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DIY、とにかく戦い続ける
特殊耐久サバイバル部門前篇 その21
しおりを挟む参加者を狙うPKたち(仮)を、狙撃銃で狙い撃ちした。
その後、火山領域でしか得られないアイテムを集めていく。
「……ん?」
《旦那様、罠に反応がございました》
「ああ、その感覚だったのか……まあ、いい場所ってのは奪い合うモノだからな」
アイテムを集め終えたのはお昼頃、そろそろ休もうとしていた時だ。
一日目の拠点としていた洞窟の入り口に仕掛けた、闇の微精霊付きの罠が作動する。
侵入者が現れれば分かるように、いっしょに付けていたのだ。
そして、エクリの精霊としての感性がそれに気づかせてくれた。
「『SEBAS』、映像を」
《投影します》
「……おっと、ちょっとやり過ぎたな」
罠は材料費を考えて、魔法系のモノに。
可能な限り隠蔽し、何重にも重ねてから完成としたのだが……まさか洞窟が崩壊するとは、思ってもいませんでした。
「まあ、修復自体は土系統の魔法でできるからいいけどさ。でも、想定より酷いな」
《過去の映像を確認しました。どうやら、先に居るであろう者を警戒し、入り口から魔法による攻撃を行っていたようです》
「……で、罠に引っかかって相乗効果で出力が上がったわけだ。いやまあ、漢解除って意味じゃ間違いでもないのかな?」
事実、洞窟に仕込んだ罠そのものは破壊されているわけだし。
代わりに入れなくなったけど、まあ中に誰か居れば生き埋めで退場にできたのかな?
「ちなみに、その侵入者はどうなった? というか、具体的に何をやってあんな風に洞窟破壊をしたのやら」
《全員纏めて退場となりました。用いたのは風の術式、どうやら空気を操作しようとしていたようですが……火山領域の強い火の性質に引きずられ、爆発したようです》
特定の精霊が多く存在するフィールドにおいて、その属性を用いた技が通常よりも強い性能を発揮する場合がある。
今回の場合、風の術式自体は問題なく機能していたのだろう。
だが、その風によって罠に過剰な火の性質が混入──暴走気味に作動したわけだ。
「……今回はそれが上手くいったけど。逆に機能しなくなる場合もあるだろうし、制御用の術式も組み込んでおくべきか?」
術式の暴走を防ぐため、先人たちが開発してくれた制御用の術式。
セーフティとしてそれを組み込めば、どのような場所でも正常に術式が使えるだろう。
「少なくとも、環境の変化が激しい場所で術式を使う時は、そうした方がいいか……燃費は悪くなるが、仕方ない」
エクリのスペックなら魔力も普段以上に使えるし、その分だと思っておこう。
──さて、セーフティの確認を終えたら次の場所へ行こうか。
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