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DIY、面倒事に巻き込まれる
称号確認
しおりを挟む──称号。
『超越者』のことを考えると、熟考しておくべきか?
ちょうど『SEBAS』の解析も一段落して、俺のちっぽけな悩みぐらいなら、返答も可能だろう。
「とりあえず[称号]を起動っと」
前回から今回の間に取れた、ユニークな称号はこんな感じだ──
『早死に』:デスペナの回復速度向上
『どM』:感覚過敏or痛覚を快感へ変換
『死に狂い』:肉体修復速度向上
『自殺志願者』:条件達成時、自害可能
『無謀な冒険家』:デスペナの割合低下
『死を愛す者』:死因がログに記載される
『死配者』:死亡時、一時的に活動可能
『生冥の迷い人』:■■への移動権付与(第一権限)
『生死の冒涜者』:(半生半死)常時発動
『死を乗り越えし者』:(死線突破)常時発動
『死亡フラグクラッシャー』:???
『死を極めし者』:肉体即修復・デスペナ無
『貧弱な武力』:攻撃、必ず1ダメージ以上
『超越者:■■』:???
『生者』:生と死に関する何かを掴みやすくなる
他にもかなりあるのだが、今は貴重な称号だけを並べておいた。
最初の『早死に』から『死を極めし者』、これらは試練を達成するまでに手に入れた、死に関する称号だ。
これらによって、今の俺は死んでもその場で即復活できるようになっている。
たとえ暗殺をされようと、その原因がログに記されるので犯人や殺害方法の特定もすぐに可能だ。
『貧弱な武力』は、チマチマと試練で攻撃していたら手に入った……実はこれ、かなりのチートだろ。
ホ°ケモンで例えるなら──ノーマルタイプがゴーストタイプに攻撃を当てられるってことであり、相手が再生系の能力を有していない限り、長期戦に持ち込めば必ず俺が勝てると言うわけなんだよ。
ト″ラクエで言うなら、時間さえあれば必ずメタル系を倒せるわけでもあるし……連続攻撃を当てるだけだな。
『超越者:■■』の隠れた部分は『死神』が入るんだろうな。
どんな試練を受けたか、おそらくそれがそこには記載されると思われる。
『生者』、これはもう謎である。
何かを理解できないからな。
もしこれがスキルを入手しやすくなる、とかだったら良いのにな。
あとは……そうだ、祝福があったな。
===============================
祝福:(■■の祝福)
説明:死の香りを察知できる
死に関する能力をある程度制御可能となる
■■■■■■■■■……
[■を開示するには、条件が満たされておりません]
===============================
神様からの貰い物だが、かなり便利だよ。
もしこれが無かったら、『ドM』の効果を抑えることができなかった。
……嫌だよ、死ぬ度に快感を覚えるような奴になるのは。
何度でも蘇ることが生まれつき分かっているような奴ならともかく、俺はどちらかと言うとS寄りなんだよ。
「『SEBAS』、『超越者』への対応策は何か浮かぶか?」
《旦那様の称号はすべて把握しております。私が考えた方法を行う場合、旦那様に作っていただきたい物があるのですが……》
「おっ、やっと俺でもできることが! 説明してくれるか?」
《承知しました》
今日はそのアイテム作りに、時間を費やすことになった。
……時間を掛けた分、良いアイテムになったと自負できるぞ。
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