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第一章 魔王討伐編
第10話 剣術実力把握
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「剣術を余が教えるのじゃ」
と高らかに宣言したルミリアさん。
友だちになってすぐに俺に剣術を教えると言い出した。
護身術として師匠を探そうとしていたところだからちょうどいいのだが、ルミリアさんって剣扱えるのか?
俺の知ってるルミリアさんは、獣の姿で戦ってるイメージしかない。
人間の姿で剣を持って戦うってのは初めて見る。
でも、初対面の人見知りと人間態の妖精のような見た目を除けば脳筋ってキャラだから、魔法よりは剣術なんだろうけど……。
などと分析していると、聖獣の長であるルミリアさんはどこからか二本の木剣を取り出し、一本を俺の方へ投げてきた。
「あの。それで、これから一体なんの練習をするんですか?」
「練習? 違うぞ? 実戦じゃ」
「実戦ですか?」
「そうじゃ。剣と剣を交えるのが実力を知るにも実力を伸ばすにも一番いいのじゃ。それに、ルカラ見るからに貴族の子じゃろう? 心得ぐらいはあるのではないか?」
「ありますけど」
うーん。でも、相変わらず先生はサボタージュなので俺は自学自習。少しはツリーさんから教わったが、やはり専門外らしくかなり早い段階で剣術だけの訓練は打ち切られた。
まあでも? 確かに少しはやったし、思うように体は動く。
今も木剣を拾い上げて振ってみるとしっかりと手に馴染む。
「ほう」
と少し感激めいた声が聞こえてくるが、浮かれてはいけない。今の少女のような見た目に騙されてはいけない。
そもそも人間の子どもと聖獣の長では身体能力が違いすぎる。擬態しているだけで、能力は獣の姿とさほど変わっていないはずだからな。
あくまで年齢に対して実力が高いだけにすぎないだろう。
体作りは獣使いの特訓と並行してある程度やっていたが、剣の扱い方なんてルカラになった一年の分しかやってない。あとはそれまでのルカラの記憶だ。
実戦といっても今回は負けてもいい。相手は聖獣、勝つ方が難しい。それに、これは練習。
だが、全力を見せろ。
これも嫌われないためのイベントなのだ
「いいぞ。どこからでもかかってくるのじゃ」
明らかにスキだらけの体勢でいるルミリアさん。
「はあああああ!」
俺は全力の叫びとともに一気に間合いを詰めた。ここで守りに入っては絶対に勝てない。
負けてもいいは、勝たなくていいではない。
「ふむ。筋はいいな」
俺は全力だが、ルミリアさんにはいとも簡単に剣でいなされる。
初めてツリーさんと手合わせした時みたいだ。
相手は余裕。俺は全力。必死になって答えを探している俺に対し、あくまで答えが見えている相手。
やはり、まともにやってなかったせいか。実力が届かん。
「はっ!」
一度距離を取って体勢を立て直す。
ルミリアさんを見ると、追ってきていない。深追いはしないのか、それとも実力を見るためか。
「どうしたのじゃ? もう終わりか?」
「まだです。うおおおおお!」
二撃、三撃。立て続けに剣を振るう。上段、下段。型も記憶や本の中でしか知らない俺は、ひたすらに剣を振るう。
だが、ルミリアさんはどれも俺の動きを見てから防いでいる。
くそ。獣使いの観察眼で相手の動きが理解できるだけに、悔しい。
一手一手を確実に見切られている。
こうなったら、目だけでなく獣使いとしてのスキルも活かすしかない。
「子どもにしてはよくできている。むしろ出来過ぎなくらいじゃ。これから伸びていくじゃろう」
ということは、今のままでは勝てない。そう思われてるってことだ。
ならばチャンスはあるはず。
俺はここまでただのルカラとして戦ってきた。だからこそここからは獣使いルカラとしてやってやる。
「……『フォライフィガー』」
小鳥を飛ばし、攻撃すると見せかけて、
「ふっ」
「ほう?」
よし、俺を探している。
ルミリアさんの視界から出た。これなら一撃を入れられるはず。
「えっ」
「そのようなことをするのなら。こちらにも考えがあるぞ?」
視界を出たはずなのにいきなり眼前のルミリアさんと目が合った。
音もなく急に向き直った? いや、違うこれは。
「ぐっあっ!」
手から木剣がこぼれ落ちる。足に力が入らない。立て続けに攻撃をくらい膝から地面に崩れ落ちた。
アゴが痛い。
なんとか顔を前にすると人の足が四本。やはりルミリアさんの姿が二つ。一方は俺の方につま先を向け、もう一方は俺とは反対側につま先を向けている。
ずりぃ。いや、俺も人のこと言えないか? 純粋な剣の力で戦わなかった。でも、仮契約くらいはいいじゃん! 絶対ずるいのはルミリアさんの方だわ!
ルミリアさんの姿が二つあることから明らかだが、今回はただの実力把握のはずなのに分身を使ってきた。
分身はルミリアさんが使うゲーム内でも屈指のインチキスキルの一つだ。
全く同じステータスのコピーを自在に作り出す能力。体力が半分になったり、ステータスが半減したりというデメリットはないため、戦う相手からすると使われるごとに倒す相手が増える厄介なスキル。
一対一が一対二になれば、体力も戦力も倍になるようなもの。
今回は俺も考慮してないって……。
「はっ。やりすぎた。大丈夫か?」
慌てた様子でルミリアさんが分身を消し、俺に走り寄ってくる。
「だ、大丈夫か?」
「はい。大丈夫です」
俺は痛む体に鞭打って立ち上がった。
あくまでスマイルスマイル。
これくらいの不測の事態を超えなけりゃ破滅回避なんてできない。
「すまなかった」
「いいですって。僕は大丈夫ですから、気にしないでください」
「そ、そのようだな。しかし」
「本当に大丈夫ですよ。教えるというだけあって強いですねルミリアさん」
「そ、そうか?」
ちょっと赤くなった。褒められ慣れてないのか?
この調子で押し切れば。
「ルカラ。なーにしてるの?」
「「はっ!」」
ルミリアさんが俺の背後に隠れた。
くっつきすぎだ。というか、隠れたら怪しまれる。
「……ルミリアさん。大丈夫です。彼女は僕の友だちです」
「……そ、そうなのか?」
「誰を隠したの?」
「ユイシャ。隠したんじゃないんだ。紹介するよ。こっちはルミリアさん。俺の友だちで剣の師匠なんだ」
「ど、どうも」
俺と会った時のように俺から顔だけ出してルミリアさんがあいさつした。
「で、ルミリアさん。こっちがユイシャ」
「よろしくね」
「ああ! よろしくお願いするのじゃ」
もう慣れたらしく、ルミリアさんはまっすぐユイシャを見ている。ひとまずはよし。
うーん、しかしなんかさっきからユイシャの声音が低いような。目も少しうつろだし。でもあくまで冷静な雰囲気、なんだかこんなユイシャに見覚えが……。
はっ。暴走!
「ルミリアさん。急で申し訳ないんですけど、今日はここで失礼します。練習の内容、考えといてください」
「ああ。そのつもりじゃったが」
「ありがとうございます。それとタロを見ててください。俺はユイシャとちょっと歩いてきます。体が痛むので」
「おお。そうか、大事にな」
「はい。ありがとうございました。それじゃ行こうユイシャ」
俺はユイシャの背中に手を回して歩き出した。
「ふぇっ!?」
「なっ!?」
この場にいるのはまずい。
ユイシャとルミリアさんがが変な声出しているが、そんなことよりもユイシャの暴走だ。
ヤンデレ状態のユイシャはルカラを取られそうだと思ったり、ルカラを否定されたりすると暴走するのだ。
主人公の説得に納得するまで何度となくルカラのことで突っかかってくるのだ。
こんなところで暴走されれば俺の人生だけじゃなくユイシャの人生までお先真っ暗になってしまう。
「……こ、腰……」
「……友だちというのは進んでるな……」
今のところは大丈夫なはず。すぐに対処したし、まだ暴走の初期段階。俺なら、ルカラなら、ユイシャを止められる。
少しずつルミリアさんにも慣れていってもらおう。
嫉妬ぐらいで収めてくれるように。
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友だちになってすぐに俺に剣術を教えると言い出した。
護身術として師匠を探そうとしていたところだからちょうどいいのだが、ルミリアさんって剣扱えるのか?
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うーん。でも、相変わらず先生はサボタージュなので俺は自学自習。少しはツリーさんから教わったが、やはり専門外らしくかなり早い段階で剣術だけの訓練は打ち切られた。
まあでも? 確かに少しはやったし、思うように体は動く。
今も木剣を拾い上げて振ってみるとしっかりと手に馴染む。
「ほう」
と少し感激めいた声が聞こえてくるが、浮かれてはいけない。今の少女のような見た目に騙されてはいけない。
そもそも人間の子どもと聖獣の長では身体能力が違いすぎる。擬態しているだけで、能力は獣の姿とさほど変わっていないはずだからな。
あくまで年齢に対して実力が高いだけにすぎないだろう。
体作りは獣使いの特訓と並行してある程度やっていたが、剣の扱い方なんてルカラになった一年の分しかやってない。あとはそれまでのルカラの記憶だ。
実戦といっても今回は負けてもいい。相手は聖獣、勝つ方が難しい。それに、これは練習。
だが、全力を見せろ。
これも嫌われないためのイベントなのだ
「いいぞ。どこからでもかかってくるのじゃ」
明らかにスキだらけの体勢でいるルミリアさん。
「はあああああ!」
俺は全力の叫びとともに一気に間合いを詰めた。ここで守りに入っては絶対に勝てない。
負けてもいいは、勝たなくていいではない。
「ふむ。筋はいいな」
俺は全力だが、ルミリアさんにはいとも簡単に剣でいなされる。
初めてツリーさんと手合わせした時みたいだ。
相手は余裕。俺は全力。必死になって答えを探している俺に対し、あくまで答えが見えている相手。
やはり、まともにやってなかったせいか。実力が届かん。
「はっ!」
一度距離を取って体勢を立て直す。
ルミリアさんを見ると、追ってきていない。深追いはしないのか、それとも実力を見るためか。
「どうしたのじゃ? もう終わりか?」
「まだです。うおおおおお!」
二撃、三撃。立て続けに剣を振るう。上段、下段。型も記憶や本の中でしか知らない俺は、ひたすらに剣を振るう。
だが、ルミリアさんはどれも俺の動きを見てから防いでいる。
くそ。獣使いの観察眼で相手の動きが理解できるだけに、悔しい。
一手一手を確実に見切られている。
こうなったら、目だけでなく獣使いとしてのスキルも活かすしかない。
「子どもにしてはよくできている。むしろ出来過ぎなくらいじゃ。これから伸びていくじゃろう」
ということは、今のままでは勝てない。そう思われてるってことだ。
ならばチャンスはあるはず。
俺はここまでただのルカラとして戦ってきた。だからこそここからは獣使いルカラとしてやってやる。
「……『フォライフィガー』」
小鳥を飛ばし、攻撃すると見せかけて、
「ふっ」
「ほう?」
よし、俺を探している。
ルミリアさんの視界から出た。これなら一撃を入れられるはず。
「えっ」
「そのようなことをするのなら。こちらにも考えがあるぞ?」
視界を出たはずなのにいきなり眼前のルミリアさんと目が合った。
音もなく急に向き直った? いや、違うこれは。
「ぐっあっ!」
手から木剣がこぼれ落ちる。足に力が入らない。立て続けに攻撃をくらい膝から地面に崩れ落ちた。
アゴが痛い。
なんとか顔を前にすると人の足が四本。やはりルミリアさんの姿が二つ。一方は俺の方につま先を向け、もう一方は俺とは反対側につま先を向けている。
ずりぃ。いや、俺も人のこと言えないか? 純粋な剣の力で戦わなかった。でも、仮契約くらいはいいじゃん! 絶対ずるいのはルミリアさんの方だわ!
ルミリアさんの姿が二つあることから明らかだが、今回はただの実力把握のはずなのに分身を使ってきた。
分身はルミリアさんが使うゲーム内でも屈指のインチキスキルの一つだ。
全く同じステータスのコピーを自在に作り出す能力。体力が半分になったり、ステータスが半減したりというデメリットはないため、戦う相手からすると使われるごとに倒す相手が増える厄介なスキル。
一対一が一対二になれば、体力も戦力も倍になるようなもの。
今回は俺も考慮してないって……。
「はっ。やりすぎた。大丈夫か?」
慌てた様子でルミリアさんが分身を消し、俺に走り寄ってくる。
「だ、大丈夫か?」
「はい。大丈夫です」
俺は痛む体に鞭打って立ち上がった。
あくまでスマイルスマイル。
これくらいの不測の事態を超えなけりゃ破滅回避なんてできない。
「すまなかった」
「いいですって。僕は大丈夫ですから、気にしないでください」
「そ、そのようだな。しかし」
「本当に大丈夫ですよ。教えるというだけあって強いですねルミリアさん」
「そ、そうか?」
ちょっと赤くなった。褒められ慣れてないのか?
この調子で押し切れば。
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「「はっ!」」
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くっつきすぎだ。というか、隠れたら怪しまれる。
「……ルミリアさん。大丈夫です。彼女は僕の友だちです」
「……そ、そうなのか?」
「誰を隠したの?」
「ユイシャ。隠したんじゃないんだ。紹介するよ。こっちはルミリアさん。俺の友だちで剣の師匠なんだ」
「ど、どうも」
俺と会った時のように俺から顔だけ出してルミリアさんがあいさつした。
「で、ルミリアさん。こっちがユイシャ」
「よろしくね」
「ああ! よろしくお願いするのじゃ」
もう慣れたらしく、ルミリアさんはまっすぐユイシャを見ている。ひとまずはよし。
うーん、しかしなんかさっきからユイシャの声音が低いような。目も少しうつろだし。でもあくまで冷静な雰囲気、なんだかこんなユイシャに見覚えが……。
はっ。暴走!
「ルミリアさん。急で申し訳ないんですけど、今日はここで失礼します。練習の内容、考えといてください」
「ああ。そのつもりじゃったが」
「ありがとうございます。それとタロを見ててください。俺はユイシャとちょっと歩いてきます。体が痛むので」
「おお。そうか、大事にな」
「はい。ありがとうございました。それじゃ行こうユイシャ」
俺はユイシャの背中に手を回して歩き出した。
「ふぇっ!?」
「なっ!?」
この場にいるのはまずい。
ユイシャとルミリアさんがが変な声出しているが、そんなことよりもユイシャの暴走だ。
ヤンデレ状態のユイシャはルカラを取られそうだと思ったり、ルカラを否定されたりすると暴走するのだ。
主人公の説得に納得するまで何度となくルカラのことで突っかかってくるのだ。
こんなところで暴走されれば俺の人生だけじゃなくユイシャの人生までお先真っ暗になってしまう。
「……こ、腰……」
「……友だちというのは進んでるな……」
今のところは大丈夫なはず。すぐに対処したし、まだ暴走の初期段階。俺なら、ルカラなら、ユイシャを止められる。
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