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第130話 遭遇したのでここぞとわしゃわしゃしたい
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楓は鎮座していた。
家のリビングで椅子に座り、テレビ画面を見つめていた。ただ、終わることを待ち望んでいた。
打って変わり紅葉は、目を輝かせながら画面を見て、時折指さし歓声をあげている。
「帰ったら一緒に見ようね」
紅葉の言葉の対象は、当たり前だが、体育祭の映像。それも、楓の出場シーンだった。
安請け合いしたことは間違いだったと楓は思った。今、実際に自分が出ている場面を見ているが、恥ずかしさ以外のものが見当たらない様子だった。
やる前に散々恥ずかしさに悩まされ、やっている間はなんとかなったダンスだったが、落ち着いて見直すと、拙い部分に気づき目も当てられなかった。
だが、そんなことを考えても後の祭り。家族全員大集合で楓の活躍を見る回は食事時に行われており、楓に逃げ場はなかった。
「止めて」と言おうかと考えたが、具体的な止める理由はない。また、変なシーンで止まってしまえば、それはそれで赤面ものだった。すでに、顔だけでなく全身真っ赤になる勢いで恥じていたため、これ以上はないはずだったが、楓の喉から言葉は出てこなかった。
「やっぱり楓お姉ちゃんは努力家だよね。ダンスはかわいかったし、走ってる姿はかっこよかったよ」
「あ、ありがとう」
努めて笑顔を作るものの、楓の声は震えていた。
「しかも、一位だったしね。あ、ほら、そのシーンだよ」
場面は代わり、リレーで楓が走っているシーン。先ほどまでの向日葵の異次元の速さと比べると、亀の歩みに見えるものの、紅葉にとってはかっこいいらしい。
たとえ褒められようとも、その時、楓の中で恥の感情は凌ぐ感情は出てくることがなかった。
「もうキツかったよ」
下校中。楓は体育祭の後、家族で自分の出場シーンを見た出来事を話していた。
楓が肩を落とす隣で、向日葵は自分事のように喜びの声を出した。
「よかったじゃん。褒めてもらえて」
「ねえ、聞いてた?」
「聞いてたよ?」
ニッコリ笑顔の向日葵は、楓の言葉に首をかしげた。
つくづくズレている。と思い楓はため息をついた。
向日葵に愚痴っても、返ってくるのは同情ではない。新たな視点で喜ぶポイントを教えてくれるだけだった。
ポジティブになれるため悪いことではなく、最近はどんな返しが来るか楽しみになっていたのだが、今日ばかりは心のモヤモヤは晴れなかった。
「確かに、向日葵が踊ってたところも見れたから、よかったんだけどさ」
「そうでしょ? どうだった? 私の踊り」
楓の反論も待たずに、向日葵は楓の進行先を塞ぐように回り込むと、ずいと身を乗り出した。
危うくぶつかりかけてから、楓は慌てて立ち止まった。文化祭も体育祭も終わり、急ぐ理由もないため、そのまま向日葵の瞳を見つめていた。
「どう?」という類の質問が、楓は苦手だった。抽象的すぎてなんと答えればいいのか、毎回悩み固まってしまう。
しかし、向日葵の場合、どれだけ待たせても嫌な顔せず、話を先に進めようともしない。そのため、安心して答えを考えられるのだが、逆に、楓が話すまではてこでも動かない。
ここでも、楓はじっくりと考えてから口を開いた。
「誰よりも好きかな。みんな同じ動きのはずだけど、やっぱり立ち位置が目立ってたし、何よりかわいかったよ」
「よかったー」
ホッと胸を撫で下ろすように、息を吐き出した向日葵。
楓がどんなことを言うのか、簡単に予想できるだろう。それでも向日葵は嬉しいようだ。
すぐに楓に背を向けると、軽い足取りで歩き出した。気分が表に出るわかりやすい性格。
楓もそんな向日葵に笑みを浮かべた。わかりやすく喜んでもらえるからこそ。惜しみなく賞賛の言葉を伝えられるのだった。
「あっ、そうだよ。嬉しさついでに思い出した。楓に見せたいものがあったんだ」
ダンスを生で見せることかな? と考え、少し早足になった向日葵に、楓も駆け足で追いかけた。
人気のない場所へ移動し、空を飛んで向日葵の家へ。
すっかりお馴染みの移動方法で、楓もだいぶ飛行には慣れてしまった。
絶対克服できないと考えていた高所も、前ほど怖さを感じなくなっていた。人間は慣れる生き物である。
そんな関係ない思考をしていると、向日葵の部屋まであっという間に到着。
ここもまた、すっかり見慣れたはずの部屋だ。自分の家のようにくつろごうとして、見慣れぬ毛玉がベッドの上にあることに気づく。
漆黒の毛を持つその物体は、少し膨らんだり、しぼんだりを繰り返している。楓の目にはまるで呼吸している生き物のように見えた。
「何あれ」
「そう。あれだよ。見せようと思ってたの。突然現れて、私の寝首をかこうとしてきたんだよ」
「何!」
楓は咄嗟に叫んでいた。だが、毛玉に反応はない。
向日葵の寝首をかこうとするような不届き者だ。何をするかわからない。
だが、そもそもどうやって向日葵の寝首をかくのだろう。と楓はじっと観察してみた。
闇より暗い毛色の毛玉。
部屋に楓がやってきても、全く意に介していないように、変化がない。
「あれが本当に向日葵の寝首をかこうとしたの?」
「そうだよ。楓にはわからないかもしれないけど、あれでもれっきとした悪魔なんだよ?」
「悪魔!?」
楓が素っ頓狂な声を漏らしたことで、毛玉はやっと動き出した。というよりもベッドから飛び上がった。
まん丸だったはずのフォルムは崩れ、猫のように、いやまさしく猫の姿へと変わった。
警戒するのかと思うと、あくびをかきながら体を伸ばしている。驚いたようだが、楓に一瞥をくれるだけで威嚇をする風でもない。
「あれが悪魔? ねえ、あれが?」
「そうだよ。でなきゃ寝首をかこうなんてしないよ」
「爪を立てたってこと?」
「届かなかったけどね」
胸を張って言う向日葵。
戯れようとしていただけなのでは。と楓は思った。だが、猫を詳しく知らないであろう向日葵に対して、説得きっと無駄だ。言葉で伝えら得るものではない。
ならば、安全だということは、身をもって証明しなければならない。
「悪魔ならそもそもここに来られないんじゃない? 僕だって茜ちゃんの尾行に失敗したんだし」
「それは、多分だけど私みたいな力を使ったんじゃないかな?」
「神様と同じ力ってこと? あり得そうだけど、やっぱりあれは迷い猫だよ」
「楓興奮してない?」
「そ、そんなことないよ」
否定はしたものの、実際は今すぐにでも猫に飛びつきたい気持ちを必死に抑えていた。楓の急所。それが猫だった。赤ちゃん言葉で猫撫で声も出しかねなかった。猫耳でもあれば、姿を近づけるため、つけていたかもしれない。
それでも、楓はあくまで油断しているというていで、猫へと近づいた。
ゆっくりと歩を進めるも特別逃げ出す様子もない。
どこかから迷い込んだのだろう。向日葵が悪魔と決めてかかってる以上、何かしでかしてやられる前に、どこかで飼ってくれる知り合いの元にでも連れて行った方がよさそうだ。
「危ないよ」という向日葵の静止の声も聞かず、楓は猫の隣に座った。猫は動かず丸くなっている。
いきなりわしゃわしゃしたい気持ちをグッと抑え、ゆっくりとアゴに手を伸ばす。
一瞬毛の感覚がしたかと思うと、ぴと、と吸い付くような感触。
違和感に気づいた時には、楓の手は生まれたままの姿をした少女のアゴに触れていた。すべすべとした肌触りは、確実に猫のものとは違っていた。
目を白黒させながら、状況を確認する楓。
手が触れているのは、猫と同じように漆黒の髪色をした少女。
少女は楓の膝の上に頭を乗せ、猫がしていたように丸くなっている。
楓が目を離したわけでもなかったが、猫の姿はなかった。移動したわけでもなく、部屋に猫の姿がなかった。
あるのは少女の姿だけ。
現実を理解してからも、楓はそのまま、時が止まってしまったように静止していた。
「はっ」
と突然顔を上げる少女。
金目銀目のオッドアイに目を引かれ、楓は少女と視線を交わす。
二人してしばらくまばたきをしていると、少女は勢いよく立ち上がった。
「私の擬態を見破るとは、なかなかやるではないか! 褒めてやるのだ」
どうやら褒められたらしい。と楓は思いつつも言葉が飲み込めなかった。
「ふふふ。神すら欺く私の華麗なる擬態。しかし、それをも凌ぐ本来の姿。見惚れて声も出ないか」
「……」
「人間風情に遅れをとるとは神も落ちたものなのだ!」
「いやいや、最初からわかってたから」
「何っ! 全くそんな素振りなかったではないか。私の攻撃に抵抗も見せず、反抗もしてこない。わかっていて何故なのだ?」
「そりゃ、問題がないからだけど」
「何っ!」
少女はやけに尊大な態度を取りながら、向日葵と接している。
向日葵もいつもよりもそっけない態度で応じている。悪魔らしいが旧知の仲なのだろうか。
