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第41話 大神の計画は……:大神視点
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日が明けた。
ほとんど家でお勉強しかできねぇから俺もイライラさせられてたんだ。
今日くらいはしっかりとストレス発散させてもらわねぇとなぁ!
代わりに明日からのお勉強もやってやんよ。人生終わる影斗と雲母坂キララの分までなぁ!
「スマホOK! カメラOK! 俺、完璧! 今日もゼッコーチョー! フー!」
今日の俺が失敗するはずもない。いつも以上に完璧な俺。ちょっとカッコ良すぎて人目を集めちゃうくらいに際立ってる。
やはり寝癖が一つもないんだから当たり前か。そのおかげか、脱走もいつもよりもなめらかに成功できた。
完璧な俺は事前チェックも欠かさない。今日の配信は休日ってことで早いんだったな。もう始まってたっけか。待機のコメントがどうなってるか見てみるか。
「えーと、雲母坂キララ。ん?」
おかしい。チャンネル画面を開いたが、Liveをしている表示が見当たらない。
「配信……してない!? 嘘、だろ? 俺が誤情報を流したみたいなるじゃねぇか! ふっざけんな! 俺が、この俺が間違えるはずがない。昨日の方が今日の俺よりもイケてなかったかもしれないがそんなしょうもないミスをするはずがない!」
もう一度見てみたがやっぱりない。
「い、いや、おかしい、絶対におかしい! 今日も配信だったはず……。予定も出て……明日の夜!? 嘘だろ? なんで……。どこでミスった? は? 俺の、俺の信者たちならなんか知ってるはず! 昨日の動画、いや、ダメだ。動画にはコメントできないやつらしかいねぇ。じゃ、他のSNSの投稿、通知。それだ! それならきっと有識者たちが情報をリプしてくれてるはず」
動画のコメントは役に立たなくても、他のところなら。
「嘘乙」
「これじゃない」
「人間性を疑う」
「これでもない」
「とうとう虚言を吐くようになったか。明日のキララちゃんは自分のチャンネルでライブしないぞ」
「は?」
嘘だろ?
どれもこれも俺のミスを指摘するコメントばかり、俺がミス? この俺がミスった?
そんな、そんなはずは……。
だって、俺は確かに見たんだ。雲母坂キララが今日ライブをやる予定を……。
「フハハッ!」
そうか、わかった。全てわかったぞ。
コメントなんか見なくても答えは俺の中にあったんだ。
「俺がミスるなんてありえない。きっと予定の方が変わったんだ。元は今日やるのを明日にずらしたんだ。俺におそれをなして雲母坂キララは逃げたんだ! そうだ。そうに違いない。ああ、そうだとも。変なタイミングで予定を変えやがって二人まとめて地獄に落とす作戦だったがまあいい」
順番や工程が変わっただけだ。
なにも問題はないじゃないか。
むしろ俺は勝ったんだ。予定を変えさせたのだからな。相手を逃げなくてはいけない状況まで追い込んだんだからな。
これまでの無視やスルーは虚勢だったってことだ。
バカめ。初めから俺にケンカなんかふっかけなければよかったんだ。クラスで流行したのが運の尽きだったな。
あたかも昨日の時点で俺がミスってるみたいな風潮にしたがるキララの信者はキモいから無視でいいだろう。ああいうのは誰かに感情をぶつけたいだけのクズがやることだからな。
「片方がうまくいかなかったところで今日は問題ない」
俺のスマホは動く、スマホのカメラもだ。これはチェック済み。これで、影斗の家とその住所を大々的にさらせば影斗の人生は終わりだ。
俺の信者が動き、すぐに普通の生活ができなくなるだろう。もちろん、悪い意味でな。
そして、俺自身の準備はできてるぜぇ。
「どーもぉ! ビッグ・オーガ・ゴッドでぇす!」
「ちょっとキミ。ビッグ・オーガ・ゴッドって言った?」
「え、はい。いや、あの」
「そんな変な名前で放火するって話が入ったとかって相談がきてるんだ。まさかと思ったけど、キミもしかして予告状とか出しちゃった? ところでそのスマホでなにしてるの?」
「あ、いや、なんでもないっス」
やばい。この見た目、警察か?
どうして俺の名前で放火なんてことになってるんだ?
誰だ嘘ついてるの。ふざけやがって。
だが、こんなおっさんにうろたえてるところを見せたら俺の威厳に関わる。
「でもさ」
「はい」
「さっき物騒なこと言ってたよね? しかも結構大きな声で。そういう世界に浸るのは個人の自由だと思うけどさ。周りの人が怯えてるし、脅迫までしてるんでしょ? もしかして本当に他人に迷惑かけようとしてた? 放火が本当かわからないけど、ちょっと持ち物確認させてもらってもいい?」
「え」
「じゃあ、確認させてもらうよ?」
おっさんが俺の体に手を伸ばしてきた。
「や、やめろぉ! テメェ! 離せぇ! これ以上俺に近づくな!」
「あいたっ」
やめろ、やめろ。俺を押さえようとするな。俺に勝手に触れるな。
「はあ、はあ、はあ……」
「な、なぐったな? これはあれだ公務執行妨害で逮捕させてもらうよってやつだ。詳しいことはよくわからないけど、詳しい話は署で聞かせてもらおうか」
「は?」
「くぅーこれ言ってみたかったんだ。ほら、逮捕。まさか手錠を使う日が来るなんて」
「やめ、やめろ!」
恍惚とした表情でおっさんは俺を拘束した。
「や、やめ。はな、離してくれぇ」
「おい、抵抗するな。って怯えすぎじゃない? でもさー警察なぐっちゃいかんでしょ?」
取り押さえられて、連れてかれる。
嫌だ。押さえられて、押さえられて。いや、嫌だ。
また、またあんな目にあうのは。
う、嘘だ。あの後俺は、俺は。
「ウェッ」
急に口の中が酸っぱい。
視界がぼやける。
考えたくない。
「お、おいどうした?」
「う、ウォッ」
「キララちゃんのコラボ楽しみだねー」
「そ、そうだな」
「他の人のチャンネル。えーとアイリーンちゃんのチャンネルにキララちゃんが出るんでしょ?」
「別に前にも出てるよな?」
「そうだけどさー」
影斗に入間。
それに、キララがコラボで他のやつのチャンネルに出る?
俺が見たのはそっちの?
「ほら、いいから歩くんだよ。あーあー。制服どうしてくれちゃってんの?」
「や、やめろぉおおおお! い、いやぁああああ!」
ほとんど家でお勉強しかできねぇから俺もイライラさせられてたんだ。
今日くらいはしっかりとストレス発散させてもらわねぇとなぁ!
代わりに明日からのお勉強もやってやんよ。人生終わる影斗と雲母坂キララの分までなぁ!
「スマホOK! カメラOK! 俺、完璧! 今日もゼッコーチョー! フー!」
今日の俺が失敗するはずもない。いつも以上に完璧な俺。ちょっとカッコ良すぎて人目を集めちゃうくらいに際立ってる。
やはり寝癖が一つもないんだから当たり前か。そのおかげか、脱走もいつもよりもなめらかに成功できた。
完璧な俺は事前チェックも欠かさない。今日の配信は休日ってことで早いんだったな。もう始まってたっけか。待機のコメントがどうなってるか見てみるか。
「えーと、雲母坂キララ。ん?」
おかしい。チャンネル画面を開いたが、Liveをしている表示が見当たらない。
「配信……してない!? 嘘、だろ? 俺が誤情報を流したみたいなるじゃねぇか! ふっざけんな! 俺が、この俺が間違えるはずがない。昨日の方が今日の俺よりもイケてなかったかもしれないがそんなしょうもないミスをするはずがない!」
もう一度見てみたがやっぱりない。
「い、いや、おかしい、絶対におかしい! 今日も配信だったはず……。予定も出て……明日の夜!? 嘘だろ? なんで……。どこでミスった? は? 俺の、俺の信者たちならなんか知ってるはず! 昨日の動画、いや、ダメだ。動画にはコメントできないやつらしかいねぇ。じゃ、他のSNSの投稿、通知。それだ! それならきっと有識者たちが情報をリプしてくれてるはず」
動画のコメントは役に立たなくても、他のところなら。
「嘘乙」
「これじゃない」
「人間性を疑う」
「これでもない」
「とうとう虚言を吐くようになったか。明日のキララちゃんは自分のチャンネルでライブしないぞ」
「は?」
嘘だろ?
どれもこれも俺のミスを指摘するコメントばかり、俺がミス? この俺がミスった?
そんな、そんなはずは……。
だって、俺は確かに見たんだ。雲母坂キララが今日ライブをやる予定を……。
「フハハッ!」
そうか、わかった。全てわかったぞ。
コメントなんか見なくても答えは俺の中にあったんだ。
「俺がミスるなんてありえない。きっと予定の方が変わったんだ。元は今日やるのを明日にずらしたんだ。俺におそれをなして雲母坂キララは逃げたんだ! そうだ。そうに違いない。ああ、そうだとも。変なタイミングで予定を変えやがって二人まとめて地獄に落とす作戦だったがまあいい」
順番や工程が変わっただけだ。
なにも問題はないじゃないか。
むしろ俺は勝ったんだ。予定を変えさせたのだからな。相手を逃げなくてはいけない状況まで追い込んだんだからな。
これまでの無視やスルーは虚勢だったってことだ。
バカめ。初めから俺にケンカなんかふっかけなければよかったんだ。クラスで流行したのが運の尽きだったな。
あたかも昨日の時点で俺がミスってるみたいな風潮にしたがるキララの信者はキモいから無視でいいだろう。ああいうのは誰かに感情をぶつけたいだけのクズがやることだからな。
「片方がうまくいかなかったところで今日は問題ない」
俺のスマホは動く、スマホのカメラもだ。これはチェック済み。これで、影斗の家とその住所を大々的にさらせば影斗の人生は終わりだ。
俺の信者が動き、すぐに普通の生活ができなくなるだろう。もちろん、悪い意味でな。
そして、俺自身の準備はできてるぜぇ。
「どーもぉ! ビッグ・オーガ・ゴッドでぇす!」
「ちょっとキミ。ビッグ・オーガ・ゴッドって言った?」
「え、はい。いや、あの」
「そんな変な名前で放火するって話が入ったとかって相談がきてるんだ。まさかと思ったけど、キミもしかして予告状とか出しちゃった? ところでそのスマホでなにしてるの?」
「あ、いや、なんでもないっス」
やばい。この見た目、警察か?
どうして俺の名前で放火なんてことになってるんだ?
誰だ嘘ついてるの。ふざけやがって。
だが、こんなおっさんにうろたえてるところを見せたら俺の威厳に関わる。
「でもさ」
「はい」
「さっき物騒なこと言ってたよね? しかも結構大きな声で。そういう世界に浸るのは個人の自由だと思うけどさ。周りの人が怯えてるし、脅迫までしてるんでしょ? もしかして本当に他人に迷惑かけようとしてた? 放火が本当かわからないけど、ちょっと持ち物確認させてもらってもいい?」
「え」
「じゃあ、確認させてもらうよ?」
おっさんが俺の体に手を伸ばしてきた。
「や、やめろぉ! テメェ! 離せぇ! これ以上俺に近づくな!」
「あいたっ」
やめろ、やめろ。俺を押さえようとするな。俺に勝手に触れるな。
「はあ、はあ、はあ……」
「な、なぐったな? これはあれだ公務執行妨害で逮捕させてもらうよってやつだ。詳しいことはよくわからないけど、詳しい話は署で聞かせてもらおうか」
「は?」
「くぅーこれ言ってみたかったんだ。ほら、逮捕。まさか手錠を使う日が来るなんて」
「やめ、やめろ!」
恍惚とした表情でおっさんは俺を拘束した。
「や、やめ。はな、離してくれぇ」
「おい、抵抗するな。って怯えすぎじゃない? でもさー警察なぐっちゃいかんでしょ?」
取り押さえられて、連れてかれる。
嫌だ。押さえられて、押さえられて。いや、嫌だ。
また、またあんな目にあうのは。
う、嘘だ。あの後俺は、俺は。
「ウェッ」
急に口の中が酸っぱい。
視界がぼやける。
考えたくない。
「お、おいどうした?」
「う、ウォッ」
「キララちゃんのコラボ楽しみだねー」
「そ、そうだな」
「他の人のチャンネル。えーとアイリーンちゃんのチャンネルにキララちゃんが出るんでしょ?」
「別に前にも出てるよな?」
「そうだけどさー」
影斗に入間。
それに、キララがコラボで他のやつのチャンネルに出る?
俺が見たのはそっちの?
「ほら、いいから歩くんだよ。あーあー。制服どうしてくれちゃってんの?」
「や、やめろぉおおおお! い、いやぁああああ!」
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