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第一章 魔王討伐編
第14話 魔獣の長にさらわれて
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ココドコ……?
魔獣を助けた翌日、いつものようにユイシャと会うために屋敷を抜け出した。
最近はこっそりじゃなく堂々と屋敷を出たのだが、そこから先、少し歩いてからの記憶がない。
気づけば知らない森の中。おそらく近くのネルングの森なんだろうけど、こんなに木で囲まれたところまで踏み入ったことはない。
日差しもほとんど入らず、暗い森の中。近くにユイシャの姿は見えない。
「困ったな……」
って今の俺って、そういや貴族の子どもだよな……?
「もしかして、誘拐……」
不意によぎった思考に全身に鳥肌が立つ。
「起きたー?」
「……!?」
突如現れた人に、声にならない絶叫をあげながら、俺はできるだけ冷静に目の前の人を観察する。
よからぬ思考に移りかけていると、どこからともなく現れた、裸の女の人。
紫色の髪に、髪より明るい色の瞳。つやのある褐色肌な魅惑的な体を隠そうともせず、むしろ前に迫り出してきている……。
そこまでじっくりみてしまってから、俺は慌てて顔を手で押さえた。
「ど、どうして裸なんですか。服を着てください。服を!」
こんな森の中だから開放感! とか言って脱いじゃうタイプの人か!? くそう。変な人にさらわれたものだ! 全く。
「服? あー。そういう話だったわね。ルミリアさん。教えておいてくださいよ。その布切れも服だったんだって」
「すまぬ。しかし、余も人の習性については詳しくなくてな。失礼したルカラ」
「え、ルミリアさん? どうして……」
「いきなりさらったりして悪かったの。驚かせてしまったじゃろう」
「いや、ははは」
ちょっと待って。どうしてルミリアさんが?
もしかして、貴族だからむしろ今度は人間の売り買いをしてやるぜ! へっへっへ。みたいなこと?
いやいやいや、さすがに脈絡がなさすぎる。
近くにタロもいるし、ついてきてくれているみたいだから、おそらくこの場の誰も俺に敵意はないのだろう。
となると、とりあえず誘拐ではあるが、悪意があるわけじゃなく知らない人じゃなくてよかった?
というより、聖獣の長であるルミリアさんといるってことは……。
改めて、指の隙間からちらっと褐色肌の女性を見てみる。
やはり裸の女性は、俺がゲームで見ていた魔獣の長が人に擬態した姿で間違いない。
でも、一応聞いておくか、俺はまだ知らない。ここでどうして魔獣が? なんて言ったらそれはそれで問題になる。
「ところで、綺麗なお姉さんはどなたですか?」
「綺麗? あたしが? ふふ。そういうところが気に入られるのかしら。あたしは魔獣の長、デレアーデ。人間なのにわざわざうちの子を助けてくれたみたいだから、どんな人なのか確かめたくなってね。ルミリアさんの知り合いなんだって聞いたから、余計に気になって」
「そうなんですね。初めまして、ルカラ・デグリアスと申します。ルミリアさんにはお世話になってます。よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくね」
あくまでラフな喋り方だが、試すような視線を感じる。
そして、やはりそっくりさんではなく魔獣の長本人だった。
この森の先輩であるルミリアさんを立てつつも、直に俺を確かめようとしているのをひしひしと感じる。
これは、ミスで即死もあり得るかもしれない。でも、今はそんなことより俺のミスの可能性を潰す方が先だ。
俺はおもむろに上着を脱いでデレアーデさんに手渡した。
「え、え? ど、どうしたの? これ、どうしてほしいの?」
「魔獣なら大丈夫かもしれませんが、素肌をさらしていたら冷えるかと思って。羽織っていてください。多少はマシになると思いますから」
「あ、ありがと……え、初対面で? しかも人間にとって自分の毛皮とも言える服を……?」
正直、服を着てもらわないと目のやり場に困るからな。
そんなことで選択をミスって死ぬなんてのは絶対に避けないといけない。
俺の上着じゃどう考えても面積が足りないが、何もないよりはマシだ。
「ほらな、ルカラは優しいじゃろう? 余の友だちじゃからな」
「はい……」
え、なんだろう。急にしおらしくなった。
あれ、そういや魔獣の習性にプレゼントとかそういうので何かあったような。主人公として仲間に引き入れる時にそんなイベントがあった。
確かあれだ。主人公が仲間に引き入れるために、髪の毛を切るのだ。なんか妙に長髪だなと思ったが、それでプレゼントするのだ。
というのも、魔獣は意中の相手に対し、自らの毛皮を剥ぎ、プレゼントする習性があるのだ。そしてこれは、できるだけ出会って日が短い間に行った方がいいというのも魔獣の習わしなのだ。
つまり、俺は今目の前で上着を脱いで渡したのが、それに当たるというのだろう。ん? プロポーズしてしまったってこと!?
「しかし、いつまでもデレアーデが服を着ないからじゃぞ」
「も、持ってないんですよ。ルカラくん。これ、大事にするね」
「はい。ありがとうございます」
「うふふ。長だけど初めてもらっちゃった。って、違う違う!」
急にブンブンと頭を振ってデレアーデさんは俺をにらみつけてきた。
「い、いい人のフリなんてする人間はいくらでもいたわ。あなたが本当にいい人とは限らないじゃない?」
「ルカラはそのようなやつではないぞ?」
「今からそれを確かめるんです」
そう言うと、デレアーデさんは魔獣の子を抱きかかえた。
「ルミリアさんがやったように、あなたにはこの子本契約してもらうわ」
「え?」
「ルミリアさんから聞いたわ。あそこにいるタロちゃん、あの子と本契約したって、一度のまぐれはあっても二度はないわ。あなたに少しでも邪な感情があれば、本契約は成立しない。そうでしょ?」
「そう、ですけど……」
まさか、そんな……。タロちゃんだって……?
「その反応、自信がないのね。昨日助けた子だというのに。黙っているということはできないということ?」
「いや、そういうわけじゃ……僕にできるならやりますとも」
まさか、タロがメスだったなんて……。ちゃんづけってそういうことだよな? 俺はなんてことをしてしまったんだ。
いやいや、切り替えろ。
昨日助けた子が、クリクリした目で見てきている。二体目と本契約、できるかじゃない。やるんだ。
一度目をつぶって深呼吸してから、俺は魔獣の子を前に詠唱を始める。
二度目ということで、言葉はすんなりと紡がれた。
そして、全てを唱え終わった後、じっと魔獣の子を見つめる。
「ジロー」
「にゃ!」
俺の呼びかけにジローは強く答えてくれた。
……。
やべー。またオスっぽい名前つけちゃった。性別確認しときゃよかった。どうしよう。やっぱり過去に飼ってた子たちが……。
「嘘……。二体目も成功させてしまうなんて、しかも魔獣と聖獣。これはただの才能だけじゃない。しかも悪意がないなんて」
「ルカラは余の友だちじゃからな」
「ルミリアさん、その友だちってなんなんです?」
「こいこい……ゴニョゴニョゴニョ」
なぜ、コソコソと。
「な、ならあたしもこれでルカラくんとお友だちになってもいいかな?」
「えーと」
「だ、ダメなの?」
「いや、えっと。お友だちですよ! よろしくお願いします」
「ありがとね。ジローちゃんをよろしくね」
今回もやってしまったようだ。
「うおおう!」
尻尾を立てて俺の足元をくるくると歩き出したジロー。
お前は、男の子か? 女の子か?
時々ぺしぺしと叩いてくるということは、名前に不満があるのだろうか。
まあ、楽しそうにしてるし今は勘弁してもらおう。
「よーしよしよし。ジロー」
「にゃにゃぁ」
以前よりも気持ちよさそうに目を細めている。
いやー。魔獣と本契約して、魔獣の長とも友だちになってしまうなんて……。
これは聖獣も魔獣も媚びを売り続けろってことですかね。
「……人の友はな、腰に手を当てまるでつがいのように歩くのじゃぞ」
「へ?」
「……そうなんですね。あたしもやってもらえるのでしょうか?」
「余もまだじゃ。おそらく、気を使っておるのじゃろう」
「長だからですかね? もう! 必要ないのに!」
どうしてそんなことに? というか視線が熱っぽい。
俺の上着を大事に胸に抱いているデレアーデさんとちょっとジローを羨ましそうに見てくるルミリアさん。
俺は変な誤解を解こうとすると、ルミリアさんにベッタリくっつかれ、弁明することもできずに森を出てしまった。
これからどうしよ……。
魔獣を助けた翌日、いつものようにユイシャと会うために屋敷を抜け出した。
最近はこっそりじゃなく堂々と屋敷を出たのだが、そこから先、少し歩いてからの記憶がない。
気づけば知らない森の中。おそらく近くのネルングの森なんだろうけど、こんなに木で囲まれたところまで踏み入ったことはない。
日差しもほとんど入らず、暗い森の中。近くにユイシャの姿は見えない。
「困ったな……」
って今の俺って、そういや貴族の子どもだよな……?
「もしかして、誘拐……」
不意によぎった思考に全身に鳥肌が立つ。
「起きたー?」
「……!?」
突如現れた人に、声にならない絶叫をあげながら、俺はできるだけ冷静に目の前の人を観察する。
よからぬ思考に移りかけていると、どこからともなく現れた、裸の女の人。
紫色の髪に、髪より明るい色の瞳。つやのある褐色肌な魅惑的な体を隠そうともせず、むしろ前に迫り出してきている……。
そこまでじっくりみてしまってから、俺は慌てて顔を手で押さえた。
「ど、どうして裸なんですか。服を着てください。服を!」
こんな森の中だから開放感! とか言って脱いじゃうタイプの人か!? くそう。変な人にさらわれたものだ! 全く。
「服? あー。そういう話だったわね。ルミリアさん。教えておいてくださいよ。その布切れも服だったんだって」
「すまぬ。しかし、余も人の習性については詳しくなくてな。失礼したルカラ」
「え、ルミリアさん? どうして……」
「いきなりさらったりして悪かったの。驚かせてしまったじゃろう」
「いや、ははは」
ちょっと待って。どうしてルミリアさんが?
もしかして、貴族だからむしろ今度は人間の売り買いをしてやるぜ! へっへっへ。みたいなこと?
いやいやいや、さすがに脈絡がなさすぎる。
近くにタロもいるし、ついてきてくれているみたいだから、おそらくこの場の誰も俺に敵意はないのだろう。
となると、とりあえず誘拐ではあるが、悪意があるわけじゃなく知らない人じゃなくてよかった?
というより、聖獣の長であるルミリアさんといるってことは……。
改めて、指の隙間からちらっと褐色肌の女性を見てみる。
やはり裸の女性は、俺がゲームで見ていた魔獣の長が人に擬態した姿で間違いない。
でも、一応聞いておくか、俺はまだ知らない。ここでどうして魔獣が? なんて言ったらそれはそれで問題になる。
「ところで、綺麗なお姉さんはどなたですか?」
「綺麗? あたしが? ふふ。そういうところが気に入られるのかしら。あたしは魔獣の長、デレアーデ。人間なのにわざわざうちの子を助けてくれたみたいだから、どんな人なのか確かめたくなってね。ルミリアさんの知り合いなんだって聞いたから、余計に気になって」
「そうなんですね。初めまして、ルカラ・デグリアスと申します。ルミリアさんにはお世話になってます。よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくね」
あくまでラフな喋り方だが、試すような視線を感じる。
そして、やはりそっくりさんではなく魔獣の長本人だった。
この森の先輩であるルミリアさんを立てつつも、直に俺を確かめようとしているのをひしひしと感じる。
これは、ミスで即死もあり得るかもしれない。でも、今はそんなことより俺のミスの可能性を潰す方が先だ。
俺はおもむろに上着を脱いでデレアーデさんに手渡した。
「え、え? ど、どうしたの? これ、どうしてほしいの?」
「魔獣なら大丈夫かもしれませんが、素肌をさらしていたら冷えるかと思って。羽織っていてください。多少はマシになると思いますから」
「あ、ありがと……え、初対面で? しかも人間にとって自分の毛皮とも言える服を……?」
正直、服を着てもらわないと目のやり場に困るからな。
そんなことで選択をミスって死ぬなんてのは絶対に避けないといけない。
俺の上着じゃどう考えても面積が足りないが、何もないよりはマシだ。
「ほらな、ルカラは優しいじゃろう? 余の友だちじゃからな」
「はい……」
え、なんだろう。急にしおらしくなった。
あれ、そういや魔獣の習性にプレゼントとかそういうので何かあったような。主人公として仲間に引き入れる時にそんなイベントがあった。
確かあれだ。主人公が仲間に引き入れるために、髪の毛を切るのだ。なんか妙に長髪だなと思ったが、それでプレゼントするのだ。
というのも、魔獣は意中の相手に対し、自らの毛皮を剥ぎ、プレゼントする習性があるのだ。そしてこれは、できるだけ出会って日が短い間に行った方がいいというのも魔獣の習わしなのだ。
つまり、俺は今目の前で上着を脱いで渡したのが、それに当たるというのだろう。ん? プロポーズしてしまったってこと!?
「しかし、いつまでもデレアーデが服を着ないからじゃぞ」
「も、持ってないんですよ。ルカラくん。これ、大事にするね」
「はい。ありがとうございます」
「うふふ。長だけど初めてもらっちゃった。って、違う違う!」
急にブンブンと頭を振ってデレアーデさんは俺をにらみつけてきた。
「い、いい人のフリなんてする人間はいくらでもいたわ。あなたが本当にいい人とは限らないじゃない?」
「ルカラはそのようなやつではないぞ?」
「今からそれを確かめるんです」
そう言うと、デレアーデさんは魔獣の子を抱きかかえた。
「ルミリアさんがやったように、あなたにはこの子本契約してもらうわ」
「え?」
「ルミリアさんから聞いたわ。あそこにいるタロちゃん、あの子と本契約したって、一度のまぐれはあっても二度はないわ。あなたに少しでも邪な感情があれば、本契約は成立しない。そうでしょ?」
「そう、ですけど……」
まさか、そんな……。タロちゃんだって……?
「その反応、自信がないのね。昨日助けた子だというのに。黙っているということはできないということ?」
「いや、そういうわけじゃ……僕にできるならやりますとも」
まさか、タロがメスだったなんて……。ちゃんづけってそういうことだよな? 俺はなんてことをしてしまったんだ。
いやいや、切り替えろ。
昨日助けた子が、クリクリした目で見てきている。二体目と本契約、できるかじゃない。やるんだ。
一度目をつぶって深呼吸してから、俺は魔獣の子を前に詠唱を始める。
二度目ということで、言葉はすんなりと紡がれた。
そして、全てを唱え終わった後、じっと魔獣の子を見つめる。
「ジロー」
「にゃ!」
俺の呼びかけにジローは強く答えてくれた。
……。
やべー。またオスっぽい名前つけちゃった。性別確認しときゃよかった。どうしよう。やっぱり過去に飼ってた子たちが……。
「嘘……。二体目も成功させてしまうなんて、しかも魔獣と聖獣。これはただの才能だけじゃない。しかも悪意がないなんて」
「ルカラは余の友だちじゃからな」
「ルミリアさん、その友だちってなんなんです?」
「こいこい……ゴニョゴニョゴニョ」
なぜ、コソコソと。
「な、ならあたしもこれでルカラくんとお友だちになってもいいかな?」
「えーと」
「だ、ダメなの?」
「いや、えっと。お友だちですよ! よろしくお願いします」
「ありがとね。ジローちゃんをよろしくね」
今回もやってしまったようだ。
「うおおう!」
尻尾を立てて俺の足元をくるくると歩き出したジロー。
お前は、男の子か? 女の子か?
時々ぺしぺしと叩いてくるということは、名前に不満があるのだろうか。
まあ、楽しそうにしてるし今は勘弁してもらおう。
「よーしよしよし。ジロー」
「にゃにゃぁ」
以前よりも気持ちよさそうに目を細めている。
いやー。魔獣と本契約して、魔獣の長とも友だちになってしまうなんて……。
これは聖獣も魔獣も媚びを売り続けろってことですかね。
「……人の友はな、腰に手を当てまるでつがいのように歩くのじゃぞ」
「へ?」
「……そうなんですね。あたしもやってもらえるのでしょうか?」
「余もまだじゃ。おそらく、気を使っておるのじゃろう」
「長だからですかね? もう! 必要ないのに!」
どうしてそんなことに? というか視線が熱っぽい。
俺の上着を大事に胸に抱いているデレアーデさんとちょっとジローを羨ましそうに見てくるルミリアさん。
俺は変な誤解を解こうとすると、ルミリアさんにベッタリくっつかれ、弁明することもできずに森を出てしまった。
これからどうしよ……。
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