78 / 187
第78話 夏祭り後編
しおりを挟む
「こんなことしてていいの?」
突然、向日葵が言った。
楓は向日葵にしては真面目な発言だと思い、目を見開いてしまったことに気づいた。
だが、こんなことをしていてはいけない理由が思い浮かばず、すぐに首をかしげた。
「いや、夏祭りってこういうことするんじゃないの? 何かやらなきゃいけないことってあったっけ? やり残した宿題とか?」
楓が聞くと向日葵は首を横に振った。
「そうじゃなくて。ハナビ? がそろそろじゃない? 皆で集まって見るんじゃないの?」
「ハナビ?」
楓は一瞬何のことかわからなかった。やけに冗長的に言われるものが何か理解するの時間がかかった。しかし、一度わかるとハッとした。
今日のメインディッシュを見逃すところだった。
「そうだよ。ありがとう。そろそろ皆も集合するよね。見やすい場所に行こうか」
「うん。どんなものか楽しみ」
どこに集まっているか確認のためのメッセージを送り、楓は向日葵と移動を始めた。
あせあせしながら、二人で移動すると、たくさんの人が今か今かと花火が打ち上がるのを待っていた。場所取りを早めに行わなかったのは失態だったかと思ったが、まだまだスペースもありそうに見え、全員集まってゆっくり見ることもまだなんとかなりそうだった。
だが、スマホを取り出して確認するも返信が来ない。既読すらつかない。もしかして終わってしまったのかと思うが、時間はまだ過ぎていない。目をこすってみても画面の表示は変わらなかった。
「遅いね」
向日葵が言った。
自力で探しているのか、遠くを見つめている。楓も同じ方向を見たが、知り合いの姿は見つけられなかった。
「うん」
仕方なく頷く。
「なんだかバラバラに散らばってるみたいだけど、もしかして私達が聞いてなかっただけで、それぞれで見るってことだったんじゃない?」
「え……それって、ハブられてるってこと?」
「いや、それはないと思うよ。だって、二人ずつで別々にいるっぽいし」
二人一組の行動といい、今といい、連絡が行き届いていないと楓は思った。
発案者は向日葵だが、今の状況を把握していないような発言から考えると、計画は向日葵ではないらしい。どこかで何かがずれたのだろう。
考えているとすぐに時間になり、一発目の花火が上がった。
ヒューと音を立てて空に打ち上がると、パンと一気に花開き、そして、消えていく。
一瞬の美。
諸行無常とはこういうことか、とふと思い、楓は自嘲気味に笑った。
何を一人で浸っているのだろう、と思ったからだった。
「手持ち花火も一緒にやりたいね」
楓はつぶやいた。
「手持ちでもできるの?」
意外にも向日葵は食いついた。
「うん。できるよ。と言っても、打ち上げ花火と比べたら、確実に見劣りするけどね」
「すごいね。噂に聞くロケットランチャーってやつ?」
「あ、いや、今見てるのを手持ちでやるんじゃなくて、せいぜい数十センチの火が出る棒みたいなものかな」
「でも、すごいね。フィクションみたいじゃん。武器になりそう」
「危ないから振り回しちゃダメだよ」
「わかってるよ。そういうのは一人でやるよ。もしくはお姉ちゃんか朝顔とやるよ」
火事を起こしても、火傷をしても大丈夫な向日葵には、火の危なさは伝わらないようだった。
説得を諦め微笑み、楓は再び空を見上げる。
もっと何か言うことはないか探してみたが、それ以上何も思い浮かばなかった。
手を握り合い、一緒に花火を見上げる。それだけで楓にとっては十分胸が温かかった。
なんだか目頭まで熱くなってきていた。
「ああ、楽しいな」
と楓は口の中でつぶやいていた。
「楓」
向日葵に呼ばれたことで、そろそろ、たまやって叫んでいる理由でも聞かれるのだろう、という思いで楓は向日葵を見た。
