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DIY、祭りに現れる
悪鬼の巣 その06
しおりを挟む迷宮の最奥地に在る核の設置場所。
手筈通り核から使用権限をコピーし、召喚可能な魔物に鬼系統の魔物が追加される。
ついでに召喚能力を持つ魔物が召喚した魔物もまた、いっしょに召喚可能となった。
「タブレット、便利すぎるなおい」
《どうやら正常に作動したようですね。それと、おめでとうございます旦那様》
アイプスルの迷宮とリンクしているため、更新された迷宮で召喚できる品をリストとして確認することができるのだ。
遠隔操作で迷宮を操作って……なんか、凄くカッコイイよな。
「罠は……うん、あるな。やっぱり似たような罠でも違いがあると別種に登録されるみたいだな。設定はアイプスルで試すか」
槍衾みたいな罠であれば、その本数を調整したり……とかな。
この迷宮にも設置されていたが、ここには迷宮主みたいなヤツがいないので、いっさい設定などはできていないんだろう。
「──さて、本題はこっちだ」
昂揚した気分を沈め、迷宮核にゆっくりと手を載せる。
すると、どこからともなくアナウンスが鳴り響き──
◆ □ ◆ □ ◆
踏破済み迷宮の単独攻略を確認
対象にボーナスを付与します
CHECK
対象に特定の能力を確認
【救■者】──確認
『超越者:死神』──確認
祝福──確認
【救■者】を一部解放……失敗しました
『超越者:■神』を一部解放……成功しました
祝福を一部解放……成功しました
祝福(■神の祝福)は(獣神の祝福)に変化しました
【救■者】による攻略のため、ダンジョンコアの正式移譲が行われます……成功しました
以降、当ダンジョンは【救■者】の管理下に入ります
以降は自己で調整してください
◆ □ ◆ □ ◆
「あっ、攻略されてたらダメなんだな」
《申し訳ありません、私の調査不足です》
「さすがに分からなかったのはしょうがないだろう。アイプスル産の迷宮じゃ意味がないのが分かった時だって、やってみるまでは分からなかったわけだしな」
調査の結果、何かしらの神が干渉しなければボーナスが貰えないのだ。
アイプスル産の迷宮は俺が造ったモノなので意味はなく、『幼子の揺り籠』は何かしらの神による介入で出来た不自然な場所。
そして『当千の試練』は獣の神様によってボーナスが施され【救■者】の一部が解放された……答えは一つだな。
しかしどうやらそれは、初めての攻略者にならなければ意味がないようだ。
「となると、ギルドに求めるように未踏破迷宮の在り処を知る必要があるな。あと、知りたいんだが……普通の奴はボーナスとして何が貰えるんだ?」
《ボーナスはランダムとなります。武器や回復薬などの消耗アイテム、スキルや職業の適性を得る結晶──そして神の加護です》
「俺の場合はそれを廃する代わりに、伏字の制限が解除されていくと……神の加護だけなら普通に欲しいな」
……おっと、そろそろ脱出しておこう。
すでに氾濫も収まっているだろうし、調査隊を出されても困るからな。
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