80 / 2,803
DIY、面倒事に巻き込まれる
騎士談
しおりを挟む「捻じ曲がってる…?」
シリルが姫の言葉を繰り返す。
「ええ、彼は雇い主に言い寄られて迷惑していたり、金の無心をしてくる親戚から逃げたい女性へ新しい働き口や家を紹介する仕事をしているのですよ。
レイフィールドのみならず、クロスフィールドでも仕事の幅を広げているようですね」
知るはずのない本業を姫の口から聞いて焦る。自分の悪評を知っているから姫を連れてくるときに利用したのに、…知っていた?!
「ずいぶん限定的な仕事だな」
「それでも需要は大きいようですよ。 このご時世、女性一人で仕事を探し求めるのは大変ですからね。 特にこの国では」
男も黙って頷く。
「まったくイヤな時代だ」
「だからこそ変えたいと思っておいでなのでしょう?」
姫の言葉に男の目が光る。
「手伝いたいと言っていたな。 俺が何者なのかも当然知っているってことか」
「ええ、もちろん。 有名ですから、お名前は以前から存じていました。
国軍派でもなく、貴族派でもない新たな道を作ろうと模索している奇特な方がいると」
「ずいぶん良い耳をしてるな。 そこの男は知らなかったみたいだが」
そう言ってレイドを指す。それではまさかこの男が。
「レイドも聞いたことはあるでしょう、彼の名は」
まさかと思ったから気に留めなかったが先程聞いた名は―――!
「私の想像している方と同じなら、あなたは革命派、赤い大地のリーダー、ビル・ゴードンということですか…!」
流石に驚いた。名前ばかりが聞こえていたが、彼は姿を見せないことで有名で、市民の中には彼を都市伝説と思っている者もいるくらいだ。
「なんだ知ってたのか」
「当たり前です! あなたの名前を知らない人間なんてこの街にいませんよ!」
「そうか、俺も有名になったもんだ。 おかげで外もおちおち歩けない」
それはそうだろう。国軍派にとっても貴族派にとっても彼は邪魔な存在だ。とても護衛なしでは外は歩けないだろう。いくら顔がほとんど知られていないといっても、知っている人間はゼロではないのだから。
革命派と聞いてシリルが更に震えだした。下手したら彼はここから生きて出られない可能性もある。
「この国が生まれ変わればその機会はいくらでもあります」
「あんたはこの国を代々治めてきた男の娘だ。 おまけにいい度胸もしている。
さっきソイツが言ってたように女王となって君臨することもできるだろう。
何故俺たちへの協力を言い出す?」
「私はこの国に興味がありません」
姫の言い方に男の眉がぴくりと上がる。彼はこの国のために命を懸けて動いているのだ、その言い方は癇に障るだろう。
「しかしながら前王の血を引いていることは事実ですし、残念なことに貴族派の人間にそれを知られてしまってもいます。
彼らはレイドを使って私を連れてくるよう画策していた。
仮にレイドの手を払っても、次はもっと荒いやり方で私を入手しようとするかもしれません。
それでは遅いと思ったからこの機会に私のことを忘れてもらいたいのです」
レイドのやり口はまだ甘いと看破して、誘いに乗った。そこまで読んでいたとは。
「あなた方がこの国の覇権を取れば、血筋によらない政治が出来る可能性がある。
それは私の望みとも合致するのです」
「それだけで起こすには大それた行動だがな」
「私の大事なものはもう決まっています。 そのために出来ることなら何でもします」
船の上でも言っていた。その時からこうすることを決めていたみたいに、迷いがない。
「後、彼のような男は御免です」
姫が付け加えた言葉に男は大笑した。
「ははっ、確かに。 あんたのような女を相手にするにはソイツじゃ無理だろうな」
確かに姫のような女性をシリルが従えることは不可能だろうし、シリルでは姫について行くこともできないだろう。
男はひとしきり笑った後、姫の申し出を受け入れた。
「いいだろう。 あんたに手伝ってもらうことは、きっと多くある」
旧王家の血を引く姫が自分たちに賛同している、ということは特に貴族派に対して有利に働く。彼らの正当性を揺らがせ自分たちに理があることを大きく広められる。
姫の視線がレイドに据えられ、思考が中断した。
彼女の視線を受け、男もレイドに意識を移す。
「そっちはどうするんだ? お嬢ちゃんと同じく俺たちに協力するのか?」
矛先が向いて言葉に窮した。
突然のことに驚いているからではなく、レイドには協力できない理由がある。
この国の窮状を思えば、彼らに協力したいと思う。しかし…。
迷うレイドを姫の声が呼ぶ。
「レイド」
姫の目が自分を見ている。手を伸ばすのを待っている。
―――けれど、私は…!
「レイド! 裏切るつもりか!?」
シリルが叫ぶ。ここでは彼の声は誰にも届かない。けれど、ここを出た後はそうもいかない…!
「レイド。 心のままに選べ、なんて酷いことは言いません」
全てを見通すような瞳。浮かべる微笑みはどこまでも清らかにレイドを捉えた。
「あなたの憂いが晴れたなら、きっと力を貸してくれると信じていますから」
「姫…」
そこまで自分を信じて力を欲してくれていると思うと胸が熱くなる。
今ここでその手を取れたなら…!
彼女と出会ってから一番大きな葛藤が胸を支配する。
「ジェラール! 入ってきてください」
「!」
姫が名を呼ぶと扉の方から軍靴の音が響いてきた。
「待たせ過ぎだ」
入ってきたのは黒髪に黒い制服を着た少年。顔に似合わぬ不敵な笑みを浮かべ、部屋にいる人間を見回す。
「アーリア」
ジェラールが投げた封書を姫が受け取る。
「レイド」
姫はそのまま封書をレイドに手渡す。ごく普通の白い封筒で宛名もない。
姫の顔を見ると先程までの微笑みは何処へ行ったのか、意味ありげな笑みでレイドを見つめている。
「どうぞ読んでください。 レイド宛です」
心当たりがないので少し躊躇う。しかし部屋にいる人間たちの視線が刺さり、手紙を開く。
封を切ると中からは表と同じように白い便箋が出てくる。
そこに書かれた文字を見て息が止まった。
見知った文字は間違えるはずもない、何年も見てきた仲間の文字だ。
ここにあるはずのない手紙と、その内容に驚き過ぎて言葉が出てこない。
何度も何度も文字の上に視線を滑らせて確かめていると、横からくすっと笑い声が聞こえてきた。
「そんな風に疑うと思いました」
姫の表情は悪戯の種明かしをする子供のようで、レイドは呆然と姫の顔を見ることしかできない。
「姫…、これは?」
「あなたの大切な方からのお手紙ですよ?」
間違いなく本人が書いたと言う。
「そんな、どうやって…」
「彼に持ってきてもらいました」
満面の笑みで扉を指す。そこにはボロボロの服を着た青年が立っていた。
「アルド! どうしてここに…。 いや、それよりも無事なのか!」
思わず駆け寄る。青年は疲労の色濃いものの、怪我らしい怪我はしていない。
ほっと安堵の息を吐く。
彼がここにいるのなら、手紙も本物ということか…。
「レイド…!」
アルドが歓喜の瞳で名を呼ぶ。
現実感がわかない。これは夢ではないのか。
「アルド…、みんなは?」
「聞いてくれ! みんな無事だ! 怪我してるヤツもいるけど大した怪我じゃない」
緊張して強張っていた身体から力が抜けていく。
「本当に…」
「全員助かった! そこの人らが俺たちを連れ出してくれたんだ!」
アルドがジェラールを示す。
人質になったレイドの仲間全員を探し出して救出したと言う。
信じられない…。レイドがどれだけ探しても見つけられなかったものを数日で彼は見つけ出して見せたのだ。
「これで侯爵や貴族派の人はあなたを利用する材料を失いました」
姫が自信に満ちた表情で再度レイドに手を伸ばす。
今度こそその手を取ると信じているように。
「私たちに協力してくれますね?」
姫がしたのは問いではなく、確認だった。
思わず笑う。アルドがおかしな目で見ていても気にならない。
久々に爽快な気分だった
差し出された手を、そっと取る。
「ええ、あなたは私の憂いを晴らしてくださった。 お力添えしない理由などありません。
私の持てる力全てで、あなたの望みを叶えましょう」
芝居のような台詞を浮かされる熱情のままに言い切る。
レイドの言葉に姫が笑う。今までになかった会心の笑みだった。
シリルが姫の言葉を繰り返す。
「ええ、彼は雇い主に言い寄られて迷惑していたり、金の無心をしてくる親戚から逃げたい女性へ新しい働き口や家を紹介する仕事をしているのですよ。
レイフィールドのみならず、クロスフィールドでも仕事の幅を広げているようですね」
知るはずのない本業を姫の口から聞いて焦る。自分の悪評を知っているから姫を連れてくるときに利用したのに、…知っていた?!
「ずいぶん限定的な仕事だな」
「それでも需要は大きいようですよ。 このご時世、女性一人で仕事を探し求めるのは大変ですからね。 特にこの国では」
男も黙って頷く。
「まったくイヤな時代だ」
「だからこそ変えたいと思っておいでなのでしょう?」
姫の言葉に男の目が光る。
「手伝いたいと言っていたな。 俺が何者なのかも当然知っているってことか」
「ええ、もちろん。 有名ですから、お名前は以前から存じていました。
国軍派でもなく、貴族派でもない新たな道を作ろうと模索している奇特な方がいると」
「ずいぶん良い耳をしてるな。 そこの男は知らなかったみたいだが」
そう言ってレイドを指す。それではまさかこの男が。
「レイドも聞いたことはあるでしょう、彼の名は」
まさかと思ったから気に留めなかったが先程聞いた名は―――!
「私の想像している方と同じなら、あなたは革命派、赤い大地のリーダー、ビル・ゴードンということですか…!」
流石に驚いた。名前ばかりが聞こえていたが、彼は姿を見せないことで有名で、市民の中には彼を都市伝説と思っている者もいるくらいだ。
「なんだ知ってたのか」
「当たり前です! あなたの名前を知らない人間なんてこの街にいませんよ!」
「そうか、俺も有名になったもんだ。 おかげで外もおちおち歩けない」
それはそうだろう。国軍派にとっても貴族派にとっても彼は邪魔な存在だ。とても護衛なしでは外は歩けないだろう。いくら顔がほとんど知られていないといっても、知っている人間はゼロではないのだから。
革命派と聞いてシリルが更に震えだした。下手したら彼はここから生きて出られない可能性もある。
「この国が生まれ変わればその機会はいくらでもあります」
「あんたはこの国を代々治めてきた男の娘だ。 おまけにいい度胸もしている。
さっきソイツが言ってたように女王となって君臨することもできるだろう。
何故俺たちへの協力を言い出す?」
「私はこの国に興味がありません」
姫の言い方に男の眉がぴくりと上がる。彼はこの国のために命を懸けて動いているのだ、その言い方は癇に障るだろう。
「しかしながら前王の血を引いていることは事実ですし、残念なことに貴族派の人間にそれを知られてしまってもいます。
彼らはレイドを使って私を連れてくるよう画策していた。
仮にレイドの手を払っても、次はもっと荒いやり方で私を入手しようとするかもしれません。
それでは遅いと思ったからこの機会に私のことを忘れてもらいたいのです」
レイドのやり口はまだ甘いと看破して、誘いに乗った。そこまで読んでいたとは。
「あなた方がこの国の覇権を取れば、血筋によらない政治が出来る可能性がある。
それは私の望みとも合致するのです」
「それだけで起こすには大それた行動だがな」
「私の大事なものはもう決まっています。 そのために出来ることなら何でもします」
船の上でも言っていた。その時からこうすることを決めていたみたいに、迷いがない。
「後、彼のような男は御免です」
姫が付け加えた言葉に男は大笑した。
「ははっ、確かに。 あんたのような女を相手にするにはソイツじゃ無理だろうな」
確かに姫のような女性をシリルが従えることは不可能だろうし、シリルでは姫について行くこともできないだろう。
男はひとしきり笑った後、姫の申し出を受け入れた。
「いいだろう。 あんたに手伝ってもらうことは、きっと多くある」
旧王家の血を引く姫が自分たちに賛同している、ということは特に貴族派に対して有利に働く。彼らの正当性を揺らがせ自分たちに理があることを大きく広められる。
姫の視線がレイドに据えられ、思考が中断した。
彼女の視線を受け、男もレイドに意識を移す。
「そっちはどうするんだ? お嬢ちゃんと同じく俺たちに協力するのか?」
矛先が向いて言葉に窮した。
突然のことに驚いているからではなく、レイドには協力できない理由がある。
この国の窮状を思えば、彼らに協力したいと思う。しかし…。
迷うレイドを姫の声が呼ぶ。
「レイド」
姫の目が自分を見ている。手を伸ばすのを待っている。
―――けれど、私は…!
「レイド! 裏切るつもりか!?」
シリルが叫ぶ。ここでは彼の声は誰にも届かない。けれど、ここを出た後はそうもいかない…!
「レイド。 心のままに選べ、なんて酷いことは言いません」
全てを見通すような瞳。浮かべる微笑みはどこまでも清らかにレイドを捉えた。
「あなたの憂いが晴れたなら、きっと力を貸してくれると信じていますから」
「姫…」
そこまで自分を信じて力を欲してくれていると思うと胸が熱くなる。
今ここでその手を取れたなら…!
彼女と出会ってから一番大きな葛藤が胸を支配する。
「ジェラール! 入ってきてください」
「!」
姫が名を呼ぶと扉の方から軍靴の音が響いてきた。
「待たせ過ぎだ」
入ってきたのは黒髪に黒い制服を着た少年。顔に似合わぬ不敵な笑みを浮かべ、部屋にいる人間を見回す。
「アーリア」
ジェラールが投げた封書を姫が受け取る。
「レイド」
姫はそのまま封書をレイドに手渡す。ごく普通の白い封筒で宛名もない。
姫の顔を見ると先程までの微笑みは何処へ行ったのか、意味ありげな笑みでレイドを見つめている。
「どうぞ読んでください。 レイド宛です」
心当たりがないので少し躊躇う。しかし部屋にいる人間たちの視線が刺さり、手紙を開く。
封を切ると中からは表と同じように白い便箋が出てくる。
そこに書かれた文字を見て息が止まった。
見知った文字は間違えるはずもない、何年も見てきた仲間の文字だ。
ここにあるはずのない手紙と、その内容に驚き過ぎて言葉が出てこない。
何度も何度も文字の上に視線を滑らせて確かめていると、横からくすっと笑い声が聞こえてきた。
「そんな風に疑うと思いました」
姫の表情は悪戯の種明かしをする子供のようで、レイドは呆然と姫の顔を見ることしかできない。
「姫…、これは?」
「あなたの大切な方からのお手紙ですよ?」
間違いなく本人が書いたと言う。
「そんな、どうやって…」
「彼に持ってきてもらいました」
満面の笑みで扉を指す。そこにはボロボロの服を着た青年が立っていた。
「アルド! どうしてここに…。 いや、それよりも無事なのか!」
思わず駆け寄る。青年は疲労の色濃いものの、怪我らしい怪我はしていない。
ほっと安堵の息を吐く。
彼がここにいるのなら、手紙も本物ということか…。
「レイド…!」
アルドが歓喜の瞳で名を呼ぶ。
現実感がわかない。これは夢ではないのか。
「アルド…、みんなは?」
「聞いてくれ! みんな無事だ! 怪我してるヤツもいるけど大した怪我じゃない」
緊張して強張っていた身体から力が抜けていく。
「本当に…」
「全員助かった! そこの人らが俺たちを連れ出してくれたんだ!」
アルドがジェラールを示す。
人質になったレイドの仲間全員を探し出して救出したと言う。
信じられない…。レイドがどれだけ探しても見つけられなかったものを数日で彼は見つけ出して見せたのだ。
「これで侯爵や貴族派の人はあなたを利用する材料を失いました」
姫が自信に満ちた表情で再度レイドに手を伸ばす。
今度こそその手を取ると信じているように。
「私たちに協力してくれますね?」
姫がしたのは問いではなく、確認だった。
思わず笑う。アルドがおかしな目で見ていても気にならない。
久々に爽快な気分だった
差し出された手を、そっと取る。
「ええ、あなたは私の憂いを晴らしてくださった。 お力添えしない理由などありません。
私の持てる力全てで、あなたの望みを叶えましょう」
芝居のような台詞を浮かされる熱情のままに言い切る。
レイドの言葉に姫が笑う。今までになかった会心の笑みだった。
20
お気に入りに追加
648
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
新人神様のまったり天界生活
源 玄輝
ファンタジー
死後、異世界の神に召喚された主人公、長田 壮一郎。
「異世界で勇者をやってほしい」
「お断りします」
「じゃあ代わりに神様やって。これ決定事項」
「・・・え?」
神に頼まれ異世界の勇者として生まれ変わるはずが、どういうわけか異世界の神になることに!?
新人神様ソウとして右も左もわからない神様生活が今始まる!
ソウより前に異世界転生した人達のおかげで大きな戦争が無い比較的平和な下界にはなったものの信仰が薄れてしまい、実はピンチな状態。
果たしてソウは新人神様として消滅せずに済むのでしょうか。
一方で異世界の人なので人らしい生活を望み、天使達の住む空間で住民達と交流しながら料理をしたり風呂に入ったり、時にはイチャイチャしたりそんなまったりとした天界生活を満喫します。
まったりゆるい、異世界天界スローライフ神様生活開始です!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
パワハラ騎士団長に追放されたけど、君らが最強だったのは僕が全ステータスを10倍にしてたからだよ。外れスキル《バフ・マスター》で世界最強
こはるんるん
ファンタジー
「アベル、貴様のような軟弱者は、我が栄光の騎士団には不要。追放処分とする!」
騎士団長バランに呼び出された僕――アベルはクビを宣言された。
この世界では8歳になると、女神から特別な能力であるスキルを与えられる。
ボクのスキルは【バフ・マスター】という、他人のステータスを数%アップする力だった。
これを授かった時、外れスキルだと、みんなからバカにされた。
だけど、スキルは使い続けることで、スキルLvが上昇し、強力になっていく。
僕は自分を信じて、8年間、毎日スキルを使い続けた。
「……本当によろしいのですか? 僕のスキルは、バフ(強化)の対象人数3000人に増えただけでなく、効果も全ステータス10倍アップに進化しています。これが無くなってしまえば、大きな戦力ダウンに……」
「アッハッハッハッハッハッハ! 見苦しい言い訳だ! 全ステータス10倍アップだと? バカバカしい。そんな嘘八百を並べ立ててまで、この俺の最強騎士団に残りたいのか!?」
そうして追放された僕であったが――
自分にバフを重ねがけした場合、能力値が100倍にアップすることに気づいた。
その力で、敵国の刺客に襲われた王女様を助けて、新設された魔法騎士団の団長に任命される。
一方で、僕のバフを失ったバラン団長の最強騎士団には暗雲がたれこめていた。
「騎士団が最強だったのは、アベル様のお力があったればこそです!」
これは外れスキル持ちとバカにされ続けた少年が、その力で成り上がって王女に溺愛され、国の英雄となる物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
神速の冒険者〜ステータス素早さ全振りで無双する〜
FREE
ファンタジー
Glavo kaj Magio
通称、【GKM】
これは日本が初めて開発したフルダイブ型のVRMMORPGだ。
世界最大規模の世界、正確な動作、どれを取ってもトップレベルのゲームである。
その中でも圧倒的人気な理由がステータスを自分で決めれるところだ。
この物語の主人公[速水 光]は陸上部のエースだったが車との交通事故により引退を余儀なくされる。
その時このゲームと出会い、ステータスがモノを言うこの世界で【素早さ】に全てのポイントを使うことを決心する…
運極さんが通る
スウ
ファンタジー
『VRMMO』の技術が詰まったゲームの1次作、『Potential of the story』が発売されて約1年と2ヶ月がたった。
そして、今日、新作『Live Online』が発売された。
主人公は『Live Online』の世界で掲示板を騒がせながら、運に極振りをして、仲間と共に未知なる領域を探索していく。……そして彼女は後に、「災運」と呼ばれる。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
最悪のゴミスキルと断言されたジョブとスキルばかり山盛りから始めるVRMMO
無謀突撃娘
ファンタジー
始めまして、僕は西園寺薫。
名前は凄く女の子なんだけど男です。とある私立の学校に通っています。容姿や行動がすごく女の子でよく間違えられるんだけどさほど気にしてないかな。
小説を読むことと手芸が得意です。あとは料理を少々出来るぐらい。
特徴?う~ん、生まれた日にちがものすごい運気の良い星ってぐらいかな。
姉二人が最新のVRMMOとか言うのを話題に出してきたんだ。
ゲームなんてしたこともなく説明書もチンプンカンプンで何も分からなかったけど「何でも出来る、何でもなれる」という宣伝文句とゲーム実況を見て始めることにしたんだ。
スキルなどはβ版の時に最悪スキルゴミスキルと認知されているスキルばかりです、今のゲームでは普通ぐらいの認知はされていると思いますがこの小説の中ではゴミにしかならない無用スキルとして認知されいます。
そのあたりのことを理解して読んでいただけると幸いです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界に行ったら才能に満ち溢れていました
みずうし
ファンタジー
銀行に勤めるそこそこ頭はイイところ以外に取り柄のない23歳青山 零 は突如、自称神からの死亡宣言を受けた。そして気がついたら異世界。
異世界ではまるで別人のような体になった零だが、その体には類い稀なる才能が隠されていて....
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる