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月天宮のフルムーン
第4話 変身、颯太くん。
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まあマジメな話はここまでにしておこう。
ともかくそうゆう訳でオレと、颯太と瑞潤は暫く月天宮で暮らすことになった。
「天慶さまが御座してくださり助かります」
「うむ」
オレがいない間、月天宮の差配はもちろん朝廷の政務にまで多忙を極めて、その一切をくそ真面目に報告してきていた清秀はさぞ肩の荷がおりていることだろう。
なにを考えているかわからない無表情は変わらないが。
「天慶ー!みて、ほら」
「はあ?」
いつもながらユルユルのうっとおしい瑞潤に呼ばれた方をみてみると見慣れぬ衣装を施した颯太の姿に
釘・・・付け・・・。
「あの・・・。すごく動きずらいんですが・・・。」しくしく。
うっ、綺羅綺羅しいではないかっ!
線の細い長い手足に柔らかな若草色の衣装とカジュアルな装飾品がよく似合っておる。
「・・・いいんじゃないか。」
とってもいい。そこらへんの公達よりよほど麗しい。
「だかもっと」
「?」
「堂々としろ。」
そう。オレに相応しい自慢げに連れ歩けるような・・・。
早くそんな貴公子になって欲しいと思わずにいられないくらい想像を上回る変身ぶりではないか。
「ぷーっ(笑)天慶、それは無理だよー」あははははっ
そんなに笑うなミスズ。
甘やかしてはいかん。初めが肝心なのだ。
「ミスズさん、そうですよねー」ぴえん
「でもよく似合ってるよ。立派なお貴族さまに見えるって!」
「ほんとですか?」もじもじ
「うむ。とてもよく、だから・・・。見違えるとゆうか、
つまり・・・。
いいんじゃないか」
瑞潤、調子が狂うようなことをゆうなよ。
お前につられてついついガラにもないことをいってしまいそうになるだろうが!
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