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DIY、救星主になる

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「うーん、作業が楽な気がする~」

 作業服を着てからは、何だか作業が捗るんだよ。
 (鑑定)を使っても詳細が視れないので、詳しいことは分からないが……体感的にはそう感じられる。

「これがあれば万事オッケー。何でも仕舞える便利なポケット!」

 予めいろいろな物を仕舞えるように、至る所にポケットを付けたのだが……なんと、一種類に限り何個でも、どんな大きさでも仕舞える代物になっていた!
 これのお蔭で、少し遠出をしても物資に困ることは無いだろう。

「……そう、遠出なんだよな~」

 俺の最初に降り立った地、そこは確かに緑が芽生え、少しずつ自然豊かな環境になりつつある。

 だが、少し行った先は未だに荒野のまま。
 せっかくゲームの世界で荒れ果てた地に辿り着いたんだ、ツクルの異界開拓使でもやってみたいと思うんだよ。

 別に、宇宙でも無いし畳の下が繋がっていたわけでもないけどな。

「やれることも増えてきたし……うん、少し遠征をするか!」

 実は:DIY:もまた、最近の暴走状態の製作に伴いレベルアップを果たしていた。

 その結果、作りたい物のレシピが朧げに理解できるようになったのだ。
 今までわけの分からなかった謎のファンタジー物質に関しても、ある程度の知識を得られ、魔力を応用した生産技術なども少しだけならできるようになった。

 まっ、MPが未だに20以下の俺には、関係ないがな。

 あっ、これが今のステータスだな──

---------------------------------------------------------
ステータス
名前:ツクル(男)
種族:【普人Lv10】職業:──なし

HP:1/1
MP:10/10[スキル発動時∞]
AP:1/1

ATK:1 [スキル発動時∞]
DEF:1 [スキル発動時∞]
AGI:1 [スキル発動時∞]
DEX:10[スキル発動時∞]
INT:1 [スキル発動時∞]
MIN:1 [スキル発動時∞]
LUC:0

通常スキル
(鑑定Lv-)

職業スキル
なし

種族スキル
ERROR

唯一スキル
:DIYLv2:

祝福
(◆◆◆◆の加護)(■■■の注目)
---------------------------------------------------------

 生産を行い続けたお蔭で、二桁まで種族レベルが成長した。
 だからこそ、今気分を切り替えて外に出ようかと悩んでいる。

 ここからだいぶ離れた所まで、俺以外の生物が存在していないことは……その、『魔道具適性0(笑)』の知識で作った探知機で確認済みである。

 別に、適性が無いわけじゃないからな。
 ただ、一度使うとMPが枯渇するだけだ。

 なのでMPを溜めこむアイテムを作り、そこら辺はすでに解決済みである。
 もう適正0だなんて誰にも言わせない!

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