22 / 56
第21話 怜が家に来た
しおりを挟む
「お邪魔します」
とうとう怜が僕の家に来た。僕の部屋に来た。
「ど、どうぞ」
ぎこちなくクッションをすすめる。
なんか怜が堂々と座った。どうして平然としていられるんだ。
僕は日向以外の女の子が家に来て心臓バックバクなのに。
「そんなにかしこまらなくてもいいわよ。私が無理を言って頼んでるんだし。でも、今はあれをバラすつもりはところないから安心して」
それは、もしかしたらバラすかもしれないって言葉にしか聞こえないのだが。
「それと、私のことはぞんざいに扱ってくれていいから!」
どうしてそこに気合が入るのかわからにないが、やたら近づいてくるため、僕はうなずいてしまった。
毎回なんかいい匂いがしてる気が。じゃない。
「わ、わかったから。怜は悪い人じゃないってのは、一応わかってるつもりだから。緊張してるのは、お、女の子が部屋にいるからだよ」
「へー。ふーん」
なんだか怜の顔が楽しそうな表情に変わった。
僕を脅す時、なんだか途中から楽しくなったとか言ってたよな。
やっぱりバラされるんじゃ。いやいや、大丈夫だ。そうなったら怜のやってることをバラせばいいのさ。多分。
にしても、怜はやっぱりどこにいても絵になるな。僕の部屋の方がみすぼらしく見える。
「怜ってやっぱりキレイだな」
「え、ふーんふーん」
なんだか急にせわしなく動き出した。目も泳いでいる。照れているのか? 僕の言葉に?
本気でよくわからない。
案外ポーカーフェイスでもないし。
って、僕の部屋にいるんだ。怜が本当に来てしまった。どうしよう。もう追い返せないぞここまで来たら。
「い、入間さんが来ることはあったんじゃないかしら?」
「え? あ、ああ。あったけど、日向はいつも一緒だったから。でも、最近は……」
ない。と言いかけて思い出す。
僕が部屋に連れ込まれてたな。
「なにかあったの?」
「い、いや? 怜はどうなの? 緊張してないみたいだけど」
「そうね。そう言えば私も男の子の部屋に入るのは初めてだわ。でも緊張はしてるわよ」
全然そうは見えない。
初めてでどうしてそんなに平静でいられるんだ。いや、さっき照れてたか。あれだけ?
しかし、どうしよう。めっちゃ汚いだろ。
なんか雑然と物が散らかってるし。
「とりあえず」
「どーもー。飲み物とお菓子持ってきたわよー」
母が笑顔で飛び行ってきた。
思わず固まってしまう。
「いいところだった?」
「か、母さん。飲み物はもらうから、戻ってくれないか」
「あらあらまあまあ。お邪魔した?」
「いえ。大丈夫です。作戦会議はこれからというところなので、まだ始まっていません」
「怜!?」
口に人差し指を当てて怜がニヤリと笑った。
こいつ、なにするつもりだ。
「作戦会議?」
「はい。私は彼の参謀役なんです。ここから先はお母様でも聞かせられない内容ですので」
「彼? そうなのね。わかったわ。ごゆっくり」
「はい。ゆっくりさせてもらいます。飲み物、ありがとうございます」
なんで通じ合ってるんだ。なんで母は理解したみたいな顔で出ていったんだ。
わかんねぇ。僕の声を録音する約束の時になにか話したのか?
「これで大丈夫ね」
「なにが? もっとこう、なにかあると思ったんだけど」
「これが最善よ」
「えぇ……」
まあ、日向が来てもなにも考えてないみたいにからかいにくる母だ。変なことを言って言いくるめるのがいいのかもしれないが、これはどうだろうか。
うーん。息子の黒歴史を他人に無償化つ高音質で渡すような母だ。これでいいのだろう。
しかし、怜。キララのことになると、立ち回りがおかしくなるな。
「いいお母様ね。うらやましいわ」
「今のどこを見てそう思ったのか教えてほしいけど、普通の母だよ。多分、怜のお母さんの方がよっぽどいい人じゃない?」
「……育ちはもしかしたら、ね。でも、性格までは……」
なにか地雷でも踏んでしまったみたいに怜の表情が明らかに暗くなった。
「いえ、私の母の話はいいの。こんなことを話しに来たんじゃないわ」
一瞬でキリッとした表情に戻った。なんだったんだ。
「じゃあもしかして、本当に参謀役として?」
「まさか、まだ疑ってたの?」
「い、いや。そうじゃなくて、怜がキララのことを好きなのはここ最近の様子で充分わかった。でも、参謀役になるのと好きなのは話が違うんじゃないかと思って。頭のよさと人を楽しませられるかどうかは別とかって言うじゃん?」
これで納得してくれないかな?
しかし、僕の思惑に反して、怜はふふんと鼻を鳴らして、持ってきていた荷物に手を突っ込んだ。
「そういうことは試してから言ってもいいんじゃないかしら?」
相当自信があるらしい。
とんとんと机で整えられた紙の束は結構な厚みがある。
今回は真面目ならしい。
僕が受け取ろうと手を差し出すと、今回は怜から待ったがかかった。
「え?」
「その前に、生で聞かせてくれないかしら。その、キララちゃんのあいさつを」
「は? 僕の声でってこと? 聞いたでしょ?」
「生で、お願い! やっぱりアナログとデジタルじゃ違うの。こう、耳に対する響き方が。お願い。聞いたら仕事するから」
「えーと」
迷っていると、怜はそっとスマホに手を伸ばし。
「わかった。やろう。オホン」
一つ咳払いしてから、
「こんにちはー! みんなに届ける明けの明星! どうもー雲母坂キララでーす!」
やった。やり切った。顔が熱い。
「ありがとうございます。ありがとうございます!」
めちゃくちゃ嬉しそうだ。やってよかった。
でも、顔は熱い。
「じゃあ、さっそくだけど」
怜はそうして手に持っていた紙の束を僕に渡してくれた。
そして、怜はプレゼンを始めた。それは怜からキララへの提案であり、どれも面白く興味をひかれる内容だった。
コラボしてないとかコラボしてないとかコラボしてないとか。指摘されるまでコラボしていないことなど気にもしなかった。
そりゃね。友だちがいないから、人と関わることは避けてたかもしれないけど、ここまで書かなくても。
まあ、他にもいろいろと書かれていて価値はありそうだ。
「まあ、よく読んでみて。私の気持ちが伝わると思うから」
「うん。軽く見ただけでも参考になりそうだよ。ありがとう」
意外と人の意見ってのは大事だったりするからな。怜のが役に立つかはまだわからないけど。
プレゼンを終えた怜はもう帰り支度を始めている。
たしかに、把握するなら一人の方がいい。
「そういえば、影斗は大神くんをネットで見たことない?
「ないけど、どうして?」
「そう。ならなんでもないの。それじゃ今日はありがとう。また明日」
「こちらこそありがとう。また、あ、玄関まで」
「大丈夫よ。お母様にも私から言っておくわ」
「え、と。お願いします」
「敬語はなし。それじゃあ」
なにか変なこと言わないといいけど。大丈夫だろう。
しかし、なんだか最後に気になる言い方だったな。
大神くん、ネット上でもなにかやってるのか? まあ、今の僕には関係ないか。
僕は気持ちを切り替えて、怜の資料を読み込んでみることにした。
とうとう怜が僕の家に来た。僕の部屋に来た。
「ど、どうぞ」
ぎこちなくクッションをすすめる。
なんか怜が堂々と座った。どうして平然としていられるんだ。
僕は日向以外の女の子が家に来て心臓バックバクなのに。
「そんなにかしこまらなくてもいいわよ。私が無理を言って頼んでるんだし。でも、今はあれをバラすつもりはところないから安心して」
それは、もしかしたらバラすかもしれないって言葉にしか聞こえないのだが。
「それと、私のことはぞんざいに扱ってくれていいから!」
どうしてそこに気合が入るのかわからにないが、やたら近づいてくるため、僕はうなずいてしまった。
毎回なんかいい匂いがしてる気が。じゃない。
「わ、わかったから。怜は悪い人じゃないってのは、一応わかってるつもりだから。緊張してるのは、お、女の子が部屋にいるからだよ」
「へー。ふーん」
なんだか怜の顔が楽しそうな表情に変わった。
僕を脅す時、なんだか途中から楽しくなったとか言ってたよな。
やっぱりバラされるんじゃ。いやいや、大丈夫だ。そうなったら怜のやってることをバラせばいいのさ。多分。
にしても、怜はやっぱりどこにいても絵になるな。僕の部屋の方がみすぼらしく見える。
「怜ってやっぱりキレイだな」
「え、ふーんふーん」
なんだか急にせわしなく動き出した。目も泳いでいる。照れているのか? 僕の言葉に?
本気でよくわからない。
案外ポーカーフェイスでもないし。
って、僕の部屋にいるんだ。怜が本当に来てしまった。どうしよう。もう追い返せないぞここまで来たら。
「い、入間さんが来ることはあったんじゃないかしら?」
「え? あ、ああ。あったけど、日向はいつも一緒だったから。でも、最近は……」
ない。と言いかけて思い出す。
僕が部屋に連れ込まれてたな。
「なにかあったの?」
「い、いや? 怜はどうなの? 緊張してないみたいだけど」
「そうね。そう言えば私も男の子の部屋に入るのは初めてだわ。でも緊張はしてるわよ」
全然そうは見えない。
初めてでどうしてそんなに平静でいられるんだ。いや、さっき照れてたか。あれだけ?
