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第30話 雲母坂キララのグッズ?
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「それじゃ、始めましょうか」
「そうだな」
コラボをしてよーくわかったことだが、初めてのことはとてつもなく緊張する。知っていたつもりになっていたが、新しいことをやるたびに思わされる。
逆に、慣れてしまえば、いかに緊張していようとも、初めての時と比べればそれほどでもないような気持ちになれる。はず。
僕にとっては怜との作戦会議もそうだった。
いかに相手が美少女学級委員で、僕を脅してきている庄司怜という女の子であっても、なんか関係ないものに目が行くくらいには余裕が出てきていた。
怜がめずらしくスマホを机に出しっぱなしにしている。それも、飾りらしいものがいつの間にかつけられているのだ!
「それで前回はうまくいったわね」
「あ、ああ」
ダメだまったく話が入ってこない。
あんなのついてたか? っていうくらいザ・オタクグッズみたいなのがくっついている。
デカめのキーホルダー? 気になる。
っていうか、一つはキララか? 裏返ってるもう一つは……。
勉強女子って感じなのに、案外アニメとかにも詳しいのか?
「ところで怜」
「なに?」
「えーと、どこからこんなに情報を仕入れてくるんだ? いや、違うか。怜の場合どうやって考えているんだ? って言った方が正しいか」
ダメだ。聞けない。
「そうね。他の人とキララちゃんの比較かしら。あとは単純な思いつきも入れてるのよ?」
「へ、へー。怜が思いつきか。なんか意外だな」
「そう言うと思ったわ。でも、ひらめきも大事だから。話を戻してもいいかしら」
「ああ。ごめん。こういうことは思いついた時に聞いておかないと忘れちゃうからな」
「さすがキララちゃんね」
「はは」
くそう。真面目に答えてくれてるのがめちゃくちゃ申し訳ない。
それにあたりさわりのないことしか言えない。
気になって仕方ない。
イメージと違いすぎて意識が持ってかれる。
「なんだけど、どうかしら」
「なるほど。共感できるところもあるけど、まったく考えもしなかったことなんかは参考になったよ」
「やっぱり私の考えも共有しておいた方がいいってことなのね」
もう、今日の本題そっちのけになってしまっている。
やっぱり聞きたい。でも、正直女子の持ち物について話題を振ったことなんて一度もない。
日向は勝手に見せつけてくるし、明らかに聞けって感じになるから話が違う。
そして、他人に僕の話し相手はいない。皆無。
こんな時どうすればいいんだ。
「そういえば、なんだか自分でも試してるみたいな言い方をする時があるよね。怜って」
ダメだ聞けなかった。
「え。そ、そうかしら? 脳内シミュレーションが正確ってことかしら」
「すごいな」
あれ、なんか気まずくなった。上の空で話してたからか?
「「あ」」
「どうぞ」
「その、喉かわかないかしら」
「僕は大丈夫」
ダメだ。やっぱり失礼だ。
それに、こんな状況で話してても実りがない。
「怜さ。そのキーホルダーどうしたの?」
「こ、これ?」
やっと見れた。
一つは僕の作ったやつ。デザインして売れるようにしといたやつ。
もう一つは、怜が冷や水さんとして作った新作!?
僕のと比較しても本物みたい!
いつもすげぇなって思ってるけど、やっぱりすごいな。
専科も五教科もできるから、勉強もできて絵も描ける。おまけに見た目もいいと。また性格も、まあ一回だまされたけど、助けようとしてくれてたし、脅しはあったけど僕にも利があるし。
「作ってみたの。本人から見てできはどうかしら?」
チラチラとストラップと僕を交互に見てくる怜。
「はあ」
そうだよな。僕は怜に並べるとこキララってことだけだもんな。絵は怜の方がすごいんじゃないか? 美術の絵もイラストもできるってズルだよズル。僕美術三しかとったことないよ。
「そ、そんなにダメだったかしら。もしかして実はこういうの苦手だった? 無理してた?」
「え?」
急に怜があたふたしだした。目を回して、しきりにお茶を飲み干した。なぜか僕の分まで飲み干した。
そして、立ち上がって僕の前に立った。
「キララちゃんのためと思って、本当なの!」
僕にすがりつくようにしゃがみ込んできた!
「わ、わかった。わかったから。僕もファンアートとか嬉しいし、冷や水さんの作品はいつも楽しみにしてたから。前には嬉しすぎて動画として取り上げさせてもらったくらいだし」
「じゃ、じゃあ、どうして?」
「く、悔しくってさ。そのため息が出ちゃった」
「悔しくて?」
「そう。僕、ダメダメだなって」
「……そんなことないわよ」
「いやあるよ。怜はすごいのに」
「ないわよ!」
なんだろう。やけに息が荒い。
「私が誰のファンで、誰の参謀に、どうしてなりたいと思ったと思ってるの!」
ふふん! と鼻を鳴らす怜。
そうか。怜はキララのことを好きでもっと知ってもらおうとしてやっていたんだ。
それなのに僕は勝手に比較して、落ち込んで。
「ありがとう」
僕も負けてられないな!
「こちらこそよ。むしろ話題を振ってくれてありがたいわ。実はこれが話してたことなんだけど、影斗、キララちゃんのグッズ増やさない? 今日の話もだいぶ興味持ってくれたみたいだし」
「あ」
そんな話だったのか。
あれ、売れないと結構傷つくんだよな。
それに、配信忙しいし。
「お願い! 私もそうだけど、キララちゃんのグッズがほしいファンはきっといるはずなの!」
ここまで熱心なファンに直談判されては仕方あるまい。
「わかった。検討しよう」
「ありがとう。本当にありがとう」
泣きそうなほど喜ばれて、うやむやにできない空気になってしまった。
と、とりあえずラフからだな。
「そうだな」
コラボをしてよーくわかったことだが、初めてのことはとてつもなく緊張する。知っていたつもりになっていたが、新しいことをやるたびに思わされる。
逆に、慣れてしまえば、いかに緊張していようとも、初めての時と比べればそれほどでもないような気持ちになれる。はず。
僕にとっては怜との作戦会議もそうだった。
いかに相手が美少女学級委員で、僕を脅してきている庄司怜という女の子であっても、なんか関係ないものに目が行くくらいには余裕が出てきていた。
怜がめずらしくスマホを机に出しっぱなしにしている。それも、飾りらしいものがいつの間にかつけられているのだ!
「それで前回はうまくいったわね」
「あ、ああ」
ダメだまったく話が入ってこない。
あんなのついてたか? っていうくらいザ・オタクグッズみたいなのがくっついている。
デカめのキーホルダー? 気になる。
っていうか、一つはキララか? 裏返ってるもう一つは……。
勉強女子って感じなのに、案外アニメとかにも詳しいのか?
「ところで怜」
「なに?」
「えーと、どこからこんなに情報を仕入れてくるんだ? いや、違うか。怜の場合どうやって考えているんだ? って言った方が正しいか」
ダメだ。聞けない。
「そうね。他の人とキララちゃんの比較かしら。あとは単純な思いつきも入れてるのよ?」
「へ、へー。怜が思いつきか。なんか意外だな」
「そう言うと思ったわ。でも、ひらめきも大事だから。話を戻してもいいかしら」
「ああ。ごめん。こういうことは思いついた時に聞いておかないと忘れちゃうからな」
「さすがキララちゃんね」
「はは」
くそう。真面目に答えてくれてるのがめちゃくちゃ申し訳ない。
それにあたりさわりのないことしか言えない。
気になって仕方ない。
イメージと違いすぎて意識が持ってかれる。
「なんだけど、どうかしら」
「なるほど。共感できるところもあるけど、まったく考えもしなかったことなんかは参考になったよ」
「やっぱり私の考えも共有しておいた方がいいってことなのね」
もう、今日の本題そっちのけになってしまっている。
やっぱり聞きたい。でも、正直女子の持ち物について話題を振ったことなんて一度もない。
日向は勝手に見せつけてくるし、明らかに聞けって感じになるから話が違う。
そして、他人に僕の話し相手はいない。皆無。
こんな時どうすればいいんだ。
「そういえば、なんだか自分でも試してるみたいな言い方をする時があるよね。怜って」
ダメだ聞けなかった。
「え。そ、そうかしら? 脳内シミュレーションが正確ってことかしら」
「すごいな」
あれ、なんか気まずくなった。上の空で話してたからか?
「「あ」」
「どうぞ」
「その、喉かわかないかしら」
「僕は大丈夫」
ダメだ。やっぱり失礼だ。
それに、こんな状況で話してても実りがない。
「怜さ。そのキーホルダーどうしたの?」
「こ、これ?」
やっと見れた。
一つは僕の作ったやつ。デザインして売れるようにしといたやつ。
もう一つは、怜が冷や水さんとして作った新作!?
僕のと比較しても本物みたい!
いつもすげぇなって思ってるけど、やっぱりすごいな。
専科も五教科もできるから、勉強もできて絵も描ける。おまけに見た目もいいと。また性格も、まあ一回だまされたけど、助けようとしてくれてたし、脅しはあったけど僕にも利があるし。
「作ってみたの。本人から見てできはどうかしら?」
チラチラとストラップと僕を交互に見てくる怜。
「はあ」
そうだよな。僕は怜に並べるとこキララってことだけだもんな。絵は怜の方がすごいんじゃないか? 美術の絵もイラストもできるってズルだよズル。僕美術三しかとったことないよ。
「そ、そんなにダメだったかしら。もしかして実はこういうの苦手だった? 無理してた?」
「え?」
急に怜があたふたしだした。目を回して、しきりにお茶を飲み干した。なぜか僕の分まで飲み干した。
そして、立ち上がって僕の前に立った。
「キララちゃんのためと思って、本当なの!」
僕にすがりつくようにしゃがみ込んできた!
「わ、わかった。わかったから。僕もファンアートとか嬉しいし、冷や水さんの作品はいつも楽しみにしてたから。前には嬉しすぎて動画として取り上げさせてもらったくらいだし」
「じゃ、じゃあ、どうして?」
「く、悔しくってさ。そのため息が出ちゃった」
「悔しくて?」
「そう。僕、ダメダメだなって」
「……そんなことないわよ」
「いやあるよ。怜はすごいのに」
「ないわよ!」
なんだろう。やけに息が荒い。
「私が誰のファンで、誰の参謀に、どうしてなりたいと思ったと思ってるの!」
ふふん! と鼻を鳴らす怜。
そうか。怜はキララのことを好きでもっと知ってもらおうとしてやっていたんだ。
それなのに僕は勝手に比較して、落ち込んで。
「ありがとう」
僕も負けてられないな!
「こちらこそよ。むしろ話題を振ってくれてありがたいわ。実はこれが話してたことなんだけど、影斗、キララちゃんのグッズ増やさない? 今日の話もだいぶ興味持ってくれたみたいだし」
「あ」
そんな話だったのか。
あれ、売れないと結構傷つくんだよな。
それに、配信忙しいし。
「お願い! 私もそうだけど、キララちゃんのグッズがほしいファンはきっといるはずなの!」
ここまで熱心なファンに直談判されては仕方あるまい。
「わかった。検討しよう」
「ありがとう。本当にありがとう」
泣きそうなほど喜ばれて、うやむやにできない空気になってしまった。
と、とりあえずラフからだな。
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