しかし、楓の目に写った向日葵はキョトンとした顔で、目をしばたかせていた。
「泣いてるの?」
向日葵に言われて、楓は初めて涙が頬を伝っていたことに気づいた。
「あ、いや、これは、気にしないで」
楓は咄嗟に涙を拭った。
だが、楓の言葉を聞いても、向日葵は心配そうな表情を浮かべていた。
「辛いことを思い出したとか?」
「ううん。いや、そうかな。でも、やっぱり違う。今が楽しいなって思っただけだよ。なんだか感極まっちゃって」
「そっか、私も楽しいよ」
「よかった」
頷きつつも、花火を見て泣いていたか、と思い楓は目をふせた。単純に驚きを隠そうとしての行動だった。
体のせいか、それとも、元々知らなかっただけで涙もろかったのか、少なくとも歳のせいではないだろう。と思考を巡らせたが、すぐに、今はそんなことを考えている場合じゃないと思い直し、楓は顔を上げた。
「何か言おうとしてたんじゃない?」
楓は聞いた。
向日葵も思い出したように頷いた。
向日葵はつないでいた手をほどくと、楓の両肩に乗せた。
「ちょっと考えを改めたんだ」
真剣な表情で向日葵は言った。
「え」
楓はどきりとした。
とうとう、雑な扱いをしていたことで、愛想を尽かされたのではないか、と楓は瞬間的に思った。
いや、雑な扱いなどしていない。と自分で思考を否定するも、はっきりとは言えないが、ある程度胸を張って言える。ある程度。という言葉を繰り返し、だんだんと自信が失われていく。
向日葵の珍しく言葉を選ぶ様子を見て、楓は続く言葉をただじっと待った。
少しして、言葉が決まったように、向日葵は楓の目を真っ直ぐ見つめた。
「楓は人間だから、私以外に目移りすることも、もちろんあると思う。でも、私のことをしっかり見ててほしい。やっぱり、私は楓が好きだから。たとえ肉体的には同性でも、好きだから」
楓は黙って、真っ直ぐ見つめてくる向日葵の視線を見つめ返していた。
まばたきを繰り返す。
やはり、聞き間違えではなかった。というのが、楓の感想だった。
ふっと息を吐き出すと、楓は思わず視線をそらしてしまった。
「あー言ったそばからー」
「いや、だって、そんなはっきり好きだなんて言われらた照れるよ。言われ慣れてないし」
茶化すように言う向日葵に、楓は誤魔化すように頭をかいた。
「それに、急に楓なんて呼ぶんだもん。びっくりしちゃって」
「ダメかな?」
「ううん。向日葵が呼びたいなら、僕も呼んでほしい」
「よかった」
向日葵はホッと息を吐き出した。
楓も内容がいいことで安心していた。
もし、急に別れようと言われていたら、どうしようかと思っていた。
だが、そんなことはなかった。わざわざ転生までさせて、今さら簡単に手放すはずがないのだ。
少し考えればわかることのはずだったが、楓の思考には今の今まで浮かんでこなかった。
「私を見るっていう誓いを、ここで見せてもらってもいい?」
「いいけど、まだ花火終わってないよ?」
「だからいいんじゃん。ロマンチックってやつでしょ」
向日葵は肩に乗せていた手を、楓の背中に回し、楓を抱き寄せた。
急に体が密着したため、楓は目を丸くした。顔は見えない。
「ここでキスしてほしい」
耳元で向日葵の声が響いた。
鼓膜を優しく撫でられる思いだった。
「え、い、いや、桜じゃあるまいし」
思わずイエスと言いそうになって、楓は言った。
「でも、周りにもいるよ」
向日葵の言葉で周囲を見回すと、夏の暑さや雰囲気に浮かされたらしい人の姿が、楓の目にもちらほら入ってきた。
空間が広がり、人が上向いているだけに、見られていないと思っているのか。
楓は自分が知らないだけで、元々キススポットだったのではないかと思った。
だが、やはり、楓は桜ではなかった。
「帰ってからとか、日を改めてとかじゃダメ?」
「朝顔には頼まれてしたんでしょ? 私とはしたくない?」
「だから、あれは理由があって……わかった。ここで引いたら男じゃないもんね。本当ならスッとした方が、きっとカッコよかったのに、ウジウジしてて……よし、しよう」
「ありがとう。そう言ってくれるって信じてたよ」
耳元のささやきが終わり、向日葵の顔が見えた。
少しの間、至近距離で見つめ合う。
戦いなら頭突きぐらいしか攻撃手段のない状況。頭突いても、楓は向日葵相手なら逆にやられるだけだろう。
そんな思考はすぐに捨て、楓は向日葵が目をつむるのを見た。
向日葵はすでに待っている。
一呼吸置いて、楓は向日葵に顔を近づけた。
花火の大きな音が、近くでとどろいているはずだったが、楓には急に静かになったように感じられた。
周りで人が騒いでいるはずにも関わらず、誰もいなくなったと勘違いするほどだった。
今は、この世界に二人だけのような気分になり、不思議と体から無駄な力が抜けていた。
周囲の人達も似たような思いなのかもしれない。そんなふうに思いながら、無限に引き伸ばされた時の中において、唇が触れ合う感触だけは確かに存在していた。
柔らかく温かい感触から、一人ではなく、二人だと実感できた。
自分だけではなく、向日葵もいる。
楓は向日葵を満足させるため、覚えた技を初めて本人にも試した。
突然、向日葵が言った。
楓は向日葵にしては真面目な発言だと思い、目を見開いてしまったことに気づいた。
だが、こんなことをしていてはいけない理由が思い浮かばず、すぐに首をかしげた。
「いや、夏祭りってこういうことするんじゃないの? 何かやらなきゃいけないことってあったっけ? やり残した宿題とか?」
楓が聞くと向日葵は首を横に振った。
「そうじゃなくて。ハナビ? がそろそろじゃない? 皆で集まって見るんじゃないの?」
「ハナビ?」
楓は一瞬何のことかわからなかった。やけに冗長的に言われるものが何か理解するの時間がかかった。しかし、一度わかるとハッとした。
今日のメインディッシュを見逃すところだった。
「そうだよ。ありがとう。そろそろ皆も集合するよね。見やすい場所に行こうか」
「うん。どんなものか楽しみ」
どこに集まっているか確認のためのメッセージを送り、楓は向日葵と移動を始めた。
あせあせしながら、二人で移動すると、たくさんの人が今か今かと花火が打ち上がるのを待っていた。場所取りを早めに行わなかったのは失態だったかと思ったが、まだまだスペースもありそうに見え、全員集まってゆっくり見ることもまだなんとかなりそうだった。
だが、スマホを取り出して確認するも返信が来ない。既読すらつかない。もしかして終わってしまったのかと思うが、時間はまだ過ぎていない。目をこすってみても画面の表示は変わらなかった。
「遅いね」
向日葵が言った。
自力で探しているのか、遠くを見つめている。楓も同じ方向を見たが、知り合いの姿は見つけられなかった。
「うん」
仕方なく頷く。
「なんだかバラバラに散らばってるみたいだけど、もしかして私達が聞いてなかっただけで、それぞれで見るってことだったんじゃない?」
「え……それって、ハブられてるってこと?」
「いや、それはないと思うよ。だって、二人ずつで別々にいるっぽいし」
二人一組の行動といい、今といい、連絡が行き届いていないと楓は思った。
発案者は向日葵だが、今の状況を把握していないような発言から考えると、計画は向日葵ではないらしい。どこかで何かがずれたのだろう。
考えているとすぐに時間になり、一発目の花火が上がった。
ヒューと音を立てて空に打ち上がると、パンと一気に花開き、そして、消えていく。
一瞬の美。
諸行無常とはこういうことか、とふと思い、楓は自嘲気味に笑った。
何を一人で浸っているのだろう、と思ったからだった。
「手持ち花火も一緒にやりたいね」
楓はつぶやいた。
「手持ちでもできるの?」
意外にも向日葵は食いついた。
「うん。できるよ。と言っても、打ち上げ花火と比べたら、確実に見劣りするけどね」
「すごいね。噂に聞くロケットランチャーってやつ?」
「あ、いや、今見てるのを手持ちでやるんじゃなくて、せいぜい数十センチの火が出る棒みたいなものかな」
「でも、すごいね。フィクションみたいじゃん。武器になりそう」
「危ないから振り回しちゃダメだよ」
「わかってるよ。そういうのは一人でやるよ。もしくはお姉ちゃんか朝顔とやるよ」
火事を起こしても、火傷をしても大丈夫な向日葵には、火の危なさは伝わらないようだった。
説得を諦め微笑み、楓は再び空を見上げる。
もっと何か言うことはないか探してみたが、それ以上何も思い浮かばなかった。
手を握り合い、一緒に花火を見上げる。それだけで楓にとっては十分胸が温かかった。
なんだか目頭まで熱くなってきていた。
「ああ、楽しいな」
と楓は口の中でつぶやいていた。
「楓」
向日葵に呼ばれたことで、そろそろ、たまやって叫んでいる理由でも聞かれるのだろう、という思いで楓は向日葵を見た。
しかし、楓の目に写った向日葵はキョトンとした顔で、目をしばたかせていた。
「泣いてるの?」
向日葵に言われて、楓は初めて涙が頬を伝っていたことに気づいた。
「あ、いや、これは、気にしないで」
楓は咄嗟に涙を拭った。
だが、楓の言葉を聞いても、向日葵は心配そうな表情を浮かべていた。
「辛いことを思い出したとか?」
「ううん。いや、そうかな。でも、やっぱり違う。今が楽しいなって思っただけだよ。なんだか感極まっちゃって」
「そっか、私も楽しいよ」
「よかった」
頷きつつも、花火を見て泣いていたか、と思い楓は目をふせた。単純に驚きを隠そうとしての行動だった。
体のせいか、それとも、元々知らなかっただけで涙もろかったのか、少なくとも歳のせいではないだろう。と思考を巡らせたが、すぐに、今はそんなことを考えている場合じゃないと思い直し、楓は顔を上げた。
「何か言おうとしてたんじゃない?」
楓は聞いた。
向日葵も思い出したように頷いた。
向日葵はつないでいた手をほどくと、楓の両肩に乗せた。
「ちょっと考えを改めたんだ」
真剣な表情で向日葵は言った。
「え」
楓はどきりとした。
とうとう、雑な扱いをしていたことで、愛想を尽かされたのではないか、と楓は瞬間的に思った。
いや、雑な扱いなどしていない。と自分で思考を否定するも、はっきりとは言えないが、ある程度胸を張って言える。ある程度。という言葉を繰り返し、だんだんと自信が失われていく。
向日葵の珍しく言葉を選ぶ様子を見て、楓は続く言葉をただじっと待った。
少しして、言葉が決まったように、向日葵は楓の目を真っ直ぐ見つめた。
「楓は人間だから、私以外に目移りすることも、もちろんあると思う。でも、私のことをしっかり見ててほしい。やっぱり、私は楓が好きだから。たとえ肉体的には同性でも、好きだから」
楓は黙って、真っ直ぐ見つめてくる向日葵の視線を見つめ返していた。
まばたきを繰り返す。
やはり、聞き間違えではなかった。というのが、楓の感想だった。
ふっと息を吐き出すと、楓は思わず視線をそらしてしまった。
「あー言ったそばからー」
「いや、だって、そんなはっきり好きだなんて言われらた照れるよ。言われ慣れてないし」
茶化すように言う向日葵に、楓は誤魔化すように頭をかいた。
「それに、急に楓なんて呼ぶんだもん。びっくりしちゃって」
「ダメかな?」
「ううん。向日葵が呼びたいなら、僕も呼んでほしい」
「よかった」
向日葵はホッと息を吐き出した。
楓も内容がいいことで安心していた。
もし、急に別れようと言われていたら、どうしようかと思っていた。
だが、そんなことはなかった。わざわざ転生までさせて、今さら簡単に手放すはずがないのだ。
少し考えればわかることのはずだったが、楓の思考には今の今まで浮かんでこなかった。
「私を見るっていう誓いを、ここで見せてもらってもいい?」
「いいけど、まだ花火終わってないよ?」
「だからいいんじゃん。ロマンチックってやつでしょ」
向日葵は肩に乗せていた手を、楓の背中に回し、楓を抱き寄せた。
急に体が密着したため、楓は目を丸くした。顔は見えない。
「ここでキスしてほしい」
耳元で向日葵の声が響いた。
鼓膜を優しく撫でられる思いだった。
「え、い、いや、桜じゃあるまいし」
思わずイエスと言いそうになって、楓は言った。
「でも、周りにもいるよ」
向日葵の言葉で周囲を見回すと、夏の暑さや雰囲気に浮かされたらしい人の姿が、楓の目にもちらほら入ってきた。
空間が広がり、人が上向いているだけに、見られていないと思っているのか。
楓は自分が知らないだけで、元々キススポットだったのではないかと思った。
だが、やはり、楓は桜ではなかった。
「帰ってからとか、日を改めてとかじゃダメ?」
「朝顔には頼まれてしたんでしょ? 私とはしたくない?」
「だから、あれは理由があって……わかった。ここで引いたら男じゃないもんね。本当ならスッとした方が、きっとカッコよかったのに、ウジウジしてて……よし、しよう」
「ありがとう。そう言ってくれるって信じてたよ」
耳元のささやきが終わり、向日葵の顔が見えた。
少しの間、至近距離で見つめ合う。
戦いなら頭突きぐらいしか攻撃手段のない状況。頭突いても、楓は向日葵相手なら逆にやられるだけだろう。
そんな思考はすぐに捨て、楓は向日葵が目をつむるのを見た。
向日葵はすでに待っている。
一呼吸置いて、楓は向日葵に顔を近づけた。
花火の大きな音が、近くでとどろいているはずだったが、楓には急に静かになったように感じられた。
周りで人が騒いでいるはずにも関わらず、誰もいなくなったと勘違いするほどだった。
今は、この世界に二人だけのような気分になり、不思議と体から無駄な力が抜けていた。
周囲の人達も似たような思いなのかもしれない。そんなふうに思いながら、無限に引き伸ばされた時の中において、唇が触れ合う感触だけは確かに存在していた。
柔らかく温かい感触から、一人ではなく、二人だと実感できた。
自分だけではなく、向日葵もいる。
楓は向日葵を満足させるため、覚えた技を初めて本人にも試した。
0
お気に入りに追加
73
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
わけあって美少女達の恋を手伝うことになった隠キャボッチの僕、知らぬ間にヒロイン全員オトしてた件
果 一
恋愛
僕こと、境楓は陰の者だ。
クラスの誰もがお付き合いを夢見る美少女達を遠巻きに眺め、しかし決して僕のような者とは交わらないことを知っている。
それが証拠に、クラスカーストトップの美少女、朝比奈梨子には思い人がいる。サッカー部でイケメンでとにかくイケメンな飯島海人だ。
しかし、ひょんなことから僕は朝比奈と関わりを持つようになり、その場でとんでもないお願いをされる。
「私と、海人くんの恋のキューピッドになってください!」
彼女いない歴=年齢の恋愛マスター(大爆笑)は、美少女の恋を応援するようになって――ってちょっと待て。恋愛の矢印が向く方向おかしい。なんか僕とフラグ立ってない?
――これは、学校の美少女達の恋を応援していたら、なぜか僕がモテていたお話。
※本作はカクヨムでも公開しています。
男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる