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偽善者と始まり 一月目
01-16 武術レベリング
しおりを挟むさて、ここは東門の先にあるエリア『始まりの草原』。
チュートリアルラッシュも過ぎ、あまり人がいなくなったこの場所。
何をしに来たかと聞かれれば……それは、スキルの確認と答えよう。
自分が取ったスキルがあまりに多すぎるので、一から確認をしに来たのだ。
(正直、まだ納得してないけどな!)
いきなり手に入れたスキルを使いこなせるほど、俺は主人公しているわけじゃない。
一つ一つ体の使い方を染みこませ、じっくりと慣らす必要があるのだ。
――そういった理由もあって俺は、必要な物を買い揃えてからここに来たのだ。
暇潰しにいろいろと考えながら歩いていると、目の前に一匹のピンク色のウサギがどこからかやってきた。
別に角が生えているわけでも、足だけが異常成長しているということでもない。
ただただ可愛いウサギだ──(気配感知)が無ければ、本当に普通そのものだと思ってしまう程に。
可愛い動物好きには、いきなり厳しすぎる試練になりそうだな。
「さぁ、まずはこいつだ――(鑑定)発動!」
やはりファンタジーと言えばこれ。
北のエリアでは何度使っても通用しなくて冷めていたが、こっちなら成功すると信じてポーズを決めて発動すると――
チェリーラビット Lv1
魔物 アクティブ
地上 格下
「お、おお……なんか新鮮だな」
うん、初めて鑑定内容がすべて表示されるものを見たよ。
魔物に(鑑定)を行使した場合、表示される情報はそれぞれ――
名前 レベル
種類 戦闘状態
戦闘環境 強さ(自分との格差)
を表しており、相手とのレベル差で鑑定できるかが変わるのかもしれない。
その点、この魔物は格下。
亜竜戦を乗り越えた俺にとって、まさに練習と言っても過言ではないレベルだな。
ま、鑑定の説明はそれぐらいにして次は、攻撃スキルの確認だ。
「どれにしようかなーっと。――よし、これに決めた」
亜竜との戦闘は特殊過ぎてあんまり意識できなかったが、実際ウサギと戦うということは、命を奪う行為とイコールしている。
まずはあまりそういった意識を強くしないよう、ファンタジー感がある魔法による遠距離攻撃を選択した。
「……■■――“火炎球”」
これは、(業火魔法Lv1)で取れる魔法だ。
詠唱は本来もう少し時間がかかっていたのだが、すでに(高速詠唱)が働いてくれているので僅かながら早く発動した。
放たれた火の玉は小さ目のバランスボール程度の大きさ。
ウサギにはちょっとデカいが――
「レベル1で使える魔法だし、いくら最初のエリ(ドカーン)ア、で、も……え゛?」
魔法を放った直後、目の前の景色は焦土と化していた。
桃兎が居た場所はその発生源。
もちろん姿などいっさい残らず消滅しており、そこには小規模な穴ができていた。
「怖ッ! どんだけの威力だったんだよ……さ、さすがにチュートリアルで使うような初期エリアで業火魔法は、ま、不味かったかもしれないな」
うん、進化したスキルしている多少レベルが上がっているスキルを使った俺が悪かったのかもしれない。
どれだけ能力値が向上しているか、それも検証しないで所持している魔法の中でも上位のものを使ってしまったのだ。
……なんだか、こうも超常的な結果に終わると、俺が殺したって感じがしないな。
二匹目もすぐに見つかる。
さすが(気配感知)だよ、誰も居ない場所にいるヤツを見つけることができた。
他の魔物も見つけたが、桃兎だけを今回は狙うことにした。
今度はLv1かつ進化していない、弱そうな魔法を唱えてみる。
「……■――“土球”!!」
さすがに(土魔法Lv1:5)の“アースボール”なら、さすがに大丈 (ドゴンッ)夫、だろ……もうやだー。
「何なんだよこのチートスペック、どうせどの魔法を使ったってこうなるんだろ? いいよ、分かりましたよ理解しましたよ!」
……もういいや、殺すという感覚が薄れてきたし、次は武術を試していこうか。
「とりあえず今のSPで手に入れられる分だけ習得して、それからもう一回同じ作業を繰り返すか」
そうして選んだのが――(槍術:5)(弓術:5)(斧術:5)(槌術:5)である。
どうやら進化か転職の影響で、必要なSPが変化しているようだ。
初期設定では10Pだったスキルも、一部が5Pになっていたので間違いないだろう。
「あとはこれ――大剣、短剣、大盾、小盾、両手盾……石ころを使ってレベリングだ」
SP的な問題からレベルを上げる必要ができたので、これらも使っていこうかと思う。
……え? 一つ変な武器がある?
HAHAHA!! ……気のせいだろう。
あとで(投擲:5)も習得する予定だぞ。
魔物のいっぱいいる場所は確認したので、もう(気配探知)も必要ない。
「可能な限り、武術スキルを入れてっと……よし、完成だ」
---------------------------------------------------------
メインスキル
武術
(槍術Lv1)(弓術Lv1)(斧術Lv1)(槌術Lv1)
魔法
なし
身体
(精密操作Lv1)
技能
(二刀流Lv1)
特殊
(全武術適正・微Lv1)(全魔法適正・微Lv1)
(全身体適正・微Lv1)(全技能適正・微Lv1)
(初心者の可能性Lv-)(思われし者Lv1)
(一途な心Lv-){感情Lv1}
---------------------------------------------------------
一気に全ての武器を使えるわけじゃないので、一部の武術スキルを入れたら、後は他の必要そうなスキルを入れておいた。
武術スキルの数よりも、補助のスキルが増えてしまったのはご愛嬌である。
(精密操作)と(二刀流)の二つは、補助の中でも戦闘補助として付けたスキル。
不器用な俺でも、きっと黒の剣士級の動きができる……といいなー(願望)。
残りのスキルは……ほとんど勘だ。
上げとけば便利そうな適正系、心得系のスキルの統合スキル、わけのわからない成功率補正スキル、二つの成長補正スキル。
――(思われし者)と{感情}に内包されたスキルには、成長補正があったのだ。
「まあ、{感情}、<大罪>、<美徳>、<正義>に関してはさっぱりだけど」
あくまで、【傲慢】などのスキルの中にその能力が記載されていることをどうにか見つけだしただけだ。
それらのスキルに関しても説明文はまだ何も読み取れず、能力だけが一部分読み取ることができた。
まあ、大罪や美徳に冠されるようなスキルは、本来勇者や魔王みたいなスペックの持ち主が習得するようなスキル。
どんどん強くなってもらうため、それぞれに成長補正が付いているのだろう。
「――さぁ、魔物狩りじゃ~!」
最初に選んだ石ころを握り締め、俺は魔物へ挑んでいった。
これからも、俺の魔物との戦いは続いていく――FIN。
◆ □ ◆ □ ◆
その日、始まりの草原に集まるプレイヤーたちは、魔物を狩ることができなかった。
たった一人のプレイヤーが、草原を縦横無尽に駆け巡り、魔物たちを殲滅していったからである。
だが、誰もその行動に文句を付けることはできなかった。
理由は二つ――
そのプレイヤーが行う行動の一つ一つが、彼らの関心をそそったから。
そのプレイヤーの実力が、その場にいるプレイヤーが束になろうと叶わないものであると悟ったから。
この二つであった。
ある程度の数を屠ると、魔物たちは強化された状態でいっせいに襲いかかってくる。
これは乱獲を防ぐためのシステムで、トレインと呼ばれる他者へのなすり付けもできなくされた対策だ。
今のプレイヤーたちでは、これに対処ができないはずであった。
だがそのプレイヤーは、周囲に複数置いてあった武器を魔物に掠らせるだけで、触れた魔物を倒していた。
――たった、一撃で倒していたのだ。
どんな武器を振るおうと、武器の癖を掴むだけで確実に殺し尽くす。
石を投げた時ですら、その方向に居た魔物全てが消え去った。
憧憬にも似た感情を抱くプレイヤーたち。
妬みや嫉みを感じることもできない、圧倒的な力の高みがそこには存在していた。
彼らはそのプレイヤーにバレないように、行動を見守っていった。
掲示板に根回しをし、動画を上げ、注意勧告をする。
目の前で無双しているそのプレイヤーがベストを尽くせるよう、最大限のフォローをしていたのだ。
余談ではあるが、そのプレイヤー――メルスは町で顔を隠せるものを買っていたため、彼らはメルスをメルスだと認識していない。
ただ純粋な力に憧れ、彼の行動を見守っていたのだ。
◆ □ ◆ □ ◆
「って、最終回じゃねぇよ! ……なぜだ、ツッコミに遅れた気がする」
まだ(時魔法)は使っていないんだがな。
途中から誰もいない場所が増えたので、全力で狩りを行ってました。
群れを見つければそこに武具を並べ、スキルの補正でそれを動かして魔物を倒す。
それだけのことをしていただけなのに……俺のステータスは一変した。
今は念のためスキルで身を隠し、誰もいない場所に移動していた。
あとから使用した(気配感知)に、大量のプレイヤーたちの反応があったんだよ。
特に近寄って来るわけでもないのでスルーし、こそこそと移動したというわけだ。
そんな静かな場所で、現在俺は頭を抱えている。
「……結果、チートはお腹いっぱいです。もう勘弁してください」
なぜそんなことを考えるようになったかというのは、これを見れば分かると思う――
---------------------------------------------------------
武術:【武芸百般Lv1:27[30-3]】
全ての武術を扱う者の中でも、一部の者しか辿り着けない領域に存在するスキル
レベルMAXの武術スキルを全て格納できる
あらゆる武術に補正が入り、レベルが上昇することで補正が増加する
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このスキルの説明をする前に、疑問に思いそうな部分、[30-7]の説明をしよう。
これはレベルアップした(全武術適正・微)の効果により割引だ。
その効果はSPをこのような感じで計算して引いてくれる。
――必要SP-[必要SP×0.01×スキルレベル]
今のレベルは10、なので3P引かれて必要なSPは27Pになったというわけだな。
【固有】スキルなんて仰々しい物がスキルリストに表示されたときはビックリだったが、全部の武術スキルを格納できると書いてあれば習得せざる負えない。
お蔭で調子に乗った結果――(剣術:5)や(盾術:5)を再取得したり、(扇術:5)や(棍術:5)などの旅人で選択できる武術スキルのレベルまで上げてしまった。
「けどさ……こんなの誰が取れるっていうんだよ……」
調べれば調べる程、このスキルの習得の困難な点に気付いてしまい……辟易とする。
できない理由を纏めてツッコもう――
~取れないと思う理由♪~
1:武器適正が全てある職業・種族など、そういない――ランダム性が高すぎる!
2:元々は、必要SPが30P――高いわ!
3:前提条件として、武術スキルを八つレベルMAXで用意――時間がかかるだろ!
それでもその条件を満たしてしまう、やけにスキル成長が早かったのが俺である。
バグ……とは違うが、ある意味異端者モードに突入しているよな。
成長がどれほどの速度なのか、それは分からないが異常なことだけは分かる。
数回戦えばレベルはカンストし、どんどん次のスキルをレベリングできた。
超初心者のときですら、ワイバーンに何度も何度も挑んでようやくできたそれを、初心者用の魔物に進化した状態で、だぞ。
「ついでに言えば、成長補正系のスキルが成長するから速度はもっと上がりそうだし」
{感情}に内包されたスキルが、全部レベル3になっていた。
この現象は、どうやら{感情}の能力である“繋ぎ繋がる感情連鎖”によって起こっているようだ。
このスキルは、中に格納されているスキルのレベルを共通させる、という効果を持っていた。
要するに、{感情}のレベルが5になるだけで、SPがガッポガッポ手に入るのだ。
――だから俺は言ったのだ、チートはお腹いっぱいだと。
閑話休題
「まさか一日で、二職もカンストしてしまうとは……成長補正怖い」
スキルばかりピックアップしていたが、その補正はレベルや種族にも影響していた。
本来ならマルチジョブであればあるほど、上がりづらくなる職業もまた、その恩恵によりカンストしてしまう。
「この調子でいくと、本当に基本職の育成というイベントが三日坊主で終わってしまう」
諦める、的な意味ではなく――やることが無くなってしまう、という意味でだ。
「…………とりあえず、ログアウトしてから考えればいいか」
さて、そうなった場合、本来なら町に帰還して宿でログアウト、それが安全に現実へ回帰する方法なのだが――俺には(旅人の心得LvMAX)がある。
調べてみると(旅人の心得)には、町の外でのログアウトを可能にする能力があった。
しかも、カンストさせたボーナスなのか、テントなどを使わなくてもログアウトが可能である――いや、カンストしてて良かった。
今回は、これで終わりにするか。
そう決めると、(旅人の心得)の能動能力――“冒険中断”でログアウトすることにした。
明日は……どの職業を育てようかな?
◆ □ ◆ □ ◆
本日の成果
---------------------------------------------------------
ステータス
名前:メルス (男)
種族:【天魔】Lv10
職業:【初心者】Lv10・錬金士Lv1・戦士Lv30 MAX・闘士Lv30 MAX
HP:550→600
MP:500→600
AP:500→600
ATK:74→80
VIT:64→80
AGI:69→80
DEX:64→80
LUC:64→80
BP:0→90→0
武術
(気闘術Lv30)(魔闘術Lv30)(投擲術Lv30)
(大剣術Lv30)(短剣術Lv30)(小盾術Lv30)
(大盾術Lv30)(両盾術Lv30)
(剣術Lv30:5)(盾術Lv30:5)(槍術Lv30)(弓術Lv30)(棍術Lv30:5)(扇術Lv30:5)(斧術Lv30)(槌術Lv30)→【武芸百般Lv1】
魔法
(土魔法Lv2)
身体
(精密操作Lv30)
技能
(中級鑑定Lv40)(中級隠蔽Lv40)
(気配感知Lv26)(二刀流Lv30)
特殊
(全武術適正・微Lv10)(全魔法適正・微Lv10)
(全身体適正・微Lv10)(全技能適正・微Lv10)
(初心者の可能性Lv-)
\(戦士の心得Lv30)MAX(闘士の心得Lv30)MAX
(思われし者Lv10){感情Lv3}
SP:103
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