しばらく、勢いに引っ張られ見てしまっていたものの、楓は少女から目線をそらした。
「あの。悪魔さん。とりあえず服を着てください」
家のリビングで椅子に座り、テレビ画面を見つめていた。ただ、終わることを待ち望んでいた。
打って変わり紅葉は、目を輝かせながら画面を見て、時折指さし歓声をあげている。
「帰ったら一緒に見ようね」
紅葉の言葉の対象は、当たり前だが、体育祭の映像。それも、楓の出場シーンだった。
安請け合いしたことは間違いだったと楓は思った。今、実際に自分が出ている場面を見ているが、恥ずかしさ以外のものが見当たらない様子だった。
やる前に散々恥ずかしさに悩まされ、やっている間はなんとかなったダンスだったが、落ち着いて見直すと、拙い部分に気づき目も当てられなかった。
だが、そんなことを考えても後の祭り。家族全員大集合で楓の活躍を見る回は食事時に行われており、楓に逃げ場はなかった。
「止めて」と言おうかと考えたが、具体的な止める理由はない。また、変なシーンで止まってしまえば、それはそれで赤面ものだった。すでに、顔だけでなく全身真っ赤になる勢いで恥じていたため、これ以上はないはずだったが、楓の喉から言葉は出てこなかった。
「やっぱり楓お姉ちゃんは努力家だよね。ダンスはかわいかったし、走ってる姿はかっこよかったよ」
「あ、ありがとう」
努めて笑顔を作るものの、楓の声は震えていた。
「しかも、一位だったしね。あ、ほら、そのシーンだよ」
場面は代わり、リレーで楓が走っているシーン。先ほどまでの向日葵の異次元の速さと比べると、亀の歩みに見えるものの、紅葉にとってはかっこいいらしい。
たとえ褒められようとも、その時、楓の中で恥の感情は凌ぐ感情は出てくることがなかった。
「もうキツかったよ」
下校中。楓は体育祭の後、家族で自分の出場シーンを見た出来事を話していた。
楓が肩を落とす隣で、向日葵は自分事のように喜びの声を出した。
「よかったじゃん。褒めてもらえて」
「ねえ、聞いてた?」
「聞いてたよ?」
ニッコリ笑顔の向日葵は、楓の言葉に首をかしげた。
つくづくズレている。と思い楓はため息をついた。
向日葵に愚痴っても、返ってくるのは同情ではない。新たな視点で喜ぶポイントを教えてくれるだけだった。
ポジティブになれるため悪いことではなく、最近はどんな返しが来るか楽しみになっていたのだが、今日ばかりは心のモヤモヤは晴れなかった。
「確かに、向日葵が踊ってたところも見れたから、よかったんだけどさ」
「そうでしょ? どうだった? 私の踊り」
楓の反論も待たずに、向日葵は楓の進行先を塞ぐように回り込むと、ずいと身を乗り出した。
危うくぶつかりかけてから、楓は慌てて立ち止まった。文化祭も体育祭も終わり、急ぐ理由もないため、そのまま向日葵の瞳を見つめていた。
「どう?」という類の質問が、楓は苦手だった。抽象的すぎてなんと答えればいいのか、毎回悩み固まってしまう。
しかし、向日葵の場合、どれだけ待たせても嫌な顔せず、話を先に進めようともしない。そのため、安心して答えを考えられるのだが、逆に、楓が話すまではてこでも動かない。
ここでも、楓はじっくりと考えてから口を開いた。
「誰よりも好きかな。みんな同じ動きのはずだけど、やっぱり立ち位置が目立ってたし、何よりかわいかったよ」
「よかったー」
ホッと胸を撫で下ろすように、息を吐き出した向日葵。
楓がどんなことを言うのか、簡単に予想できるだろう。それでも向日葵は嬉しいようだ。
すぐに楓に背を向けると、軽い足取りで歩き出した。気分が表に出るわかりやすい性格。
楓もそんな向日葵に笑みを浮かべた。わかりやすく喜んでもらえるからこそ。惜しみなく賞賛の言葉を伝えられるのだった。
「あっ、そうだよ。嬉しさついでに思い出した。楓に見せたいものがあったんだ」
ダンスを生で見せることかな? と考え、少し早足になった向日葵に、楓も駆け足で追いかけた。
人気のない場所へ移動し、空を飛んで向日葵の家へ。
すっかりお馴染みの移動方法で、楓もだいぶ飛行には慣れてしまった。
絶対克服できないと考えていた高所も、前ほど怖さを感じなくなっていた。人間は慣れる生き物である。
そんな関係ない思考をしていると、向日葵の部屋まであっという間に到着。
ここもまた、すっかり見慣れたはずの部屋だ。自分の家のようにくつろごうとして、見慣れぬ毛玉がベッドの上にあることに気づく。
漆黒の毛を持つその物体は、少し膨らんだり、しぼんだりを繰り返している。楓の目にはまるで呼吸している生き物のように見えた。
「何あれ」
「そう。あれだよ。見せようと思ってたの。突然現れて、私の寝首をかこうとしてきたんだよ」
「何!」
楓は咄嗟に叫んでいた。だが、毛玉に反応はない。
向日葵の寝首をかこうとするような不届き者だ。何をするかわからない。
だが、そもそもどうやって向日葵の寝首をかくのだろう。と楓はじっと観察してみた。
闇より暗い毛色の毛玉。
部屋に楓がやってきても、全く意に介していないように、変化がない。
「あれが本当に向日葵の寝首をかこうとしたの?」
「そうだよ。楓にはわからないかもしれないけど、あれでもれっきとした悪魔なんだよ?」
「悪魔!?」
楓が素っ頓狂な声を漏らしたことで、毛玉はやっと動き出した。というよりもベッドから飛び上がった。
まん丸だったはずのフォルムは崩れ、猫のように、いやまさしく猫の姿へと変わった。
警戒するのかと思うと、あくびをかきながら体を伸ばしている。驚いたようだが、楓に一瞥をくれるだけで威嚇をする風でもない。
「あれが悪魔? ねえ、あれが?」
「そうだよ。でなきゃ寝首をかこうなんてしないよ」
「爪を立てたってこと?」
「届かなかったけどね」
胸を張って言う向日葵。
戯れようとしていただけなのでは。と楓は思った。だが、猫を詳しく知らないであろう向日葵に対して、説得きっと無駄だ。言葉で伝えら得るものではない。
ならば、安全だということは、身をもって証明しなければならない。
「悪魔ならそもそもここに来られないんじゃない? 僕だって茜ちゃんの尾行に失敗したんだし」
「それは、多分だけど私みたいな力を使ったんじゃないかな?」
「神様と同じ力ってこと? あり得そうだけど、やっぱりあれは迷い猫だよ」
「楓興奮してない?」
「そ、そんなことないよ」
否定はしたものの、実際は今すぐにでも猫に飛びつきたい気持ちを必死に抑えていた。楓の急所。それが猫だった。赤ちゃん言葉で猫撫で声も出しかねなかった。猫耳でもあれば、姿を近づけるため、つけていたかもしれない。
それでも、楓はあくまで油断しているというていで、猫へと近づいた。
ゆっくりと歩を進めるも特別逃げ出す様子もない。
どこかから迷い込んだのだろう。向日葵が悪魔と決めてかかってる以上、何かしでかしてやられる前に、どこかで飼ってくれる知り合いの元にでも連れて行った方がよさそうだ。
「危ないよ」という向日葵の静止の声も聞かず、楓は猫の隣に座った。猫は動かず丸くなっている。
いきなりわしゃわしゃしたい気持ちをグッと抑え、ゆっくりとアゴに手を伸ばす。
一瞬毛の感覚がしたかと思うと、ぴと、と吸い付くような感触。
違和感に気づいた時には、楓の手は生まれたままの姿をした少女のアゴに触れていた。すべすべとした肌触りは、確実に猫のものとは違っていた。
目を白黒させながら、状況を確認する楓。
手が触れているのは、猫と同じように漆黒の髪色をした少女。
少女は楓の膝の上に頭を乗せ、猫がしていたように丸くなっている。
楓が目を離したわけでもなかったが、猫の姿はなかった。移動したわけでもなく、部屋に猫の姿がなかった。
あるのは少女の姿だけ。
現実を理解してからも、楓はそのまま、時が止まってしまったように静止していた。
「はっ」
と突然顔を上げる少女。
金目銀目のオッドアイに目を引かれ、楓は少女と視線を交わす。
二人してしばらくまばたきをしていると、少女は勢いよく立ち上がった。
「私の擬態を見破るとは、なかなかやるではないか! 褒めてやるのだ」
どうやら褒められたらしい。と楓は思いつつも言葉が飲み込めなかった。
「ふふふ。神すら欺く私の華麗なる擬態。しかし、それをも凌ぐ本来の姿。見惚れて声も出ないか」
「……」
「人間風情に遅れをとるとは神も落ちたものなのだ!」
「いやいや、最初からわかってたから」
「何っ! 全くそんな素振りなかったではないか。私の攻撃に抵抗も見せず、反抗もしてこない。わかっていて何故なのだ?」
「そりゃ、問題がないからだけど」
「何っ!」
少女はやけに尊大な態度を取りながら、向日葵と接している。
向日葵もいつもよりもそっけない態度で応じている。悪魔らしいが旧知の仲なのだろうか。
しばらく、勢いに引っ張られ見てしまっていたものの、楓は少女から目線をそらした。
「あの。悪魔さん。とりあえず服を着てください」
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