18 / 50
第一章 魔王討伐編
第18話 ルミリアさんと本契約
しおりを挟む
「あ、あの。ルミリアさん……?」
「…………」
「き、機嫌直してくださいよ」
「……………………」
まずい。ものすごくまずい。
さっきからルミリアさんが黙っていて返事をしてくれない。
どうしよう。このままだと破滅に直行じゃないか?
オーラ・エンチャントを使えって言ったのはルミリアさんだし、先に全力を出したのもルミリアさんだから、俺も全力を出さないとと思って応戦したけど、そこで調子に乗ってしまった。
ヤバイ! ヤバイヤバイヤバイヤバイ!
「る、ルミリアさん」
「一つ、勘違いしているようじゃが、余は別に不機嫌なのではないのじゃ」
「そうなんですか? なら、どうして返事してくれないんですか?」
「る、ルカラが、近かっただけじゃ」
それって、俺が近かったから不機嫌だってことじゃないのか?
「と、とにかく! 余は負けたことに腹を立てておるのではないぞ! そこまで懐の狭い長ではないのじゃ」
「それはわかったんですけど、ならどうして黙っていたんですか?」
「少し、考えていたのじゃ」
「な、何をですか?」
俺を裁くかどうかとか。俺をどう裁くかとか?
「余の力の限界を」
「え? いや、俺との戦いは模擬戦じゃないですか。それに、俺は一人じゃないですし。ルミリアさんも今回分身を使わなかったじゃないですか」
「そうじゃな。余の愛剣を使えば話は違ったかもしれぬし、初めから分身を使っていれば決着は違ったかもしれん」
「そうですよ! 一対一では俺よりルミリアさんの方が上ですって」
こ、こんな時こそヨイショだ!
「ルミリアさんは俺を教えてくれているんです。今がルミリアさんの限界じゃないですよ」
「しかし、負けは負けじゃ。分身は必要ない。その判断をしたのが、全力と言いつつ全力を出していなかったのが、余の思い上がりじゃった」
「そんなことは」
「よい。ルカラの気持ちはありがたく受け取る。余を剣の師として気遣ってくれているのじゃろう? じゃが、これは師と言うより、一、強みを求める者として考えていたのじゃ。余の力を高める方法を」
「はい」
何だろう、ルミリアさんが急に俺の方を見てきた。
おどおどする俺の目をルミリアさんはまっすぐ見つめてくる。
自然と背筋が伸びる。俺の首をはねて糧にするのか?
「ルカラ、余と本契約してくれ」
「へ?」
「え、えー!? ちょ、ルミリアさん? 何言ってるんですか?」
黙って俺と言われ、硬直していたデレアーデさんがルミリアさんの肩に掴みかかった。
「自分が何を言ってるかわかってるんですか?」
「わかっておる。デレアーデ、余は本気じゃ」
「え、嘘。そんな……」
デレアーデさんはいつになく取り乱している。
俺もいまいち何を言われたのか理解できない。
だって、師匠として剣を教えてくれていたとはいえ、ルミリアさんは聖獣の長だ。人間に心を許すような存在じゃない。
ゲームでも、主人公がなんとか説得して本契約をする存在。
「い、嫌か? 契約を結べば余の力が高まるだけではなく、ルカラも力を高められる。悪くない話だと思うのじゃが」
「嫌なんかじゃないですよ」
「なら!」
期待の眼差し。そして、デレアーデさんを振り解き俺の手を握ってくる。
どうしてこんな本契約にノリノリなんだ?
相手は俺、ルカラだぞ?
確かに、俺にとって断る理由はない。むしろ媚びの最高の成果と言ってもいいくらいだけど、本当にそれでいいのか?
ルミリアさんは感情に流されているだけじゃないのか?
「ルミリアさん、ちょっと落ち着いてください」
「本当はしたくないと?」
「そうじゃありません。俺はむしろしたいくらいです。でも、聖獣の長と言えど、モンスターは一生に一度しか本契約できないはずですよね? タロやジローとは話が違うはずです。俺なんかと」
「ルカラなんかではない!」
「え」
俺の言葉をさえぎって、ルミリアさんは俺の手を強く握ってきた。
「ルカラは卑下するが、そんなことする必要は全くないぞ。ルカラの才能は素晴らしい。そのうえ、才能にあぐらをかかず、努力をしておる。そんなルカラだからこそ、余は本契約させてほしいのじゃ。余の力を高めるためだけではない。ひいては、聖獣という種、全体のためになると信じているからじゃ。じゃから、長としても本契約はするべきなのじゃ」
「ええーと」
ここまで言われると思ってなかった。
でも、ルミリアさん、聖獣の長との本契約ってクリア後に主人公が結ぶはず……。
いいや、ここまで言われちゃ仕方ない。
そもそも、ラスボスを倒すまでのストーリー中は主人公と長の本契約は必須のイベントじゃないし、大丈夫なはずだ。
「わかりました」
「本当か!」
「はい。俺の根負けです」
「やったのじゃ!」
俺が本契約を受け入れると、ルミリアさんにしては珍しく、子どもっぽく跳ねて喜び出した。そして、なんだか一瞬勝ち誇ったよな笑顔を浮かべてデレアーデさんの方に振り返った。
ルミリアさんでもこんな顔するのか、と俺もはにかみながら、一つ深呼吸した。
「喜んでいるところ悪いですが、早速始めてもいいですか?」
「頼むのじゃ」
ルミリアさんに確認してから俺は本契約のための詠唱を始める。
すでに二度も行ったことだが、長の相手は初めてだ。少し緊張する。
それでも、やるのはいつもと同じこと。
俺は一度も間違えることなく詠唱を終えた。
「ルミリア」
「応えよう」
俺の呼びかけにルミリアさんは返事をくれた。
これにて、聖獣の長ルミリアさんと本契約が成立した。
「ふう」
なんだかいつもよりも一段と疲れた気がする。
大きなことを成し遂げた気分だが、しかしこれで俺の破滅が完全になくなり、安全になったとは言えない。
本契約は信頼あってこそ。
才能を看破されてから、俺の人格が入るまでのルカラのように、一度獲得した信頼も裏切ればすぐになくなってしまう。
そうなってはルミリアさんの方から本契約が破棄される可能性もある。嫌な命令をして破棄されれば、ゲームの展開に逆戻りだ。
今のところは前進だろ。いや、常時監視になったと考えると、悪化か?
「これからよろしくお願いします」
「ああ。新たな長として、聖獣の繁栄に力を貸してくれ。ルカラ殿!」
「は?」
ルミリアさんは今までの威厳をどこに置いてきたのか、甘えるような声を出し俺の腕に抱きつきながらそんなことを言ってきた。
「…………」
「き、機嫌直してくださいよ」
「……………………」
まずい。ものすごくまずい。
さっきからルミリアさんが黙っていて返事をしてくれない。
どうしよう。このままだと破滅に直行じゃないか?
オーラ・エンチャントを使えって言ったのはルミリアさんだし、先に全力を出したのもルミリアさんだから、俺も全力を出さないとと思って応戦したけど、そこで調子に乗ってしまった。
ヤバイ! ヤバイヤバイヤバイヤバイ!
「る、ルミリアさん」
「一つ、勘違いしているようじゃが、余は別に不機嫌なのではないのじゃ」
「そうなんですか? なら、どうして返事してくれないんですか?」
「る、ルカラが、近かっただけじゃ」
それって、俺が近かったから不機嫌だってことじゃないのか?
「と、とにかく! 余は負けたことに腹を立てておるのではないぞ! そこまで懐の狭い長ではないのじゃ」
「それはわかったんですけど、ならどうして黙っていたんですか?」
「少し、考えていたのじゃ」
「な、何をですか?」
俺を裁くかどうかとか。俺をどう裁くかとか?
「余の力の限界を」
「え? いや、俺との戦いは模擬戦じゃないですか。それに、俺は一人じゃないですし。ルミリアさんも今回分身を使わなかったじゃないですか」
「そうじゃな。余の愛剣を使えば話は違ったかもしれぬし、初めから分身を使っていれば決着は違ったかもしれん」
「そうですよ! 一対一では俺よりルミリアさんの方が上ですって」
こ、こんな時こそヨイショだ!
「ルミリアさんは俺を教えてくれているんです。今がルミリアさんの限界じゃないですよ」
「しかし、負けは負けじゃ。分身は必要ない。その判断をしたのが、全力と言いつつ全力を出していなかったのが、余の思い上がりじゃった」
「そんなことは」
「よい。ルカラの気持ちはありがたく受け取る。余を剣の師として気遣ってくれているのじゃろう? じゃが、これは師と言うより、一、強みを求める者として考えていたのじゃ。余の力を高める方法を」
「はい」
何だろう、ルミリアさんが急に俺の方を見てきた。
おどおどする俺の目をルミリアさんはまっすぐ見つめてくる。
自然と背筋が伸びる。俺の首をはねて糧にするのか?
「ルカラ、余と本契約してくれ」
「へ?」
「え、えー!? ちょ、ルミリアさん? 何言ってるんですか?」
黙って俺と言われ、硬直していたデレアーデさんがルミリアさんの肩に掴みかかった。
「自分が何を言ってるかわかってるんですか?」
「わかっておる。デレアーデ、余は本気じゃ」
「え、嘘。そんな……」
デレアーデさんはいつになく取り乱している。
俺もいまいち何を言われたのか理解できない。
だって、師匠として剣を教えてくれていたとはいえ、ルミリアさんは聖獣の長だ。人間に心を許すような存在じゃない。
ゲームでも、主人公がなんとか説得して本契約をする存在。
「い、嫌か? 契約を結べば余の力が高まるだけではなく、ルカラも力を高められる。悪くない話だと思うのじゃが」
「嫌なんかじゃないですよ」
「なら!」
期待の眼差し。そして、デレアーデさんを振り解き俺の手を握ってくる。
どうしてこんな本契約にノリノリなんだ?
相手は俺、ルカラだぞ?
確かに、俺にとって断る理由はない。むしろ媚びの最高の成果と言ってもいいくらいだけど、本当にそれでいいのか?
ルミリアさんは感情に流されているだけじゃないのか?
「ルミリアさん、ちょっと落ち着いてください」
「本当はしたくないと?」
「そうじゃありません。俺はむしろしたいくらいです。でも、聖獣の長と言えど、モンスターは一生に一度しか本契約できないはずですよね? タロやジローとは話が違うはずです。俺なんかと」
「ルカラなんかではない!」
「え」
俺の言葉をさえぎって、ルミリアさんは俺の手を強く握ってきた。
「ルカラは卑下するが、そんなことする必要は全くないぞ。ルカラの才能は素晴らしい。そのうえ、才能にあぐらをかかず、努力をしておる。そんなルカラだからこそ、余は本契約させてほしいのじゃ。余の力を高めるためだけではない。ひいては、聖獣という種、全体のためになると信じているからじゃ。じゃから、長としても本契約はするべきなのじゃ」
「ええーと」
ここまで言われると思ってなかった。
でも、ルミリアさん、聖獣の長との本契約ってクリア後に主人公が結ぶはず……。
いいや、ここまで言われちゃ仕方ない。
そもそも、ラスボスを倒すまでのストーリー中は主人公と長の本契約は必須のイベントじゃないし、大丈夫なはずだ。
「わかりました」
「本当か!」
「はい。俺の根負けです」
「やったのじゃ!」
俺が本契約を受け入れると、ルミリアさんにしては珍しく、子どもっぽく跳ねて喜び出した。そして、なんだか一瞬勝ち誇ったよな笑顔を浮かべてデレアーデさんの方に振り返った。
ルミリアさんでもこんな顔するのか、と俺もはにかみながら、一つ深呼吸した。
「喜んでいるところ悪いですが、早速始めてもいいですか?」
「頼むのじゃ」
ルミリアさんに確認してから俺は本契約のための詠唱を始める。
すでに二度も行ったことだが、長の相手は初めてだ。少し緊張する。
それでも、やるのはいつもと同じこと。
俺は一度も間違えることなく詠唱を終えた。
「ルミリア」
「応えよう」
俺の呼びかけにルミリアさんは返事をくれた。
これにて、聖獣の長ルミリアさんと本契約が成立した。
「ふう」
なんだかいつもよりも一段と疲れた気がする。
大きなことを成し遂げた気分だが、しかしこれで俺の破滅が完全になくなり、安全になったとは言えない。
本契約は信頼あってこそ。
才能を看破されてから、俺の人格が入るまでのルカラのように、一度獲得した信頼も裏切ればすぐになくなってしまう。
そうなってはルミリアさんの方から本契約が破棄される可能性もある。嫌な命令をして破棄されれば、ゲームの展開に逆戻りだ。
今のところは前進だろ。いや、常時監視になったと考えると、悪化か?
「これからよろしくお願いします」
「ああ。新たな長として、聖獣の繁栄に力を貸してくれ。ルカラ殿!」
「は?」
ルミリアさんは今までの威厳をどこに置いてきたのか、甘えるような声を出し俺の腕に抱きつきながらそんなことを言ってきた。
0
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
転生前のチュートリアルで異世界最強になりました。 準備し過ぎて第二の人生はイージーモードです!
小川悟
ファンタジー
いじめやパワハラなどの理不尽な人生から、現実逃避するように寝る間を惜しんでゲーム三昧に明け暮れた33歳の男がある日死んでしまう。
しかし異世界転生の候補に選ばれたが、チートはくれないと転生の案内女性に言われる。
チートの代わりに異世界転生の為の研修施設で3ヶ月の研修が受けられるという。
研修施設はスキルの取得が比較的簡単に取得できると言われるが、3ヶ月という短期間で何が出来るのか……。
ボーナススキルで鑑定とアイテムボックスを貰い、適性の設定を始めると時間がないと、研修施設に放り込まれてしまう。
新たな人生を生き残るため、3ヶ月必死に研修施設で訓練に明け暮れる。
しかし3ヶ月を過ぎても、1年が過ぎても、10年過ぎても転生されない。
もしかしてゲームやりすぎで死んだ為の無間地獄かもと不安になりながらも、必死に訓練に励んでいた。
実は案内女性の手違いで、転生手続きがされていないとは思いもしなかった。
結局、研修が15年過ぎた頃、不意に転生の案内が来る。
すでにエンシェントドラゴンを倒すほどのチート野郎になっていた男は、異世界を普通に楽しむことに全力を尽くす。
主人公は優柔不断で出て来るキャラは問題児が多いです。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます
海夏世もみじ
ファンタジー
月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。
だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。
彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる