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DIY、シンコウに備える
第一回コラボイベントその後 その04
しおりを挟むモンパズコラボ、その最大級の商品はコラボステージそのものだった。
ジェムの恒久的な採取が可能だったので、こちらはお買い上げ決定だ。
「さて、次にアイラブコラボの方なんだけども……これは少し驚いた。うん、風兎なら応募確定かもしれないけど」
すでにこの場に風兎は居らず、俺の渡したアイラブコラボのアイテム一式を持って神・世界樹の麓へ向かっている。
なので、彼には今回の景品を見せることはできないな。
……高過ぎるよ、さすがに1対1で会えるからとポイントは消費したくない。
「まあ、実際かなり凄いとは思うよ。受け答えもばっちり、今回の成績も加味して休人個人を識別したコメントも用意してくれているみたいだし…………ただなぁ、これ応募制だからな。事前に準備も要るんだろう」
とはいえ、人数に制限は無い。
あくまでも、必要事項を記入したうえでポイントをきちんと支払うことさえできれば、晴れて夢のアイドルとご対面だ。
握手もできるし、写真も撮れる。
何だったら、事前に申請した衣装を着てもらうことだってできるらしい……ちなみに、応募は全キャラ纏めて一回が限度だ。
うん、そうしていなかったら、間違いなくファンが破産していたことだろう。
RTAでも何でも手を染め、あの手この手でポイントを稼いでいたに違いない。
《[掲示板]も大荒れのようですね》
「うん、見なくても分かるよ。誰がいいか、質問するなら何がいいか、そもそもどういう時間を過ごすのか……人それぞれだしな」
時間制限が設けられており、その間なら基本的に良識的な行動なら自由。
だからこそ、我欲を爆発させるか好奇心のままに動くかなどで論争が起きる。
俺は虚弱な体がその時、どういう悪影響を起こすか分からないので応募しないぞ。
いちおうでもファンだし、向こうの迷惑になることは控えようと思います。
「だから、交換はそうだな……とりあえず、アイラブコラボの景品は一通りもう一周しておいた方がいいかな?」
《その方がよろしいかと。サイリウム、機材やステージ衣装などは問題ありません》
「交換しておくのは記録水晶、数個ずつ確保してあったが……ここはやはり、観賞用と保存用、それに布教用と分けておくべきだな」
運営が関わっているアイテムは、基本的に神代の魔道具があっても複製できない。
なのでと多めに回収していたが、風兎など後から嵌まる者が今後現れるだろう。
そういったもしも、に備えてみるのもいいかもしれない。
──目指せアイラブの環、こちらの世界でも大人気になるといいな。
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