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DIY、家族と戦う

第二回家族イベント後篇 その15

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 星具による猛攻も、現人神のルリのスペックのせいか敢えなく失敗。
 だが、俺にはまだ使う気は無かったが奥の手があった──それを今、使う。

「──『万壊の破城槌』!」

「! やっぱり、アナタは凄いわね……」

 ルリの『生』み出した障壁、それを強制的に『死』へと追いやった。
 破城槌が障壁に当たった瞬間、籠められたエネルギーのいっさいを無効化し──砕く。

 これが切り札、『死天』謹製シリーズ。
 死の因果によって、生物・概念問わず強制的に死という終わりを迎えさせる……これによって障壁を殺したわけだな。

 もちろん、ルリが再び障壁を張れば攻撃は通らなくなるのだが。
 殺すことはできても、殺しつくことはできない……アイテムは単発だからな。

「──『貫通の死槍』、“螺捻擲”」

 そんな俺が次に使うのは、強制的にあらゆる概念を貫通する槍。
 槍を握り締め、『闘仙』の仙術(物理)を宣言し──体を極限まで捩じって槍を放つ。

「ふふっ、ふふふふふっ♪」

 槍が凄まじい勢いで障壁を砕くが、ルリは対抗するように障壁を再展開。
 だが、槍はそれを上回る速度で強行突破を果たし──ルリの下へ。

「さすがにこれは不味いわね……それなら、これかしら?」

「“聖槍ホーリーランス”……にしては、いくらなんでも火力が高過ぎるんじゃないか?」

 これまではまったく見せていなかった、現人神としての力を乗せた攻撃魔法。
 補助の一環なのか、『SEBAS』が視覚化してくれた神威が魔法に渦巻いている。

 そんな槍が複数本生成されると、障壁にぶつかっていた死の槍へ衝突。
 不思議なことに、聖なる槍がぶつかる度に死の槍の速度が低下していく。

《……どういうことだ?》

《奥様の力によって、死の力を剥がされているようです。死を上回る浄化の力によって、強引に無効化されております》

《! さすがはルリだな……ただボタンを連打するだけで、勝てるわけじゃないってことだな》

 障壁だけならまだしも、その他の魔法も使い対抗されると突破は難しくなった。
 やはり、遠距離からの攻撃だけでは勝てないか……かといって接近戦は避けられる。

「──『魔王の取腕』」

「あら、今度は何をするのかしら?」

「俺も一度受けてな、少し面白かったから再現できるようにしたんだ。コマンドから比率設定──『一撃千手』、そして俺の死天アイテムの組み合わせだ。さぁ、やってみよう」

 他者の権能を奪う【魔王】の力、それを部分的に再現したアイテム『魔王の取腕』。
 それによって行うのは、『一撃』の名を冠した『超越者』の超絶コンボ。

 俺流にアレンジし、より殺傷力を高めたこの一撃──これに賭けようじゃないか。

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感想 16

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