13 / 50
第一章 魔王討伐編
第13話 帰ってこない魔獣の子:魔獣の長視点
しおりを挟む
~魔獣の長視点~
「はあーあ……」
うちの若い子が飛び出して行ったきり帰ってこない。
ずっと同じ場所にいると退屈なのはわかるけど、外の世界は危ない。
あたしたち魔獣は人間に嫌われている。もし、大人の人間に出会ったら殺されちゃうかもしれない。
あの子、うちじゃまだまだ若いし。
「はあーあ……」
「心配か? デレアーデよ」
「そりゃそーですよー。ルミリアさん。そりゃもー心配ですよー。人に見つかってたらって思うと、はあ……」
落ち着かないあたしの話を聞いてくれるのはルミリアさん。
理由は違うけど、人間に住む場所を追われた種族同士、ひっそりと同じ森で暮らしている。
聖獣の方が先にいたので、ルミリアさんたちはあたしたち魔獣の先輩だ。
こうして話しているのを見たとしたら人間は驚くだろう。
人の間では聖獣の清らかな見た目と魔獣の暗い見た目を比較して、勝手に仲が悪いと言いふらされているが、あたしたちの中は全く悪くない。
ルミリアさんも最初はとっつきにくい方かと思ったけど、今ではすっかりあたしのいいお姉さんだ。
「大丈夫ですかね?」
「大丈夫じゃろう。そもそも、人間にもいい人間もいるからな」
「ルミリアさん!?」
ルミリアさんは他の聖獣、いや、誰よりも人嫌いだったはず……。
少なくとも、力をつけるためには関わることも仕方ないかもしれない。そんな考え方だったはずだ。
なのに、どうしてこんなことを……?
「何、余も知見が狭かっただけじゃ」
「ルミリアさんでもですか?」
「そうじゃ」
でも、人間の方が寿命は短いし、人間から気づけることなんてあるのかな?
少し落ち着いてきたあたしにはようやく足音が聞こえてきた。
もしかしたら、ルミリアさんは最初から聞こえていたのかもしれない。
うちの子は無事だとわかってたんだ。
「デレアーデ様! デレアーデ様!」
「よかった無事だったのね!」
若い子は勢いよく飛び上がるとあたしの胸に飛び込んできた。
どうやら、殺されずに済んだみたいだ。
でも、なんだか焦ってるみたいに走ってきた。
抱きしめて顔を確認する。うん。飛び出して行った子で間違いない。
この感じだと、なんとか逃げ切れたってことみたいだけど、それにしては元気。うん。嬉しそう。どうして? 追いかけっこだと思ってたのかな?
「どうしたの? 何かあったの?」
「デレアーデ様! 人間に助けられました!」
「人間に!?」
「ほらな? ここらには面白い人間もいるのじゃ」
なんだか自慢げに、そして知っていたかのようにルミリアさんは言っている。
うーん。どうしてだろう。
それに、
「なんだか毛並みがよくなってない? つやもあるし……」
手入れを欠かさないあたしより綺麗なんじゃないかしら? しかもこれは、あたしより若いからじゃない。ここを出た時より見るからによくなってるもの。
「どうやらタロを治してくれた時よりも格段に成長しているようじゃな。やはり、ルカラは優秀じゃ、いや」
「あの方はルカラ様とおっしゃるのですね!」
「ああ。間違いない。少年じゃろう?」
「はい! 急に襲ってきた三人の男児を、どこからともなく取り出した丸太で追い払ってくださいました。その後は、ここらでは見ることのできないほど上等なきのみを食べさせていただき、そのおかげで傷は一瞬で治ってしまいました」
「やはりか。そんなことができるのはルカラしかいないじゃろう」
「ルミリアさん。どうしてそのルカラという者がやったとわかるのですか?」
「それは簡単な話じゃ。ここに来る前にルカラから聞いていたからの」
「来る前に?」
どうして、ルミリアさんが人間と一緒にいたの?
「不思議そうじゃな。しかし、おかしなことではないぞ? 余はタロの見守りを任されていたからの。タロはルカラと本契約した聖獣の子じゃ」
「本契約した!?」
「そうじゃ。そこで戻ってきた時に、魔獣の子を助けたと聞き、急いでここまで来たというわけじゃ。どうじゃ、ルカラはすごいじゃろ? 聖獣と本契約じゃぞ? できる人間なぞいなかったのではないか?」
どうしてルミリアさんが自慢げに?
