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偽善者と眷属誕生 三月目
03-21 眷族決闘 まとめ
しおりを挟む「──さて、まずはお疲れ様」
闘技場のオプションなのか、いくつか用意されていた部屋の一室。
ソファに座らせた二人の少女を、俺は机の上で腕を組んで見下ろしていた。
「何なのよ、その司令みたいなポーズは……あと、この部屋の雰囲気」
「少し暗いよー」
「いちおうは上司だからな。演出に関してはだが……ノリだ、気にしないでくれ」
「そ、そう……」
「?」
首を傾げているオブリはともかく、ティンスはある程度創作物に関する知識がある。
思い付きのままにやってしまったが、しっかりとツッコミが貰えたのでよしとしよう。
用も済んだし、暗い状態だと暗視を使える俺とティンスはともかくオブリが可哀想……ということで、照明を点けて話を続ける。
だが、ポージングは維持するぞ。
「ゴホンゴホン──君たちを呼んだのは他でもない、大切な指令のためだ」
「続けるのね……それで、指令って何?」
「面白そー、何をするの?」
「単刀直入に言おう。君たちには──私がいずれ創る(予定の)ギルド、そこに入るメンバーをスカウトしてきてもらいたい!」
『──自分でやって(よー)』
ぐふっ、ティンスだけならまだしもオブリにまで言われてしまった。
おかしいな、俺には(攻撃無効)があるはずなのに……胸がズキズキと痛んでくるや。
「お、オブリまで……なぜだ、なぜ指示を聞かないのだ!」
「理由は二つあるわ。一つ、たとえどんな人がいいと言われようと、それを迎え入れる最終的な判断をするのはそっち。ならいちいち面倒なことはしないで、任せた方が早いわ」
「真面目な理由だな。二つ目は?」
「……なんて話しかけたらいいか、分からないじゃないの」
詳しい話……は野暮なので必要な部分だけ聞いたところ、現在引き籠もり中らしい。
笑えない話なので真面目に聴いていると、オブリが立ち上がりティンスに抱き着く。
……オブリはオブリでいろいろと抱えていたのか、ポロポロと涙を流しながら自分の事情を俺たちに話してくれた。
今度はティンスが涙し、オブリをギュッと抱きしめる……塔でしょうか?
不思議と心が揺れない自分に思うところがあるが、今はとりあえず労うべきかな。
「なんだか二人とも、苦労しているんだな。可哀想ともドンマイとも言わないけどさ、その選択自体は間違ってなかったと思うぞ。ただ限りなく状況が悪くて、周りにそれを理解できるヤツが居なかっただけだし」
『どういうこと?』
「魔法なんかがあるファンタジーの世界とは違って、現実は数が勢力を決める。お前たちは少数派で、それに抗えなかった。結果は、その身で知った通り──異分子は嫌われる」
『…………』
それはただの事実であり、地球における頂点となった人の性質でもある。
他の動物に比べて脆弱な人は、集団となることで知識や技術を磨き不敗となった。
狩りを集団で行う動物も存在する。
彼らもまた、個ではどうにもならない相手に勝つための策を本能で察したのだ。
「……というかだな、狼だって異分子を排除するんだぞ? 一匹狼って、響きはいいけど実際は群れを追放された個体だ。そうすることで、追いだした奴らはその群れを維持することができる」
「もういいわよ……だから、話を止めて」
「そうか? ならせめて結論だけ──お前たちは言わば人間関係を円滑にするための歯車として選ばれたわけだ。そんなのクソくらえだが、事実だけ挙げればそうなる……だからこそ、俺はお前たちでよかったと思う」
席を立ち、少女たちの下へ向かう。
彼女たちはそれぞれ、問題を抱えている。
しかしそこに善も悪も無く、ただただ無情な現実だけが存在した。
いや、『無』だからこそ、少女たちの心に傷が生まれたのかもしれない。
そんな二人にやってやれることは──まあ特に無いので、頭に手を載せてみる。
「……セクハラよ」
「誰かが言っていた話だが、邪な感情が無いと反応しないらしいぞ。俺はただ、できることをやってみただけ……コード出てるか?」
「…………ふんっ」
どうやら引っ掛かってはいないようだ。
まあいずれにせよ、さまざまな規制がスキルによって解除されている俺には、あんまり関係ないんだけどさ。
「誰かのために動くこと、それ自体はとてもいいことだ。だけど、今度からはもっと別のことも考えてみような」
「別のこと?」
「そうだぞ、オブリ。人間はもっと自由であるべきだ、誰かのためにやることだって、それは自分のためだからこそやるんだ。だから見返りは求めないんじゃない……自分で定めたものを見返りとして奪っていくんだ」
「そうなんだー」
おや、ティンスが必死に教え直している。
俺としては間違っていないと思うんだけれど……何か問題があったのか?
「だいぶ話が逸れたな……とにかく、仲間の勧誘はそこまで強引にやらなくてもいい。あくまで自分が付き合えそうな、いっしょに居たら楽しそうって思えたヤツだ構わない。二人とも、いっしょに居るのが楽しいだろ?」
「ええ、もちろん」
「うん、楽しいよ」
「そうか。なら、それをもっと他のヤツとも共有できるようになってほしい。世界は広いし、ここは自由な世界だ……お前らと分かり合えるヤツだってきっといるさ」
俺に言えるのはこれだけだ。
実際には全然友達のいない男なので、そこまで細かいことを言えないからな。
ただ、それでも二人にはもっと輪を広げてもらいたいと思っている。
しがらみの無い世界で、救わない境遇の者たちを救えるように。
===============================
現在のステータス
---------------------------------------------------------
ステータス
名前:メルス(男)
種族:【天魔Lv50】
職業:【経験者Lv30】・(召喚師Lv40)・【聖具使いLv10】・【魔具使いLv10】・【生産神Lv-】・【世界創造士Lv10】・【闘王Lv-】・【迷宮主Lv-】・【死霊Lv10】・【断罪者Lv10】・【神器使いLv15】・(鑑定士Lv30)・(狩人Lv1)・(野伏Lv1)・(詩人Lv30)MAX・(杖士Lv50)MAX・(扇士Lv30)MAX
二つ名:『模倣者』
HP:1100
MP:1350
AP:1400
ATK:240
VIT:170
AGI:210
DEX:325
LUC:175
BP:0
スキルリスト
武術
【矛盾Lv10】(気魔闘術Lv30)(聖具術Lv20)
(魔具術Lv20)(魔法銃術Lv10)(刺突剣術Lv1)
(杖術Lv1)(砲術Lv1)(投技術Lv1)(打撃術Lv1)
(脚撃術Lv1)(柔技術Lv1)(翼闘術Lv1)
(鎧術Lv1)(操糸術Lv1)(舞踏術Lv1)
NEW
【武芸百般LvMAX】→【武芸千般Lv1:4】
魔法
─上級魔法
(業炎魔法Lv30)(嵐気魔法Lv30)
(氷河魔法Lv30)(大地魔法Lv30)
(時空魔法Lv30)(生死魔法Lv30)
(治癒魔法Lv30)(具現魔法Lv30)
─融合魔法
(爆発魔法Lv30)(豪雪魔法Lv30)
(拘泥魔法Lv30)(幻霧魔法Lv30)
(熔解魔法Lv30)(粉塵魔法Lv30)
─特殊魔法
【死霊魔法Lv10】【陽光魔法Lv10】
(天魔魔法Lv50)(樹魔法Lv20)(大海魔法Lv20)
(龍魔法Lv20)(聖霊魔法Lv20)(封印魔法Lv20)
(歌魔法Lv20)(禁書魔法Lv20)(天使魔法Lv1)
(悪魔魔法Lv1)
【森羅万象Lv25】
\(強化魔法LvMAX:4)(弱化魔法LvMAX:4)
NEW
(強化魔法LvMAX)→(激強魔法Lv1:4)
(弱化魔法LvMAX)→(衰弱魔法Lv1:4)
(血魔法Lv1:4)(妖精魔法Lv1:4)
(紅蓮魔法Lv1:4)(生活魔法Lv1:4)
身体
(体幹Lv70)(身体強化Lv70)(力場支配Lv50)
(能力値向上補正Lv40)(精密動作Lv50)
(異常激減Lv55)(回避Lv40)(戦線離脱Lv53)
(超回復Lv40)(天魔眼Lv50)(天魔翼生成Lv50)
(迷宮地図Lv1)(潜水Lv1)(精神強化Lv10)
(暑耐性Lv1)(寒耐性Lv1)(平衡Lv10)(登攀Lv1)
(掴みLv1)(軽業Lv10)(耐久走Lv1)(見切りLv1)
NEW
(舞空LvMAX)→(飛翔Lv1:4)
(魔力化Lv1:4)(思考加速Lv1:4)
技能
(上級錬金Lv15)(上級調合Lv15)
(上級鍛冶Lv30)(上級耕作Lv15)
(上級裁縫Lv15)(上級木工Lv15)
(上級鑑定Lv80)(上級隠蔽Lv85)
(中級採取Lv30)(上級採掘Lv10)
(全言語理解Lv23)(気配探知Lv80)
(並列行動LvMAX)(無詠唱LvMAX)
(連携Lv30)(指導Lv10)(促進Lv10)
(弱点看破Lv30)(能力看破Lv30)(迷宮感知Lv1)
(解体Lv1)(水泳Lv1)(楽器Lv1)(騎乗Lv1)
(追跡Lv1)(歌唱Lv15)【思考詠唱Lv70】
NEW
(識別Lv50)→(解析Lv1:4)
(機械術Lv30:4)→(機械操作Lv1:4)・(機械製作Lv1:4)
(中級料理Lv50)→(上級料理Lv1:4)New
(初級建築Lv30)→(中級建築Lv1:4)New
特殊
(悪魔殺しLv1)(天使殺しLv1)(人族殺しLv1)
(竜殺しLv1)(大物喰らいLv20)(攻撃無効Lv-)
(一途な心Lv-)(殲滅者Lv-)(魔物の天敵Lv-)
(兎の天敵Lv-)(魔小鬼の天敵Lv-)(保護Lv1)
(一騎当千Lv1)(地獄の体現者Lv-)
(禁忌の聖者Lv1)(思われし者Lv50){感情Lv30}
(聖具適正Lv10)(魔具適正Lv10)(迷宮運営Lv-)
(死霊適正Lv10)(神器適正Lv15)(武王闘気Lv-)
(断罪執行Lv10)(武器換装Lv30)(交渉Lv1)
(迷宮殺しLv30)(創造の心得:世界Lv10)
(全武術適正・小Lv30)(全魔法適正・小Lv30)
(全身体適正・小Lv30)(全技能適正・小Lv30)
(召喚の心構えLv40)(鑑定の心得Lv30)
(野伏の心得Lv1)(狩人の心得Lv1)
(経験者の可能性Lv-)
\(杖の心得Lv50)MAX(扇の心得Lv30)MAX
(詩人の心得Lv30)MAX
権能 NEW
(神気Lv3:100)
個有
[眷軍強化:16%]
祝福
変化なし
SP:141
---------------------------------------------------------
いちおう神気も『NEW』にしてありますが、習得は『スキルマニア』の称号を得る前なのでお値段据置です
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