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第85話 実行委員決め
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本当に文化祭はあったんだなと楓は思っていた。
「では、文化祭の実行委員を決めてもらいます」
という先生のかけ声により始まったのは文化祭の実行委員決め。
だが、楓は実行委員を決めるとなると憂鬱な気分になるのだった。
別に、やることを強制されていたというわけではない。いつも決まってやる気がある誰かが勝手にやっていて、楓は流されるままだった。
そう、イベントごとに対して、やる気がある方ではなかった。もちろん、一応形だけでも参加してきていたため、完全に嫌という訳ではない。今年は向日葵という彼女に加えて、桜や椿といった友達もいる。楽しみと言っていいだろう。
それでも、楓にとって実行委員決めが憂鬱なことに変わりはなかった。
やる気のある誰かがいないと責任の押し付け合いのように、誰もが顔色をうかがうような雰囲気が苦手だった。今か今かと誰かが動き出すのを待つ間、もしかしたら自分に押し付けられるかもしれないと思い、胃が締め付けられるような感覚になるのだった。
しかし、今はそんなネガティブな理由で実行委員を避けたいのではなかった。役割を与えられて向日葵と文化祭を回る時間が減るため、実行委員を避けたいのだった。
「まずは男子でやりたい人は?」
先生の言葉でクラスはしんとした。楓は自分の番じゃないと思うだけで気がラクだった。
だが、沈黙も長くは続かなかった。
すぐに手が挙げられた。歓太郎だ。しかも、一人だった。
「他には?」
確認の声に誰も反応しなかった。もはや彼しかいないだろうという雰囲気がクラス中にできていた。
「では、男子の文化祭実行委員は速水歓太郎くん」
声とともに決定を示すため黒板に名前が書き出された。
「次は女子の実行委員だが、やりたい人は?」
茜の画策通りか、楓のクラスは女子の方が人数が多い。前世では男子の方が多い環境だった楓からすると、まだ少し違和感がある。少し調べたところ、去年まで女子校だったというわけでもなかった。
考え事をしているうちに決まるかと思っていたが、楓の予想に反し、誰も手を挙げない。楓としては、てっきり桜辺りが速攻で手を挙げるものと思っていただけに、意外だった。
しかし、
「はい」
と桜の手が挙げられた。
「では、春野……」
「いえ、あたしがやるのではなく、推薦です」
桜の声が響いた。
一瞬、よかったと胸を撫で下ろしていた楓は桜を見上げた。
半身になって手で示す動作を見るより早く、何をするのかなんとなく察しがついたからだった。
春を書きかけた手を止め、先生が振り返った。
「推薦するのは?」
「あたしは秋元楓たんを推します」
「……勝手に推さないでくれ」
想像通りのことに楓は頭を抱えた。そんなことだろうと思っていた。ピースと笑顔で振り向く桜に、してやられたと思った。
このままでは実行委員にされてしまう。向日葵との時間が減ってしまう。計二人ではなく、男女それぞれ二人。計二人でもそもそも歓太郎が諦めるとは思えない。
実行委員を向日葵と二人でやるという道がない以上、ここは何としても断らなければならない。ここは他人を頼る、もとい人に任せる時だと悟った。
「秋元は立候補するか?」
だが、中が変わったと怪しまれない程度に手を挙げる授業の時のようにはうまくいかなかった。気持ちの上で踏ん切りはついても、なかなか行動に移せなかった。
手を挙げたとして、何を言えばいいのか何も内容がまとまっていない。
しかし、ウジウジしていては断れず決まってしまうかもしれない。
「先生!」
楓は意を決して手を挙げた。
まだ何もしていない状況にも関わらず、心臓の鼓動が激しいことを楓は感じていた。
「自分から立候補か?」
「いえ、僕も推薦します。春野桜を推薦します」
「え!? 何で?」
桜の驚きの声を無視して楓は話を続けた。
「僕は自分よりも桜の方が向いていると思います。理由は何と言っても人当たりのよさです。文化祭は一人ではできないことです。人と協力関係を築くことは、僕よりも桜の方が優れています。なので、僕は桜を推薦します」
言い切ってから楓は席についた。
特段内容のあることを言ったつもりではなかったが、それでも応援演説のようなものをしたからか、クラスメイト達からは拍手が起こった。
まだ決着したわけではないが、楓はホッと息を吐いた。
「春野が推薦する理由は?」
担任に聞かれ、今度は桜が立ち上がった。
「あたしは楓たんを推薦します。理由は単純明快です!」
