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第一章 魔王討伐編
第45話 魔王城
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「師匠。あれが」
「ああ」
森の中に突然現れたかのような漆黒の城壁、天にまで届きそうなほど高くそびえ立つ城。
「魔王城だ」
アカリの城を見上げる顔が怖くなっている。
俺は脇腹のあたりを小突いてやった。
「師匠!?」
「今からそんなに身構えてたらもたないぞ」
「そうですね」
「ほう。この森を抜けてくる人間が出てくるとはなぁ」
呑気なことをやっていると一つの声が聞こえてきた。
魔王城の門の前に、一体の魔物の姿がある。
そしてそいつは俺たちを以外そうな顔で見てきていた。
「しかも子どもと大人の人間だけか。てことはただの仲良しな集まり。これは大したことないな」
などと言っているが、大したことないのはこの門番の方だ。
こいつはただの門番。ニーベル・トレントみたく特殊能力があるわけでも、条件を満たさないと倒せないわけでもない。
まあ、レベルだけはそこそこ高いから、ストーリーならここで消耗はするのだが、それだけだ。
しかし、魔王討伐を考えるとできるだけ力は温存しておきたい。
「師匠。ここから先は私にやらせてもらえませんか?」
「アカリにか?」
「はい。師匠からすれば頼りないかもしれませんが、私は魔王を倒すことを最終目標として師匠に教わってきました。なので、できれば自分の手でやりたいんです」
「ルカラ。私からも頼む。アカリの頼みを聞いてくれないか?」
「アカトカ」
「おいおい。この魔王城の門番を前に作戦会議か? まあいい。どうせ無駄だろうからな。好きなだけ話せ」
門番は余裕そうだが、これはお言葉に甘えて思考を高速回転させておくか。
アカリの実力は申し分ない。アイテムの回復を挟めばおそらくアカトカとのコンビで魔王討伐までいける。
それに、こっからは正直俺が手を出して大丈夫なのか確証がない。本来ゲームでは主人公が魔王城に来た時点でルカラは死んでいる。
すでにいくつも知らない展開が起こっている以上、後方で師匠として傍観させてもらうとするか。
「わかった。ここから先はアカリに任せる。だが、回復のための道具は遠慮なく使わせてもらうからな」
「ありがとうございます!」
「行ってこい」
「行ってきます」
「感謝する」
アカリとアカトカは堂々と門番に向かって行った。
「とうとう準備ができたか?」
「ええ。あなたの相手は私とアカトカよ」
「おいおい。魔王城の門番相手にたったそれだけか?」
「あなた程度、私たちだけで十分だもの」
「はっ! 忠告も聞き入れないとはな。全員で協力すればまだ未来があっただろうに、その人数で一体何ができる?」
「私は一人じゃない。私にはアカトカがいる!」
「そうかよ。おい、隣のお友だちも言ってやれよ。ここが魔王城だって。実力がなさすぎてわかってないみたいだぜ?」
「そんなこと知っているが?」
「なっ……お前さん」
そこで、アカトカは自らの体を誇示するような姿勢を取ると、その体から煙が上がった。
じわじわとあたりに煙が充満すると、そこには突如として巨大なドラゴンが姿を現した。
今回は初めから全力か。
先ほどの声から感じた空気が震えるほどの覇気といい、今のアカトカはアカリをバカにされて相当頭に来ているらしい。
姿を変えただけなのに、森が燃えそうなほど空気が熱くなった。
「へへっ。何も自分たちの実力をわかっていない愚かなやつらって訳じゃないみたいだな……」
「何もわかっていないのはあなたの方よ。アカトカ! 行くよ!」
「グアアアアアアア!」
アカトカが吠える。地面が揺れる。
城が崩れんばかりの咆哮に木々が騒がしくなる。
「俺は魔王城の門番。そして、ここは魔王城のテリトリーだぜ? そんな簡単に負けるかってんだよ!」
威勢よく吠えた門番だったが、アカトカの足にあっけなく踏み潰された。
まあ、置かれてただけなんだよなこいつ。
だが、城の方には傷一つついた様子がない。
森の木は一部が倒れているというのに、城壁に綻び一つない。
試練の時の立方体よりも丈夫ってことだ。
こっから攻撃して届くかどうか試すよりかは出向いた方がいいだろうな。あんまし余計なことはしないどこ、と決めたばかりだし。
「師匠! やりました」
「すごいぞ! アカリに任せて正解だったな」
「ありがとうございます」
まずは一つ突破。
しかしやっぱりどういう訳か。ゲームの時は張られていた結界が張られていない。
ニーベル・トレントを倒したのに、はっきりと空が見えている。
これは、一体……?
「あの、師匠。ご褒美をもらってもいいですか?」
「ご褒美? そんなのあったけか?」
アイテムはあいつ落とさないし、まだ魔王も倒してないしな。
「今はきのみしかないけど、回復用だぞ? それでいいか?」
「それをください! そういう話のはずです」
アカリは大丈夫なんじゃ。
「ほい」
「うむ。うまいな」
「あー! アカトカ! それ、私の! 今の私のだったのに!」
「私は戦って疲れたからな。回復の手は抜かないんだろう?」
「そうだけど」
「師匠ください」
「おう」
やっぱり俺の手から女の子が食べてる図はマジで慣れないな。
言ったはいいけど、変な感じだ。
「ひひょう。はひへひひはひょう」
「ああ。だが、食べてからでいいぞ」
「師匠。先へ行きましょう」
「だな」
外のことは気にしても仕方ないか。
後ろから目を光らせてる方々がいるしな。
「食べます?」
「食べるのじゃ!」
「食べる!」
「ああ」
森の中に突然現れたかのような漆黒の城壁、天にまで届きそうなほど高くそびえ立つ城。
「魔王城だ」
アカリの城を見上げる顔が怖くなっている。
俺は脇腹のあたりを小突いてやった。
「師匠!?」
「今からそんなに身構えてたらもたないぞ」
「そうですね」
「ほう。この森を抜けてくる人間が出てくるとはなぁ」
呑気なことをやっていると一つの声が聞こえてきた。
魔王城の門の前に、一体の魔物の姿がある。
そしてそいつは俺たちを以外そうな顔で見てきていた。
「しかも子どもと大人の人間だけか。てことはただの仲良しな集まり。これは大したことないな」
などと言っているが、大したことないのはこの門番の方だ。
こいつはただの門番。ニーベル・トレントみたく特殊能力があるわけでも、条件を満たさないと倒せないわけでもない。
まあ、レベルだけはそこそこ高いから、ストーリーならここで消耗はするのだが、それだけだ。
しかし、魔王討伐を考えるとできるだけ力は温存しておきたい。
「師匠。ここから先は私にやらせてもらえませんか?」
「アカリにか?」
「はい。師匠からすれば頼りないかもしれませんが、私は魔王を倒すことを最終目標として師匠に教わってきました。なので、できれば自分の手でやりたいんです」
「ルカラ。私からも頼む。アカリの頼みを聞いてくれないか?」
「アカトカ」
「おいおい。この魔王城の門番を前に作戦会議か? まあいい。どうせ無駄だろうからな。好きなだけ話せ」
門番は余裕そうだが、これはお言葉に甘えて思考を高速回転させておくか。
アカリの実力は申し分ない。アイテムの回復を挟めばおそらくアカトカとのコンビで魔王討伐までいける。
それに、こっからは正直俺が手を出して大丈夫なのか確証がない。本来ゲームでは主人公が魔王城に来た時点でルカラは死んでいる。
すでにいくつも知らない展開が起こっている以上、後方で師匠として傍観させてもらうとするか。
「わかった。ここから先はアカリに任せる。だが、回復のための道具は遠慮なく使わせてもらうからな」
「ありがとうございます!」
「行ってこい」
「行ってきます」
「感謝する」
アカリとアカトカは堂々と門番に向かって行った。
「とうとう準備ができたか?」
「ええ。あなたの相手は私とアカトカよ」
「おいおい。魔王城の門番相手にたったそれだけか?」
「あなた程度、私たちだけで十分だもの」
「はっ! 忠告も聞き入れないとはな。全員で協力すればまだ未来があっただろうに、その人数で一体何ができる?」
「私は一人じゃない。私にはアカトカがいる!」
「そうかよ。おい、隣のお友だちも言ってやれよ。ここが魔王城だって。実力がなさすぎてわかってないみたいだぜ?」
「そんなこと知っているが?」
「なっ……お前さん」
そこで、アカトカは自らの体を誇示するような姿勢を取ると、その体から煙が上がった。
じわじわとあたりに煙が充満すると、そこには突如として巨大なドラゴンが姿を現した。
今回は初めから全力か。
先ほどの声から感じた空気が震えるほどの覇気といい、今のアカトカはアカリをバカにされて相当頭に来ているらしい。
姿を変えただけなのに、森が燃えそうなほど空気が熱くなった。
「へへっ。何も自分たちの実力をわかっていない愚かなやつらって訳じゃないみたいだな……」
「何もわかっていないのはあなたの方よ。アカトカ! 行くよ!」
「グアアアアアアア!」
アカトカが吠える。地面が揺れる。
城が崩れんばかりの咆哮に木々が騒がしくなる。
「俺は魔王城の門番。そして、ここは魔王城のテリトリーだぜ? そんな簡単に負けるかってんだよ!」
威勢よく吠えた門番だったが、アカトカの足にあっけなく踏み潰された。
まあ、置かれてただけなんだよなこいつ。
だが、城の方には傷一つついた様子がない。
森の木は一部が倒れているというのに、城壁に綻び一つない。
試練の時の立方体よりも丈夫ってことだ。
こっから攻撃して届くかどうか試すよりかは出向いた方がいいだろうな。あんまし余計なことはしないどこ、と決めたばかりだし。
「師匠! やりました」
「すごいぞ! アカリに任せて正解だったな」
「ありがとうございます」
まずは一つ突破。
しかしやっぱりどういう訳か。ゲームの時は張られていた結界が張られていない。
ニーベル・トレントを倒したのに、はっきりと空が見えている。
これは、一体……?
「あの、師匠。ご褒美をもらってもいいですか?」
「ご褒美? そんなのあったけか?」
アイテムはあいつ落とさないし、まだ魔王も倒してないしな。
「今はきのみしかないけど、回復用だぞ? それでいいか?」
「それをください! そういう話のはずです」
アカリは大丈夫なんじゃ。
「ほい」
「うむ。うまいな」
「あー! アカトカ! それ、私の! 今の私のだったのに!」
「私は戦って疲れたからな。回復の手は抜かないんだろう?」
「そうだけど」
「師匠ください」
「おう」
やっぱり俺の手から女の子が食べてる図はマジで慣れないな。
言ったはいいけど、変な感じだ。
「ひひょう。はひへひひはひょう」
「ああ。だが、食べてからでいいぞ」
「師匠。先へ行きましょう」
「だな」
外のことは気にしても仕方ないか。
後ろから目を光らせてる方々がいるしな。
「食べます?」
「食べるのじゃ!」
「食べる!」
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