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なにゆえ女装?十二単でフルムーン
第23話 十二単は戦闘服?がんばれ颯太。
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「颯欄殿が、わたしを待っているだと!!」
「は、はあ。」
幾度、文を送っても返事が来なかったが・・・。
きっと親王さまが握りつぶして。
このわたしを恋しいばかりに、やむにやまれず逢いに来るとは!!
「なんと大胆で愛らしい姫君!」
大興奮の毒長。
「今宵はだれもはなれに近づいてはならぬぞ!よいなっっ」
「わかりました。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
めっちゃ殺気だってた天慶さまと瑞潤さんにいわれてしょうがなく、またもや十二単を着込んで毒長さまの屋敷にくることになったけど。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「颯太くん、悔しいんならちゃんと毒長に、
『卑しい物売りじゃない、杏酒を盗んでない』
って話しておいで。」
瑞潤さんはそんなことゆうけど・・・。
「えっ?そんな・・・。毒長がオレの話なんてきく訳がない!」
「うむ。颯太の話はきかないだろうが、颯欄の話はききたいのではないか?」
「颯欄?」
天慶さま・・・。それってもしかして・・・。
また十二単??
ってやだー!
「幸い、毒長から颯欄殿に会いたい。颯欄殿が忘れられないと、ほれ、このように。」
ドサッと清秀さんにわたされた和歌のしたためられた和紙がこんもり。
「げっ!」
ジリジリと距離を詰める三人に後退りのオレだったけど、オレを思ってのことだとは思うんだけど・・・。
この人達の迫力の怖さに負けて、再び女装するオレ。
ぴえん。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
話してわかる相手とは思えないのですが・・・。
あの天慶さまの様子じゃ、オレが毒長さんとこ、来ないと毒長さん、殺しかねないよね。
颯欄(颯太)
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