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月天宮のフルムーン
第25話 西の対屋で拉致されたようです!!
しおりを挟む25
夜の帳が月天宮を包み込み、闇夜を照らしてる月が空高くに登った頃。
薄暗い西の対屋の一室に入ると幾重に重なった記帳の奥に天慶さまがいらっしゃった。
憂いを帯びてるようなお顔をあげてこちらを見上げた天慶さまと目があうと。
感情が込み上げてきて。
「・・・」
何か言いたいんだけどやっぱり何もいえない。
天慶さまなんかいってよ。
「くすくす」
「え?」
その時、記帳の影から瑞潤さんの声が
「颯太くんよくきたね。待ってたよ♥️」
ちょっと待って。
なんで瑞潤さんがいるの?
きいてませんが?
呆然と立ちすくむ腕を捕まれ天慶さまの胸に抱かれ拉致される颯太。
「ひゃっ」
訳がわからず戸惑う颯太をやっと捕まえた天慶さまは。
焦れてる?
「颯太。聞きたいことがあるんだろう」
「そ、それは・・・」
そう、それはそうだったんだけど。
「まって。あの」
思ってた状況と違くて、頭が混乱してて。
うっ。
オレが聞きたかったことがでてこなくなったよ~~~ぉお!
ウズっ。
天慶さまがいつものように激情に火をつけて颯太が話し出す前に体だけ、、、開いてしまうのを遮るように、
「天慶まって、それじゃ颯太くんまた話せなくなってしまうから。」
やんわりと天慶さまを諌める瑞潤。
瑞潤さんありがとう、
でもこの状況はあんまり素直に感謝していいのかどうか??
「颯太くん、ボクはホントはこんなことしたくないんだけど颯太くんにはもっと素直になってもらわなくちゃ、ね♥️」
瑞潤がとりだした小瓶。
それってオレがつくった。
「これ、味見させてもらったよ。なかなか上手にできてたからちょっと別の薬をたしてみたんだ。ふふ」
ぽふっと瓶の蓋をあけるとクラクラする強い香り。
「な、なに?」
「おまえよくそんなもの・・・」
「麝香の香り。刺激的でしょ?
他にもいくつか混ぜたけど…。ふふ。」
小瓶の中の液体をすくって、颯太のお口に・・・。
ドロッ。
「やっ、」
うぐっ。
ごくりんこ★
天慶さまに後ろからがっちり抑えられてる颯太に抵抗、とゆう選択肢があるはずもなく。
「きいてやるからいってみろ、颯太」
麝香の香りに刺激されてる天慶さまのお顔の赤みが高揚されておるのん♪
「ふっふえ・・・」
一体なに?この媚薬。胸が熱くなって体の中の頑ななものが溶けだしてるような。
「ちゃんとお話、した方がいいよ♪颯太くん。」
ってなんで瑞潤さんに脱がされてるのオレ?おろろろっ
「やっ。あの。まっまって・・・はあ、はあ」
「まつの?」
「まってほしいのか?」
みすずさんに脱がされかけた衣服が手足に絡みつき乱れたまんまの危ない状態。
そして天慶さまの下半身に伸びた手が・・・ジリジリ・・・
それはそう。
焦らしプレイ?
「ふっふたりしていじわるっ」
半泣きの颯太。
それは、天慶さまの大好物でしょー。るん♪
天慶さまと颯太
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