桜は咳払いをして間を置いた。クラスの中が沈黙に包まれた。
推薦される理由なんてあるだろうか。楓は自分でそう思っていた。
「あたしよりもクラスの出し物を面白くできると思うからです。最近の楓たんは見ていて面白いです。からかいがいがあります。きっと支えがいのある委員になってくれると思います。一致団結するには、素晴らしいリーダーよりも支えたいリーダーがいいと思います。以上です」
言い終わると、桜はすぐに席についた。そして、同じように拍手が送られた。
楓もゆっくりとパチパチとした。そのまま顔を伏せた。褒められたのかけなされたのかわからない内容だったからだ。
「他にはいないようなので、それでは投票のため顔を伏せるように。あと、推薦された二人は手を挙げないこと」
先生の指示のもと秘密投票が行われた。
目を盗んで見ることはできたかもしれないが、楓は見なかった。というより、桜の言葉に惑わされ、バレないように盗み見する余裕などなかった。
ここまで向日葵が、何の働きかけもしてこないことに違和感を抱きつつも、楓は気にせずただ顔を伏せていた。
さらさら、するすると衣ずれの音が静かな教室で響いていた。
楓はどうか、と心の中で祈った。それしかできなかった。
「それでは顔を上げてください」
楓は先生の言葉でゆっくりと顔を上げた。
目が光になれるまで少し時間がかかった。
まばたきを何度かして視界が鮮明になり、先生が横に動くと黒板に書かれた名前が明らかになった。
「結果は春野桜に決まった」
「おおー」
という誰かの声。そして、拍手によって、少しの間教室は歓声に包まれた。
「単に楓たんにやらせたいだけじゃダメだったか」
桜のつぶやきが聞こえ、楓は桜の肩を叩いた。
「それは本当かな?」
「え、聞こえてたの楓たん? いや、まあ、みんなが楽しい方がいいでしょ? きっと楓たんならみんなを楽しませられると思って」
「確かに楽しい方がいいけど、桜に決まったんだから役割は任せたよ」
「じゃあ、今からでも椿たんやらない?」
「私は絵で忙しいから」
「向日葵たんは?」
「私も桜に任せるよ。文化祭は最初から楓と一緒に遊ぶつもりだったし」
「くっ」
桜は机に拳をついた。
そこまで人にやらせたかったのかと楓は思ったが、気持ちとしては似たりよったりだったため、責めることはできなかった。
先生のかけ声によって、実行委員に決まった歓太郎と桜は教室の前へ出て就任の挨拶をした。
歓太郎は熱く語り、桜はうまいこと本心を隠しているなという印象だった。
「歓太郎くんとやるのかー」
言い終わるなり桜が言った。
「なんだよ。俺とは嫌だって?」
「別にいいんだけどね。誰でも同じようなものだろうし」
「そんなことないぞ。俺は他の誰よりも運営の知識があると思うぞ」
「なら、頼りにしてるよ」
「任せろ! まずは出し物を決めるところからだ」
楓は朝顔の男子を警戒しているという言葉が少し気がかりだったものの、歓太郎とはうまくやっているように見えた。
見ようによっては、ほどほどの距離感を保っているようにも見えたが、異性の距離感という風に考えると自然な距離感だった。
むしろ、普段の楓との距離感が近すぎるだけだということが、客観的に見てわかったほどだった。
「ほら楓たん! 私に委員を押し付けたんだから何かアイデアないの?」
「アイデア?」
もう安心だとリラックスして、前を眺めていただけに、急に話を振られ楓は目を泳がせた。
実行委員も苦手だったが、こうして指名されて意見を言わなければいけないことも苦手だった。
加えてアイデアを出さなければいけないとなると、周囲の目が急に恐ろしく感じられた。
だが、楓は知っていた。みなが優しいことを。
楓は少し考えた後、立ち上がった。
「ゲーム屋とかはどうかな? お客さんとオセロとかで勝負するようなイメージなんだけど」
「ふむふむゲーム屋ね。どうですか? 運営大臣」
「誰が運営大臣だ。まあ、面白そうだし俺は好きだぞ。そのアイデア」
「ありがとう」
歓太郎に親指を立てられ、楓は頭を下げてから席についた。
「私もゲームは好きだからいいと思うよ」
「そんな気がしてた」
向日葵にも印象がよく楓はホッと息を吐き出した。
それからもクラスでは意見が出され、お化け屋敷、喫茶店、似たようなものでは縁日まで色々と出された。
出された中では、お化け屋敷にならなければ大丈夫だろうと楓は思った。
一度アイデアを出してしまえば当てられることもなく、安全圏から静観を決め込んでいた。
結局、ゲーム屋の印象がよかったのか、クラスの出し物はゲーム屋に決まった。
中身もオセロだけでなく、各々の得意なゲームを持ち寄ることに決まり、その他の内容決めへと移り、クラスでの文化祭への機運は高まっていた。
「では、文化祭の実行委員を決めてもらいます」
という先生のかけ声により始まったのは文化祭の実行委員決め。
だが、楓は実行委員を決めるとなると憂鬱な気分になるのだった。
別に、やることを強制されていたというわけではない。いつも決まってやる気がある誰かが勝手にやっていて、楓は流されるままだった。
そう、イベントごとに対して、やる気がある方ではなかった。もちろん、一応形だけでも参加してきていたため、完全に嫌という訳ではない。今年は向日葵という彼女に加えて、桜や椿といった友達もいる。楽しみと言っていいだろう。
それでも、楓にとって実行委員決めが憂鬱なことに変わりはなかった。
やる気のある誰かがいないと責任の押し付け合いのように、誰もが顔色をうかがうような雰囲気が苦手だった。今か今かと誰かが動き出すのを待つ間、もしかしたら自分に押し付けられるかもしれないと思い、胃が締め付けられるような感覚になるのだった。
しかし、今はそんなネガティブな理由で実行委員を避けたいのではなかった。役割を与えられて向日葵と文化祭を回る時間が減るため、実行委員を避けたいのだった。
「まずは男子でやりたい人は?」
先生の言葉でクラスはしんとした。楓は自分の番じゃないと思うだけで気がラクだった。
だが、沈黙も長くは続かなかった。
すぐに手が挙げられた。歓太郎だ。しかも、一人だった。
「他には?」
確認の声に誰も反応しなかった。もはや彼しかいないだろうという雰囲気がクラス中にできていた。
「では、男子の文化祭実行委員は速水歓太郎くん」
声とともに決定を示すため黒板に名前が書き出された。
「次は女子の実行委員だが、やりたい人は?」
茜の画策通りか、楓のクラスは女子の方が人数が多い。前世では男子の方が多い環境だった楓からすると、まだ少し違和感がある。少し調べたところ、去年まで女子校だったというわけでもなかった。
考え事をしているうちに決まるかと思っていたが、楓の予想に反し、誰も手を挙げない。楓としては、てっきり桜辺りが速攻で手を挙げるものと思っていただけに、意外だった。
しかし、
「はい」
と桜の手が挙げられた。
「では、春野……」
「いえ、あたしがやるのではなく、推薦です」
桜の声が響いた。
一瞬、よかったと胸を撫で下ろしていた楓は桜を見上げた。
半身になって手で示す動作を見るより早く、何をするのかなんとなく察しがついたからだった。
春を書きかけた手を止め、先生が振り返った。
「推薦するのは?」
「あたしは秋元楓たんを推します」
「……勝手に推さないでくれ」
想像通りのことに楓は頭を抱えた。そんなことだろうと思っていた。ピースと笑顔で振り向く桜に、してやられたと思った。
このままでは実行委員にされてしまう。向日葵との時間が減ってしまう。計二人ではなく、男女それぞれ二人。計二人でもそもそも歓太郎が諦めるとは思えない。
実行委員を向日葵と二人でやるという道がない以上、ここは何としても断らなければならない。ここは他人を頼る、もとい人に任せる時だと悟った。
「秋元は立候補するか?」
だが、中が変わったと怪しまれない程度に手を挙げる授業の時のようにはうまくいかなかった。気持ちの上で踏ん切りはついても、なかなか行動に移せなかった。
手を挙げたとして、何を言えばいいのか何も内容がまとまっていない。
しかし、ウジウジしていては断れず決まってしまうかもしれない。
「先生!」
楓は意を決して手を挙げた。
まだ何もしていない状況にも関わらず、心臓の鼓動が激しいことを楓は感じていた。
「自分から立候補か?」
「いえ、僕も推薦します。春野桜を推薦します」
「え!? 何で?」
桜の驚きの声を無視して楓は話を続けた。
「僕は自分よりも桜の方が向いていると思います。理由は何と言っても人当たりのよさです。文化祭は一人ではできないことです。人と協力関係を築くことは、僕よりも桜の方が優れています。なので、僕は桜を推薦します」
言い切ってから楓は席についた。
特段内容のあることを言ったつもりではなかったが、それでも応援演説のようなものをしたからか、クラスメイト達からは拍手が起こった。
まだ決着したわけではないが、楓はホッと息を吐いた。
「春野が推薦する理由は?」
担任に聞かれ、今度は桜が立ち上がった。
「あたしは楓たんを推薦します。理由は単純明快です!」
桜は咳払いをして間を置いた。クラスの中が沈黙に包まれた。
推薦される理由なんてあるだろうか。楓は自分でそう思っていた。
「あたしよりもクラスの出し物を面白くできると思うからです。最近の楓たんは見ていて面白いです。からかいがいがあります。きっと支えがいのある委員になってくれると思います。一致団結するには、素晴らしいリーダーよりも支えたいリーダーがいいと思います。以上です」
言い終わると、桜はすぐに席についた。そして、同じように拍手が送られた。
楓もゆっくりとパチパチとした。そのまま顔を伏せた。褒められたのかけなされたのかわからない内容だったからだ。
「他にはいないようなので、それでは投票のため顔を伏せるように。あと、推薦された二人は手を挙げないこと」
先生の指示のもと秘密投票が行われた。
目を盗んで見ることはできたかもしれないが、楓は見なかった。というより、桜の言葉に惑わされ、バレないように盗み見する余裕などなかった。
ここまで向日葵が、何の働きかけもしてこないことに違和感を抱きつつも、楓は気にせずただ顔を伏せていた。
さらさら、するすると衣ずれの音が静かな教室で響いていた。
楓はどうか、と心の中で祈った。それしかできなかった。
「それでは顔を上げてください」
楓は先生の言葉でゆっくりと顔を上げた。
目が光になれるまで少し時間がかかった。
まばたきを何度かして視界が鮮明になり、先生が横に動くと黒板に書かれた名前が明らかになった。
「結果は春野桜に決まった」
「おおー」
という誰かの声。そして、拍手によって、少しの間教室は歓声に包まれた。
「単に楓たんにやらせたいだけじゃダメだったか」
桜のつぶやきが聞こえ、楓は桜の肩を叩いた。
「それは本当かな?」
「え、聞こえてたの楓たん? いや、まあ、みんなが楽しい方がいいでしょ? きっと楓たんならみんなを楽しませられると思って」
「確かに楽しい方がいいけど、桜に決まったんだから役割は任せたよ」
「じゃあ、今からでも椿たんやらない?」
「私は絵で忙しいから」
「向日葵たんは?」
「私も桜に任せるよ。文化祭は最初から楓と一緒に遊ぶつもりだったし」
「くっ」
桜は机に拳をついた。
そこまで人にやらせたかったのかと楓は思ったが、気持ちとしては似たりよったりだったため、責めることはできなかった。
先生のかけ声によって、実行委員に決まった歓太郎と桜は教室の前へ出て就任の挨拶をした。
歓太郎は熱く語り、桜はうまいこと本心を隠しているなという印象だった。
「歓太郎くんとやるのかー」
言い終わるなり桜が言った。
「なんだよ。俺とは嫌だって?」
「別にいいんだけどね。誰でも同じようなものだろうし」
「そんなことないぞ。俺は他の誰よりも運営の知識があると思うぞ」
「なら、頼りにしてるよ」
「任せろ! まずは出し物を決めるところからだ」
楓は朝顔の男子を警戒しているという言葉が少し気がかりだったものの、歓太郎とはうまくやっているように見えた。
見ようによっては、ほどほどの距離感を保っているようにも見えたが、異性の距離感という風に考えると自然な距離感だった。
むしろ、普段の楓との距離感が近すぎるだけだということが、客観的に見てわかったほどだった。
「ほら楓たん! 私に委員を押し付けたんだから何かアイデアないの?」
「アイデア?」
もう安心だとリラックスして、前を眺めていただけに、急に話を振られ楓は目を泳がせた。
実行委員も苦手だったが、こうして指名されて意見を言わなければいけないことも苦手だった。
加えてアイデアを出さなければいけないとなると、周囲の目が急に恐ろしく感じられた。
だが、楓は知っていた。みなが優しいことを。
楓は少し考えた後、立ち上がった。
「ゲーム屋とかはどうかな? お客さんとオセロとかで勝負するようなイメージなんだけど」
「ふむふむゲーム屋ね。どうですか? 運営大臣」
「誰が運営大臣だ。まあ、面白そうだし俺は好きだぞ。そのアイデア」
「ありがとう」
歓太郎に親指を立てられ、楓は頭を下げてから席についた。
「私もゲームは好きだからいいと思うよ」
「そんな気がしてた」
向日葵にも印象がよく楓はホッと息を吐き出した。
それからもクラスでは意見が出され、お化け屋敷、喫茶店、似たようなものでは縁日まで色々と出された。
出された中では、お化け屋敷にならなければ大丈夫だろうと楓は思った。
一度アイデアを出してしまえば当てられることもなく、安全圏から静観を決め込んでいた。
結局、ゲーム屋の印象がよかったのか、クラスの出し物はゲーム屋に決まった。
中身もオセロだけでなく、各々の得意なゲームを持ち寄ることに決まり、その他の内容決めへと移り、クラスでの文化祭への機運は高まっていた。
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