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第28話 バーベキューパーティ
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バーベキューパーティ当日。
川が近くにあるバーベキュー場には、すでに楓のクラスメイト達が集まっていた。
その中から二人の影が楓達に接近してきていた。
「楓たんやっほー」
桜は楓を見つけるなり、抱きつき挨拶がわりにキスをした。
不意をつかれたことで楓はかわすことができなかった。
「や、やっほー」
抵抗もせず、ただ桜の行動が日常と化していることに少しだけ震えただけだった。
「うん。元気でよろしい。向日葵たんもやっほー」
「やっほー」
桜は向日葵にも同じようにキスをした。
外に出て開放的になった、結果キス魔になったのだろうか。
楓は桜が自分から離れ向日葵の方へ向かったことをいいことに、そっと身を引いた。
「災難ね」
椿は日傘をさしているものの額に汗を浮かべ、苦笑いをしていた。
表情や手を引かれ無理矢理連れてこられたことから、すでに桜の被害を一身に受けていたことが楓にはわかった。
同情を寄せてくれた椿に、楓もまた苦笑いを浮かべた。
「お互い様だよ」
二人してぎこちない笑いしか浮かべられなかった。
視線の先にはいつの間にか追いかけっこを始めた向日葵と桜がいた。向日葵は楓や椿と違い、桜を相手どっても疲れないらしい。
そんな元気な二人を眺めながら、談笑していた楓と椿だったが、
「危ない!」
「え?」
「ドーン」
先ほどまで追いかけっこをしていた桜は急に楓の背中に飛び乗った。
「ちょ、何? 危ないよ。急に、舌噛むところだった!」
「それなら治るまで舐めてあげるから大丈夫だよ」
「全然大丈夫じゃない!」
あははははと笑いながら、背中にくっつく桜に楓は全力で応戦した。
しかし、いつまで経っても桜は離れず、器用に楓の体に絡み付いていた。
振り下ろそうにも、もし落ちたらと想像すると楓には危なくてできず、結局無駄に体力を使うだけだと気づくと楓はしばらくじっとしていた。だがそれでも桜はこりず背中から離れなかった。
「ほれほれ、乙女の太ももを触るチャンスぞ?」
「僕も乙女だけど」
「わかってないなー自らのでは違うであろう?」
「わかった。おぶればいいのね」
「やったー」
キャッキャと子供のように歓喜の声をあげて桜は楓の背中で揺れだした。
「あぶな。落ちるから、ちょっと、落とすよ?」
楓の脅しでやっと桜は落ち着くと、約束通りおんぶをした。
力が減ったとはいえ、今の楓にも桜程度ならおぶることはできた。
相変わらず向日葵の視線は痛かったが、開放的になった桜に抵抗すればきっと何倍にもなって返ってくるだろうと考えた。
楓は未知の脅威よりも既知の脅威を取ったのだ。
「それにしても欠けてた夏が揃ってここには四季があるね」
「何言ってるの?」
桜のトンチンカンな発言についていけないことはいつものことだったが、楓は首を傾げた。
楓は向日葵の顔と椿の顔を順に見たが二人ともわかっていないらしい。
なぞなぞか何かかと考え思考をめぐらせるが周りに四季を表す物は落ちていなかった。
季節は暑い夏で他の三つがあるようには思えなかった。
「本当に? 本当にわからない?」
「うん」
桜はあり得ないといった様子で驚くと、ジタバタともがいておろせと楓に指示を出した。
やっと役割が終わったかと思い、ゆっくりと桜を地面に下ろすと肩の荷がおりた気持ちで楓は伸びをした。
しかし、楓が目一杯深呼吸したところで、向日葵がいつもと違い、控えめに楓の服の裾を引いて上目遣いで、何も言わずに楓を見上げてきていた。
楓は向日葵の言わんとしていることを理解するといいよと言って軽くストレッチをすると、今度は向日葵をおぶった。
「あー何イチャイチャしてるんだ」
「さっきまで桜がやってたことでしょ」
「まあいいや」
自分から突っかかってきたにも関わらず、桜は本当にどうでもよさそうに言うと、周りを確認しだした。
すると、急にマントをはためかせるかのように右手を後ろにやると、メガネをあげるように顔の前で動かした。
何かの寸劇が始まったことはわかったが、楓にはどんな内容かまでは予想ができなかった。
桜は一つ咳払いをすると語りだした。
「えー四季とは分かりますね? 春夏秋冬のことです。これがここに揃ったと言うことです。私たちの名前、正確に言うと苗字ですが、これに春夏秋冬がそれぞれあるのです。こんなこともわからないのかー!」
「ああ、そういうことね」
楓はやっと桜の言わんとしていることを理解した。通りで近くに物はないわけだ。
向日葵も椿も今の説明でやっと理解したように頷いていた。
「さっきからそうやって言ってただろー!」
「いや、四季が揃ったって言われてもいまいちピンとこないよ」
「なにおう!」
桜はぶんぶんと両腕を振って怒りを露わにした。
楓は向日葵を背負っていたため、うまくかわすことはできなかった。
ポカポカ叩かれたが、痛みはなくされるがままにしていた。
しばらく続けていると、怒りは収まったのか動きを止めたが、今度は人差し指を楓の顔に突き立てた。
「そもそもこんな夏なのにみんな露出が少なすぎなんだよ!」
「どんな話題転換!?」
もう四季の話は飽きたと、またもプンスカプンスカ怒りながら桜は楓たちはぐるりと見た。
指さし確認し、持論を補強するように証拠を集めているらしかった。
「もっと肌をさらせ! どう言うことだ! 揃いも揃って長袖とは。お前らやる気あるのか!」
確かに桜の指摘通り、楓も向日葵も椿もみな長袖を着て来ていた。
楓としても女子の白い肌をぜひ見たいところだったが、そうは言っても夏。柔肌を焦がすような日差しを前に自らが肌をさらす勇気はなかった。
日焼けの後の肌のヒリヒリすることを思うと、日に焼けるのは勘弁願いたかった。
「まあ、楓たんの場合。パーカーでショーパンが隠れて、はいてないみたいに見えるのはいいけどね」
「やめろ! 人を変態みたいに言うのはやめろ!」
「いいじゃん。実際はそうじゃないんだから。まあ、確かにメリハリは大事よね」
今日は結局、パーカーにショートパンツで来ることになった楓。
向日葵が納得してバーベキューでも大丈夫な格好ということで決まった。
向日葵も気に入ったのか似たような格好で来ていた。
だが、楓にとって今は自分の見た目はどうでもよかった。
「そもそも、人のこと言う前に自分はどうなんだ!」
散々人に肌をさらせと言う桜がよりにもよって完全防備。
乙女の太ももを触れると抜かしたが、楓や向日葵が露出している太ももすら出していない。
「やーん。人に求めるのと自分でやるのは違うでしょ」
体をクネクネさせて言い訳を並べ立てる桜を前に楓は呆れてしまった。
いつものことだったが、桜に反論すればより面倒臭いことになることを知っていながら、反論してしまった自分に後悔していた。
ボケーっと呆れ口を開いていた楓に桜は目を光らせたが、楓は後悔からそんな桜を見逃してしまった。
「ひゃっ」
「あははー楓ちゃんの太ももスベスベー」
「あ、あー!」
桜は楓の太ももを軽く撫でると一目散に手を振って逃げて行った。
しかし、追おうにも今の楓は向日葵を背負っていてそれどころではなかった。
だが、ここで追えばそれこそ桜の思う壺。
向日葵が乗ってくれていたことに感謝して楓はその場に留まった。
「災難ね」
再び椿がつぶやいた。
そこで楓は気づいてしまった。
楓や向日葵が来るまで桜の悪戯を一身に受けていたのではということを。
今楓がやられたことを一人でノンストップで受け続けていたのではないか。
真面目な椿のことだ。早く来てしまい、手伝わなくていいと言われても、多少バーベキューの準備の手伝いをしたのではないだろうか。
それによって疲れ、休憩をしていた時に、クールな顔が疲労で歪んでいるとかなんとか言い出す桜は想像にかたくない。
となればそこからは桜のペースだったのではないか。
確かに、今となっては他に女子の姿も見えたが、狙った獲物は逃さないタイプの桜。
弱った椿などは格好の的だろう。
そうなると楓と向日葵がやってきたことは椿にとって渡りに舟だったのかもしれない。
「お疲れ様です」
今度は椿を労う言葉を選んだ楓だった。
しかし、椿は目を白黒させた。自らが労われた理由がわからない様子だった。
椿にとって楓の思考の変遷を知る術はなかったため、それは当たり前のことだが楓は自らの作り上げたストーリーを真実と捉えていた。
楓の思考は止まるところを知らず、この間のショッピングの時も暑さにやられた時に椿は桜に遭遇していたのではと思った。
何がどうしてそうなったのかしばらくキョロキョロとしていた椿も少しすると軽く笑みを浮かべていた。
「ねーねーそろそろ準備の様子を見に行こうよ」
「そうだね。じゃあ、冬広さん。また」
「ええ、秋元さん。夏目さんも」
「またね」
向日葵が駄々をこねだしたので、楓は向日葵を背負ったまま歩きだした。
ただ立っているだけならそこまでキツくはなかったが、さすがに歩くとなるとトレーニングの気分だった。
川が近くにあるバーベキュー場には、すでに楓のクラスメイト達が集まっていた。
その中から二人の影が楓達に接近してきていた。
「楓たんやっほー」
桜は楓を見つけるなり、抱きつき挨拶がわりにキスをした。
不意をつかれたことで楓はかわすことができなかった。
「や、やっほー」
抵抗もせず、ただ桜の行動が日常と化していることに少しだけ震えただけだった。
「うん。元気でよろしい。向日葵たんもやっほー」
「やっほー」
桜は向日葵にも同じようにキスをした。
外に出て開放的になった、結果キス魔になったのだろうか。
楓は桜が自分から離れ向日葵の方へ向かったことをいいことに、そっと身を引いた。
「災難ね」
椿は日傘をさしているものの額に汗を浮かべ、苦笑いをしていた。
表情や手を引かれ無理矢理連れてこられたことから、すでに桜の被害を一身に受けていたことが楓にはわかった。
同情を寄せてくれた椿に、楓もまた苦笑いを浮かべた。
「お互い様だよ」
二人してぎこちない笑いしか浮かべられなかった。
視線の先にはいつの間にか追いかけっこを始めた向日葵と桜がいた。向日葵は楓や椿と違い、桜を相手どっても疲れないらしい。
そんな元気な二人を眺めながら、談笑していた楓と椿だったが、
「危ない!」
「え?」
「ドーン」
先ほどまで追いかけっこをしていた桜は急に楓の背中に飛び乗った。
「ちょ、何? 危ないよ。急に、舌噛むところだった!」
「それなら治るまで舐めてあげるから大丈夫だよ」
「全然大丈夫じゃない!」
あははははと笑いながら、背中にくっつく桜に楓は全力で応戦した。
しかし、いつまで経っても桜は離れず、器用に楓の体に絡み付いていた。
振り下ろそうにも、もし落ちたらと想像すると楓には危なくてできず、結局無駄に体力を使うだけだと気づくと楓はしばらくじっとしていた。だがそれでも桜はこりず背中から離れなかった。
「ほれほれ、乙女の太ももを触るチャンスぞ?」
「僕も乙女だけど」
「わかってないなー自らのでは違うであろう?」
「わかった。おぶればいいのね」
「やったー」
キャッキャと子供のように歓喜の声をあげて桜は楓の背中で揺れだした。
「あぶな。落ちるから、ちょっと、落とすよ?」
楓の脅しでやっと桜は落ち着くと、約束通りおんぶをした。
力が減ったとはいえ、今の楓にも桜程度ならおぶることはできた。
相変わらず向日葵の視線は痛かったが、開放的になった桜に抵抗すればきっと何倍にもなって返ってくるだろうと考えた。
楓は未知の脅威よりも既知の脅威を取ったのだ。
「それにしても欠けてた夏が揃ってここには四季があるね」
「何言ってるの?」
桜のトンチンカンな発言についていけないことはいつものことだったが、楓は首を傾げた。
楓は向日葵の顔と椿の顔を順に見たが二人ともわかっていないらしい。
なぞなぞか何かかと考え思考をめぐらせるが周りに四季を表す物は落ちていなかった。
季節は暑い夏で他の三つがあるようには思えなかった。
「本当に? 本当にわからない?」
「うん」
桜はあり得ないといった様子で驚くと、ジタバタともがいておろせと楓に指示を出した。
やっと役割が終わったかと思い、ゆっくりと桜を地面に下ろすと肩の荷がおりた気持ちで楓は伸びをした。
しかし、楓が目一杯深呼吸したところで、向日葵がいつもと違い、控えめに楓の服の裾を引いて上目遣いで、何も言わずに楓を見上げてきていた。
楓は向日葵の言わんとしていることを理解するといいよと言って軽くストレッチをすると、今度は向日葵をおぶった。
「あー何イチャイチャしてるんだ」
「さっきまで桜がやってたことでしょ」
「まあいいや」
自分から突っかかってきたにも関わらず、桜は本当にどうでもよさそうに言うと、周りを確認しだした。
すると、急にマントをはためかせるかのように右手を後ろにやると、メガネをあげるように顔の前で動かした。
何かの寸劇が始まったことはわかったが、楓にはどんな内容かまでは予想ができなかった。
桜は一つ咳払いをすると語りだした。
「えー四季とは分かりますね? 春夏秋冬のことです。これがここに揃ったと言うことです。私たちの名前、正確に言うと苗字ですが、これに春夏秋冬がそれぞれあるのです。こんなこともわからないのかー!」
「ああ、そういうことね」
楓はやっと桜の言わんとしていることを理解した。通りで近くに物はないわけだ。
向日葵も椿も今の説明でやっと理解したように頷いていた。
「さっきからそうやって言ってただろー!」
「いや、四季が揃ったって言われてもいまいちピンとこないよ」
「なにおう!」
桜はぶんぶんと両腕を振って怒りを露わにした。
楓は向日葵を背負っていたため、うまくかわすことはできなかった。
ポカポカ叩かれたが、痛みはなくされるがままにしていた。
しばらく続けていると、怒りは収まったのか動きを止めたが、今度は人差し指を楓の顔に突き立てた。
「そもそもこんな夏なのにみんな露出が少なすぎなんだよ!」
「どんな話題転換!?」
もう四季の話は飽きたと、またもプンスカプンスカ怒りながら桜は楓たちはぐるりと見た。
指さし確認し、持論を補強するように証拠を集めているらしかった。
「もっと肌をさらせ! どう言うことだ! 揃いも揃って長袖とは。お前らやる気あるのか!」
確かに桜の指摘通り、楓も向日葵も椿もみな長袖を着て来ていた。
楓としても女子の白い肌をぜひ見たいところだったが、そうは言っても夏。柔肌を焦がすような日差しを前に自らが肌をさらす勇気はなかった。
日焼けの後の肌のヒリヒリすることを思うと、日に焼けるのは勘弁願いたかった。
「まあ、楓たんの場合。パーカーでショーパンが隠れて、はいてないみたいに見えるのはいいけどね」
「やめろ! 人を変態みたいに言うのはやめろ!」
「いいじゃん。実際はそうじゃないんだから。まあ、確かにメリハリは大事よね」
今日は結局、パーカーにショートパンツで来ることになった楓。
向日葵が納得してバーベキューでも大丈夫な格好ということで決まった。
向日葵も気に入ったのか似たような格好で来ていた。
だが、楓にとって今は自分の見た目はどうでもよかった。
「そもそも、人のこと言う前に自分はどうなんだ!」
散々人に肌をさらせと言う桜がよりにもよって完全防備。
乙女の太ももを触れると抜かしたが、楓や向日葵が露出している太ももすら出していない。
「やーん。人に求めるのと自分でやるのは違うでしょ」
体をクネクネさせて言い訳を並べ立てる桜を前に楓は呆れてしまった。
いつものことだったが、桜に反論すればより面倒臭いことになることを知っていながら、反論してしまった自分に後悔していた。
ボケーっと呆れ口を開いていた楓に桜は目を光らせたが、楓は後悔からそんな桜を見逃してしまった。
「ひゃっ」
「あははー楓ちゃんの太ももスベスベー」
「あ、あー!」
桜は楓の太ももを軽く撫でると一目散に手を振って逃げて行った。
しかし、追おうにも今の楓は向日葵を背負っていてそれどころではなかった。
だが、ここで追えばそれこそ桜の思う壺。
向日葵が乗ってくれていたことに感謝して楓はその場に留まった。
「災難ね」
再び椿がつぶやいた。
そこで楓は気づいてしまった。
楓や向日葵が来るまで桜の悪戯を一身に受けていたのではということを。
今楓がやられたことを一人でノンストップで受け続けていたのではないか。
真面目な椿のことだ。早く来てしまい、手伝わなくていいと言われても、多少バーベキューの準備の手伝いをしたのではないだろうか。
それによって疲れ、休憩をしていた時に、クールな顔が疲労で歪んでいるとかなんとか言い出す桜は想像にかたくない。
となればそこからは桜のペースだったのではないか。
確かに、今となっては他に女子の姿も見えたが、狙った獲物は逃さないタイプの桜。
弱った椿などは格好の的だろう。
そうなると楓と向日葵がやってきたことは椿にとって渡りに舟だったのかもしれない。
「お疲れ様です」
今度は椿を労う言葉を選んだ楓だった。
しかし、椿は目を白黒させた。自らが労われた理由がわからない様子だった。
椿にとって楓の思考の変遷を知る術はなかったため、それは当たり前のことだが楓は自らの作り上げたストーリーを真実と捉えていた。
楓の思考は止まるところを知らず、この間のショッピングの時も暑さにやられた時に椿は桜に遭遇していたのではと思った。
何がどうしてそうなったのかしばらくキョロキョロとしていた椿も少しすると軽く笑みを浮かべていた。
「ねーねーそろそろ準備の様子を見に行こうよ」
「そうだね。じゃあ、冬広さん。また」
「ええ、秋元さん。夏目さんも」
「またね」
向日葵が駄々をこねだしたので、楓は向日葵を背負ったまま歩きだした。
ただ立っているだけならそこまでキツくはなかったが、さすがに歩くとなるとトレーニングの気分だった。
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