それに、タロ? それは知らない子。新しい優秀な子に名前をつけたのかな? なのに、本契約?
まさか、そのルカラって子が勝手に名づけを? 力がつき長候補となった者がようやく長から名前をもらえるというのに? それを人が!?
そもそも、あの獣使いと本契約したというの? 聖獣からすればにっくき出来事を思い返すような存在だというのに……。
これまで人間は聖獣を戦争の道具にしたり、物のように扱ってきた。そんな仕打ちを道具も使わずに一人でできる獣使いと本契約……?
けど、本契約にはそれなりの実力、何よりお互いの信頼が必要だったはず。ううん。それだって捏造したのかもしれないし。
「ルミリアさん。その、ルカラという者は何者ですか?」
「ほう。デレアーデ。そなたも気になるか。余としてもこれからが気になっておる。会ってみるか? 余はルカラと友だちじゃからな」
「トモダチ……」
ルミリアさんはそのルカラという者に、トモダチというよくわからないものにさせられてしまったみたいだ。
初対面ではルミリアさんって少しとっつきにくいだけで、一度心を許すと甘いところがある。
これは、直であたしも見ておかないと。
成長して脅威になられては困るもの。
「わかりました。そのルカラという者にあたしも会ってみましょう。魔獣の長として」
「はあーあ……」
うちの若い子が飛び出して行ったきり帰ってこない。
ずっと同じ場所にいると退屈なのはわかるけど、外の世界は危ない。
あたしたち魔獣は人間に嫌われている。もし、大人の人間に出会ったら殺されちゃうかもしれない。
あの子、うちじゃまだまだ若いし。
「はあーあ……」
「心配か? デレアーデよ」
「そりゃそーですよー。ルミリアさん。そりゃもー心配ですよー。人に見つかってたらって思うと、はあ……」
落ち着かないあたしの話を聞いてくれるのはルミリアさん。
理由は違うけど、人間に住む場所を追われた種族同士、ひっそりと同じ森で暮らしている。
聖獣の方が先にいたので、ルミリアさんたちはあたしたち魔獣の先輩だ。
こうして話しているのを見たとしたら人間は驚くだろう。
人の間では聖獣の清らかな見た目と魔獣の暗い見た目を比較して、勝手に仲が悪いと言いふらされているが、あたしたちの中は全く悪くない。
ルミリアさんも最初はとっつきにくい方かと思ったけど、今ではすっかりあたしのいいお姉さんだ。
「大丈夫ですかね?」
「大丈夫じゃろう。そもそも、人間にもいい人間もいるからな」
「ルミリアさん!?」
ルミリアさんは他の聖獣、いや、誰よりも人嫌いだったはず……。
少なくとも、力をつけるためには関わることも仕方ないかもしれない。そんな考え方だったはずだ。
なのに、どうしてこんなことを……?
「何、余も知見が狭かっただけじゃ」
「ルミリアさんでもですか?」
「そうじゃ」
でも、人間の方が寿命は短いし、人間から気づけることなんてあるのかな?
少し落ち着いてきたあたしにはようやく足音が聞こえてきた。
もしかしたら、ルミリアさんは最初から聞こえていたのかもしれない。
うちの子は無事だとわかってたんだ。
「デレアーデ様! デレアーデ様!」
「よかった無事だったのね!」
若い子は勢いよく飛び上がるとあたしの胸に飛び込んできた。
どうやら、殺されずに済んだみたいだ。
でも、なんだか焦ってるみたいに走ってきた。
抱きしめて顔を確認する。うん。飛び出して行った子で間違いない。
この感じだと、なんとか逃げ切れたってことみたいだけど、それにしては元気。うん。嬉しそう。どうして? 追いかけっこだと思ってたのかな?
「どうしたの? 何かあったの?」
「デレアーデ様! 人間に助けられました!」
「人間に!?」
「ほらな? ここらには面白い人間もいるのじゃ」
なんだか自慢げに、そして知っていたかのようにルミリアさんは言っている。
うーん。どうしてだろう。
それに、
「なんだか毛並みがよくなってない? つやもあるし……」
手入れを欠かさないあたしより綺麗なんじゃないかしら? しかもこれは、あたしより若いからじゃない。ここを出た時より見るからによくなってるもの。
「どうやらタロを治してくれた時よりも格段に成長しているようじゃな。やはり、ルカラは優秀じゃ、いや」
「あの方はルカラ様とおっしゃるのですね!」
「ああ。間違いない。少年じゃろう?」
「はい! 急に襲ってきた三人の男児を、どこからともなく取り出した丸太で追い払ってくださいました。その後は、ここらでは見ることのできないほど上等なきのみを食べさせていただき、そのおかげで傷は一瞬で治ってしまいました」
「やはりか。そんなことができるのはルカラしかいないじゃろう」
「ルミリアさん。どうしてそのルカラという者がやったとわかるのですか?」
「それは簡単な話じゃ。ここに来る前にルカラから聞いていたからの」
「来る前に?」
どうして、ルミリアさんが人間と一緒にいたの?
「不思議そうじゃな。しかし、おかしなことではないぞ? 余はタロの見守りを任されていたからの。タロはルカラと本契約した聖獣の子じゃ」
「本契約した!?」
「そうじゃ。そこで戻ってきた時に、魔獣の子を助けたと聞き、急いでここまで来たというわけじゃ。どうじゃ、ルカラはすごいじゃろ? 聖獣と本契約じゃぞ? できる人間なぞいなかったのではないか?」
どうしてルミリアさんが自慢げに?
それに、タロ? それは知らない子。新しい優秀な子に名前をつけたのかな? なのに、本契約?
まさか、そのルカラって子が勝手に名づけを? 力がつき長候補となった者がようやく長から名前をもらえるというのに? それを人が!?
そもそも、あの獣使いと本契約したというの? 聖獣からすればにっくき出来事を思い返すような存在だというのに……。
これまで人間は聖獣を戦争の道具にしたり、物のように扱ってきた。そんな仕打ちを道具も使わずに一人でできる獣使いと本契約……?
けど、本契約にはそれなりの実力、何よりお互いの信頼が必要だったはず。ううん。それだって捏造したのかもしれないし。
「ルミリアさん。その、ルカラという者は何者ですか?」
「ほう。デレアーデ。そなたも気になるか。余としてもこれからが気になっておる。会ってみるか? 余はルカラと友だちじゃからな」
「トモダチ……」
ルミリアさんはそのルカラという者に、トモダチというよくわからないものにさせられてしまったみたいだ。
初対面ではルミリアさんって少しとっつきにくいだけで、一度心を許すと甘いところがある。
これは、直であたしも見ておかないと。
成長して脅威になられては困るもの。
「わかりました。そのルカラという者にあたしも会ってみましょう。魔獣の長として」
0
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
転生前のチュートリアルで異世界最強になりました。 準備し過ぎて第二の人生はイージーモードです!
小川悟
ファンタジー
いじめやパワハラなどの理不尽な人生から、現実逃避するように寝る間を惜しんでゲーム三昧に明け暮れた33歳の男がある日死んでしまう。
しかし異世界転生の候補に選ばれたが、チートはくれないと転生の案内女性に言われる。
チートの代わりに異世界転生の為の研修施設で3ヶ月の研修が受けられるという。
研修施設はスキルの取得が比較的簡単に取得できると言われるが、3ヶ月という短期間で何が出来るのか……。
ボーナススキルで鑑定とアイテムボックスを貰い、適性の設定を始めると時間がないと、研修施設に放り込まれてしまう。
新たな人生を生き残るため、3ヶ月必死に研修施設で訓練に明け暮れる。
しかし3ヶ月を過ぎても、1年が過ぎても、10年過ぎても転生されない。
もしかしてゲームやりすぎで死んだ為の無間地獄かもと不安になりながらも、必死に訓練に励んでいた。
実は案内女性の手違いで、転生手続きがされていないとは思いもしなかった。
結局、研修が15年過ぎた頃、不意に転生の案内が来る。
すでにエンシェントドラゴンを倒すほどのチート野郎になっていた男は、異世界を普通に楽しむことに全力を尽くす。
主人公は優柔不断で出て来るキャラは問題児が多いです。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます
海夏世もみじ
ファンタジー
月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。
だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。
彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる