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偽善者と荒れ狂う喜劇 四月目

04-15 撲滅イベント前哨戦 その07

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 報酬のこともあり、なんやかんや揉めはしたものの全員がゲームへの参加を了承した。
 俺もそうなることを予測はしていたが、まさか有名クランが買収に応じるとは。

 ……自前の武具や実験の産物を渡すだけなので、俺にデメリットは無いんだよな。

「──で、どうして私たちがあんたの配下に入らなければならないのよ」

「俺の二つ名、その前提条件を満たしてほしいからな。あと、脱退しようとしていたんだからついでに味方してほしい」

「……誰があんたなんかの」

「ま、まあまあ、師匠もアルカも落ち着いて落ち着いて」

 ゲームルールの『5VS11』、それが意味する少女四人組の属するチームに関する苦情が届いていた。

 説明した通り、俺も彼らの固有スキルを欲しいので時間が欲しいのだ。
 視認が条件の【傲慢】と【嫉妬】の成功率は、闘技大会のときよりも向上している。

 ──こんな絶好の機会にやらずして、俺は『模倣者』と名乗れるだろうか!?

「というわけでだ、ぜひともやってもらいたい。あっ、もちろん報酬はルールの方に書かれていた物も含むぞ。まだ脱退していないんだから、得られる権利はある……特定の種族でしか得られないはずの、魔法でもな」

 ピクッと反応する奴が二人。
 そんな二人にえっ? みたいな反応をする二人……いやまあ、分かってて言ったけど。

「「──それは本当ね!?」」

「ああ、勝利数2を満たせたならな。分配はどうぞ、自由にやってくれ……さすがに独りに全部はやったって処理できないだろう?」

「「うっ、それもそうね……」」

 その欲深さからシンクロする二人を、仕向けた本人と欲の無い(か薄い)二人はただ見守るのだった。





 そんなこんなで、少女たちは力を合わせてかつての仲間へと挑む。
 物欲って怖いよな……どっちも一部のメンバーが目をギラギラさせております。

「ふははははっ、争え! その闘争の果てに欲する力があるのだから!」

「師匠……悪役っぽいよ」

「──だからこそ!」

 ユウの言うことは一理というかごもっともでしかないのだが、それでも言いたかったのだから叫んだ。

 やっていることがやっていることなので、それを言っても仕方ないのだよ。
 彼らを結界の中へ押し込み、そのうえで解析に掛けて模倣の成功率を上げている。

 模倣は自身の有している能力の情報が多ければ多いほど、成功率が上がるのだ。
 当然と言えば当然、大抵のことは先に知っておくことで有利になることが多い。

 クラン『ユニーク』の固有能力はすべて、少女たちから聞いている。
 名の通り、固有能力揃いのクランなので幅広くスキルを得られそうだ。

 職業もあるのだが……そっちはな。
 メイン枠にセットできる数に制限はあるものの、好きなだけ習得できるスキルと違って職業枠には明確な制限が存在する。

 それに、今は転職しない方がいい。
 できるということを教えるには、まだまだ信頼関係が足りないと思うし。

「それじゃあ、始めたまえ!!」

 俺の態度にイラついている皆さま方はさておき、[PvP]が行うカウントダウンに合わせて誇張するように叫ぶ。

 すると戦闘は始まってしまうので……仕方なく彼らは闘争の中へ向かっていく。
 そして、俺は見た──それこそが本来、祈念者が行うべき戦闘というものを。

「ああ……盛り上がるんだな」

 言っては悪いが、単独での戦いにおいて俺に敵う者はいない。
 数の差だって、聖・魔武具が有る以上覆せてしまう。

 そして何より、レベルが全然違うのだ。
 彼らの種族レベルは誰も50を満たしておらず、誰も進化した種族っぽい名前が存在していないのだ。

「けど、アイツらは対等。多少のレベル差は固有能力で覆せる……むしろそれを切り札として有しているから、バトル物っぽく盛り上がる展開が用意できるのか」

 俺の{感情}系スキルも攻撃に使える能力をいくつか持っているので、普段から使おうとすればそれっぽい戦い方もできる。

 ただ、使用条件があるので使いづらい。
 なので俺は、能動的な能力はあまり使用していない……そもそも<大罪>と<美徳>の名を冠するスキルだ、普通ではないだろう。

「自分に足りない物を考えるために観ているけど……割とありそうだな」

 たとえば、空間認識能力。
 仲間が居るからこそ、連携を取るため常に場所を確認している。

 俺は気配探知スキルで調べた情報を基に戦闘を行うが、どの方角に相手が居るのかぐらいしか分からない。

 具体的な相手との距離を知るため術を、俺は魔法でしか持っていない……まあ、それだけでも充分な気もするけど、やっぱりスキルとして身に着けておきたいんだよな。

「あとは……戦闘勘みたいなのが欲しいな。できる奴はスキルが無くてもできるけど、少なくとも俺にはできないし」

 そういうのはPSプレイヤースキルというらしいな。
 俺が武術スキルを補正無しでも使えるようにと日々練習しているのは、いちおうその類いを後天的に得ようとするのが目的だ。

 だが、勘は基本的に天性のもの。
 才覚、少なくともモブでは生涯気づくことのないナニカを要するのが勘というものだ。

「こっちの世界じゃ、それをポイント払いで得られるんだから凄いよな……というわけで習得しておこうか」

 戦闘中に視れた固有スキルを含め、今の内に便利なスキルを探して習得しておく。
 そのすべてが4Pで入手できてしまう、それもまた{感情}系チートの一つである。

 どうやら固有職の方も多くあるようだが、そちらは先ほども言った通り就かない。
 さて、戦闘に関する常識も学べた……迎えに行ってやろうかな。

  ◆   □   ◆   □   ◆

「はいはい、お疲れ様ー」

「「「「…………」」」」

「そんな目で見ないでほしいんだが……ほ、ほら、残念賞ぐらい用意してあるからさ!」

 二人は機嫌を治してくれたものの、もう二人が未だに不機嫌だ。
 そこまでして、特殊魔法のスキルが欲しいモノなのだろうか?

「それにほら、俺が負ければお前らの勝ちになるんだからさ。まだ希望はあるだろう」

 と説得してはみるが……不機嫌な二人のうち一人は、それでも態度を変えない。

「ねぇねぇアルカ、どうしたの?」

「……コイツが負けるわけないじゃない。ユウ、あんただって分かるでしょう?」

「えっ? 師匠が負けるって、アルカは全然思ってないよね」

「…………ふ、ふんっ! こいつを倒すのはこの私、負けるわけないじゃないの! だから腹が立ってるの!」

 その一人、アルカはまだまだ俺を倒したくて堪らないようだ。
 魔法のみで戦っていれば、いずれは負けるかもしれない……そんな気迫を感じる。

「──まっ、それもあとのこと。それより今はお前らとの戦闘だ」

「ずいぶんと余裕じゃないか。これで、まず武具は貰えるな」

「終わったら提供する、期待外れの物でも文句は言うなよ。全部お手製の品だ、自由民たちが作る真っ当な品とは求める場所が違う」

「……ずいぶんと自信がありそうだな。生産もそんなに腕があるのかよ。お前、いったい何者だよ……」

 ナックルが問うてくるが、今はそれには答えない……もちろん、ネタバラしはもっといいタイミングでしたいからな。



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ステータス
名前:メルス(男)
種族:【天魔Lv70】
職業:【経験者LvMAX】・(召喚師Lv40)・【聖具使いLv20】・【魔具使いLv20】・【生産神Lv-】・【世界創造士Lv10】・【闘王Lv-】・【迷宮主Lv-】・【死霊Lv10】・【断罪者Lv10】・【神器使いLv25】・(鑑定士LvMAX)・(狩人Lv1)・(野伏Lv1)・【英雄Lv1】・【能力創造者Lv1】・【大王Lv-】

二つ名:『模倣者』

 HP:1400
 MP:1400
 AP:1400

ATK:250
VIT:220
AGI:220
DEX:335
LUC:280
 BP:0

スキルリスト
武術
【武芸千般Lv3】【矛盾Lv15】(気魔闘術Lv40)
(聖具術Lv30)(魔具術Lv30)(刺突剣術Lv30)
(砲術Lv30)(打撃術Lv30)(投技術Lv30)
(脚撃術Lv30)(柔術Lv30)(翼闘術Lv30)
(狙撃術Lv1)(棍棒術Lv1)(気糸術Lv1)
(魔糸術Lv1)(人形術Lv1)
(軽鎧術Lv1)(重鎧術Lv1)

魔法
─上級魔法
(業炎魔法Lv50)(嵐気魔法Lv50)
(氷河魔法Lv50)(大地魔法Lv50)
(時空魔法Lv50)(生死魔法Lv50)
(治癒魔法Lv50)(具現魔法Lv50)
─融合魔法
(爆発魔法Lv50)(豪雪魔法Lv50)
(拘泥魔法Lv50)(幻霧魔法Lv50)
(熔解魔法Lv50)(粉塵魔法Lv50)
─特殊魔法
【森羅万象Lv30】【死霊魔法Lv50】
【陽光魔法Lv50】
(天魔魔法Lv70)(樹魔法Lv30)(大海魔法Lv30)
(龍魔法Lv30)(聖霊魔法Lv30)(封印魔法Lv30)
(歌魔法Lv30)(禁書魔法Lv30)(天使魔法Lv30)
(悪魔魔法Lv30)(激強魔法Lv30)
(衰弱魔法Lv30)(血魔法Lv30)(妖精魔法Lv30)
(紅蓮魔法Lv50)(生活魔法Lv30)

NEW 特殊魔法
【科学魔法Lv1:4】【体術魔法Lv1:4】
【鉱魔法Lv1:4】【獣魔法Lv1:4】

身体
(体幹Lv90)(身体強化Lv90)(力場支配Lv80)
(能力値向上補正Lv50)(精密動作Lv60)
(異常激減Lv55)(戦線離脱Lv53)(超回復LvMAX)
(天魔眼Lv70)(天魔翼生成Lv70)(迷宮地図Lv1)
(潜水Lv1)(精神強化Lv30)(暑耐性Lv30)
(寒耐性Lv1)(平衡Lv20)(登攀Lv1)(掴みLv1)
(軽業Lv20)(耐久走Lv1)(見切りLv20)
(飛翔Lv30)(魔力化Lv30)(自動回避Lv1)
(高速思考Lv1)(並列思考Lv1)

NEW
(空間把握Lv1:4)

技能
(上級錬金Lv15)(上級調合Lv15)
(上級鍛冶Lv30)(上級耕作Lv15)
(上級裁縫Lv15)(上級木工Lv15)
(中級採取Lv30)(上級採掘Lv10)
(全言語理解Lv23)(気配探知Lv90)
(並列行動LvMAX)(無詠唱LvMAX)(連携Lv30)
(指導Lv10)(促進Lv10)(迷宮感知Lv1)
(解体Lv1)(水泳Lv1)(楽器Lv1)(騎乗Lv1)
(追跡Lv1)(歌唱Lv15)【思考詠唱Lv90】
(解析Lv10)(機械操作Lv1)(機械製作Lv1)
(上級料理Lv1)(中級建築Lv1)(超級鑑定Lv1)
(超級隠蔽Lv1)(弱点洞観Lv1)(能力洞観Lv1)

特殊
(悪魔殺しLv10)(天使殺しLv10)(攻撃無効Lv-)
(人族殺しLv10)(竜殺しLv1)(大物喰らいLv25)
(一途な心Lv-)(殲滅者Lv-)(魔物の天敵Lv-)
(兎の天敵Lv-)(魔小鬼の天敵Lv-)(保護Lv1)
(一騎当千Lv1)(地獄の体現者Lv-)
(禁忌の聖者Lv1)(思われし者Lv70){感情Lv50}
(聖具適正Lv20)(魔具適正Lv20)(迷宮運営Lv-)
(死霊適正Lv10)(神器適正Lv25)
(断罪執行Lv10)(武器換装Lv40)(交渉Lv1)
(迷宮殺しLv40)(創造の心得:世界Lv10)
(全武術適正・小Lv50)(全魔法適正・小Lv50)
(全身体適正・小Lv50)(全技能適正・小Lv50)
(召喚の心構えLv40)(鑑定の心得LvMAX)
(野伏の心得Lv1)(狩人の心得Lv1)
(経験者の可能性Lv-)【封印Lv-[×2]】
(英雄ノ卵Lv1)(創造の心得:能力Lv1)
(大王権限Lv-)

NEW
(直感Lv1:4)

権能
(神気Lv3)(神眼Lv1)

個有
[眷軍強化:20%]

祝福
(生産神の加護)(GM01の加護)

SP:432→408
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