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宿場町
マネキン②
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男達に襲われていた事を思い出して、気が狂ったように叫んでいた女を、
この男が、包み込むように強く抱きしめていると、
さっきまでの事が全て嘘だったかのように、
落ち着いた彼女が、微かに笑ったような顔で彼を見つめていた。
「だ。。だいじょうぶ?」「ああ、襲ったりしない。俺が守ってやるよ。」
この男も、彼女を抱きしめる前は、胸やお尻ばかり気になっていたが、
今の状況を冷静に確認すると、
相手の顔が自分の頭より高く、少し見上げてしまっているので、
さっきまでの格好は、震えている彼女を抱きしめているというより、
大きな胸の谷間に強く顔を押し付けて、
その感触を楽しんでいる男だと思われそうで焦っていた。
彼女の身体と触れ合って気づいたのは、
傷一つ無い細く綺麗な指に華奢な腕は、簡単にネジ切れそうに見え、
抱きつけば、肘どうしが着くのではないかと思えるほどに腰は細く、
脚など、男の腰辺りまでキレ上がって、美しい曲線を描いていた。
一番気になるのは、今すぐに踏みつけて欲しいと思える足で、
細く引き締まった足首に、綺麗なアキレス腱が浮き出て、
腕と同じく、傷一つ無い綺麗な足や指を見ていると、
今すぐ舐め回したい、今すぐご奉仕したいという気持ちが膨らんでいた。
そんな女の顔は、清楚で美しく何処かで見たような気もするのだが、
そんな事を思い出すよりも、
自分を救って欲しいと、泣いていた痕跡が頬に残っているので、
その涙を消してあげたい、彼女を救ってあげたいという気持ちと、
自分ダケのモノにしたいという、イケナイ妄想が膨らみ続けていた。
「ほ。。本当ですか?」「ああ、も。。。ももも。ち。。もちろんだぞ。」
(ご。ごくじょうな。。こ。この女を、これで作れば。ハアハア。)
この男が子供の頃から思っていた夢の事なのだろうか、
理想を体現したような女が目の前に現れ、
しかも、自分に救いを求めている事に、全てを忘れて夢中になっていた。
「。。。。」「ああ、イイんだ。。ここは、安全だからな。もちろん。」
(でけぇえ。。ウオオ。。柔らかいぞぉ。。こ。。これなら。うぅくう。)
彼女が外の世界で、どれ程怖い思いをしていたのだろうか、
店の冷たい明かりを見て、どれだけ安心できたのだろうか、
襲って来た男達と同じ獣なのに、相手の優しい言葉に何を思ったのか、
「ダダ。。うぅうう。。グイグイ。。ううう。うぇっっ。うぅぅぅ。」
相手のだらし無く嬉しそうな顔に、喜ぶ事など出来ないはずだが、
安全と言っている男の腕に身体を預けて、安心したように泣いていた。
「あ。。」「ぼいぃいん。。うぅう。。あ。。ありがとう。」
「ああ、だ。。」「ぐいぐい。。ぼういぼいぼいぃいん。もう少し。」
「おち。。(ツケ)」「ひっくひっく。もうちょっと。。だけ。ぼうん。」
両手で持たないと余ってしまう、巨大な胸が身体を包み込み、
全身から漂ってくる甘い女の体臭が、男の心を鷲掴みにし、
身体を抱きしめるように絡めてくる脚が、男を虜にしていた。
「。。。スル。。ぐっ。。」
(触っていいんだろ?抱き返しても。いいよな。触るぞ。。いんだよな。)
女が落ち着かないで暴れているうちは、男も襲おうとは思えなかったが、
落ち着いた吐息と、彼女から誘って来たことを思い出してしまうと、
もう少し楽しませて貰おうと、腕の位置が自然と変わり始めていた。
「あ。。がばっ。」「エッ。」「ゴメンなさい。ブルん。。すみません。」
男が微妙に腕を動かした時に、
襲われていた時に感じた、独特な雰囲気が彼から漂っている事に気づき、
彼女も何かを感じたらしく、彼の腕の中から慌てて抜け出していた。
「アッ。。。。。アハハハハ。。何もしないから、安心して。アハハ。」
(いいんだろ?えっ。。ダメだった。。まだ早い。。まだなのか?)
相手から身体を自由に使っていいと言われたとしても、
さっきまで襲われたことを思い出して暴れていた女を相手に、
自分も同じような行為をしようとしたと、気づかれたかもしれないが、
そんなことはしないし、それは気のせいだと笑って答えるしかなかった。
「いや。。あの。。ブンブン。違う。ご。。。。ごっ。。ごめんなさい。
ブンブン。いいんです。。ほっ。本当にごめんナサイ。ごめんなさい。」
慌てて身体を離した後に、男の悲しげな顔を見てしまうと、
私を救ってくれるのは、彼しかいないし、
自分から身体を好きに使っていいとまで言っていたのに、
嫌がるように離れてしまった事を思い出して、謝るしか出来なかった。
もちろん、「今すぐ出て行け」と男から言われても、向かう先がないし、
さっきの男たちに会ったらと思うだけで恐ろしいので、
この男から受ける好意なら、全てを諦めるしかなかった。
「あっ。。ああ。。いい。。」「ご。。ごめなさい。す。。すみ。。」
彼女が腰を曲げて謝る度に、巨大な胸が上下に揺れて、
破れてすだれのようになっている上着から胸が飛び出し、
さっきまでは布に隠れて良く見えていなかったが、
綺麗なピンク色の小さな乳首が見えて、女の価値を一段と高めていた。
(きたねぇえなぁあ。クソォ。この女を味わったヤツあ!拭けよ。ハァ。)
しかし、男達が楽しんでいた残滓は残っていて、
愛液と混じった液体が、割れ目からトロトロと溢れ出し、
よく見ると、濡れた跡は足首あたりまで続いていた。
もちろん、これだけの数の人形を、汚さずに管理するような男なので、
傷や欠損などは論外だし、肌の汚れなども最悪で、今見ているのが、
男たちが好きに楽しんだ後に、少しも片付けないせいだとわかると、
その光景に嫌悪感さえ覚えていた。
「プイ。。。ガバ。。。これを着ろ!
俺は絶対に襲わない!!安心しろ!ここは、安全だ!俺が守ってやる。」
(きたねぇんだよ。クソがぁ。まあ、いい。磨けば綺麗になるだろォ。)
この男は、何が気に入らないのだろうか、
女のある場所を確認すると、とても不機嫌そうな顔で見て、
自分が着ていたシャツを脱いでから、背を向けて渡してきた。
「あ。。ありがとう。。すみません。バサ。。。バサン。。。。」
「そういえば。。」「ブル。。ブルブル。。」
「すまん。悪かった。まずは落ち着け!大丈夫だから落ち着いてくれ。」
謝ってくる女に、何を聞きたかったのか分からないが、
彼女が浴衣を脱いで、渡されたシャツに着替え始めると、
店員の男が、何かを聞こうと振り向いていた。
もちろん彼女も、安心しろと言われたのはわかっているし、
嫌がったら、何もしてこないとはわかっていたが、
欲望の視線を隠さずに垂れ流す、異性の事が怖いのは変わらないし、
さっきまで、外で犯され続けていた事まで思い出したらしく、
男が身体を向けると思うだけで、全裸の身体が震えだしていた。
「はっ。。はい。。。ありがとうございます。でも。。。これって。。」
「ガバッ。。に。。においは。。。ごめ。。ん。。」
「とっても、暖かいデスネ。。。えへへ。」「。。がま。。。」
(やっぱり、そうだろう。この女を好きに出来る。
少しだけ我慢すれば、なんだって、何でも。。これからずっと先まで。)
振り向いた時に見た顔は、まだ涙の跡が残っていたが、
彼女も捨てられたくないのか、少しひきつった笑顔を向け、
はにかむような声で、必死にお礼を言ってきたので、
逃げられるかもと焦っていたが、そんなことはないと安心していた。
「あッ。あぁ。。ごめん。。あああァ、落ち着いたようだな。」
「は。。ハい。。ありがとうございます。。ほんっとうに、ありがとう。」
(欲しい。。この女を、俺の物に。。俺だけの物に。。この。。)
男はぶっきらぼうな声を出して、もう一度背を向けたが、
さっきまでの少し気の弱く、自信がなさそうに見えた彼女が、
見るだけで元気が出てきそうな、可愛く魅力的な笑みを返してきたので、
ますます彼女に惹かれ、心が激しく揺れ動いた。
もちろん、さっきは相手の言葉に驚いて、すぐに謝ろうと振り返ったが、
まだ彼女が着替え中だと気づいて、慌てて背を向けていた。
その時に、笑い返してくれたのは嬉しかったし、
返事をしてくる彼女の姿を思い出す度に、今すぐあの顔が見たい、
自分だけのものにしたいという気持ちが、抑えられなくなっていた。
「もう、そっちを向いてもいいかい?」「は。。はっ。。いぃい。」
もちろん、男が背を向けていたとしても、
明るい店の中には色々な場所に鏡が置いてあるので、
今も恥ずかしそうに俯いている彼女を、見ているだけでたまらなかった。
その姿を店員以外に見ているのは、服を着ていないマネキンだけで、
敏感な人なら、声が聞こえてきそうなほどに精巧に作られ、
姿や形に性別まで、全てが違う形をしていた。
「。。。。」「あ。。あの。ギュ。ギュッ。ギュ。。」
「。」「その。。。。。あはは。。。。ご。ゴメンなさい。ググッ。」
この店にいるのは二人だけだし、ほぼ全裸の格好を見せていたのに、
今更恥ずかしそうに隠そうとしている姿も変だったが、
彼にとっては、今見ている姿が最高に興奮するし、とても魅力的だった。
「ゴクン。」「グイグイ。ごめんなさい。あと。ぐい。えっと。そのぉ。」
彼女が着ている男物のシャツは、サイズが小さく、丈も短かったので、
大きな身体をした彼女の全てを、隠すことが出来なかった。
そんな姿をした彼女が、少しでも身体を隠そうとしているのか、
シャツのお尻側を、恥ずかしそうに下に引っ張るが、
そうやって引っ張ったせいで、前側が持ち上がってしまい、
下半身に風を感じてしまったので、慌ててそちら側も引っ張っていた。
正確に彼女の格好を答えると、
真っ白な肌に生える、男物の使い古された小さなボタンシャツが、
巨大な胸の始まりから、美しい生脚の始まりまでを隠していた。
(ちょっと痛いんだけどぉお。でもぉお。うふふ。見てる。見てるぅう。)
たしかに、さっきの浴衣のハギレよりは隠しているのだが、
下着も付けていない大きな胸が、服の中に押し込まれているので、
止めているボタンを、弾き飛ばしそうな位に引っ張っているし、
シャツの合わせ目も、窮屈そうに盛り上がっていた。
オスに犯されて、真下から見れば広がっている場所は、
前から見ても、シャツの合わせ目からハッキリ見えているし、
さっきと同じで、膣口から溢れ出した愛液が、
割れ目から太ももを伝って、先へ流れていく姿も見せていた。
男から背中は見えていないが、入り口のガラス扉に映り込んでいるので、
可愛らしいお尻が、服の下から飛び出している姿や、
太ももからお尻へと繋がっていく、美しい曲線美、
脚を動かす度にチラつく、大陰唇の膨らみが男を誘っていた。
「すまない、探せばあるあるとは思うんだが、今は。。」
「あっ。。いいんです。。グイグイ。あの。。ちょっと胸が苦しくて。。」
「どうした?怪我デモしたのか?傷口が痛むのか?大丈夫かい?
薬もあるよ。言ってくれたら治すからね。遠慮はしないで言うんだよ。」
(やばい、きずか?裂傷か?打撲なのか?おいおい、頼むよぉ。はぁ。)
男達に襲われた時に出来た傷が、
安心して痛みがぶり返したと思ったらしく、必死に治せると言ってきた。
「。。あの。。ガバッ。すみません!ここのボタンが切れそうなので。。」
(いやぁ。そうよねぇ。アハハ。マネキンに傷とか。大丈夫ですよォ。
ちゃーんとぉ。全部無いですからねぇ。アハハ。さすがわたしぃい。)
傷など残していないし、打撲や軽い裂傷なども消していたので、
頭を下げて何度も謝りながら、胸元を指さしていた。
「アハハハハ。イイよ。。ボタンが外れそうなのは、気にしないでくれ。
苦しいのなら、あっちを向くから、
確認しながら、ボタンを外していいからね。」
「すみません。」
「ぐるん。。でも、痛い所があったら言うんだよ。
薬代など、気にしないでいいからね。ちゃんと言うんだよ。
傷や打撲は言うんだよ。絶対に言ってね。あはは。」
(でも、俺の服でも着れるってのも凄いよなぁ。どうやった?
はぁ。傷や打撲は。。大丈夫かぁぁ。何処かで見せてもらうか?
なんて言う?確認してから、一瞬だけ。。それでもいいがァ。うぅん。)
服は安物だし、独り者の男らしく手入れもしていないので、
色々な場所がほつれていたり、
ボタンなど引っ張れば、止め糸が切れそうになっているので、
この女の巨大な膨らみに負けて、今にも引きちぎれそうになっていた。
そんな事よりも、重要な事を考えているので、
鏡で出来るだけ確認しようと、シャツに手をかけている女を覗いていた。
「バチン。。ぶるん。。ぱちん。ぼううん。パチパチ。。ずるっん。」
「も。。もう見てもいいかな?そ。。そっちを向いても大丈夫かぃ?」
さっきも全裸を見ていたし、今も覗いているが、
鏡越しだからドキドキするのか、彼女の身体が極上だから感じるのか、
何度見ても飽きないし、色々な方向から見たいという欲望は膨れるだけ、
舞台に飾って、好きなだけ舐めまわすように見続けたい、
綺麗で美しい彼女を、独り占めにしたいという気持ちが心を染めていた。
そんな気持ちで見ていた彼女が、シャツのボタンに手をかけると、
膨らみに耐えられない布が左右に別れ、
これだけ大きな胸を、押し込んでいた事が苦しかったらしく、
おヘソの上あたりまで外していた。
それだけ多くのボタンを、一度に外してしまうと、
シャツの脇で押さえつけられた肉塊が左右から集まって、
布の合わせ目から、前に飛び出そうと盛り上がっていた。
「あ。。はい。。アッ。。。。あ。ハイ。。」
「。。。」「あの。。すみません。。ぼ。。ボタン。。ごめんなさい。」
(すげぇえ。そうかぁ。そうだよなぁ。こうなるよなぁ。
はぁ。最高だァ。デカイとは思ったが、垂れもせずに、こうかぁあ。)
振り返った男が、胸元を見て声を出さずに固まっているので、
彼女は、止め紐が伸びてしまいだらし無く垂れ下がったボタンを指差し、
申し訳なさそうに謝っていた。
「あっ。。。アハハハハ。。いやぁアァ。いいよ。気にしないで。」
(ふぅぅう。デケエよなぁ。。あの盛り上がった。。た。たにまぁあ。)
鏡越しで見ている時と違って、直接見ている女の身体は極上で、
見ているだけでわかってしまう、呼吸をするだけで上下に揺れる胸が、
男達が集まって蹂躙していたであろう、大きな肉の塊が、
オスを求めて、前から飛び出すように集まり、誘うように揺れていた。
「お。。。お。。かね?。。わ。。わたし。ごめんなさい。」
「ああ、持っていかれたんだろ?気にしないでいいよ。
君みたいな可愛い子から、お金なんてとらないからさ。アハハハハ。」
「すみません。。ごめんなさい。。ぺこぺこ。ぶるん。。」
「ここでは見かけないし、この街へは旅行かい?」
(知り合いがいると面倒だが。。まあ、探している感じも無いし。。
聞いた事が無いのなら、誰かが転移させて拉致でもして来たんだろう。
俺が持っているなら安全だし、アイツの関係じゃ無ければいい。)
これほど美しい女なら、すぐに噂が立つはずだし、
街に入ってくるだけで、どこかから連絡が入るはずなのに、
この女の情報も、噂話でさえも聞いたことがなかったのだが、
その事が気になる程に冷静では無いので、全てを良いふうに考えていた。
「ココって、どこですか?あの。。すみません。。ココって?」
「もう少しで、ウリュウの。。」
「ソ。。そんなぁ。。う。。りゅうぅ?。。そこですか?ここって?」
これだけの女なら、何処かで知識をダウンロードされているし、
この街の名前ぐらい、聞いたことが有るだろうと話したが、
その名前さえも、遠い記憶として思い出している反応しか無いので、
旅行でもなく遠くから連れてこられたと、男の欲望が一段と震えていた。
「あんたは、何処の街にいたんだい?」「○○○。」
「一緒に来た知り合いは居ないのかい?」「ブンブン。」
「ウリュウに知り合いは居ないのかい?」「う。。りゅう?。。。。。」
女性が呟いた街の名前は、聞いたことがないような音の羅列で、
そこが街の名前なのか、あるいは場所の総称なのか分からなかったが、
ウリュウという名前は知っているらしく、
その名前を口にした時に、愕然とした表情をしたので、
彼女が何処か遠い場所からここに、連れて来られたと気づいていた。
もちろん、この街の周りに知り合いもいないし、
この女が一人で、この街にいる事もわかった。
もし、ギルドにでも行けば、故郷に戻してもらえるかもしれないが、
この街に、その場所は無いし、
ウリュウに行くにしても、色々と必要な事は、
何も知らない彼女でも、よく知っている店員の男でも理解していた。
「どうする?隣町まで行くツテでもあるのか?」「。。。」
お金を持っていないのも、
全裸で盗んだ布を、着るしかなかったのに聞いていた。
知り合いさえ居ないのも、
遠くから連れてこられて、困っているのに聞いていた。
男達に犯された女なのも、
広がったオマンコと、愛液の跡を見ているのに聞いていた。
もちろん、俺に頼らないと、この場所では何も出来ないと説明していた。
「。。。ど。。ブルブル。どうすればいいですか?どうしたら?」
「そうだァ。。一年。。イヤ、それ以上になるかもしれないがぁああ、
俺が用意してやってもいいぞ?」
「ブル。。ぶるぶる。。。(ひ、イヤぁああ)。。ブルブル。。」
もちろん、善意でとか、タダで何かしてくれると言う人では無く、
何も言わずに、突然襲ってくる男達と違っているかもしれないが、
何も持っていない若い女に対して、
高齢とまで言わない男が、求めている事など頭ではわかっていた。
しかし、さっきまでしていた行為が、また続くと思うだけで、
心と身体は、その事を拒絶するように震えていた。
「いや。。おい、安心しろって。。俺は何もしないって言っているだろ!」
(ココは。。落ち着けぇええ。。ココは、まだダメだ。。まだ。まだ。)
言い方が悪かったらしく、さっきまで嬉しそうに笑っていた女の顔が、
子鹿のように震えながら曇り始めてしまったので、焦り始めていた。
「えっ。。。ほ。。。本当ですか?。で。。でも。。あっ。ブルブル。」
「ああ、まずはシャワーでも浴びて落ち着いてくれ、
その間に何か着るものが無いか探しておくからな。それでいいか?」
「そ。。それで、私は何をすれば?」「店の手伝いをしてくれないか?」
「お手伝いですか?」「見ればわかるだろ?この店の手伝いをしてくれ。」
この男の言っている場所には、
入口にあったような人形と同じように、精巧に出来た物が並んでいた。
もちろん、さっき見た人形と同じで、服や下着さえも着ていないので、
エリカが喜ぶ場所は、膨れたのも、縮んだ物も、小さい物まで有った。
あと目立つのは、何体も人形が雑然に並んでいるだけだし、
まだ開店前なのか、一緒に並んでいる椅子や机にも、
何かを置かれた感じも、何かを飾られた痕跡も無かった。
「あっ。。はい、商品を並べればいいんですね。」
「ああ、商品に(なって)並ん(で)くれたらいいよ。」
「あっ。。はい。人形を並べますね。よっ。よろしく、お願いします。」
彼女も聞き間違いだと思い、強く聞いてもいないが、
頼る人もいない場所なので、素直に彼の言う通りにしていた。
「じゃあ、約束をしよう。。契約期間は、俺が満足するまでな。
支払いは、君が隣町まで移動する為に必要な交通費と、
今から隣町に着くまでに、必要な生活費を全て自分が用意する。」
期間と内容がよくわからない事になっているが、
女としては、この男以外に頼る人もいなかったのだろう、
言われるままに頷いていた。
「はい、ぐい。。はい、お願いします。」
「ああ、女神にかけて。」
「ぐい。ハァ。。はい。(めがね)にかけて。」
口約束などに、何の意味があるのだろうか、
子供の頃から、よく聞いているし、よく使っているような、
女神様への祈りを捧げる一説を口に出して、二人は契約をしていた。
マネキン②
この男が、包み込むように強く抱きしめていると、
さっきまでの事が全て嘘だったかのように、
落ち着いた彼女が、微かに笑ったような顔で彼を見つめていた。
「だ。。だいじょうぶ?」「ああ、襲ったりしない。俺が守ってやるよ。」
この男も、彼女を抱きしめる前は、胸やお尻ばかり気になっていたが、
今の状況を冷静に確認すると、
相手の顔が自分の頭より高く、少し見上げてしまっているので、
さっきまでの格好は、震えている彼女を抱きしめているというより、
大きな胸の谷間に強く顔を押し付けて、
その感触を楽しんでいる男だと思われそうで焦っていた。
彼女の身体と触れ合って気づいたのは、
傷一つ無い細く綺麗な指に華奢な腕は、簡単にネジ切れそうに見え、
抱きつけば、肘どうしが着くのではないかと思えるほどに腰は細く、
脚など、男の腰辺りまでキレ上がって、美しい曲線を描いていた。
一番気になるのは、今すぐに踏みつけて欲しいと思える足で、
細く引き締まった足首に、綺麗なアキレス腱が浮き出て、
腕と同じく、傷一つ無い綺麗な足や指を見ていると、
今すぐ舐め回したい、今すぐご奉仕したいという気持ちが膨らんでいた。
そんな女の顔は、清楚で美しく何処かで見たような気もするのだが、
そんな事を思い出すよりも、
自分を救って欲しいと、泣いていた痕跡が頬に残っているので、
その涙を消してあげたい、彼女を救ってあげたいという気持ちと、
自分ダケのモノにしたいという、イケナイ妄想が膨らみ続けていた。
「ほ。。本当ですか?」「ああ、も。。。ももも。ち。。もちろんだぞ。」
(ご。ごくじょうな。。こ。この女を、これで作れば。ハアハア。)
この男が子供の頃から思っていた夢の事なのだろうか、
理想を体現したような女が目の前に現れ、
しかも、自分に救いを求めている事に、全てを忘れて夢中になっていた。
「。。。。」「ああ、イイんだ。。ここは、安全だからな。もちろん。」
(でけぇえ。。ウオオ。。柔らかいぞぉ。。こ。。これなら。うぅくう。)
彼女が外の世界で、どれ程怖い思いをしていたのだろうか、
店の冷たい明かりを見て、どれだけ安心できたのだろうか、
襲って来た男達と同じ獣なのに、相手の優しい言葉に何を思ったのか、
「ダダ。。うぅうう。。グイグイ。。ううう。うぇっっ。うぅぅぅ。」
相手のだらし無く嬉しそうな顔に、喜ぶ事など出来ないはずだが、
安全と言っている男の腕に身体を預けて、安心したように泣いていた。
「あ。。」「ぼいぃいん。。うぅう。。あ。。ありがとう。」
「ああ、だ。。」「ぐいぐい。。ぼういぼいぼいぃいん。もう少し。」
「おち。。(ツケ)」「ひっくひっく。もうちょっと。。だけ。ぼうん。」
両手で持たないと余ってしまう、巨大な胸が身体を包み込み、
全身から漂ってくる甘い女の体臭が、男の心を鷲掴みにし、
身体を抱きしめるように絡めてくる脚が、男を虜にしていた。
「。。。スル。。ぐっ。。」
(触っていいんだろ?抱き返しても。いいよな。触るぞ。。いんだよな。)
女が落ち着かないで暴れているうちは、男も襲おうとは思えなかったが、
落ち着いた吐息と、彼女から誘って来たことを思い出してしまうと、
もう少し楽しませて貰おうと、腕の位置が自然と変わり始めていた。
「あ。。がばっ。」「エッ。」「ゴメンなさい。ブルん。。すみません。」
男が微妙に腕を動かした時に、
襲われていた時に感じた、独特な雰囲気が彼から漂っている事に気づき、
彼女も何かを感じたらしく、彼の腕の中から慌てて抜け出していた。
「アッ。。。。。アハハハハ。。何もしないから、安心して。アハハ。」
(いいんだろ?えっ。。ダメだった。。まだ早い。。まだなのか?)
相手から身体を自由に使っていいと言われたとしても、
さっきまで襲われたことを思い出して暴れていた女を相手に、
自分も同じような行為をしようとしたと、気づかれたかもしれないが、
そんなことはしないし、それは気のせいだと笑って答えるしかなかった。
「いや。。あの。。ブンブン。違う。ご。。。。ごっ。。ごめんなさい。
ブンブン。いいんです。。ほっ。本当にごめんナサイ。ごめんなさい。」
慌てて身体を離した後に、男の悲しげな顔を見てしまうと、
私を救ってくれるのは、彼しかいないし、
自分から身体を好きに使っていいとまで言っていたのに、
嫌がるように離れてしまった事を思い出して、謝るしか出来なかった。
もちろん、「今すぐ出て行け」と男から言われても、向かう先がないし、
さっきの男たちに会ったらと思うだけで恐ろしいので、
この男から受ける好意なら、全てを諦めるしかなかった。
「あっ。。ああ。。いい。。」「ご。。ごめなさい。す。。すみ。。」
彼女が腰を曲げて謝る度に、巨大な胸が上下に揺れて、
破れてすだれのようになっている上着から胸が飛び出し、
さっきまでは布に隠れて良く見えていなかったが、
綺麗なピンク色の小さな乳首が見えて、女の価値を一段と高めていた。
(きたねぇえなぁあ。クソォ。この女を味わったヤツあ!拭けよ。ハァ。)
しかし、男達が楽しんでいた残滓は残っていて、
愛液と混じった液体が、割れ目からトロトロと溢れ出し、
よく見ると、濡れた跡は足首あたりまで続いていた。
もちろん、これだけの数の人形を、汚さずに管理するような男なので、
傷や欠損などは論外だし、肌の汚れなども最悪で、今見ているのが、
男たちが好きに楽しんだ後に、少しも片付けないせいだとわかると、
その光景に嫌悪感さえ覚えていた。
「プイ。。。ガバ。。。これを着ろ!
俺は絶対に襲わない!!安心しろ!ここは、安全だ!俺が守ってやる。」
(きたねぇんだよ。クソがぁ。まあ、いい。磨けば綺麗になるだろォ。)
この男は、何が気に入らないのだろうか、
女のある場所を確認すると、とても不機嫌そうな顔で見て、
自分が着ていたシャツを脱いでから、背を向けて渡してきた。
「あ。。ありがとう。。すみません。バサ。。。バサン。。。。」
「そういえば。。」「ブル。。ブルブル。。」
「すまん。悪かった。まずは落ち着け!大丈夫だから落ち着いてくれ。」
謝ってくる女に、何を聞きたかったのか分からないが、
彼女が浴衣を脱いで、渡されたシャツに着替え始めると、
店員の男が、何かを聞こうと振り向いていた。
もちろん彼女も、安心しろと言われたのはわかっているし、
嫌がったら、何もしてこないとはわかっていたが、
欲望の視線を隠さずに垂れ流す、異性の事が怖いのは変わらないし、
さっきまで、外で犯され続けていた事まで思い出したらしく、
男が身体を向けると思うだけで、全裸の身体が震えだしていた。
「はっ。。はい。。。ありがとうございます。でも。。。これって。。」
「ガバッ。。に。。においは。。。ごめ。。ん。。」
「とっても、暖かいデスネ。。。えへへ。」「。。がま。。。」
(やっぱり、そうだろう。この女を好きに出来る。
少しだけ我慢すれば、なんだって、何でも。。これからずっと先まで。)
振り向いた時に見た顔は、まだ涙の跡が残っていたが、
彼女も捨てられたくないのか、少しひきつった笑顔を向け、
はにかむような声で、必死にお礼を言ってきたので、
逃げられるかもと焦っていたが、そんなことはないと安心していた。
「あッ。あぁ。。ごめん。。あああァ、落ち着いたようだな。」
「は。。ハい。。ありがとうございます。。ほんっとうに、ありがとう。」
(欲しい。。この女を、俺の物に。。俺だけの物に。。この。。)
男はぶっきらぼうな声を出して、もう一度背を向けたが、
さっきまでの少し気の弱く、自信がなさそうに見えた彼女が、
見るだけで元気が出てきそうな、可愛く魅力的な笑みを返してきたので、
ますます彼女に惹かれ、心が激しく揺れ動いた。
もちろん、さっきは相手の言葉に驚いて、すぐに謝ろうと振り返ったが、
まだ彼女が着替え中だと気づいて、慌てて背を向けていた。
その時に、笑い返してくれたのは嬉しかったし、
返事をしてくる彼女の姿を思い出す度に、今すぐあの顔が見たい、
自分だけのものにしたいという気持ちが、抑えられなくなっていた。
「もう、そっちを向いてもいいかい?」「は。。はっ。。いぃい。」
もちろん、男が背を向けていたとしても、
明るい店の中には色々な場所に鏡が置いてあるので、
今も恥ずかしそうに俯いている彼女を、見ているだけでたまらなかった。
その姿を店員以外に見ているのは、服を着ていないマネキンだけで、
敏感な人なら、声が聞こえてきそうなほどに精巧に作られ、
姿や形に性別まで、全てが違う形をしていた。
「。。。。」「あ。。あの。ギュ。ギュッ。ギュ。。」
「。」「その。。。。。あはは。。。。ご。ゴメンなさい。ググッ。」
この店にいるのは二人だけだし、ほぼ全裸の格好を見せていたのに、
今更恥ずかしそうに隠そうとしている姿も変だったが、
彼にとっては、今見ている姿が最高に興奮するし、とても魅力的だった。
「ゴクン。」「グイグイ。ごめんなさい。あと。ぐい。えっと。そのぉ。」
彼女が着ている男物のシャツは、サイズが小さく、丈も短かったので、
大きな身体をした彼女の全てを、隠すことが出来なかった。
そんな姿をした彼女が、少しでも身体を隠そうとしているのか、
シャツのお尻側を、恥ずかしそうに下に引っ張るが、
そうやって引っ張ったせいで、前側が持ち上がってしまい、
下半身に風を感じてしまったので、慌ててそちら側も引っ張っていた。
正確に彼女の格好を答えると、
真っ白な肌に生える、男物の使い古された小さなボタンシャツが、
巨大な胸の始まりから、美しい生脚の始まりまでを隠していた。
(ちょっと痛いんだけどぉお。でもぉお。うふふ。見てる。見てるぅう。)
たしかに、さっきの浴衣のハギレよりは隠しているのだが、
下着も付けていない大きな胸が、服の中に押し込まれているので、
止めているボタンを、弾き飛ばしそうな位に引っ張っているし、
シャツの合わせ目も、窮屈そうに盛り上がっていた。
オスに犯されて、真下から見れば広がっている場所は、
前から見ても、シャツの合わせ目からハッキリ見えているし、
さっきと同じで、膣口から溢れ出した愛液が、
割れ目から太ももを伝って、先へ流れていく姿も見せていた。
男から背中は見えていないが、入り口のガラス扉に映り込んでいるので、
可愛らしいお尻が、服の下から飛び出している姿や、
太ももからお尻へと繋がっていく、美しい曲線美、
脚を動かす度にチラつく、大陰唇の膨らみが男を誘っていた。
「すまない、探せばあるあるとは思うんだが、今は。。」
「あっ。。いいんです。。グイグイ。あの。。ちょっと胸が苦しくて。。」
「どうした?怪我デモしたのか?傷口が痛むのか?大丈夫かい?
薬もあるよ。言ってくれたら治すからね。遠慮はしないで言うんだよ。」
(やばい、きずか?裂傷か?打撲なのか?おいおい、頼むよぉ。はぁ。)
男達に襲われた時に出来た傷が、
安心して痛みがぶり返したと思ったらしく、必死に治せると言ってきた。
「。。あの。。ガバッ。すみません!ここのボタンが切れそうなので。。」
(いやぁ。そうよねぇ。アハハ。マネキンに傷とか。大丈夫ですよォ。
ちゃーんとぉ。全部無いですからねぇ。アハハ。さすがわたしぃい。)
傷など残していないし、打撲や軽い裂傷なども消していたので、
頭を下げて何度も謝りながら、胸元を指さしていた。
「アハハハハ。イイよ。。ボタンが外れそうなのは、気にしないでくれ。
苦しいのなら、あっちを向くから、
確認しながら、ボタンを外していいからね。」
「すみません。」
「ぐるん。。でも、痛い所があったら言うんだよ。
薬代など、気にしないでいいからね。ちゃんと言うんだよ。
傷や打撲は言うんだよ。絶対に言ってね。あはは。」
(でも、俺の服でも着れるってのも凄いよなぁ。どうやった?
はぁ。傷や打撲は。。大丈夫かぁぁ。何処かで見せてもらうか?
なんて言う?確認してから、一瞬だけ。。それでもいいがァ。うぅん。)
服は安物だし、独り者の男らしく手入れもしていないので、
色々な場所がほつれていたり、
ボタンなど引っ張れば、止め糸が切れそうになっているので、
この女の巨大な膨らみに負けて、今にも引きちぎれそうになっていた。
そんな事よりも、重要な事を考えているので、
鏡で出来るだけ確認しようと、シャツに手をかけている女を覗いていた。
「バチン。。ぶるん。。ぱちん。ぼううん。パチパチ。。ずるっん。」
「も。。もう見てもいいかな?そ。。そっちを向いても大丈夫かぃ?」
さっきも全裸を見ていたし、今も覗いているが、
鏡越しだからドキドキするのか、彼女の身体が極上だから感じるのか、
何度見ても飽きないし、色々な方向から見たいという欲望は膨れるだけ、
舞台に飾って、好きなだけ舐めまわすように見続けたい、
綺麗で美しい彼女を、独り占めにしたいという気持ちが心を染めていた。
そんな気持ちで見ていた彼女が、シャツのボタンに手をかけると、
膨らみに耐えられない布が左右に別れ、
これだけ大きな胸を、押し込んでいた事が苦しかったらしく、
おヘソの上あたりまで外していた。
それだけ多くのボタンを、一度に外してしまうと、
シャツの脇で押さえつけられた肉塊が左右から集まって、
布の合わせ目から、前に飛び出そうと盛り上がっていた。
「あ。。はい。。アッ。。。。あ。ハイ。。」
「。。。」「あの。。すみません。。ぼ。。ボタン。。ごめんなさい。」
(すげぇえ。そうかぁ。そうだよなぁ。こうなるよなぁ。
はぁ。最高だァ。デカイとは思ったが、垂れもせずに、こうかぁあ。)
振り返った男が、胸元を見て声を出さずに固まっているので、
彼女は、止め紐が伸びてしまいだらし無く垂れ下がったボタンを指差し、
申し訳なさそうに謝っていた。
「あっ。。。アハハハハ。。いやぁアァ。いいよ。気にしないで。」
(ふぅぅう。デケエよなぁ。。あの盛り上がった。。た。たにまぁあ。)
鏡越しで見ている時と違って、直接見ている女の身体は極上で、
見ているだけでわかってしまう、呼吸をするだけで上下に揺れる胸が、
男達が集まって蹂躙していたであろう、大きな肉の塊が、
オスを求めて、前から飛び出すように集まり、誘うように揺れていた。
「お。。。お。。かね?。。わ。。わたし。ごめんなさい。」
「ああ、持っていかれたんだろ?気にしないでいいよ。
君みたいな可愛い子から、お金なんてとらないからさ。アハハハハ。」
「すみません。。ごめんなさい。。ぺこぺこ。ぶるん。。」
「ここでは見かけないし、この街へは旅行かい?」
(知り合いがいると面倒だが。。まあ、探している感じも無いし。。
聞いた事が無いのなら、誰かが転移させて拉致でもして来たんだろう。
俺が持っているなら安全だし、アイツの関係じゃ無ければいい。)
これほど美しい女なら、すぐに噂が立つはずだし、
街に入ってくるだけで、どこかから連絡が入るはずなのに、
この女の情報も、噂話でさえも聞いたことがなかったのだが、
その事が気になる程に冷静では無いので、全てを良いふうに考えていた。
「ココって、どこですか?あの。。すみません。。ココって?」
「もう少しで、ウリュウの。。」
「ソ。。そんなぁ。。う。。りゅうぅ?。。そこですか?ここって?」
これだけの女なら、何処かで知識をダウンロードされているし、
この街の名前ぐらい、聞いたことが有るだろうと話したが、
その名前さえも、遠い記憶として思い出している反応しか無いので、
旅行でもなく遠くから連れてこられたと、男の欲望が一段と震えていた。
「あんたは、何処の街にいたんだい?」「○○○。」
「一緒に来た知り合いは居ないのかい?」「ブンブン。」
「ウリュウに知り合いは居ないのかい?」「う。。りゅう?。。。。。」
女性が呟いた街の名前は、聞いたことがないような音の羅列で、
そこが街の名前なのか、あるいは場所の総称なのか分からなかったが、
ウリュウという名前は知っているらしく、
その名前を口にした時に、愕然とした表情をしたので、
彼女が何処か遠い場所からここに、連れて来られたと気づいていた。
もちろん、この街の周りに知り合いもいないし、
この女が一人で、この街にいる事もわかった。
もし、ギルドにでも行けば、故郷に戻してもらえるかもしれないが、
この街に、その場所は無いし、
ウリュウに行くにしても、色々と必要な事は、
何も知らない彼女でも、よく知っている店員の男でも理解していた。
「どうする?隣町まで行くツテでもあるのか?」「。。。」
お金を持っていないのも、
全裸で盗んだ布を、着るしかなかったのに聞いていた。
知り合いさえ居ないのも、
遠くから連れてこられて、困っているのに聞いていた。
男達に犯された女なのも、
広がったオマンコと、愛液の跡を見ているのに聞いていた。
もちろん、俺に頼らないと、この場所では何も出来ないと説明していた。
「。。。ど。。ブルブル。どうすればいいですか?どうしたら?」
「そうだァ。。一年。。イヤ、それ以上になるかもしれないがぁああ、
俺が用意してやってもいいぞ?」
「ブル。。ぶるぶる。。。(ひ、イヤぁああ)。。ブルブル。。」
もちろん、善意でとか、タダで何かしてくれると言う人では無く、
何も言わずに、突然襲ってくる男達と違っているかもしれないが、
何も持っていない若い女に対して、
高齢とまで言わない男が、求めている事など頭ではわかっていた。
しかし、さっきまでしていた行為が、また続くと思うだけで、
心と身体は、その事を拒絶するように震えていた。
「いや。。おい、安心しろって。。俺は何もしないって言っているだろ!」
(ココは。。落ち着けぇええ。。ココは、まだダメだ。。まだ。まだ。)
言い方が悪かったらしく、さっきまで嬉しそうに笑っていた女の顔が、
子鹿のように震えながら曇り始めてしまったので、焦り始めていた。
「えっ。。。ほ。。。本当ですか?。で。。でも。。あっ。ブルブル。」
「ああ、まずはシャワーでも浴びて落ち着いてくれ、
その間に何か着るものが無いか探しておくからな。それでいいか?」
「そ。。それで、私は何をすれば?」「店の手伝いをしてくれないか?」
「お手伝いですか?」「見ればわかるだろ?この店の手伝いをしてくれ。」
この男の言っている場所には、
入口にあったような人形と同じように、精巧に出来た物が並んでいた。
もちろん、さっき見た人形と同じで、服や下着さえも着ていないので、
エリカが喜ぶ場所は、膨れたのも、縮んだ物も、小さい物まで有った。
あと目立つのは、何体も人形が雑然に並んでいるだけだし、
まだ開店前なのか、一緒に並んでいる椅子や机にも、
何かを置かれた感じも、何かを飾られた痕跡も無かった。
「あっ。。はい、商品を並べればいいんですね。」
「ああ、商品に(なって)並ん(で)くれたらいいよ。」
「あっ。。はい。人形を並べますね。よっ。よろしく、お願いします。」
彼女も聞き間違いだと思い、強く聞いてもいないが、
頼る人もいない場所なので、素直に彼の言う通りにしていた。
「じゃあ、約束をしよう。。契約期間は、俺が満足するまでな。
支払いは、君が隣町まで移動する為に必要な交通費と、
今から隣町に着くまでに、必要な生活費を全て自分が用意する。」
期間と内容がよくわからない事になっているが、
女としては、この男以外に頼る人もいなかったのだろう、
言われるままに頷いていた。
「はい、ぐい。。はい、お願いします。」
「ああ、女神にかけて。」
「ぐい。ハァ。。はい。(めがね)にかけて。」
口約束などに、何の意味があるのだろうか、
子供の頃から、よく聞いているし、よく使っているような、
女神様への祈りを捧げる一説を口に出して、二人は契約をしていた。
マネキン②
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