46 / 50
第一章 魔王討伐編
第46話 魔王の間を守る者
しおりを挟む
アカリは道中を危なげなく突破し、魔王の間へ続く通路までたどり着いた。
「ここまでなんとかなりましたね」
「余裕そうだったじゃないか」
「それは、師匠の前ですし、ヘタな真似はできませんから」
「師匠にいいところ見せたいんだろ?」
「アカトカ! 別に、そんなんじゃないから」
「ははは」
まあ、実際余裕そうだった。
ここまではしっかりアイテムもあれば苦戦するようなところはない。
だが、目の前に現れた道を塞ぐ、明らかに守護者然とした大男はこれまでと同じようにはいかない。道中の防衛や門番とは比べ物にならない強者感。
四つ腕青肌の大男。それぞれの手に異なる武器を持ち、筋骨隆々の体は鍛え上げられた戦士の証。魔王を抜きにすれば魔王城で遭遇する中で最も警戒すべき相手。
城内でさえアカトカがドラゴンになれるほどの広さだったが、ここは目の前にいる大男のためにさらなる広さをもつ通路になっている。
「侵入者がもはやここまで来ようとは……」
やけに見られている。
全員の姿をじっくり観察しているようだ。
「師匠。油断している間に叩きます」
「わかった。ルミリアさん、デレアーデさん。下がりましょう」
「あやつは見るからに強いぞ?」
「アカリなら大丈夫です」
そうじゃないと魔王には勝てない。
油断はしていないだろうが、今が一番警戒もしていないだろうしな。
「ルカラくんがこう言ってるんだし、大丈夫ですよルミリアさん」
「うむ。気をつけるのじゃぞ、アカリ」
「ありがとうございます」
俺たちはアカリたちから十分に距離を取る。
離れていても聞こえるほど深く息を吐くと、アカリはほほを叩いた。
気合を入れてるようだ。
「アカトカ。全力でいこう」
「ああ、そうだな」
「油断。つい先ほど、私の態度を油断と言ったな」
「え」
「それは失礼した。敬意を欠く発言を詫びよう。あいにくここまでのやつらは行動も足りていなかったのだろう。だが、私はそいつらと違い、見た目で手を抜くような趣味はないのでね」
大男の全力の殺気が放たれた。
明らかに殺そうという意志を言葉でなく威圧で感じる。
こいつは武人。
ここへたどり着いた者全てに敬意を払い、全力で戦ってくる大男、名を、
「我が名はグラデヴィン! 魔王の間を守りし者! この名を知って跡形もなく散れ!」
「私はアカリ。こっちはアカトカ。私たちはこんなところで負けるわけにはいかない!」
「グオオオオ!」
気圧されていない。
やはり、戦力としては十分。
「アカリ、立派に育ったな」
こんなにたくましくなるなんて。主人公してるじゃないか。
「そうじゃな。余も嬉しいぞ」
「そういえばあたしがルカラくんに教えて、ルカラくんが教えたんだもんね」
「デレアーデ、それはもう話したぞ」
「え?」
「ぼけぼけしてると巻き添えをくらいますよ」
アカトカが返信したところで俺たちはさらに戦線から距離をとった。後ろにもう敵影はないが、一応後方警戒ってことで。
「ドラゴンか。それもただのドラゴンではないな。そいつはクリムゾンレッドドラゴン。そうか人の姿になれるほどの個体。この広さを存分に生かせる日が来ようとは!」
大男グラデヴィンは巨体でありながら俊敏にアカトカの攻撃をかわす。
だが、アカトカもグラデヴィンの攻撃をものともせず、両者の力は拮抗しているように見える。
「グラデヴィン。強い。私が攻撃に参加するスキはない。でも、負けない。私にできることはきっとあるはず」
「グルルルルル! グアアアアア!」
「凄まじいまでのパワー。熱量。さすがドラゴン。だが!」
グラデヴィンは二本の腕でアカトカの体をがっしりと押さえると、残る二本の腕を大きく振り上げた。
キラリと光る巨大なオノに刀剣。
「これで動けまい。そして、散れえええええい!」
グラデヴィンの両腕は勢いよく振り下ろされた。
しかし、両の腕、そこに握られた武器がアカトカに当たることはなく、地面に突き立ち、大きな地響きを発生させるだけとなった。
「なっ。消えた?」
「私は姿をいつでも変えられる。アカリ、打開策があるのだろう?」
「うん! 私ので効くかどうかわからないけど、『ハビット・ジェイル』!」
いい目の付け所だ!
グラデヴィンはストーリー上、先手を取れる最後の敵。
アカリの力なら十分だ。
「う、動けないっ。いや、こんなもの!」
抵抗しているようが、巨体のわりに俊敏な動きが、カタツムリのようにのろのろとした動きに変わった。
「よしっ! でも、すぐに解除されるかもしれない」
「そうなると、私も再度龍の姿になる時間はないかもしれない。連続変身は普段より時間がかかる」
「じゃあ、ここまで?」
「なに、大丈夫だよアカリ。この姿で使ったことはないだけさ。少し離れておくんだ」
「アカトカならやれるよ」
「ありがとう。その言葉だけで、私はまだ戦える」
アカトカから離れるアカリ。
アカトカの喉元は人の姿をしながらあり得ないほど赤く染まっていく。
「『インフェルノ・ブレス』!」
レーザーのようなブレスが勢いよくアカトカの口から放たれる。
一瞬にしてブレスが通った部分が大きく燃え上がる。
その攻撃の勢いでグラデヴィンの体は真っ二つに焼き切られた。
「見事……」
安らかな表情と共にグラデヴィンは灰となって消えた。
「さすがに、無茶だったか……」
苦しそうな表情のアカトカ。反動によるダメージだろうか。
だが、
「お疲れ様、二人とも。ほれ、きのみだ」
俺のきのみがあれば、全回復まで持っていける。今日は大盤振る舞い。ここまでもそうだが出し惜しみはなしだ。
「ありがとう。もらおう」
「ありがとうございます」
「なっ。もう喉が、治ってる!?」
「嘘っ!」
反動も回復できるんだなーこれが。単純に体力消費なだけだからな。
「でも、結構食べてるはずなんですけど、不思議と食べられちゃうんですよね」
「ああ。体力が回復するまではいくらでも食べていられる。といっても一度に食べるのは一、二個なのだが」
「ってことは俺もまだまだだな」
「私がやったらこうはなりませんよ!」
「いずれできるさ」
「そうですかね? でも、回復しましたし、ここで無駄話している場合じゃありません」
「だな」
「行きましょう師匠。この先が魔王のはずです」
「ああ」
アカトカのブレスですら傷つけられなかった魔王の間へ続く扉。
その重々しい扉を俺たちはゆっくりと押し開けた。
「ここまでなんとかなりましたね」
「余裕そうだったじゃないか」
「それは、師匠の前ですし、ヘタな真似はできませんから」
「師匠にいいところ見せたいんだろ?」
「アカトカ! 別に、そんなんじゃないから」
「ははは」
まあ、実際余裕そうだった。
ここまではしっかりアイテムもあれば苦戦するようなところはない。
だが、目の前に現れた道を塞ぐ、明らかに守護者然とした大男はこれまでと同じようにはいかない。道中の防衛や門番とは比べ物にならない強者感。
四つ腕青肌の大男。それぞれの手に異なる武器を持ち、筋骨隆々の体は鍛え上げられた戦士の証。魔王を抜きにすれば魔王城で遭遇する中で最も警戒すべき相手。
城内でさえアカトカがドラゴンになれるほどの広さだったが、ここは目の前にいる大男のためにさらなる広さをもつ通路になっている。
「侵入者がもはやここまで来ようとは……」
やけに見られている。
全員の姿をじっくり観察しているようだ。
「師匠。油断している間に叩きます」
「わかった。ルミリアさん、デレアーデさん。下がりましょう」
「あやつは見るからに強いぞ?」
「アカリなら大丈夫です」
そうじゃないと魔王には勝てない。
油断はしていないだろうが、今が一番警戒もしていないだろうしな。
「ルカラくんがこう言ってるんだし、大丈夫ですよルミリアさん」
「うむ。気をつけるのじゃぞ、アカリ」
「ありがとうございます」
俺たちはアカリたちから十分に距離を取る。
離れていても聞こえるほど深く息を吐くと、アカリはほほを叩いた。
気合を入れてるようだ。
「アカトカ。全力でいこう」
「ああ、そうだな」
「油断。つい先ほど、私の態度を油断と言ったな」
「え」
「それは失礼した。敬意を欠く発言を詫びよう。あいにくここまでのやつらは行動も足りていなかったのだろう。だが、私はそいつらと違い、見た目で手を抜くような趣味はないのでね」
大男の全力の殺気が放たれた。
明らかに殺そうという意志を言葉でなく威圧で感じる。
こいつは武人。
ここへたどり着いた者全てに敬意を払い、全力で戦ってくる大男、名を、
「我が名はグラデヴィン! 魔王の間を守りし者! この名を知って跡形もなく散れ!」
「私はアカリ。こっちはアカトカ。私たちはこんなところで負けるわけにはいかない!」
「グオオオオ!」
気圧されていない。
やはり、戦力としては十分。
「アカリ、立派に育ったな」
こんなにたくましくなるなんて。主人公してるじゃないか。
「そうじゃな。余も嬉しいぞ」
「そういえばあたしがルカラくんに教えて、ルカラくんが教えたんだもんね」
「デレアーデ、それはもう話したぞ」
「え?」
「ぼけぼけしてると巻き添えをくらいますよ」
アカトカが返信したところで俺たちはさらに戦線から距離をとった。後ろにもう敵影はないが、一応後方警戒ってことで。
「ドラゴンか。それもただのドラゴンではないな。そいつはクリムゾンレッドドラゴン。そうか人の姿になれるほどの個体。この広さを存分に生かせる日が来ようとは!」
大男グラデヴィンは巨体でありながら俊敏にアカトカの攻撃をかわす。
だが、アカトカもグラデヴィンの攻撃をものともせず、両者の力は拮抗しているように見える。
「グラデヴィン。強い。私が攻撃に参加するスキはない。でも、負けない。私にできることはきっとあるはず」
「グルルルルル! グアアアアア!」
「凄まじいまでのパワー。熱量。さすがドラゴン。だが!」
グラデヴィンは二本の腕でアカトカの体をがっしりと押さえると、残る二本の腕を大きく振り上げた。
キラリと光る巨大なオノに刀剣。
「これで動けまい。そして、散れえええええい!」
グラデヴィンの両腕は勢いよく振り下ろされた。
しかし、両の腕、そこに握られた武器がアカトカに当たることはなく、地面に突き立ち、大きな地響きを発生させるだけとなった。
「なっ。消えた?」
「私は姿をいつでも変えられる。アカリ、打開策があるのだろう?」
「うん! 私ので効くかどうかわからないけど、『ハビット・ジェイル』!」
いい目の付け所だ!
グラデヴィンはストーリー上、先手を取れる最後の敵。
アカリの力なら十分だ。
「う、動けないっ。いや、こんなもの!」
抵抗しているようが、巨体のわりに俊敏な動きが、カタツムリのようにのろのろとした動きに変わった。
「よしっ! でも、すぐに解除されるかもしれない」
「そうなると、私も再度龍の姿になる時間はないかもしれない。連続変身は普段より時間がかかる」
「じゃあ、ここまで?」
「なに、大丈夫だよアカリ。この姿で使ったことはないだけさ。少し離れておくんだ」
「アカトカならやれるよ」
「ありがとう。その言葉だけで、私はまだ戦える」
アカトカから離れるアカリ。
アカトカの喉元は人の姿をしながらあり得ないほど赤く染まっていく。
「『インフェルノ・ブレス』!」
レーザーのようなブレスが勢いよくアカトカの口から放たれる。
一瞬にしてブレスが通った部分が大きく燃え上がる。
その攻撃の勢いでグラデヴィンの体は真っ二つに焼き切られた。
「見事……」
安らかな表情と共にグラデヴィンは灰となって消えた。
「さすがに、無茶だったか……」
苦しそうな表情のアカトカ。反動によるダメージだろうか。
だが、
「お疲れ様、二人とも。ほれ、きのみだ」
俺のきのみがあれば、全回復まで持っていける。今日は大盤振る舞い。ここまでもそうだが出し惜しみはなしだ。
「ありがとう。もらおう」
「ありがとうございます」
「なっ。もう喉が、治ってる!?」
「嘘っ!」
反動も回復できるんだなーこれが。単純に体力消費なだけだからな。
「でも、結構食べてるはずなんですけど、不思議と食べられちゃうんですよね」
「ああ。体力が回復するまではいくらでも食べていられる。といっても一度に食べるのは一、二個なのだが」
「ってことは俺もまだまだだな」
「私がやったらこうはなりませんよ!」
「いずれできるさ」
「そうですかね? でも、回復しましたし、ここで無駄話している場合じゃありません」
「だな」
「行きましょう師匠。この先が魔王のはずです」
「ああ」
アカトカのブレスですら傷つけられなかった魔王の間へ続く扉。
その重々しい扉を俺たちはゆっくりと押し開けた。
0
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
転生前のチュートリアルで異世界最強になりました。 準備し過ぎて第二の人生はイージーモードです!
小川悟
ファンタジー
いじめやパワハラなどの理不尽な人生から、現実逃避するように寝る間を惜しんでゲーム三昧に明け暮れた33歳の男がある日死んでしまう。
しかし異世界転生の候補に選ばれたが、チートはくれないと転生の案内女性に言われる。
チートの代わりに異世界転生の為の研修施設で3ヶ月の研修が受けられるという。
研修施設はスキルの取得が比較的簡単に取得できると言われるが、3ヶ月という短期間で何が出来るのか……。
ボーナススキルで鑑定とアイテムボックスを貰い、適性の設定を始めると時間がないと、研修施設に放り込まれてしまう。
新たな人生を生き残るため、3ヶ月必死に研修施設で訓練に明け暮れる。
しかし3ヶ月を過ぎても、1年が過ぎても、10年過ぎても転生されない。
もしかしてゲームやりすぎで死んだ為の無間地獄かもと不安になりながらも、必死に訓練に励んでいた。
実は案内女性の手違いで、転生手続きがされていないとは思いもしなかった。
結局、研修が15年過ぎた頃、不意に転生の案内が来る。
すでにエンシェントドラゴンを倒すほどのチート野郎になっていた男は、異世界を普通に楽しむことに全力を尽くす。
主人公は優柔不断で出て来るキャラは問題児が多いです。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます
海夏世もみじ
ファンタジー
月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。
だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。
彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる