53 / 69
第53話 魔王の娘か
しおりを挟む
「少しは落ち着いた?」
「……うん」
蚊の鳴くような小さな声で返事をしているけど、ゆっくりとうなずいたところを見れば、なんとなく少しは落ち着いたってことはわかる。
いきなり涙を流し出したことには驚いたけど、本当によかった。
でも、目を赤くはらすほど泣いていたことは心配だ。僕まで不安になってくる。
これまでどこか取り繕っていたような気がしてたし、多分、僕に対してこんな姿を見せるのはあんまりいい気分じゃないと思う。
それでも、目の前で女の子が困っている様子なのに、放っておくのは嫌だ。
「もしよければ、なにがあったか教えてくれないかな?」
「……うん」
「ゆっくりでいいよ」
「うん。……実は、フラータは魔王の娘なの」
「魔王の娘……」
「それで、パパとケンカして、家を飛び出してきちゃったんだ。パパはフラータのことを理解してくれないから、後悔はしてない。でも、これでいいのかわからなくなっちゃって……」
「そうだったんだ。わかってもらえないってのは辛いよね」
「……リストーマくんは驚かないの? 冗談だって笑わないの?」
「え、えっと。驚いたけど、もしかして冗談なの?」
困ったな。
正直に話してくれてると思ってたけど、そうじゃなかったのかな。
何かを隠すために今みたいな言い方をしてるってこと?
でも、僕にはまったくそんな風には見えないし……。
「どっちでもいいよ。フラータが真剣に話してくれてるんだから、疑って聞いたり、茶化したりしない。好きなように話してくれたら、それでいい。冗談なら冗談でも僕は気にしないよ」
「リストーマくん……。ありがとう。やっぱり、リストーマくんはすごい人だね」
「そんなことないよ。魔王の娘ってことはフラータの方がよっぽどすごい人だって」
「魔王の娘だから、フラータは人間じゃないけどね」
「あ、そっか。そうだね」
魔王、魔王か……。
驚いたな。
でも、僕は冒険者じゃないから、魔王軍についてあんまり詳しく知らないんだよな。
魔族は人間と敵対してるって話は聞いてきたけど、でも、本当にそれくらいだし。
魔獣とは違う危険な存在って話だったけど、目の前のフラータはそう見えない。
「正直、フラータが魔王の娘だってことは、なんだか不思議な感じではあるよ? フラータを見てると、人間と魔王軍がどうして敵対してるのかわからないくらいだもん」
「フラータも敵対なんてしない方がいいと思ってる。フラータは、リストーマくんたちと仲良くしたい。だからパパとケンカして飛び出してきたんだ……」
「そういうことだったんだ」
仲良くしたいのに理解されない。
なるほど、魔王軍全体としては人間と仲良くするってことが理解できないのか。
でも、フラータは優しいから、父である魔王の意見に賛同できなくて、それで……。
「真剣に聞いてくれてありがとう。きっと他の人だったらフラータのことを怪しむよ。それに、信じてくれなかったんじゃないかな?」
「そうかな? フラータはいい子だからみんな信じてくれると思うけど」
「そんなことないって。魔王軍ってだけで、他のところじゃ危険だって思われるんだから……。やっぱり、リストーマくんがすごい人なんだよ」
「僕自身はそんなすごいもんじゃないと思うけど、でも、そう言ってくれるのは素直に嬉しい」
ただ少し、女の子が泣いてたからどうにかしてあげたかっただけだ。
僕は、フラータが困っているようだったから話を聞いてあげただけだ。
すごいなんて言われるほどのことはしていない。
僕は、そんなすごい人じゃない。もっと努力しないといけないような、ちっぽけな存在だ。
「フラータはこれからどうするの? 行く場所とかあるの?」
行くアテがないらしく、フラータは首を横に振った。
僕だけの力でどうにかできるかはわからないけど、このままバイバイするのはモヤモヤが残りそうだ。
「よければ、僕と一緒に来る?」
「え?」
「ここらはこの間の怪鳥のせいで食べ物も少ないだろうし、かといって、フラータの食べるようなものを用意できるかはわからないんだけどさ。きっと安全に暮らせるように頼んでみるから。僕と一緒に来ない?」
「……そんな、迷惑じゃ」
「迷惑なんかじゃないよ。遠慮ならしなくていいって。姫様はダンジョンにいる魔族っぽい子たちにだって手を差し伸べてくれる優しい人だから」
それに、これまでの経験から、しっかりと説明すればいいんだってこともわかっている。
姫様も、むやみやたらに争い事が起こることはよしとしないはずだ。
「悪くない提案だと思うんだけど」
「でも、フラータは魔王の娘。魔王軍とは敵対関係の人間、それもお姫様に助けてもらうなんて……」
「嫌?」
「……」
やっぱり、僕がよくてもフラータが気にするか。
魔王も王様って考えたら、フラータも魔王軍のお姫様なんだもんな。
もしかしたら、誰かに助けてもらうっていうことをよしとしないのかもしれない。
「むしろ、フラータの方からお願いさせてください。ただでとは言いません。どうか、何かさせていただく対価として、その提案を受けさせていただけないでしょうか」
「何か? いや、そんなことしなくても」
「フラータのできることでリストーマくんの力になりたいから、だから、何かをすることで一緒にいることを許してほしい。フラータがそうしたいの」
そっか。
フラータも考えてくれたんだ。
お互いのためになることを。
「わかった」
「本当に?」
「うん。せっかくだし、さっそくダンジョンに入ろう」
「うん! リストーマくんの助手だね」
「助手、かな?」
わからないけど、心強い。
一人よりよほど安全なはずだ。
「気をつけてね」
「大丈夫だよ。フラータは人間より丈夫だから」
胸を張る姿がかわいらしい。
やっぱりこんな子が危ないなんてことはないはずだ。
「危ない!」
「きゃっ」
危うくフラータが押し潰されるところだった。
入り口が崩れダンジョンに閉じ込められた。
「大丈夫?」
「うん。なんともなかったよ。また、守ってもらっちゃった……」
「いいんだよ。それより……」
「どうしてこんなことに? おかしなところはなかったはずだよね」
こんなに都合よく壊れるなんてそうない。
それも、僕たちが入る時を狙っていたように壊れることなんて……。
「多分もう壊れてたんだ。壊れていたものを直して、直したものをまた壊れた状態にした」
「え、そんなことってできるの?」
「僕が知る限り、母くらい……」
「……うん」
蚊の鳴くような小さな声で返事をしているけど、ゆっくりとうなずいたところを見れば、なんとなく少しは落ち着いたってことはわかる。
いきなり涙を流し出したことには驚いたけど、本当によかった。
でも、目を赤くはらすほど泣いていたことは心配だ。僕まで不安になってくる。
これまでどこか取り繕っていたような気がしてたし、多分、僕に対してこんな姿を見せるのはあんまりいい気分じゃないと思う。
それでも、目の前で女の子が困っている様子なのに、放っておくのは嫌だ。
「もしよければ、なにがあったか教えてくれないかな?」
「……うん」
「ゆっくりでいいよ」
「うん。……実は、フラータは魔王の娘なの」
「魔王の娘……」
「それで、パパとケンカして、家を飛び出してきちゃったんだ。パパはフラータのことを理解してくれないから、後悔はしてない。でも、これでいいのかわからなくなっちゃって……」
「そうだったんだ。わかってもらえないってのは辛いよね」
「……リストーマくんは驚かないの? 冗談だって笑わないの?」
「え、えっと。驚いたけど、もしかして冗談なの?」
困ったな。
正直に話してくれてると思ってたけど、そうじゃなかったのかな。
何かを隠すために今みたいな言い方をしてるってこと?
でも、僕にはまったくそんな風には見えないし……。
「どっちでもいいよ。フラータが真剣に話してくれてるんだから、疑って聞いたり、茶化したりしない。好きなように話してくれたら、それでいい。冗談なら冗談でも僕は気にしないよ」
「リストーマくん……。ありがとう。やっぱり、リストーマくんはすごい人だね」
「そんなことないよ。魔王の娘ってことはフラータの方がよっぽどすごい人だって」
「魔王の娘だから、フラータは人間じゃないけどね」
「あ、そっか。そうだね」
魔王、魔王か……。
驚いたな。
でも、僕は冒険者じゃないから、魔王軍についてあんまり詳しく知らないんだよな。
魔族は人間と敵対してるって話は聞いてきたけど、でも、本当にそれくらいだし。
魔獣とは違う危険な存在って話だったけど、目の前のフラータはそう見えない。
「正直、フラータが魔王の娘だってことは、なんだか不思議な感じではあるよ? フラータを見てると、人間と魔王軍がどうして敵対してるのかわからないくらいだもん」
「フラータも敵対なんてしない方がいいと思ってる。フラータは、リストーマくんたちと仲良くしたい。だからパパとケンカして飛び出してきたんだ……」
「そういうことだったんだ」
仲良くしたいのに理解されない。
なるほど、魔王軍全体としては人間と仲良くするってことが理解できないのか。
でも、フラータは優しいから、父である魔王の意見に賛同できなくて、それで……。
「真剣に聞いてくれてありがとう。きっと他の人だったらフラータのことを怪しむよ。それに、信じてくれなかったんじゃないかな?」
「そうかな? フラータはいい子だからみんな信じてくれると思うけど」
「そんなことないって。魔王軍ってだけで、他のところじゃ危険だって思われるんだから……。やっぱり、リストーマくんがすごい人なんだよ」
「僕自身はそんなすごいもんじゃないと思うけど、でも、そう言ってくれるのは素直に嬉しい」
ただ少し、女の子が泣いてたからどうにかしてあげたかっただけだ。
僕は、フラータが困っているようだったから話を聞いてあげただけだ。
すごいなんて言われるほどのことはしていない。
僕は、そんなすごい人じゃない。もっと努力しないといけないような、ちっぽけな存在だ。
「フラータはこれからどうするの? 行く場所とかあるの?」
行くアテがないらしく、フラータは首を横に振った。
僕だけの力でどうにかできるかはわからないけど、このままバイバイするのはモヤモヤが残りそうだ。
「よければ、僕と一緒に来る?」
「え?」
「ここらはこの間の怪鳥のせいで食べ物も少ないだろうし、かといって、フラータの食べるようなものを用意できるかはわからないんだけどさ。きっと安全に暮らせるように頼んでみるから。僕と一緒に来ない?」
「……そんな、迷惑じゃ」
「迷惑なんかじゃないよ。遠慮ならしなくていいって。姫様はダンジョンにいる魔族っぽい子たちにだって手を差し伸べてくれる優しい人だから」
それに、これまでの経験から、しっかりと説明すればいいんだってこともわかっている。
姫様も、むやみやたらに争い事が起こることはよしとしないはずだ。
「悪くない提案だと思うんだけど」
「でも、フラータは魔王の娘。魔王軍とは敵対関係の人間、それもお姫様に助けてもらうなんて……」
「嫌?」
「……」
やっぱり、僕がよくてもフラータが気にするか。
魔王も王様って考えたら、フラータも魔王軍のお姫様なんだもんな。
もしかしたら、誰かに助けてもらうっていうことをよしとしないのかもしれない。
「むしろ、フラータの方からお願いさせてください。ただでとは言いません。どうか、何かさせていただく対価として、その提案を受けさせていただけないでしょうか」
「何か? いや、そんなことしなくても」
「フラータのできることでリストーマくんの力になりたいから、だから、何かをすることで一緒にいることを許してほしい。フラータがそうしたいの」
そっか。
フラータも考えてくれたんだ。
お互いのためになることを。
「わかった」
「本当に?」
「うん。せっかくだし、さっそくダンジョンに入ろう」
「うん! リストーマくんの助手だね」
「助手、かな?」
わからないけど、心強い。
一人よりよほど安全なはずだ。
「気をつけてね」
「大丈夫だよ。フラータは人間より丈夫だから」
胸を張る姿がかわいらしい。
やっぱりこんな子が危ないなんてことはないはずだ。
「危ない!」
「きゃっ」
危うくフラータが押し潰されるところだった。
入り口が崩れダンジョンに閉じ込められた。
「大丈夫?」
「うん。なんともなかったよ。また、守ってもらっちゃった……」
「いいんだよ。それより……」
「どうしてこんなことに? おかしなところはなかったはずだよね」
こんなに都合よく壊れるなんてそうない。
それも、僕たちが入る時を狙っていたように壊れることなんて……。
「多分もう壊れてたんだ。壊れていたものを直して、直したものをまた壊れた状態にした」
「え、そんなことってできるの?」
「僕が知る限り、母くらい……」
0
お気に入りに追加
200
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
借金背負ったので死ぬ気でダンジョン行ったら人生変わった件 やけくそで潜った最凶の迷宮で瀕死の国民的美少女を救ってみた
羽黒 楓
ファンタジー
旧題:借金背負ったので兄妹で死のうと生還不可能の最難関ダンジョンに二人で潜ったら瀕死の人気美少女配信者を助けちゃったので連れて帰るしかない件
借金一億二千万円! もう駄目だ! 二人で心中しようと配信しながらSSS級ダンジョンに潜った俺たち兄妹。そしたらその下層階で国民的人気配信者の女の子が遭難していた! 助けてあげたらどんどんとスパチャが入ってくるじゃん! ってかもはや社会現象じゃん! 俺のスキルは【マネーインジェクション】! 預金残高を消費してパワーにし、それを自分や他人に注射してパワーアップさせる能力。ほらお前ら、この子を助けたければどんどんスパチャしまくれ! その金でパワーを女の子たちに注入注入! これだけ金あれば借金返せそう、もうこうなりゃ絶対に生還するぞ! 最難関ダンジョンだけど、絶対に生きて脱出するぞ! どんな手を使ってでも!
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!
外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜
KeyBow
ファンタジー
この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。
人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。
運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。
ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。
異世界悪霊譚 ~無能な兄に殺され悪霊になってしまったけど、『吸収』で魔力とスキルを集めていたら世界が畏怖しているようです~
テツみン
ファンタジー
『鑑定——』
エリオット・ラングレー
種族 悪霊
HP 測定不能
MP 測定不能
スキル 「鑑定」、「無限収納」、「全属性魔法」、「思念伝達」、「幻影」、「念動力」……他、多数
アビリティ 「吸収」、「咆哮」、「誘眠」、「脱兎」、「猪突」、「貪食」……他、多数
次々と襲ってくる悪霊を『吸収』し、魔力とスキルを獲得した結果、エリオットは各国が恐れるほどの強大なチカラを持つ存在となっていた!
だけど、ステータス表をよーーーーっく見てほしい! そう、種族のところを!
彼も悪霊――つまり「死んでいた」のだ!
これは、無念の死を遂げたエリオット少年が悪霊となり、復讐を果たす――つもりが、なぜか王国の大惨事に巻き込まれ、救国の英雄となる話………悪霊なんだけどね。
イレギュラーから始まるポンコツハンター 〜Fランクハンターが英雄を目指したら〜
KeyBow
ファンタジー
遡ること20年前、世界中に突如として同時に多数のダンジョンが出現し、人々を混乱に陥れた。そのダンジョンから湧き出る魔物たちは、生活を脅かし、冒険者たちの誕生を促した。
主人公、市河銀治は、最低ランクのハンターとして日々を生き抜く高校生。彼の家計を支えるため、ダンジョンに潜り続けるが、その実力は周囲から「洋梨」と揶揄されるほどの弱さだ。しかし、銀治の心には、行方不明の父親を思う強い思いがあった。
ある日、クラスメイトの春森新司からレイド戦への参加を強要され、銀治は不安を抱えながらも挑むことを決意する。しかし、待ち受けていたのは予想外の強敵と仲間たちの裏切り。絶望的な状況で、銀治は新たなスキルを手に入れ、運命を切り開くために立ち上がる。
果たして、彼は仲間たちを救い、自らの運命を変えることができるのか?友情、裏切り、そして成長を描くアクションファンタジーここに始まる!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる