ。どちらが勝ったとしてもな」
「偽物がよく言う」
「声が変わったか?」
「気にするな。死神のことはいいから早く魔王について話せ」
「そうだった」
死神は楽しそうに口と思われる部分を歪めると、顔らしき部分を上に上げた。
おそらく同じような状況なのだろう。
「いやー! こないで! まだ死にたくない!」
「うるさいぞ! さっさとやられるんだ!」
「いーやーだー! 襲う目的は何? 金? 金ならいくらでも出すから! 後でいくらでも払うから!」
「金などいらん。どうせここにいて金で買えるものなどないからな」
「金じゃないの? なら何? 体?」
「いらん! 我は食糧など必要としない!」
なんだろう。ものすごく騒がしい。目を凝らさないとよく見えない暗さなのに、元気にはしゃぎ回っているのが二人もいるようだ。
隣にいるタマミもなんだか微妙な表情をしている。
「これは帰ってもいいんじゃないか?」
「ダメだ。祈りの強い生き残りは彼女だけだ。あとはもう蘇生もできない」
「確かに見た目は神官っぽいけど」
「やーめーてー! こないでって言ってるでしょ!」
「そもそも何故我より速く動けるんだ人間!」
「当たり前でしょ! 自分の能力ぐらい上げられるわよ! 誰だか知らない人に不意をつかれてなければ、こんなところに来てないっての! 引きこもりに負けないっての!」
「誰が引きこもりか! 我は死神ぞ!」
うーん。逃げてるだけだが、なんだか戦えそうなことを言っている。
一応女性みたいだが、俺も助ける気が起きない。
「なあ、このままでいいんじゃないか?」
「ダメだ。何度言えばわかる」
「えー」
「ラウルちゃん。神様の言うとおりです。やりましょう」
タマミに言われると、不思議と力が湧いてくる。
やっぱりタマミは神様の味方か。
ま、いいんだけど。どうせ俺だって人が死ぬのは見たくないし。
うげ、なんだかこっち見た。俺はスキルによる補正があるからわかるけど、あの神官っぽい人、もしかして俺たちのことが見えてるのか?
「よかったー! 神様が二人の少女を遣わしてくれた! 見てなさい! あそこの女の子たちが私を守ってくれるんだから」
「それでいいのか? 自分で戦わないのか?」
「いいの! 私は前に出るタイプの人間じゃないの! 美少女に守られるタイプなの! 偉い神官はね人をうまく使うものなのよ!」
俺、美少女? まあいいや。
うまく使われておくとしよう。
「それじゃ神様、お願いします」
「貴様がやるんだよ」
「えー」
「神が関わった時点で人にはどうすることもできない。否、神の世界に人は干渉できない」
「なんだかよくわからないけど」
つまりお前がやれって二度言われたってことでいいんだよな?
だーもう! なんであんなふざけた人のために。
ま、ふざけていても助けるべき存在に変わりはないか。
ちょっと驚かされただけだ。
「じゃ、タマミのスキルは? ここでは使えないの? あいつ強そうだし」
「もう発動している」
「はい! 私のスキルは基本的に回復や能力の強化。サラッとやっておいたから、任せたよラウルちゃん」
「そうなの?」
力が湧いてくる感じはタマミのスキルによるものだったのか?
「お話ししてないでいい加減助けてー!」
「我の獲物を守ると言うのなら、先に倒すがそれでもいいのか?」
神官の女性も死神もなんだか俺に向けて言っている気がする。
やっぱり俺が前に出ろってことなのか。
女性が疲れ果てる前に話を聞き出すわけね。
「このままじゃラチがあかないしな」
タマミの強化はあれど、俺は先ほどの死神よりも強敵なのを見てとって、アルカの剣を抜こうとした。
「あ、あれ」
使用者を選ぶ聖剣ではないはずだが、剣が抜けない。
「剣で叩けば話を聞けないだろう」
「そうかい」
神様のスキルの信用度合いがすごい。
俺としては剣でもどうかってくらいだが、まだ自分の実力を把握できてないってことか。
「まあいい。なら今回も拳で打開するだけだ」
「拳? いい度胸だ。人間。力の差を思い知らせてやる。うるさいのは目障りだからな」
「やっと追いつけないってわかった?」
「うるさい!」
なんだかんだいい二人なんじゃないだろうか。
いや、気のせいか。体力が限界になればきっとやられてしまうのだろう。
「じゃ、正々堂々真正面から」
俺は今回の死神が前回の相手より強力そうな雰囲気を感じていたため、少し助走をつけて飛んだ。
「ふっ」
笑い声が聞こえたところで、俺は死神を壁まで突き飛ばした。
衝撃が響くと、騒いでいた神官っぽい人も黙って俺も見ている。
「俺の目的はお前を倒すことじゃないからな。お前からまお」
「ちょっと! あいつを倒して助けてくれるんじゃないの?」
神官っぽい人はいきなり近づいてきたかと思うと、俺の体を勢いよく揺さぶり始めた。
「こっちにも色々と事情があるんだって」
「俺っていう子? 事情って何?」
「何言ってんの?」
よくわからないが、襲われてるからといって話を聞いている暇はない。
あの死神がどれだけ弱ってるかは俺もよくわからない。
「タマミ! その人のことは任せた。俺は死神と話してくる」
「ちょっと! ラウルちゃん!」
ちゃんづけで呼ばれるとなんかゾワっとするが、とがめてもやめなさそうだし、俺は無視して走り寄る。
「さあ、洗いざらい吐いてもらおうか」
「全身の修復がままならないとはな。人の形をしているが、本当に人間か?」
「そうだ。俺は人間だ。それも魔王にたてつく人間だ。さっさと魔王について知ってることを話してもらおうか。それだけでいい」
「ほう。なるほど、どこから聞きつけたか知らないが、ダンジョンに棲みつく死神たちに魔王のファンが多いと言うことを知っているのか」
「ってことは何か知ってるんだな?」
「ああ。もちろん、だが」
俺は試しに蹴りを繰り出した。
「いい蹴りだ」
苦しまないところを見るとかなり痛みに耐性があるらしい。
モンスターだけあり、足と思ったところを蹴ってやったが、あまり効果はなかったか。
「いいだろう。どのみちじわじわやられるということだろう。知っている限りを話そうじゃないか」
「ま、お前が本当にファンなら話せるんだろうけどな」
「もちろん本当に好きだとも。我は人間の戦いが好きだからな。行く末を見守りたいのだ」
「なら、何故俺も魔王軍もお互いの情報をほとんど把握していない? お前のようなやつがいながら」
「我らは基本、知った情報を口外しない。いや、聞きに来るようなやつがいない。そもそも、こうして追い詰められた死神は今までいなかっただろう。死神は力だけの個体の俗称だ。何かをしようってやつらじゃない。我も含めな。だから楽しめればそれでいいのだ。どちらが勝ったとしてもな」
「偽物がよく言う」
「声が変わったか?」
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