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第一章 魔王討伐編
第33話 アカリのターン!
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試験の場所ギリギリまで来たし、ここでちょっと師匠っぽいことでもするか。
「そうだ。ひとつリラックスついでに言っておきたんだが、俺のこと、師匠って呼ばなくてもいいぞ?」
「そ、そんな! どうしてですか! まだ師匠から教わりたいことは山ほどあるのに!」
そ、そんなに驚くことか?
「いや、そもそも、もうアカリは十分すぎるほど強いし、俺が教えられることもそうそうないからだよ」
「師匠は私にとっていつまで経っても師匠です! それ以外の何者でもありません。私にとって師匠こそが素晴らしく、最高の師匠なんです!」
「そこまで言ってくれるのは嬉しいが」
「師匠です!」
「わ、わかった」
ずっと言わせてるみたいでなんか引け目があったんだが、ここまで呼びたくて呼んでくれてるなら素直に受け取っておくとしよう。
改めて考えると照れくさいな。
「……だって、この呼び方は私だけなんだもん」
褒めておいて照れてるのか赤くなってる。
ここはきっちり切り替えさせるか。
「よし! それじゃ、頑張ってこい! これは師匠命令だ!」
「は、はい!」
堂々と会場へ出て行くアカリ。やはり、主人公だな。
うーん。しかし、師匠っぽいことできてたか?
「ふん! 遠いと情けない姿はよく見えないからな。近くで見といてやるよ」
「お、来たか」
「来てやったさ!」
煽り男。こいつも突っかかってこなければよかったのに、わざわざ喧嘩売ってくるんだもんあ。
ゲームにも出てきた覚えはないし。
「あれが本物のレッドドラゴンと言うなら、その姿この目に収めといてやるよ」
しかし、俺たちこいつを見てた時より近くで見るなんて熱心だな。
「アカリ。見てるからな!」
こちらを見て一度うなずいてから、アカリとアカトカはターゲットと向き直った。
どうやらアカリの番が始まるらしい。
「行くよ! アカトカ!」
「グオオオオオ!」
始めにアカトカは大きく咆哮した。それは俺たちがいる通路まで響いてきて空気が揺らされるのを直に感じる。
そして、ただそれだけでターゲットに少しヒビが入った。
これは、常人じゃ今ので耐えられないだろう。
実際、審判のような人たちはひっくり返って倒れているように見える。
「おい。大丈夫、か……」
俺は慌てて隣を見た。
手遅れだった。
俺の隣では、土下座のように頭を隠してその場にしゃがみ込む煽り男と全く同じ体勢になったワイバーンの姿があった。
「ふ、ふん! 大丈夫に決まってる!」
煽り男は顔を上げずに言った。
そんな姿勢で言われても……。
「ルカラ殿。せっかくの弟子の晴れ舞台じゃ! こんなのの相手をしている場合ではないぞ」
「それもそうですね」
「余にとっては孫弟子じゃからな」
ルミリアさんの言う通りだ。
こんなのには勝手に見させておけばいい。
俺が心配してやる義理はなかった。
「……こんなの…………」
俺が見ると、ちょうど咆哮が終わったタイミングだった。
続けて、アカトカは羽ばたくと、翼から放たれる風圧でまたターゲットに傷がつく。
これほどだと格の違いがわかりやすい。
「一気に決めるよ!」
「グアアアアア!」
アカトカはアカリの掛け声に合わせて会場の高いところで滞空している。
そして、そのままの場所で力を溜めるような動作。アカトカの喉元に熱が溜まるように赤く、紅く染まっていく。
十分な時間が経った後、極太の熱線がアカトカの口からターゲットへ向けて放たれた。
熱線はターゲットを瞬く間に溶かし尽くし、会場の足場すらその形を変えるほどの威力だった。
「素晴らしいのじゃ」
「本当ですね」
ルミリアさんからも思わずお褒めの言葉が出るほどの攻撃。
俺たちがいるところまでその熱が伝わってくるほどの力。
本来の得意分野をしっかりと伸ばすようトレーニングしてきたが、その成果が出ているようでよかった。
さすが、アカリと言ったところか。
会場では自然と湧き起こる拍手につられ、アカリが席に向かってぺこぺこ頭を下げていた。俺も思わず手を叩いていた。
「さすがじゃな」
「はい」
「嘘、だろ……? あんなブレス……それに、あそこまでの威力を? あのターゲットをたった一撃で、迫力に力。そんな……」
土下座のような姿勢のままで、煽り男は口を開けたまま呆然とは会場を見ていた。
「わかったか? アカリはすごいんだ。一緒にいるアカトカもな。あのコンビは俺なんかよりよっぽどすごいからな!」
ちょっと弟子の晴れ舞台とか言われて、気分がよくなってしまっているかもしれない。
なんだかもっと褒めてやりたい。
「アカリは普段から努力しているんだ。俺なんかよりよっぽどな。そりゃ瞬く間に強くもなるさ。アカトカという相棒がいいんじゃない。アカリとアカトカのコンビがいいんだ!」
「ルカラ殿」
「ん?」
ルミリアさんに脇腹をつつかれて振り返ると、顔を真っ赤にしたアカリがちょうど戻ってきたところだった。
本人に聞かれてた!
気まずい。
「あ、アカリ、も、戻ってたのか」
「はい。あの、その。ありがとうございます。でも、私より師匠の方がすごいですよ? 褒めてくださるのはありがたいですけど、あんまり自分のことを落として話さないでください。私はあくまで弟子なんですから」
「いやいや、謙遜はよせって」
「それは師匠の方です!」
「余もそう思うのじゃ。ルカラ殿は自分の力を低く見積りすぎじゃ」
え、そうか?
俺はあくまでルカラ。才能はあっても主人公に届かなかった男なんだぞ?
「ふ、ふふ。そうだ。そうだった。僕はあくまできみと話していたんだった。危うく騙されるところだったよ」
「は?」
「ワイバーンの引き合いにドラゴンを出されたから気をそらされていたが、そもそもはその少女を連れているきみとの話だった。師匠と呼ばせる女がすごいだけだろ!」
「いや」
「ええい! お前の番だろ! さっさと行け!」
ここで負けを認めて逃げてくれれば手間が省けたんだけどな。
往生際が悪いとはこのことか。
「そこまで期待されちゃあ仕方ないな。行きましょうルミリアさん」
「もちろんじゃ!」
「そうだ。ひとつリラックスついでに言っておきたんだが、俺のこと、師匠って呼ばなくてもいいぞ?」
「そ、そんな! どうしてですか! まだ師匠から教わりたいことは山ほどあるのに!」
そ、そんなに驚くことか?
「いや、そもそも、もうアカリは十分すぎるほど強いし、俺が教えられることもそうそうないからだよ」
「師匠は私にとっていつまで経っても師匠です! それ以外の何者でもありません。私にとって師匠こそが素晴らしく、最高の師匠なんです!」
「そこまで言ってくれるのは嬉しいが」
「師匠です!」
「わ、わかった」
ずっと言わせてるみたいでなんか引け目があったんだが、ここまで呼びたくて呼んでくれてるなら素直に受け取っておくとしよう。
改めて考えると照れくさいな。
「……だって、この呼び方は私だけなんだもん」
褒めておいて照れてるのか赤くなってる。
ここはきっちり切り替えさせるか。
「よし! それじゃ、頑張ってこい! これは師匠命令だ!」
「は、はい!」
堂々と会場へ出て行くアカリ。やはり、主人公だな。
うーん。しかし、師匠っぽいことできてたか?
「ふん! 遠いと情けない姿はよく見えないからな。近くで見といてやるよ」
「お、来たか」
「来てやったさ!」
煽り男。こいつも突っかかってこなければよかったのに、わざわざ喧嘩売ってくるんだもんあ。
ゲームにも出てきた覚えはないし。
「あれが本物のレッドドラゴンと言うなら、その姿この目に収めといてやるよ」
しかし、俺たちこいつを見てた時より近くで見るなんて熱心だな。
「アカリ。見てるからな!」
こちらを見て一度うなずいてから、アカリとアカトカはターゲットと向き直った。
どうやらアカリの番が始まるらしい。
「行くよ! アカトカ!」
「グオオオオオ!」
始めにアカトカは大きく咆哮した。それは俺たちがいる通路まで響いてきて空気が揺らされるのを直に感じる。
そして、ただそれだけでターゲットに少しヒビが入った。
これは、常人じゃ今ので耐えられないだろう。
実際、審判のような人たちはひっくり返って倒れているように見える。
「おい。大丈夫、か……」
俺は慌てて隣を見た。
手遅れだった。
俺の隣では、土下座のように頭を隠してその場にしゃがみ込む煽り男と全く同じ体勢になったワイバーンの姿があった。
「ふ、ふん! 大丈夫に決まってる!」
煽り男は顔を上げずに言った。
そんな姿勢で言われても……。
「ルカラ殿。せっかくの弟子の晴れ舞台じゃ! こんなのの相手をしている場合ではないぞ」
「それもそうですね」
「余にとっては孫弟子じゃからな」
ルミリアさんの言う通りだ。
こんなのには勝手に見させておけばいい。
俺が心配してやる義理はなかった。
「……こんなの…………」
俺が見ると、ちょうど咆哮が終わったタイミングだった。
続けて、アカトカは羽ばたくと、翼から放たれる風圧でまたターゲットに傷がつく。
これほどだと格の違いがわかりやすい。
「一気に決めるよ!」
「グアアアアア!」
アカトカはアカリの掛け声に合わせて会場の高いところで滞空している。
そして、そのままの場所で力を溜めるような動作。アカトカの喉元に熱が溜まるように赤く、紅く染まっていく。
十分な時間が経った後、極太の熱線がアカトカの口からターゲットへ向けて放たれた。
熱線はターゲットを瞬く間に溶かし尽くし、会場の足場すらその形を変えるほどの威力だった。
「素晴らしいのじゃ」
「本当ですね」
ルミリアさんからも思わずお褒めの言葉が出るほどの攻撃。
俺たちがいるところまでその熱が伝わってくるほどの力。
本来の得意分野をしっかりと伸ばすようトレーニングしてきたが、その成果が出ているようでよかった。
さすが、アカリと言ったところか。
会場では自然と湧き起こる拍手につられ、アカリが席に向かってぺこぺこ頭を下げていた。俺も思わず手を叩いていた。
「さすがじゃな」
「はい」
「嘘、だろ……? あんなブレス……それに、あそこまでの威力を? あのターゲットをたった一撃で、迫力に力。そんな……」
土下座のような姿勢のままで、煽り男は口を開けたまま呆然とは会場を見ていた。
「わかったか? アカリはすごいんだ。一緒にいるアカトカもな。あのコンビは俺なんかよりよっぽどすごいからな!」
ちょっと弟子の晴れ舞台とか言われて、気分がよくなってしまっているかもしれない。
なんだかもっと褒めてやりたい。
「アカリは普段から努力しているんだ。俺なんかよりよっぽどな。そりゃ瞬く間に強くもなるさ。アカトカという相棒がいいんじゃない。アカリとアカトカのコンビがいいんだ!」
「ルカラ殿」
「ん?」
ルミリアさんに脇腹をつつかれて振り返ると、顔を真っ赤にしたアカリがちょうど戻ってきたところだった。
本人に聞かれてた!
気まずい。
「あ、アカリ、も、戻ってたのか」
「はい。あの、その。ありがとうございます。でも、私より師匠の方がすごいですよ? 褒めてくださるのはありがたいですけど、あんまり自分のことを落として話さないでください。私はあくまで弟子なんですから」
「いやいや、謙遜はよせって」
「それは師匠の方です!」
「余もそう思うのじゃ。ルカラ殿は自分の力を低く見積りすぎじゃ」
え、そうか?
俺はあくまでルカラ。才能はあっても主人公に届かなかった男なんだぞ?
「ふ、ふふ。そうだ。そうだった。僕はあくまできみと話していたんだった。危うく騙されるところだったよ」
「は?」
「ワイバーンの引き合いにドラゴンを出されたから気をそらされていたが、そもそもはその少女を連れているきみとの話だった。師匠と呼ばせる女がすごいだけだろ!」
「いや」
「ええい! お前の番だろ! さっさと行け!」
ここで負けを認めて逃げてくれれば手間が省けたんだけどな。
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「そこまで期待されちゃあ仕方ないな。行きましょうルミリアさん」
「もちろんじゃ!」
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