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偽善者と廻る縁 二十八月目
偽善者と他世界見学 その08
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少年が身振り手振りを交え、説明してくれた話はこうだ──片親で頑張ってきたが疲労が祟り倒れてしまったから、元気にするため回復魔法が必要とのこと。
「だからお願い!」
「……金が掛かるぞ」
「うん、だからこれ。僕の集めてきたお金、全部あげるから!」
「これはこれは、大量の銭貨と鉄貨だね」
下から数えて一、二番目の通貨が銭貨と鉄貨で、それぞれ1Yと10Yだ。
グーが瞬時に計算を終えると、その総額は300Yほどらしい。
「普通の治療費は銀貨や金貨だからな……こういうところで何とかしなきゃダメなのか」
「うぅ、そうだよ! だから兄ちゃん、回復魔法の魔法陣をくれよ!」
さて、どうしたものか。
結論から言ってしまえば、それを用意すること自体はとっても簡単なこと。
多少魔法陣を描くのに時間は掛かってしまうが、作製自体はできる。
問題はそれが症状に合うモノなのか、また少年の魔力量で使えるかどうかだ。
「グー」
「了解だよ。芸は閉店、最後に全員の攻撃を一気に相殺するからね」
挑発染みた台詞に、気の強い観客が即座に魔法を放つ。
それをあっさりと相殺したことで、周囲の者たちも次々と魔法を発動する。
「お、おい、止めなくていいのかよ」
「止める? そんな必要ないさ」
第一、俺が頼んだからとはいえ、自分から煽っているのだから心配しない。
放たれた魔法を瞬時に解析すると、それらに合わせた魔法を即座に構築し──相殺。
その工程を何度も繰り返せば、すべての魔法に対処することができる。
ただそれは、言葉でいうのは簡単でも実行するのはひどく難しい。
「うちのグーは、その程度簡単にこなすんだよ。ほら、観てみろ」
「……綺麗」
「それこそ、この街に相応しい芸術さを以ってな。芸も磨けば他者を感動させるんだ……どうだ、凄いだろ」
「……なんで兄ちゃんがそんなに自慢気なんだよ」
訝し気な視線をこちらに向ける少年。
対する観客たちは自分なら、と放つ魔法がすべて相殺されていく様子に怒りを覚えるでもなく、ただただ感嘆している。
人は一定の感情値を超える事象を目の当たりにすると、別の感情を発露させるからな。
怒るでも妬むでもなく、一流の芸は彼らに驚きと賞賛をもたらす。
自分たちもその芸術の参加者となり、それが成功したという感覚を得る。
すると満足感を覚え、激しい拍手がこの場で鳴り響くように。
「少年、少し手伝え」
「……えっ?」
「仕事内容はそうだな……この箱を観客の前に向けて、チップを集めること。報酬は、その中に入ったお金すべてでどうだ?」
「! や、やる、やらせてくれ!」
お金が足りないことは、少年自体が重々承知していること。
なので増やす機会があれば、徹底して働いてくれるだろうと考えていた。
ちょうど面倒臭い仕事だったので、少年に押し付けて集めさせる。
……どう転がっても、そのお金は結局俺の下に来るわけだしな。
◆ □ ◆ □ ◆
直接見せてほしい、そう言って俺とグーは少年の案内で都市を移動する。
移動中はグーと術式の相談をし、可能な限り効率よく発動可能な魔法陣を創っていた。
「こ、ここだ」
「なんというか……趣があるな」
「いいよ、別に誤魔化さなくて。ボロくは無いけど、住みづらいのは事実だし」
少年が目的としたのは、なんだかカラフルで形が歪んだ建物だ。
おそらく、芸術家が作品として完成させた物を、住居として転用しているのだろう。
問題は住民のことを考えていないので、住みやすくはないという点。
まあ、周囲にも似たような住居が並んでいるので……不法占拠ではないと祈ろう。
「お母さん!」
「コホッ、コホッ……あんた、後ろの人たちはいったい」
「物凄い魔法使いなんだ! 回復魔法も使えるから、お母さんを治してくれるって!」
「先に言っておくぞ、それが効くか分からない。確実性が無い実験だが、代わりに値段は安めだ。不満があるなら言え……せっかくガキが必死に貯めた金を払ったんだ、あまりオススメはしないがな」
少年の母親は、ベッドの上で咳を零す。
すぐに少年は母親に駆け寄り、背中を撫でたり額に載せていた濡らした布を交換したりと、甲斐甲斐しく世話をしている。
俺とグーはそんな光景を眺めながら、最適な魔法は何なのかを決定した。
医療知識は乏しいが、この世界には便利なスキルがあるので──症状は判明する。
「喜べ少年、お前の母親は治せる」
「ほ、本当!?」
「ああ。これまではポーションで何とかしてきたのだろうが、それではダメだ。お前の母親は単なる状態異常ではない、病気だ」
ポーションの効果は、体に生じた異常を解消するというもの。
生命力の減衰だったり、魔力の消耗だったり、体を襲う違和感など……多岐に使える。
だが、病気の場合は少し勝手が違う。
身体の変化として、病気に侵されるのはある意味自然の摂理──つまり、病気になっていることが正常とも言える。
通常のポーションではなく、病気用のポーションでないと治すことはできない。
子供にはそういう知識が足りない場合が多いからな、今に至ったのだろう。
まあ、これからは間違えないようにすればいいだけだ。
どういった魔法を使えばいいのかも決まったわけだし、とりあえず治しますか。
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少年が身振り手振りを交え、説明してくれた話はこうだ──片親で頑張ってきたが疲労が祟り倒れてしまったから、元気にするため回復魔法が必要とのこと。
「だからお願い!」
「……金が掛かるぞ」
「うん、だからこれ。僕の集めてきたお金、全部あげるから!」
「これはこれは、大量の銭貨と鉄貨だね」
下から数えて一、二番目の通貨が銭貨と鉄貨で、それぞれ1Yと10Yだ。
グーが瞬時に計算を終えると、その総額は300Yほどらしい。
「普通の治療費は銀貨や金貨だからな……こういうところで何とかしなきゃダメなのか」
「うぅ、そうだよ! だから兄ちゃん、回復魔法の魔法陣をくれよ!」
さて、どうしたものか。
結論から言ってしまえば、それを用意すること自体はとっても簡単なこと。
多少魔法陣を描くのに時間は掛かってしまうが、作製自体はできる。
問題はそれが症状に合うモノなのか、また少年の魔力量で使えるかどうかだ。
「グー」
「了解だよ。芸は閉店、最後に全員の攻撃を一気に相殺するからね」
挑発染みた台詞に、気の強い観客が即座に魔法を放つ。
それをあっさりと相殺したことで、周囲の者たちも次々と魔法を発動する。
「お、おい、止めなくていいのかよ」
「止める? そんな必要ないさ」
第一、俺が頼んだからとはいえ、自分から煽っているのだから心配しない。
放たれた魔法を瞬時に解析すると、それらに合わせた魔法を即座に構築し──相殺。
その工程を何度も繰り返せば、すべての魔法に対処することができる。
ただそれは、言葉でいうのは簡単でも実行するのはひどく難しい。
「うちのグーは、その程度簡単にこなすんだよ。ほら、観てみろ」
「……綺麗」
「それこそ、この街に相応しい芸術さを以ってな。芸も磨けば他者を感動させるんだ……どうだ、凄いだろ」
「……なんで兄ちゃんがそんなに自慢気なんだよ」
訝し気な視線をこちらに向ける少年。
対する観客たちは自分なら、と放つ魔法がすべて相殺されていく様子に怒りを覚えるでもなく、ただただ感嘆している。
人は一定の感情値を超える事象を目の当たりにすると、別の感情を発露させるからな。
怒るでも妬むでもなく、一流の芸は彼らに驚きと賞賛をもたらす。
自分たちもその芸術の参加者となり、それが成功したという感覚を得る。
すると満足感を覚え、激しい拍手がこの場で鳴り響くように。
「少年、少し手伝え」
「……えっ?」
「仕事内容はそうだな……この箱を観客の前に向けて、チップを集めること。報酬は、その中に入ったお金すべてでどうだ?」
「! や、やる、やらせてくれ!」
お金が足りないことは、少年自体が重々承知していること。
なので増やす機会があれば、徹底して働いてくれるだろうと考えていた。
ちょうど面倒臭い仕事だったので、少年に押し付けて集めさせる。
……どう転がっても、そのお金は結局俺の下に来るわけだしな。
◆ □ ◆ □ ◆
直接見せてほしい、そう言って俺とグーは少年の案内で都市を移動する。
移動中はグーと術式の相談をし、可能な限り効率よく発動可能な魔法陣を創っていた。
「こ、ここだ」
「なんというか……趣があるな」
「いいよ、別に誤魔化さなくて。ボロくは無いけど、住みづらいのは事実だし」
少年が目的としたのは、なんだかカラフルで形が歪んだ建物だ。
おそらく、芸術家が作品として完成させた物を、住居として転用しているのだろう。
問題は住民のことを考えていないので、住みやすくはないという点。
まあ、周囲にも似たような住居が並んでいるので……不法占拠ではないと祈ろう。
「お母さん!」
「コホッ、コホッ……あんた、後ろの人たちはいったい」
「物凄い魔法使いなんだ! 回復魔法も使えるから、お母さんを治してくれるって!」
「先に言っておくぞ、それが効くか分からない。確実性が無い実験だが、代わりに値段は安めだ。不満があるなら言え……せっかくガキが必死に貯めた金を払ったんだ、あまりオススメはしないがな」
少年の母親は、ベッドの上で咳を零す。
すぐに少年は母親に駆け寄り、背中を撫でたり額に載せていた濡らした布を交換したりと、甲斐甲斐しく世話をしている。
俺とグーはそんな光景を眺めながら、最適な魔法は何なのかを決定した。
医療知識は乏しいが、この世界には便利なスキルがあるので──症状は判明する。
「喜べ少年、お前の母親は治せる」
「ほ、本当!?」
「ああ。これまではポーションで何とかしてきたのだろうが、それではダメだ。お前の母親は単なる状態異常ではない、病気だ」
ポーションの効果は、体に生じた異常を解消するというもの。
生命力の減衰だったり、魔力の消耗だったり、体を襲う違和感など……多岐に使える。
だが、病気の場合は少し勝手が違う。
身体の変化として、病気に侵されるのはある意味自然の摂理──つまり、病気になっていることが正常とも言える。
通常のポーションではなく、病気用のポーションでないと治すことはできない。
子供にはそういう知識が足りない場合が多いからな、今に至ったのだろう。
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