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DIY、三つの街
支配者会談 その15
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詫び更新中(2/2)
===============================
これまで聖剣を振り回していた『騎士王』なのだが、俺が渡した聖鑓を大変気に入ってくれて職業まで変えていた。
だが、普段は聖剣を使っているのでそれに気づくことはできない。
それを知っているのは近しい者……そして製作者のみ。
「情報勝負に負けた【情報王】。果たして、そこに価値はあるのでしょうか?」
「……なんだと?」
「いえいえ、他意はございませんよ。ですが本来、情報収集において頂点に立つべきお方である【情報王】。情報戦において、並び立つ者はいないはずなのでは?」
「……だろうな。だが、お前に負けるのであれば仕方が無いだろう。俺もいつまでも怒りの感情を維持できるほど間は抜けていない」
軽く挑発してみるが、まあ相手はそういったことにも長けた情報の王である。
すぐにそれは諦めて、真面目に戦うことを選ぶ。
「──『ソードホルダー』、『辻斬』」
空間から刀剣を取りだす『プログレス』に加え、適した担い手の動きを読み込む。
解析能力にも長けている【情報王】は、名前だけでどんな内容かは分かっているはず。
特に『ソードホルダー』は多く発現しているし、使い方もバレているだろう。
それは仕方ないと割り切って、周囲に空間の穴を生みだして接近する。
「チッ、武技の分の耐性が付かない……すべてを自分の動きだけでやっているのか」
「あまり武技に馴染みが無いんですよね。自分ではない何かが体を動かすというのも、違和感がありますし」
思いっきり『SEBAS』頼りの俺が言うのもあれだが、強引に動かされては死ぬし。
対する『SEBAS』は基本、俺に配慮してくれているからな。
あと、単純に武技って武術系のスキルが無いと使えないから俺には無理だ。
刀のプロフェッショナルである【刀王】とは違う、殺しの技術を交えた戦い方。
一撃与えれば勝利なので、『辻斬』の戦闘スタイルは噛み合っている。
とはいえ、『騎士王』の動きを再現している以上当てるのはとても難しい。
「──来い、『導刀[最敵]』」
なので取りだすのは、嫌がらせに特化した妖刀[最敵]。
相手のもっとも嫌がる動きを可能とした、それ以外に使いようのない妖刀だ。
「では、行きます」
「! ……なんだ、この気持ち悪い動きは」
「情報戦ですよ。いいことを一つ教えてあげましょうか? 私はすでに、第三の街も干渉可能です。実際に足を踏み入れ、掌握してあります」
「っ……!」
剣と刀をぶつけあい、鍔迫り合いをしながらその情報を伝える。
一瞬、表情を怒気に染めたが、すぐに俺を蹴り飛ばして距離を取った。
「いたた……ということで、この期間はすべて時間稼ぎ。あとは私が勝利すれば、誰も干渉できない状態になります」
「……計算通りだった、というわけか」
「ええ。では、そういうことで……『星域』再起動」
「ぐはっ……なんだ、このデバフは!」
すでに『拳王』と戦いで“精辰星意”を発動させていたのだが、それはそのままに発動条件である『星域』を切っていたのだ。
それを再び起動させたことで発動条件を満たし、“精辰星意”が【情報王】を蝕む。
じわじわと嬲るように、能力値が大幅に低下していく。
そして、そこに居合の構えを向け吶喊し、勢いを乗せて刃を振るう。
それでも体を強引に動かし、再び鍔迫り合いの構えを取……ろうとする。
「居合斬りにそれは、いくらなんでも無茶ではありませんか?」
剣は切り裂かれ、刃が【情報王】の首へ。
しかしその瞬間、死亡レーダーが激しい警鐘を鳴らした。
===============================
とりあえず、遅れた分は取り戻しましたので、以降は通常更新となります
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これまで聖剣を振り回していた『騎士王』なのだが、俺が渡した聖鑓を大変気に入ってくれて職業まで変えていた。
だが、普段は聖剣を使っているのでそれに気づくことはできない。
それを知っているのは近しい者……そして製作者のみ。
「情報勝負に負けた【情報王】。果たして、そこに価値はあるのでしょうか?」
「……なんだと?」
「いえいえ、他意はございませんよ。ですが本来、情報収集において頂点に立つべきお方である【情報王】。情報戦において、並び立つ者はいないはずなのでは?」
「……だろうな。だが、お前に負けるのであれば仕方が無いだろう。俺もいつまでも怒りの感情を維持できるほど間は抜けていない」
軽く挑発してみるが、まあ相手はそういったことにも長けた情報の王である。
すぐにそれは諦めて、真面目に戦うことを選ぶ。
「──『ソードホルダー』、『辻斬』」
空間から刀剣を取りだす『プログレス』に加え、適した担い手の動きを読み込む。
解析能力にも長けている【情報王】は、名前だけでどんな内容かは分かっているはず。
特に『ソードホルダー』は多く発現しているし、使い方もバレているだろう。
それは仕方ないと割り切って、周囲に空間の穴を生みだして接近する。
「チッ、武技の分の耐性が付かない……すべてを自分の動きだけでやっているのか」
「あまり武技に馴染みが無いんですよね。自分ではない何かが体を動かすというのも、違和感がありますし」
思いっきり『SEBAS』頼りの俺が言うのもあれだが、強引に動かされては死ぬし。
対する『SEBAS』は基本、俺に配慮してくれているからな。
あと、単純に武技って武術系のスキルが無いと使えないから俺には無理だ。
刀のプロフェッショナルである【刀王】とは違う、殺しの技術を交えた戦い方。
一撃与えれば勝利なので、『辻斬』の戦闘スタイルは噛み合っている。
とはいえ、『騎士王』の動きを再現している以上当てるのはとても難しい。
「──来い、『導刀[最敵]』」
なので取りだすのは、嫌がらせに特化した妖刀[最敵]。
相手のもっとも嫌がる動きを可能とした、それ以外に使いようのない妖刀だ。
「では、行きます」
「! ……なんだ、この気持ち悪い動きは」
「情報戦ですよ。いいことを一つ教えてあげましょうか? 私はすでに、第三の街も干渉可能です。実際に足を踏み入れ、掌握してあります」
「っ……!」
剣と刀をぶつけあい、鍔迫り合いをしながらその情報を伝える。
一瞬、表情を怒気に染めたが、すぐに俺を蹴り飛ばして距離を取った。
「いたた……ということで、この期間はすべて時間稼ぎ。あとは私が勝利すれば、誰も干渉できない状態になります」
「……計算通りだった、というわけか」
「ええ。では、そういうことで……『星域』再起動」
「ぐはっ……なんだ、このデバフは!」
すでに『拳王』と戦いで“精辰星意”を発動させていたのだが、それはそのままに発動条件である『星域』を切っていたのだ。
それを再び起動させたことで発動条件を満たし、“精辰星意”が【情報王】を蝕む。
じわじわと嬲るように、能力値が大幅に低下していく。
そして、そこに居合の構えを向け吶喊し、勢いを乗せて刃を振るう。
それでも体を強引に動かし、再び鍔迫り合いの構えを取……ろうとする。
「居合斬りにそれは、いくらなんでも無茶ではありませんか?」
剣は切り裂かれ、刃が【情報王】の首へ。
しかしその瞬間、死亡レーダーが激しい警鐘を鳴らした。
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とりあえず、遅れた分は取り戻しましたので、以降は通常更新となります
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