44 / 50
第一章 魔王討伐編
第44話 不和の森2
しおりを挟む
「くっ!」
やはり、同時攻撃でないとダメか。ニーベル・トレントの体は切ってもすぐに再生する。
同じ属性の魔法なら五箇所同時に攻撃できたが、やはりそれでもダメだった。一箇所ずつ攻撃するのと同じですぐに再生してしまう。
一撃で全身を消し去っても、同じところに全身が復活するだけ。
これ、対処法を知らなければ倒せないと勘違いするだろうな。
やっぱ、別々の攻撃方法で五箇所か……。
俺は後ろを振り返った。
「……」
信頼度が足りていなければ、すでに同士討ちが始まっていてもおかしくはないのだが、そんなことは起きていない。
代わりにみんな少し前よりは落ち着き始めている。
克服したなら加勢してほしいのだが、どうしたのだろうか。
「うおっ」
なんて見ているとニーベル・トレントの枝に体を絡め取られてた。
こいつの攻撃はダメージが入るほどの強さはないから完全に油断していた。
「耐久力と厄介なスキルばかりのやつめ!」
悪態をつきながら枝を切り落とそうとするなり、目にも止まらぬ速さで枝が切られ、枝は即座に再生するが俺は解放され、お姫様抱っこの形でアカリに抱えられた。
続けて黒い球、ドラゴンの尻尾によるなぎ払いが続く。
それらは全て正確にニーベル・トレントへ当たり、森の奥へと吹き飛ばした。
「すまぬ。時間を取らせたな」
「ルミリアさん」
「お待たせ。でも、なんだかいつもより動ける気がするよ」
「デレアーデさん」
「確かに、不思議とみなを信頼できる。それに、体の一部だけを元に戻せるようになった」
「アカトカ」
「……」
「あ、アカリ?」
アカリは俺を抱きかかえたまま一言も話さない。えっと一人だけしゃべらないのは何かありそうで怖い。
やはり、主人公は俺に思うところがあるのだろうか。
どうしよう。このままナイフで刺されたら。
大丈夫だよね。アカリはそんな子じゃないよね。
「アカリ。下ろしていいぞ?」
「あ、あの師匠。私は大丈夫なので、このまま抱えていてもいいですかね?」
「何を言っておるのじゃ! ダメに決まってるじゃろう!」
「で、ですよね。すみません。ありがとうございました」
「いや、感謝するのは俺の方だろう。助けてもらったんだし」
「いえ、感謝なんてもったいないです。もう一生分の幸せをいただきましたから!」
叫びながら、アカリは俺を丁寧に下すと、顔を真っ赤にしたままそっぽを向いてしまった。
今の、なんだったんだ?
しかし、俺の体、重いだろうに重心をブラさずに支えていたのはすごいな。
まあやっぱり男を抱っこしても楽しいことないだろうしな、悪いことしたな。
「……師匠、いい匂いだった」
頬を叩いて戻ってきたアカリは、いつも通りに見えた。
しかし、みんなしっかりと克服できたみたいでよかった。
この霧は本来、能力を上げたうえで同士討ちを狙い、自滅させるためのもの。
ニーベル・トレント本体が弱いからこそ、魔王城周辺で生き残るためのスキル。
だが、信頼し合っている仲間は同士討ちせず、能力が上がる効果だけがこの霧を抜けてからも持続的に残る。
「あやつは怯んでおる。じゃが、ルカラ殿の攻撃でも倒せないとなると……」
「あいつの攻略方法はファイントの書に書いてありました。五箇所以上を別々の攻撃で同時に攻撃するんです」
「つまり、私たちが同時に攻撃すればいいんですね?」
「なるほど?」
「あたしには見える。頭、腕、足を全員で攻撃している姿が。できるよ。あたしたちなら」
全員、顔がスッキリしているように見える。
つきものが落ちたみたいだ。
俺は霧を克服した訳じゃないが、俺もやっと呪いから解放された気分だ。
「ルカラ殿。指示を」
「わかりました。ルミリアさん、デレアーデさんは腕となる枝を」
「わかったのじゃ」
「任せて」
「アカリ、アカトカは足と思われる根の部分」
「わかりました」
「確実に吹き飛ばす」
「俺は、顔の部分を狙う」
作戦は決まったが、俺は敵前にも関わらず、手を前に突き出していた。
不思議そうにするみんなも俺に合わせて手を出してくれる。
「行くぞ!」
「「「「「おー!」」」」」
全員の声が合唱する。
かけ声のような文化はなかったみたいだが、俺たちは息を合わせて走り出す。
ニーベル・トレントは俺たちに気づいたようにあたふたし出したが、先ほどの攻撃のせいか動けていない。
好機!
この霧は厄介だが、克服できたならば恐るるに足らず! 今ならタイミングを合わせずとも同時に攻撃が当たる気がする。
「いっけえええええ!」
純粋な剣による顔への一閃。
そして同時、横に伸びた太い枝がセイクリッド・ソードとファントム・ソードによって切り落とされる。
さらに、根を突きで穿ち、ドラゴンの鉤爪によって引き裂いた。
体を五箇所同時に破壊したことで、ニーベル・トレントの体は崩れ、霧と共に消えた。
「やったのじゃ! ルカラ殿。これが恐れていたものじゃろう? できると言った通りじゃろう?」
「え、ルカラくん。こんなのを恐れてたの?」
「本当に師匠は心配性ですね」
「ああ。アカリも言っていただろう。私たちを信頼してくれ」
「本当だな。でも、ありがとう! 俺はみんなと一緒でよかった」
さあ、残るは魔王城。
俺にとっての最難関を超えた以上、大丈夫なはず。
しかし、霧が晴れると空が直接見えるんだな。
やはり、同時攻撃でないとダメか。ニーベル・トレントの体は切ってもすぐに再生する。
同じ属性の魔法なら五箇所同時に攻撃できたが、やはりそれでもダメだった。一箇所ずつ攻撃するのと同じですぐに再生してしまう。
一撃で全身を消し去っても、同じところに全身が復活するだけ。
これ、対処法を知らなければ倒せないと勘違いするだろうな。
やっぱ、別々の攻撃方法で五箇所か……。
俺は後ろを振り返った。
「……」
信頼度が足りていなければ、すでに同士討ちが始まっていてもおかしくはないのだが、そんなことは起きていない。
代わりにみんな少し前よりは落ち着き始めている。
克服したなら加勢してほしいのだが、どうしたのだろうか。
「うおっ」
なんて見ているとニーベル・トレントの枝に体を絡め取られてた。
こいつの攻撃はダメージが入るほどの強さはないから完全に油断していた。
「耐久力と厄介なスキルばかりのやつめ!」
悪態をつきながら枝を切り落とそうとするなり、目にも止まらぬ速さで枝が切られ、枝は即座に再生するが俺は解放され、お姫様抱っこの形でアカリに抱えられた。
続けて黒い球、ドラゴンの尻尾によるなぎ払いが続く。
それらは全て正確にニーベル・トレントへ当たり、森の奥へと吹き飛ばした。
「すまぬ。時間を取らせたな」
「ルミリアさん」
「お待たせ。でも、なんだかいつもより動ける気がするよ」
「デレアーデさん」
「確かに、不思議とみなを信頼できる。それに、体の一部だけを元に戻せるようになった」
「アカトカ」
「……」
「あ、アカリ?」
アカリは俺を抱きかかえたまま一言も話さない。えっと一人だけしゃべらないのは何かありそうで怖い。
やはり、主人公は俺に思うところがあるのだろうか。
どうしよう。このままナイフで刺されたら。
大丈夫だよね。アカリはそんな子じゃないよね。
「アカリ。下ろしていいぞ?」
「あ、あの師匠。私は大丈夫なので、このまま抱えていてもいいですかね?」
「何を言っておるのじゃ! ダメに決まってるじゃろう!」
「で、ですよね。すみません。ありがとうございました」
「いや、感謝するのは俺の方だろう。助けてもらったんだし」
「いえ、感謝なんてもったいないです。もう一生分の幸せをいただきましたから!」
叫びながら、アカリは俺を丁寧に下すと、顔を真っ赤にしたままそっぽを向いてしまった。
今の、なんだったんだ?
しかし、俺の体、重いだろうに重心をブラさずに支えていたのはすごいな。
まあやっぱり男を抱っこしても楽しいことないだろうしな、悪いことしたな。
「……師匠、いい匂いだった」
頬を叩いて戻ってきたアカリは、いつも通りに見えた。
しかし、みんなしっかりと克服できたみたいでよかった。
この霧は本来、能力を上げたうえで同士討ちを狙い、自滅させるためのもの。
ニーベル・トレント本体が弱いからこそ、魔王城周辺で生き残るためのスキル。
だが、信頼し合っている仲間は同士討ちせず、能力が上がる効果だけがこの霧を抜けてからも持続的に残る。
「あやつは怯んでおる。じゃが、ルカラ殿の攻撃でも倒せないとなると……」
「あいつの攻略方法はファイントの書に書いてありました。五箇所以上を別々の攻撃で同時に攻撃するんです」
「つまり、私たちが同時に攻撃すればいいんですね?」
「なるほど?」
「あたしには見える。頭、腕、足を全員で攻撃している姿が。できるよ。あたしたちなら」
全員、顔がスッキリしているように見える。
つきものが落ちたみたいだ。
俺は霧を克服した訳じゃないが、俺もやっと呪いから解放された気分だ。
「ルカラ殿。指示を」
「わかりました。ルミリアさん、デレアーデさんは腕となる枝を」
「わかったのじゃ」
「任せて」
「アカリ、アカトカは足と思われる根の部分」
「わかりました」
「確実に吹き飛ばす」
「俺は、顔の部分を狙う」
作戦は決まったが、俺は敵前にも関わらず、手を前に突き出していた。
不思議そうにするみんなも俺に合わせて手を出してくれる。
「行くぞ!」
「「「「「おー!」」」」」
全員の声が合唱する。
かけ声のような文化はなかったみたいだが、俺たちは息を合わせて走り出す。
ニーベル・トレントは俺たちに気づいたようにあたふたし出したが、先ほどの攻撃のせいか動けていない。
好機!
この霧は厄介だが、克服できたならば恐るるに足らず! 今ならタイミングを合わせずとも同時に攻撃が当たる気がする。
「いっけえええええ!」
純粋な剣による顔への一閃。
そして同時、横に伸びた太い枝がセイクリッド・ソードとファントム・ソードによって切り落とされる。
さらに、根を突きで穿ち、ドラゴンの鉤爪によって引き裂いた。
体を五箇所同時に破壊したことで、ニーベル・トレントの体は崩れ、霧と共に消えた。
「やったのじゃ! ルカラ殿。これが恐れていたものじゃろう? できると言った通りじゃろう?」
「え、ルカラくん。こんなのを恐れてたの?」
「本当に師匠は心配性ですね」
「ああ。アカリも言っていただろう。私たちを信頼してくれ」
「本当だな。でも、ありがとう! 俺はみんなと一緒でよかった」
さあ、残るは魔王城。
俺にとっての最難関を超えた以上、大丈夫なはず。
しかし、霧が晴れると空が直接見えるんだな。
0
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
転生前のチュートリアルで異世界最強になりました。 準備し過ぎて第二の人生はイージーモードです!
小川悟
ファンタジー
いじめやパワハラなどの理不尽な人生から、現実逃避するように寝る間を惜しんでゲーム三昧に明け暮れた33歳の男がある日死んでしまう。
しかし異世界転生の候補に選ばれたが、チートはくれないと転生の案内女性に言われる。
チートの代わりに異世界転生の為の研修施設で3ヶ月の研修が受けられるという。
研修施設はスキルの取得が比較的簡単に取得できると言われるが、3ヶ月という短期間で何が出来るのか……。
ボーナススキルで鑑定とアイテムボックスを貰い、適性の設定を始めると時間がないと、研修施設に放り込まれてしまう。
新たな人生を生き残るため、3ヶ月必死に研修施設で訓練に明け暮れる。
しかし3ヶ月を過ぎても、1年が過ぎても、10年過ぎても転生されない。
もしかしてゲームやりすぎで死んだ為の無間地獄かもと不安になりながらも、必死に訓練に励んでいた。
実は案内女性の手違いで、転生手続きがされていないとは思いもしなかった。
結局、研修が15年過ぎた頃、不意に転生の案内が来る。
すでにエンシェントドラゴンを倒すほどのチート野郎になっていた男は、異世界を普通に楽しむことに全力を尽くす。
主人公は優柔不断で出て来るキャラは問題児が多いです。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます
海夏世もみじ
ファンタジー
月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。
だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。
彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる