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第139話 扱いに差があるのでここでどうにかしたい
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心配が過ぎる向日葵は、楓を無理やり横にした。そして、自らの太ももの上に楓の頭を乗せた。
頭に触れた感触に、楓は何が起こっているのかわからず目を白黒させる。
向日葵の能力で柔らかくなった床よりも柔らかく、そして何より暖かい。そんなものが後頭部に当たっていた。
「えっと。大丈夫だよ? 本当に」
「無理はダメだよ。少し横になってて」
「いや、無理じゃないって。ちょっと疲れたくらいだしさ」
「咳き込んでたでしょ。それに私と遊んだ後で勉強もして、普段から頑張ってる楓を労りたいの」
「あはは。そっか。わかった」
途端にえらいえらいと頭を撫でられ、楓は身を固くした。
二人きりならば喜んで受けたい行動も、真里に見られているとなると途端に恥ずかしくなる。
黙ったまま凝視されていればなおさらで、視線から意識をそらすことができなかった。向日葵も楓の頭を撫でながら、じっと顔を見つめてくる。
美少女二人に見つめられ、楓は頬を染めた。
「なあ、向日葵。楓と私で扱いに差がありすぎじゃないか? どうして私に冷たいのだ?」
「お前は悪魔だからね」
「そうかもしれないが、にしてもひどくないか? これはどういうことなのだ?」
「別に普通じゃない?」
真里が見ていたのは向日葵だったらしい。自らの自意識過剰さに楓は悶々とし、ジタバタしたい思いを必死にこらえた。
「楓はどう思う?」
「え、僕?」
「他に楓はいないのだ」
「そうだよね。えっと、僕はもらうばかりなのが原因じゃないかなって思うよ? 何か他人を楽しませようとするといいんじゃない? 今なら向日葵を楽しませてみるとか」
「他人を楽しませる?」
「そう。それも楽しいことだよ?」
「自分でなく他人を楽しませることが?」
指をくわえて見ていた真里は素っ頓狂な声を出した。そこからは、すぐには理解できない、疑問といった様子が醸し出されていた。
真里の向日葵を見ていた視線が楓に移り、余計に視線には観察するような色を帯びた。
目と目が合い、楓はさらに頬を赤くしていった。
「部屋暑い?」
「いや、大丈夫だよ」
「さっきから大丈夫ばっかりだよ? 我慢してない?」
「してないしてない。ただ……」
「ただ?」
「いや、なんでもない」
「気になるよー」
ぺしぺしと頬を叩き出す向日葵。痛みはない。ただじゃれているだけ、当てているだけ。
頬の熱さは確実に感じ取られている。そう思うと余計に体に熱がこもる。
楽しげに叩いている向日葵を見ていると、楓も言ってもいいかな? という気が起こってきた。
「怒ったりしない?」
「怒らないよ」
「そう? じゃあ、できれば向日葵も真里と仲良くしてほしいなーって。真里もそういうつもりで聞いたんじゃない?」
「まあ、人と触れ仲良くすることが楽しいとわかってきたのだ。できれば向日葵とも仲良くしたいのだ」
楓が向日葵のことは向日葵と呼ぶように言ってから、真里は向日葵を神やお前と呼ばなくなった。
素直なのか不器用なのか、どちらかだろうと思っていたが、今の言葉を考えるとそれだけではないかもしれない。
頼むように、うるうるとした目を向日葵に向ける真里。だが、向日葵はぷいと顔をそらした。
「今は少し見てるのが限界かな」
「そっか。じゃあ、僕も体調戻ってきたから真里に協力してもいいよね」
「……」
少し間があって、向日葵は首を縦に振った。
心のどこかでは嫌という思いがあったのかもしれない。だが、向日葵としても、ずっといざこざしているのもひっかかっているから頷いたのだろう。
何にしても、楓は向日葵の刺々しい姿を見続けることが苦になっていた。どこかで、もし自分に向けられたら、と考えてしまっていた。
善は急げ、楓は体を起こすと、真里の隣に移動し、向日葵に背中を向けた。
興味を持って覗き込んでくることを期待してのことだったが、向日葵は楓が頭を乗せていた時と同じ姿勢のままだった。
「何か考えがあるのか?」
「考えってほどじゃないけど、一応対処法は思いついてるよ」
「なんなのだ?」
「まず、向日葵は真里、というか悪魔がやったことを根に持ってるみたいなんだよ」
「ほう」
「だから、一度チャラにするためにも謝った方がいいかなと」
「なるほどな。頭を下げればいいんだな」
いきなり、勢いよく立ち上がろうとする真里を、楓は袖を引っ張って座らせた。
「おい。何をするのだ。謝るなってことか? 楓も本心では仲良くするなって思っているのか? 私の邪魔をするなら、たとえ教えてくれたとしてもどうなるか分かってのことだろうな?」
発光する真里の楓は慌てて首を横に振った。
「違う違う。邪魔じゃなくて、ただ謝るだけじゃ効果が薄いだろうなってこと」
「何! そうなのか? なら先に言うのだ」
「だから今言おうとしてるでしょ」
目を輝かせる真里を前に、楓は一つ咳払いをして身をかがめた。
真里も楓につられるように姿勢を低くする。
声をひそめて楓は話し出した。
「そんなことでいいのか?」
「多分ね。僕がやった時は効果てきめんだったよ。まあ、謝ったシーンはなかった気がするけど、謝るのに使えるはず」
「だが、これは嘘をついていることにならないか? 悪魔の私が気にすることも変だが、今は謝る場面なんだろ?」
「嘘じゃないよ。より気持ちを伝えるための工夫だよ。演技とも言うけど、演じるのって意外と楽しいんだよ? だから、悪いことじゃなくていいことだよ」
「そうか? まあ、今は楓の言うことを聞くことにするのだ。これでうまくいけば当分は大目に見てやるのだ。失敗したら承知しないからな」
「まあ、覚悟しとくよ」
成功してもその当分はまたすぐ終わるのだろうな、と苦笑いを浮かべながら、楓は立ち上がる真里の背を眺めた。堂々と歩いていく姿は、自信に満ち溢れているように見える。
楓と話を終え真里が歩き出すと、向日葵はすぐに近づいてきたことに気づき、眉を寄せた。そのまま、胡散臭そうな表情で真里を見ていた。
真里は向日葵の態度を態度を気にすることなく、いつもより柔らかい笑みを作った。そして、高笑いでなく、上品な笑いを浮かべると、あぐらではなく、女の子座りで床に座った。
だが、楓の教えはそこで終わらなかった。
学校へ行くため髪と同化していた猫耳、うまく隠していた尻尾を出し、上目遣いになるように真里は向日葵の顔を下から覗き込んだ。
「真里ね。今まで向日葵お姉たんにしてきたことは間違ってたことに気づいたの。領地のことは悪かったと思う。ごめんなさい」
「……」
返事はない。
「でも、そんな私を消さないでくれて本当にありがとう。これからは心を入れ替えるから、どうか私に楽しい遊びを教えてほしいな」
楓が教えたのは妹のフリをすること、そして感謝を伝えることだった。
自分ばかりやらされ、人にさせることができていなかったからではない。単に、今の真里に尊大な態度を改めさせるため、必要だと考えたからだった。
甘えるということができれば許しも多少受けられるのではないか、そんな考えだった。
実際に効果てきめんなのか、それともダメだったのか、面食らったのかように目を大きく見開いたが、向日葵は完全に真里から顔をそらしてしまった。
愕然として動きを止める真里だったが、楓は向日葵のハンドサインを見逃さなかった。
楓はすぐさま見るだけをやめ、向日葵の隣まで移動した。さらに、近づくよう示す向日葵を見て、楓は向日葵の口元に耳を寄せる。
「すぐには思いつかないから、何かあれば相手してあげて。まだ、直接相手する気にはなれない」
素直じゃないなとニヤリと笑みを浮かべてから、楓は立ち上がって床に手をつく真里の肩を叩いた。
「言いつけ通りやったのにダメだったのだ。これがショックっていうやつなのか。結構キツいのだ」
「向日葵はいいってよ。けど、まだ思いついてないから僕が相手してって」
「本当か?」
「まあ、向日葵は僕に嘘つかないからね」
「ありがとうなのだー」
向日葵に飛びつこうとする真里を、楓は全力を使って押しとどめた。
「まだそこまでじゃないって」
「そうなのか? でもありがたいのだ」
先程のショックとは打って変わって、真里は晴れ晴れとした笑顔を浮かべた。向日葵に抱きつけないためか、その場で小躍りを始めた。
楓もつられて笑えが漏れた。
るんるんと鼻歌混じりに肩を揺らす真里からは、心の底から今の状況を喜んでいることが伝わってきた。
「じゃあ何するのだ? 今日はどんな面白いことを教えてくれるのだ?」
「あ、いや、実は僕もまだ考えてなくて。どうしようか?」
楓の言葉に真里は大きく口を開いた。呆れたように目も大きく見開いている。
楓はそんな様子を視界の端に収めながら、苦笑いを浮かべた。思っていたよりも向日葵が早くに頷いてくれたため、腕を組んでどうしたものかと考えた。
頭に触れた感触に、楓は何が起こっているのかわからず目を白黒させる。
向日葵の能力で柔らかくなった床よりも柔らかく、そして何より暖かい。そんなものが後頭部に当たっていた。
「えっと。大丈夫だよ? 本当に」
「無理はダメだよ。少し横になってて」
「いや、無理じゃないって。ちょっと疲れたくらいだしさ」
「咳き込んでたでしょ。それに私と遊んだ後で勉強もして、普段から頑張ってる楓を労りたいの」
「あはは。そっか。わかった」
途端にえらいえらいと頭を撫でられ、楓は身を固くした。
二人きりならば喜んで受けたい行動も、真里に見られているとなると途端に恥ずかしくなる。
黙ったまま凝視されていればなおさらで、視線から意識をそらすことができなかった。向日葵も楓の頭を撫でながら、じっと顔を見つめてくる。
美少女二人に見つめられ、楓は頬を染めた。
「なあ、向日葵。楓と私で扱いに差がありすぎじゃないか? どうして私に冷たいのだ?」
「お前は悪魔だからね」
「そうかもしれないが、にしてもひどくないか? これはどういうことなのだ?」
「別に普通じゃない?」
真里が見ていたのは向日葵だったらしい。自らの自意識過剰さに楓は悶々とし、ジタバタしたい思いを必死にこらえた。
「楓はどう思う?」
「え、僕?」
「他に楓はいないのだ」
「そうだよね。えっと、僕はもらうばかりなのが原因じゃないかなって思うよ? 何か他人を楽しませようとするといいんじゃない? 今なら向日葵を楽しませてみるとか」
「他人を楽しませる?」
「そう。それも楽しいことだよ?」
「自分でなく他人を楽しませることが?」
指をくわえて見ていた真里は素っ頓狂な声を出した。そこからは、すぐには理解できない、疑問といった様子が醸し出されていた。
真里の向日葵を見ていた視線が楓に移り、余計に視線には観察するような色を帯びた。
目と目が合い、楓はさらに頬を赤くしていった。
「部屋暑い?」
「いや、大丈夫だよ」
「さっきから大丈夫ばっかりだよ? 我慢してない?」
「してないしてない。ただ……」
「ただ?」
「いや、なんでもない」
「気になるよー」
ぺしぺしと頬を叩き出す向日葵。痛みはない。ただじゃれているだけ、当てているだけ。
頬の熱さは確実に感じ取られている。そう思うと余計に体に熱がこもる。
楽しげに叩いている向日葵を見ていると、楓も言ってもいいかな? という気が起こってきた。
「怒ったりしない?」
「怒らないよ」
「そう? じゃあ、できれば向日葵も真里と仲良くしてほしいなーって。真里もそういうつもりで聞いたんじゃない?」
「まあ、人と触れ仲良くすることが楽しいとわかってきたのだ。できれば向日葵とも仲良くしたいのだ」
楓が向日葵のことは向日葵と呼ぶように言ってから、真里は向日葵を神やお前と呼ばなくなった。
素直なのか不器用なのか、どちらかだろうと思っていたが、今の言葉を考えるとそれだけではないかもしれない。
頼むように、うるうるとした目を向日葵に向ける真里。だが、向日葵はぷいと顔をそらした。
「今は少し見てるのが限界かな」
「そっか。じゃあ、僕も体調戻ってきたから真里に協力してもいいよね」
「……」
少し間があって、向日葵は首を縦に振った。
心のどこかでは嫌という思いがあったのかもしれない。だが、向日葵としても、ずっといざこざしているのもひっかかっているから頷いたのだろう。
何にしても、楓は向日葵の刺々しい姿を見続けることが苦になっていた。どこかで、もし自分に向けられたら、と考えてしまっていた。
善は急げ、楓は体を起こすと、真里の隣に移動し、向日葵に背中を向けた。
興味を持って覗き込んでくることを期待してのことだったが、向日葵は楓が頭を乗せていた時と同じ姿勢のままだった。
「何か考えがあるのか?」
「考えってほどじゃないけど、一応対処法は思いついてるよ」
「なんなのだ?」
「まず、向日葵は真里、というか悪魔がやったことを根に持ってるみたいなんだよ」
「ほう」
「だから、一度チャラにするためにも謝った方がいいかなと」
「なるほどな。頭を下げればいいんだな」
いきなり、勢いよく立ち上がろうとする真里を、楓は袖を引っ張って座らせた。
「おい。何をするのだ。謝るなってことか? 楓も本心では仲良くするなって思っているのか? 私の邪魔をするなら、たとえ教えてくれたとしてもどうなるか分かってのことだろうな?」
発光する真里の楓は慌てて首を横に振った。
「違う違う。邪魔じゃなくて、ただ謝るだけじゃ効果が薄いだろうなってこと」
「何! そうなのか? なら先に言うのだ」
「だから今言おうとしてるでしょ」
目を輝かせる真里を前に、楓は一つ咳払いをして身をかがめた。
真里も楓につられるように姿勢を低くする。
声をひそめて楓は話し出した。
「そんなことでいいのか?」
「多分ね。僕がやった時は効果てきめんだったよ。まあ、謝ったシーンはなかった気がするけど、謝るのに使えるはず」
「だが、これは嘘をついていることにならないか? 悪魔の私が気にすることも変だが、今は謝る場面なんだろ?」
「嘘じゃないよ。より気持ちを伝えるための工夫だよ。演技とも言うけど、演じるのって意外と楽しいんだよ? だから、悪いことじゃなくていいことだよ」
「そうか? まあ、今は楓の言うことを聞くことにするのだ。これでうまくいけば当分は大目に見てやるのだ。失敗したら承知しないからな」
「まあ、覚悟しとくよ」
成功してもその当分はまたすぐ終わるのだろうな、と苦笑いを浮かべながら、楓は立ち上がる真里の背を眺めた。堂々と歩いていく姿は、自信に満ち溢れているように見える。
楓と話を終え真里が歩き出すと、向日葵はすぐに近づいてきたことに気づき、眉を寄せた。そのまま、胡散臭そうな表情で真里を見ていた。
真里は向日葵の態度を態度を気にすることなく、いつもより柔らかい笑みを作った。そして、高笑いでなく、上品な笑いを浮かべると、あぐらではなく、女の子座りで床に座った。
だが、楓の教えはそこで終わらなかった。
学校へ行くため髪と同化していた猫耳、うまく隠していた尻尾を出し、上目遣いになるように真里は向日葵の顔を下から覗き込んだ。
「真里ね。今まで向日葵お姉たんにしてきたことは間違ってたことに気づいたの。領地のことは悪かったと思う。ごめんなさい」
「……」
返事はない。
「でも、そんな私を消さないでくれて本当にありがとう。これからは心を入れ替えるから、どうか私に楽しい遊びを教えてほしいな」
楓が教えたのは妹のフリをすること、そして感謝を伝えることだった。
自分ばかりやらされ、人にさせることができていなかったからではない。単に、今の真里に尊大な態度を改めさせるため、必要だと考えたからだった。
甘えるということができれば許しも多少受けられるのではないか、そんな考えだった。
実際に効果てきめんなのか、それともダメだったのか、面食らったのかように目を大きく見開いたが、向日葵は完全に真里から顔をそらしてしまった。
愕然として動きを止める真里だったが、楓は向日葵のハンドサインを見逃さなかった。
楓はすぐさま見るだけをやめ、向日葵の隣まで移動した。さらに、近づくよう示す向日葵を見て、楓は向日葵の口元に耳を寄せる。
「すぐには思いつかないから、何かあれば相手してあげて。まだ、直接相手する気にはなれない」
素直じゃないなとニヤリと笑みを浮かべてから、楓は立ち上がって床に手をつく真里の肩を叩いた。
「言いつけ通りやったのにダメだったのだ。これがショックっていうやつなのか。結構キツいのだ」
「向日葵はいいってよ。けど、まだ思いついてないから僕が相手してって」
「本当か?」
「まあ、向日葵は僕に嘘つかないからね」
「ありがとうなのだー」
向日葵に飛びつこうとする真里を、楓は全力を使って押しとどめた。
「まだそこまでじゃないって」
「そうなのか? でもありがたいのだ」
先程のショックとは打って変わって、真里は晴れ晴れとした笑顔を浮かべた。向日葵に抱きつけないためか、その場で小躍りを始めた。
楓もつられて笑えが漏れた。
るんるんと鼻歌混じりに肩を揺らす真里からは、心の底から今の状況を喜んでいることが伝わってきた。
「じゃあ何するのだ? 今日はどんな面白いことを教えてくれるのだ?」
「あ、いや、実は僕もまだ考えてなくて。どうしようか?」
楓の言葉に真里は大きく口を開いた。呆れたように目も大きく見開いている。
楓はそんな様子を視界の端に収めながら、苦笑いを浮かべた。思っていたよりも向日葵が早くに頷いてくれたため、腕を組んでどうしたものかと考えた。
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