しかし、どうしよう。めっちゃ汚いだろ。
なんか雑然と物が散らかってるし。
「とりあえず」
「どーもー。飲み物とお菓子持ってきたわよー」
母が笑顔で飛び行ってきた。
思わず固まってしまう。
「いいところだった?」
「か、母さん。飲み物はもらうから、戻ってくれないか」
「あらあらまあまあ。お邪魔した?」
「いえ。大丈夫です。作戦会議はこれからというところなので、まだ始まっていません」
「怜!?」
口に人差し指を当てて怜がニヤリと笑った。
こいつ、なにするつもりだ。
「作戦会議?」
「はい。私は彼の参謀役なんです。ここから先はお母様でも聞かせられない内容ですので」
「彼? そうなのね。わかったわ。ごゆっくり」
「はい。ゆっくりさせてもらいます。飲み物、ありがとうございます」
なんで通じ合ってるんだ。なんで母は理解したみたいな顔で出ていったんだ。
わかんねぇ。僕の声を録音する約束の時になにか話したのか?
「これで大丈夫ね」
「なにが? もっとこう、なにかあると思ったんだけど」
「これが最善よ」
「えぇ……」
まあ、日向が来てもなにも考えてないみたいにからかいにくる母だ。変なことを言って言いくるめるのがいいのかもしれないが、これはどうだろうか。
うーん。息子の黒歴史を他人に無償化つ高音質で渡すような母だ。これでいいのだろう。
しかし、怜。キララのことになると、立ち回りがおかしくなるな。
「いいお母様ね。うらやましいわ」
「今のどこを見てそう思ったのか教えてほしいけど、普通の母だよ。多分、怜のお母さんの方がよっぽどいい人じゃない?」
「……育ちはもしかしたら、ね。でも、性格までは……」
なにか地雷でも踏んでしまったみたいに怜の表情が明らかに暗くなった。
「いえ、私の母の話はいいの。こんなことを話しに来たんじゃないわ」
一瞬でキリッとした表情に戻った。なんだったんだ。
「じゃあもしかして、本当に参謀役として?」
「まさか、まだ疑ってたの?」
「い、いや。そうじゃなくて、怜がキララのことを好きなのはここ最近の様子で充分わかった。でも、参謀役になるのと好きなのは話が違うんじゃないかと思って。頭のよさと人を楽しませられるかどうかは別とかって言うじゃん?」
これで納得してくれないかな?
しかし、僕の思惑に反して、怜はふふんと鼻を鳴らして、持ってきていた荷物に手を突っ込んだ。
「そういうことは試してから言ってもいいんじゃないかしら?」
相当自信があるらしい。
とんとんと机で整えられた紙の束は結構な厚みがある。
今回は真面目ならしい。
僕が受け取ろうと手を差し出すと、今回は怜から待ったがかかった。
「え?」
「その前に、生で聞かせてくれないかしら。その、キララちゃんのあいさつを」
「は? 僕の声でってこと? 聞いたでしょ?」
「生で、お願い! やっぱりアナログとデジタルじゃ違うの。こう、耳に対する響き方が。お願い。聞いたら仕事するから」
「えーと」
迷っていると、怜はそっとスマホに手を伸ばし。
「わかった。やろう。オホン」
一つ咳払いしてから、
「こんにちはー! みんなに届ける明けの明星! どうもー雲母坂キララでーす!」
やった。やり切った。顔が熱い。
「ありがとうございます。ありがとうございます!」
めちゃくちゃ嬉しそうだ。やってよかった。
でも、顔は熱い。
「じゃあ、さっそくだけど」
怜はそうして手に持っていた紙の束を僕に渡してくれた。
そして、怜はプレゼンを始めた。それは怜からキララへの提案であり、どれも面白く興味をひかれる内容だった。
コラボしてないとかコラボしてないとかコラボしてないとか。指摘されるまでコラボしていないことなど気にもしなかった。
そりゃね。友だちがいないから、人と関わることは避けてたかもしれないけど、ここまで書かなくても。
まあ、他にもいろいろと書かれていて価値はありそうだ。
「まあ、よく読んでみて。私の気持ちが伝わると思うから」
「うん。軽く見ただけでも参考になりそうだよ。ありがとう」
意外と人の意見ってのは大事だったりするからな。怜のが役に立つかはまだわからないけど。
プレゼンを終えた怜はもう帰り支度を始めている。
たしかに、把握するなら一人の方がいい。
「そういえば、影斗は大神くんをネットで見たことない?
「ないけど、どうして?」
「そう。ならなんでもないの。それじゃ今日はありがとう。また明日」
「こちらこそありがとう。また、あ、玄関まで」
「大丈夫よ。お母様にも私から言っておくわ」
「え、と。お願いします」
「敬語はなし。それじゃあ」
なにか変なこと言わないといいけど。大丈夫だろう。
しかし、なんだか最後に気になる言い方だったな。
大神くん、ネット上でもなにかやってるのか? まあ、今の僕には関係ないか。
僕は気持ちを切り替えて、怜の資料を読み込んでみることにした。
10
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説
かつて僕を振った幼馴染に、お月見をしながら「月が綺麗ですね」と言われた件。それって告白?
久野真一
青春
2021年5月26日。「スーパームーン」と呼ばれる、満月としては1年で最も地球に近づく日。
同時に皆既月食が重なった稀有な日でもある。
社会人一年目の僕、荒木遊真(あらきゆうま)は、
実家のマンションの屋上で物思いにふけっていた。
それもそのはず。かつて、僕を振った、一生の親友を、お月見に誘ってみたのだ。
「せっかくの夜だし、マンションの屋上で、思い出話でもしない?」って。
僕を振った一生の親友の名前は、矢崎久遠(やざきくおん)。
亡くなった彼女のお母さんが、つけた大切な名前。
あの時の告白は応えてもらえなかったけど、今なら、あるいは。
そんな思いを抱えつつ、久遠と共に、かつての僕らについて語りあうことに。
そして、皆既月食の中で、僕は彼女から言われた。「月が綺麗だね」と。
夏目漱石が、I love youの和訳として「月が綺麗ですね」と言ったという逸話は有名だ。
とにかく、月が見えないその中で彼女は僕にそう言ったのだった。
これは、家族愛が強すぎて、恋愛を諦めざるを得なかった、「一生の親友」な久遠。
そして、彼女と一緒に生きてきた僕の一夜の物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
恐喝されている女の子を助けたら学校で有名な学園三大姫の一人でした
恋狸
青春
特殊な家系にある俺、こと狭山渚《さやまなぎさ》はある日、黒服の男に恐喝されていた白海花《しらみはな》を助ける。
しかし、白海は学園三大姫と呼ばれる有名美少女だった!?
さらには他の学園三大姫とも仲良くなり……?
主人公とヒロイン達が織り成すラブコメディ!
小説家になろう、カクヨムでも投稿しています。
カクヨムにて、月間3位
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
転校して来た美少女が前幼なじみだった件。
ながしょー
青春
ある日のHR。担任の呼び声とともに教室に入ってきた子は、とてつもない美少女だった。この世とはかけ離れた美貌に、男子はおろか、女子すらも言葉を詰まらせ、何も声が出てこない模様。モデルでもやっていたのか?そんなことを思いながら、彼女の自己紹介などを聞いていると、担任の先生がふと、俺の方を……いや、隣の席を指差す。今朝から気になってはいたが、彼女のための席だったということに今知ったのだが……男子たちの目線が異様に悪意の籠ったものに感じるが気のせいか?とにもかくにも隣の席が学校一の美少女ということになったわけで……。
このときの俺はまだ気づいていなかった。この子を軸として俺の身の回りが修羅場と化すことに。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
俺の家には学校一の美少女がいる!
ながしょー
青春
※少しですが改稿したものを新しく公開しました。主人公の名前や所々変えています。今後たぶん話が変わっていきます。
今年、入学したばかりの4月。
両親は海外出張のため何年か家を空けることになった。
そのさい、親父からは「同僚にも同い年の女の子がいて、家で一人で留守番させるのは危ないから」ということで一人の女の子と一緒に住むことになった。
その美少女は学校一のモテる女の子。
この先、どうなってしまうのか!?
学校一の美人から恋人にならないと迷惑系Vtuberになると脅された。俺を切り捨てた幼馴染を確実に見返せるけど……迷惑系Vtuberて何それ?
ただ巻き芳賀
青春
学校一の美人、姫川菜乃。
栗色でゆるふわな髪に整った目鼻立ち、声質は少し強いのに優し気な雰囲気の女子だ。
その彼女に脅された。
「恋人にならないと、迷惑系Vtuberになるわよ?」
今日は、大好きな幼馴染みから彼氏ができたと知らされて、心底落ち込んでいた。
でもこれで、確実に幼馴染みを見返すことができる!
しかしだ。迷惑系Vtuberってなんだ??
訳が分からない……。それ、俺困るの?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?
みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。
普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。
「そうだ、弱味を聞き出そう」
弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。
「あたしの好きな人は、マーくん……」
幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。
よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる