479 / 2,518
偽善者と終焉の島 後篇 八月目
偽善者と自己紹介 その12
しおりを挟む夢現空間 居間
ソウの眷属加入により、眷属達の戦闘の質はかなり向上した。
……元々才能のある奴らだからな、目指す高みさえ見えていれば強くなることは当然だろう(俺は別だ、あの力は眷属達によって生み出されたものだからな)。
お蔭様で時折行う模擬戦で、(危機感知)が発動することが増えてきたよ。
どうして殺す気で挑まれてるんだろうか?
『ごしゅじんさま、早くやろうよ~』
「……おっと、悪いな。じゃあいつもの――満員御礼千客万来、一生掛かってもそれは不可能なこのお時間。第十二回、自己紹介タイムの始まりだ! いや~、開始のご指摘、感謝するぞ」
『わ~~い』
前回と似たような展開になってしまったけど、どうとかこのコーナーを始められたよ。
今回のゲストが前回からの続きみたいな感じだからか?
だから展開も同じようになってしまっているのだろうか。
「ゴメンゴメン、最近のみんながだいぶ強くなったなって思ってさ。走馬灯とかリバー・オブ・サンズが見えたりしていたことを深く心に刻んでいたんだよ」
『ふ~ん、変なごしゅじんさま~』
ちなみに、俺を殺す気……というか喰べる気満々だったのは、目の前の犬っ娘である。
「さて、そろそろ始めるとしようか!」
『オー!』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「問01:あなたの名前は?」
『グラだよ』
「問02:性別、出身地、生年月日は?」
『セイと同じ!』
「う~ん、自分で言おうな」
『ブ~。女の子で、闘技場と終焉の島、後は分からない』
「問03:自分の身体特徴を描写してください」
『身長は136で~、髪は蒼海で眼は碧、肌は少し焼けてるよ。……あ、後は犬耳と尻尾が生えてるよ』
「問04:あなたの職業は?」
『料理人~』
「問05:自分の性格をできるだけ客観的に描写してください」
『無邪気~ってセイは言ってた~』
「問06:あなたの趣味、特技は?」
『音楽とお菓子作り!』
「問08:座右の銘は?」
『暴食万歳!』
「万歳? 晩餐じゃなくてか?」
『うん、いっぱい喰べたいから!』
「そ、そっか(……食べるが違ってたよ)」
「問09:自分の長所・短所は?」
『どっちも無邪気なところ~』
「問10:好き・嫌いなもの/ことは?」
『好きなのはお菓子とパンとお酒で、嫌いなのは太陽かな?』
「……日焼けしてるのにな」
『適度ってことだよ~』
「問11:ストレスの解消法は?」
『お菓子作りかな?』
「問12:尊敬している人は?」
『ごしゅじんさまとセイ!』
「一緒に居るからだろ?」
『うん、セイ大好き!』
「問13:何かこだわりがあるもの/ことがあるならどうぞ」
『ものは大切に喰べること~』
「問14:この世で一番大切なものは?」
『ごしゅじんさまとセイ、どっちも同じくらい大切だな~』
「うんうん、良い答えだな」
「問15:あなたの信念は?」
『御残しは許しまへんで~』
「……いや、食堂じゃないんだから……って夢現空間にはあるんだったな」
「問16:癖があったら教えてください……あ、グラの癖はセイに訊いたから、グラはセイの癖を言ってくれないか?」
『分かった~……セイはね、ごしゅじんさまと一緒の時に羽をパタパタさせてるよ』
「問17:ボケですか? ツッコミですか?」
『ボケ~』
「問18:一番嬉しかったことは?」
『ごしゅじんさまが撫でてくれた時~』
「問19:一番困ったことは?」
『セイがそれを受け入れない時。ぼくは一緒に撫でて貰いたいのに、セイはいっつも遠慮しちゃうから……』
「問20:お酒、飲めますか? また、もし好きなお酒の銘柄があればそれもどうぞ」
『名前は分からないけど甘いお酒!』
「問21:自分を動物に例えると?」
『犬、犬、犬! (――両手を犬に変化)』
「……うん、犬、犬、犬だな」
「問22:あだ名、もしくは『陰で自分はこう呼ばれてるらしい』というのがあればどうぞ」
『犬っころって言われたな~』
「……おい、それ誰が言ってた」
『えっと……■■だったよ。アレ? 今伏字になって気がする~』
「……あぁ、ソイツは御仕置だからな」
「問23:自分の中で反省しなければならない行動があればどうぞ」
『特にないよ~』
「問24:あなたの野望、もしくは夢について一言」
『ごしゅじんさまより美味しいお菓子を作ってみる』
「問25:自分の人生、どう思いますか?」
『ごしゅじんさまとセイと、一緒に美味しいものを喰べる人生?』
「(ん? 物……だよな)」
「問26:戻ってやり直したい過去があればどうぞ」
『無いよ~』
「問27:あと一週間で世界が無くなるとしたらどうしますか?」
『無いと思うけど……あ、それなら美味しい物をいっぱい喰べたい!』
「うん、後で作るからな」
「問28:何か悩み事はありますか?」
『ちょっと作り方が分からないお菓子があるの~』
「うん、それも後で教えるからな」
『わーい!』
「問29:死にたいと思ったことはありますか?」
『無いよ~』
「問30:生まれ変わるなら何に(どんな人に)なりたい?」
『ごしゅじんさまの犬~?』
「ちょ、ちょっと誤解を生みそうだから! ほらこれ、これを読んでちゃんと言って!」
『ごしゅじんさまのばんけんとしてはたらいて、おいしいものをたくさんたべたいです(棒読み)』
「皆様、誤解ですからね!」
「問31:理想の死に方があればどうぞ」
『満腹になって死にたいかな?』
「問32:何でもいいし誰にでもいいので、何か言いたいことがあればどうぞ」
『セイ、大好きだよ!』
「問33:最後に何か一言」
『ごしゅじんさま、沢山美味しい物を喰べたい!』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ハイカット! ほら、昔作ったガリガリ◯だぞ。一気に食べるなよ」
『は~い』
ソーダやコーラ、チョコやみかん味などの定番な物をとりあえず出しておいた。
俺も梨味を一本取って、ガリガリと削って食べていく。
「グラが食べると、もうガリガリいく前に食べ終わっちゃうな」
『ガ、ガ、ガ、ガ……美味し~い』
ちなみに今の音、ガ一つで一本食べ終わってるからな。
消費が激しい娘だよ全く。
0
お気に入りに追加
510
あなたにおすすめの小説
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
DPO~拳士は不遇職だけど武術の心得があれば問題ないよね?
破滅
ファンタジー
2180年1月14日DPOドリームポッシビリティーオンラインという完全没入型VRMMORPGが発売された。
そのゲームは五感を完全に再現し広大なフィールドと高度なグラフィック現実としか思えないほどリアルを追求したゲームであった。
無限に存在する職業やスキルそれはキャラクター1人1人が自分に合ったものを選んで始めることができる
そんな中、神崎翔は不遇職と言われる拳士を選んでDPOを始めた…
表紙のイラストを書いてくれたそらはさんと
イラストのurlになります
作品へのリンク(https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=43088028)
虚弱生産士は今日も死ぬ ―小さな望みは世界を救いました―
山田 武
ファンタジー
今よりも科学が発達した世界、そんな世界にVRMMOが登場した。
Every Holiday Online 休みを謳歌できるこのゲームを、俺たち家族全員が始めることになった。
最初のチュートリアルの時、俺は一つの願いを言った――そしたらステータスは最弱、スキルの大半はエラー状態!?
ゲーム開始地点は誰もいない無人の星、あるのは求めて手に入れた生産特化のスキル――:DIY:。
はたして、俺はこのゲームで大車輪ができるのか!? (大切)
1話約1000文字です
01章――バトル無し・下準備回
02章――冒険の始まり・死に続ける
03章――『超越者』・騎士の国へ
04章――森の守護獣・イベント参加
05章――ダンジョン・未知との遭遇
06章──仙人の街・帝国の進撃
07章──強さを求めて・錬金の王
08章──魔族の侵略・魔王との邂逅
09章──匠天の証明・眠る機械龍
10章──東の果てへ・物ノ怪の巫女
11章──アンヤク・封じられし人形
12章──獣人の都・蔓延る闘争
13章──当千の試練・機械仕掛けの不死者
14章──天の集い・北の果て
15章──刀の王様・眠れる妖精
16章──腕輪祭り・悪鬼騒動
17章──幽源の世界・侵略者の侵蝕
18章──タコヤキ作り・幽魔と霊王
19章──剋服の試練・ギルド問題
20章──五州騒動・迷宮イベント
21章──VS戦乙女・就職活動
22章──休日開放・家族冒険
23章──千■万■・■■の主(予定)
タイトル通りになるのは二章以降となります、予めご了承を。
モノ作りに没頭していたら、いつの間にかトッププレイヤーになっていた件
こばやん2号
ファンタジー
高校一年生の夏休み、既に宿題を終えた山田彰(やまだあきら)は、美人で巨乳な幼馴染の森杉保奈美(もりすぎほなみ)にとあるゲームを一緒にやらないかと誘われる。
だが、あるトラウマから彼女と一緒にゲームをすることを断った彰だったが、そのゲームが自分の好きなクラフト系のゲームであることに気付いた。
好きなジャンルのゲームという誘惑に勝てず、保奈美には内緒でゲームを始めてみると、あれよあれよという間にトッププレイヤーとして認知されてしまっていた。
これは、ずっと一人でプレイしてきたクラフト系ゲーマーが、多人数参加型のオンラインゲームに参加した結果どうなるのかと描いた無自覚系やらかしVRMMO物語である。
※更新頻度は不定期ですが、よければどうぞ
VRMMO~鍛治師で最強になってみた!?
ナイム
ファンタジー
ある日、友人から進められ最新フルダイブゲーム『アンリミテッド・ワールド』を始めた進藤 渚
そんな彼が友人たちや、ゲーム内で知り合った人たちと協力しながら自由気ままに過ごしていると…気がつくと最強と呼ばれるうちの一人になっていた!?
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
女神様から同情された結果こうなった
回復師
ファンタジー
どうやら女神の大ミスで学園ごと異世界に召喚されたらしい。本来は勇者になる人物を一人召喚するはずだったのを女神がミスったのだ。しかも召喚した場所がオークの巣の近く、年頃の少女が目の前にいきなり大量に現れ色めき立つオーク達。俺は妹を守る為に、女神様から貰ったスキルで生き残るべく思考した。
ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~
三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】
人間を洗脳し、意のままに操るスキル。
非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。
「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」
禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。
商人を操って富を得たり、
領主を操って権力を手にしたり、
貴族の女を操って、次々子を産ませたり。
リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』
王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。
邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる