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偽善者と決意交わる水着イベント 十月目

偽善者と自己紹介 その13

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夢現空間 居間


「不定期に開催、ちょっとの合間にレッツクエスチョン――第十四回自己紹介ターイム」

『バッチコイやー!』


 水着イベントも間近に迫っているのだが、それでも時間は余るわけで……そんな時間潰しの一環として、再開となります。


「今回のゲストは、ヤンデレさんでーす」

『どうもー、ヤンデレでーす!』

「もう名前の一部が分かってますし、ささっと始めることにしますか」

『おっけー!』


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「問01:あなたの名前は?」

『ヤンだよ』


「問02:性別、出身地、生年月日は?」

『性別は女性、出身地は終焉の島、生年月日は不明だね』


「問03:自分の身体特徴を描写してください」

『身長は159で、正確には別々だけど緑色の髪と瞳があって、目とか肌に蛇の特徴を浮かばせられるよ』


「問04:あなたの職業は?」

『怨蛇鬼包丁士だよ』

「……え゛?」

『だから、怨蛇鬼包丁士だよ。メルス、しっかり聞いてた?』


「問05:自分の性格をできるだけ客観的に描写してください」

『うーん、ヤンデレ?』

「まあ、ちょっとズレてるけどな」


「問06:あなたの趣味・特技は?」

『メルスを観ること♪』


「問07:座右の銘は?」

『えっと――去る時追って、来る時甘やかすだよ』

「……つまり、ストーキング+デレか?」

『そっの通りっ!』


「問08:自分の長所・短所は?」

『どっちも、愛が深いことだね』


「問09:好き・嫌いなもの/ことは?」

『どっちも過剰な愛だよ』

「すまん、これは解説を頼む」

『あたしはある程度行き過ぎた愛は肯定しているけど、限度を超えた愛は誰も幸せにしないことぐらい理解しているんだよ』

「愛……愛って、何なんだろうな」


「問10:ストレスの解消法は?」

『メルスに絡むよ』


「問11:尊敬している人は?」

『尊敬かー、尊敬する人はいないな』

「へー、そうなのか?」

『尊敬する暇があるなら、その人に近付こうと努力するべきだしね』


「問12:何かこだわりがあるもの/ことがあるならどうぞ」

『料理にはいつも、愛情を籠めてるよ♪』

「うん、それに似たことは俺もやってるよ」


「問13:この世で一番大切なものは?」

『メルスだね』


「問14:あなたの信念は?」

『生涯メルスを愛し続けるよ……永遠に』

「不老の蛇さんにそう言われると、本当に永遠な気がするよ」


「問15:癖があったら教えてください」

『メルスをつい観ちゃうね』

「うーん、それって癖じゃない気がするな」


「問16:ボケですか? ツッコミですか?」

『ボケだよ……というより、彼氏ボケとか旦那ボケって言われたいな』

「…………ノーコメントで」


「問17:一番嬉しかったことは?」

『毎日嬉しいから分からない』


「問18:一番困ったことは?」

『メルスの意志』


「問19:お酒、飲めますか? また、もし好きなお酒の銘柄があればそれもどうぞ」

『何でも呑めるよ、だってあたしは蟒蛇うわばみでもあるからね。あ、でも一番となると八塩折の酒が一番かな?』

「……蛇違いだぞ、それ」


「問20:自分を動物に例えると?」

『蛇だよ』


「問21:あだ名、もしくは『陰で自分はこう呼ばれてるらしい』というのがあればどうぞ」

『ヤンデレ(偽)って言われてるね』


「問22:自分の中で反省しなければならない行動があればどうぞ」

『そういう偽物っぽいところかな? メルスのこと、刺した方が良い?』

「いや、しなくてもいいぞ」


「問23:あなたの野望、もしくは夢について一言」

『ふっふっふ……遂に、これを言う時が来たのだな』

「な、なんだとー(スティックリード)」

『あた……我の野望は唯一つ、ウロボロスらしく……メルス、ウロボロスって何をすればいいの?』

「すまん、俺じゃあ力になれん相談だ(手を貸したらアカン)」


「問24:自分の人生、どう思いますか?」

『永遠とメルスとシッポリライ――』

「断るッ!!」


「問25:戻ってやり直したい過去があればどうぞ」

『さっきのメルスの答えを、是にするために過去を塗り替えたい!』

「あのな、それをしようとするとお前らとの出会いも無くなるかもしれないから却下だ」


「問26:あと一週間で世界が無くなるとしたらどうしますか?」

『……シッポ――』

「却下だ」


「問27:何か悩み事はありますか?」

『シッ――』

「させてくれないとか言うんじゃないぞ」

『メルスが全部言わせてくれない』


「問28:死にたいと思ったことはありますか?


『あたし、死なないよ? メルスがいるならそう思うことも無いしね♪』


「問29:生まれ変わるなら何に(どんな人に)なりたい?」

『いきなりメルスがシ――』

「俺が俺である限り、そんな未来は無い」

『……ブー』


「問30:理想の死に方があればどうぞ」

『……腹上死?』

「それは俺の死因候補だ」


「問31:何でもいいし誰にでもいいので、何か言いたいことがあればどうぞ」

『シーへ、枕の下にメモを置いておくのもどうかと思うよ』


「問32:最後に何か一言」

『――――ッ!! モガモガ』

「言わせねぇよ!!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「はいカットー! おいおい、やり過ぎにも程があるだろうが」

『え? ヤり過ぎ? メルス、そういうのは一度でもヤってから言った方が……いひゃいいひゃい、ほうよくはんひゃい!』

「や・り・過・ぎ・だ!」

『……あいっ』


 ヤンはグラと同じくムードメーカーの気質があるのだが……いかんせん、どうにもネタに走ることが多い。
 それもまた彼女の特色なのだが、少し反応に困るので滅入ることもある。

 うん、今日はゆっくり寝るとしよ――


『あ、夜這いはどうする?』

「しないで構わん!」


 本当に、ゆっくり寝たいです。


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