流れる川

連鎖

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シズナイ

仕事⑨

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「ねえ。あなた。どうしたい?」
優しい笑顔で、話しかけていた。

「まずは、消えるかもしれない。
石に変えてあげるわ。
そうすれば、どんどん小さくなって。どんどん。どんどん。
砂よりも小さく、もっと小さくなれれば消えれるかもね。
でも、思うのよ。さっきの液体覚えてる?
あれって、どっちかな?
あれって、あなたの記憶?
あれって、まだ生きてたと思う?
その後に絶叫したのって
あれって、どっちかな?
あれって、あなたの記憶?
あれって、まだ生きてたと思う?
まあ、消えることができるかもしれないわ。
石になった瞬間に?
小さくなった時に?
何かに混ざって違うものになった時に?
それとも、続いちゃうかもね。あははは。あははは。」
凄く悲しそうな顔で笑っていた。

「次は、希望かもしれない。
小さな生き物に変えてあげるわ。
そうすれば、どんどん大きくなって。どんどん。どんどん。
虫より。動物よりも大きく、もっと大きくなれれば私と会えるかもね。
でも、思うのよ。さっきの液体覚えてる?
あれって、どっちかな?
あれって、あなたの記憶?
あれって、まだ生きてたと思う?
その後に絶叫したのって
あれって、どっちかな?
あれって、あなたの記憶?
あれって、まだ生きてたと思う?
まあ、消えることができるかもしれないわ。
小さな生き物になった瞬間に?
違う生き物になった時に?
人になった時に?
それとも、続いちゃうかもね。
まあ、こっちは私を殺せるかもよ。バカみたいにね。
あははは。あははは。」
凄く嬉しそうに笑って見つめていた。

「希望をおすすめするわ。
だって楽しみましょ、ずっと笑っていられるわよ。
笑いましょ。すごくたのしいわよ。永遠に続く繋がった時間。
ねえ。あなたも、そう思うでしょ。あなたもね。」
凍えるよな笑顔で女を見つめていた。
「選べるなら。。わかってるだろ?」
諦めたように笑っていた。

「質問に質問って酷いわねえ。あははは。まあ、どっちでもいいけど
あなたは、どうしたいの?。
ああ、殺して欲しいは無しね。どっちかだけよ。」
嬉しそうに話しかけていた。

「声が上手く出せないんだ。チョット目の前にきてくれ。ガリ。」
かすれた声で話しかけていた。
「はい、来たわよ。」
嬉しそうに頭の目の前に座って、見つめていた。
「ぺっ。。あははは。絶対に言う通りになんかしてやんない。
殺してみろよ。あははは。やってみろよ。あははは。」
折った歯を吐きつけて、ぶつけて笑っていた。

「ひぃぃぃぃ。。すまなかった。やめてくれ。
すまなかった。やめてくれ。」
女が必死に謝っていた。
「あははは。うふふっ。まだ足りないようね。
そっか、じゃあ違う選択ね。うふふ。楽しみましょ。笑ってちょうだい。
永遠に続く、孤独な世界を楽しんでいてね 。
ああ、私には近づけないから、もう会う事は無いわ。さようなら。」
残忍な笑顔で見られていた。

。。

男は見慣れた風景を見ていた。
「んぅ。あははは。夢かあ。
あっと、全身は有るな。あはは、幻覚かよ。だよなあ。幻覚。幻覚な。
ここは、自分の生まれた家だけど。。ん?何も変わってない。
おーい、帰ってきたぞ。誰かいないか?」
なぜ自分が帰ってきたのか解っていなかった。

「俺は。俺は。父ちゃん母ちゃん。どこにいる?
何処だよ。どこにいるんだ?隠れてないで。。スウ。。」
扉を開けようとしたが、そのまま手が扉を通過していた。
「ぇぇええええ。スウ。。。」
そのまま、無抵抗に身体ごと家に入っていった。
「父ちゃん母ちゃん。俺だよ俺だって、帰ってきたよ。」
さっきまで人がいたような部屋だけが残っていた。
「え?ここは違うのか?ここは、」
今では気にした風もなく、家をすり抜けて探していた。



「ここも、ここは?」

「こっちの家も、ここも。。」

「この家は?ああ、やっとだ。おい、これはどういう事だ?
おい、これって何があったんだ?教えてくれ。
頼むから、教えて欲しいんだ。。。おい、何があった。」
見たことの無い人の家で知らない人が、
何かを話しているのだけが見えていた。

「いない?ひかり?」
断片的な言葉だけが、やっと理解できた。
(あれは幻覚じゃなかった?
俺の知り合いが罵った言葉は、あれは記憶?
本当に?じゃあ、自分は?
俺は生かされた?永遠に?孤独?。。。)

。。

「本当に悪かった。すまなかった本当にすまなかった。
頼むから、何でもするから許して欲しい。これ以上は。
これ以上は、やめて貰えないだろうか。」
女がエリカに謝っていた。
「。。。もう、いいんじゃない?十分でしょ。
時間は沢山与えてあげたわ。もう、十分よね。もう消しましょう。
これが結果よね。どうせ、人は変わらないのよ。
約束を守らない。他人を見下す。すぐに殺し合い。
自分が幸せになろうと、すぐに裏切る。
もう見たくないのよ。べつに死ぬ訳じゃないし、いいでしょ。
ちょっと変わるだけよ。少しだけ他人と近づくだけよ。」
難しい顔で俯いていた。

「じゃあ、これだけは受け取って欲しい。彼女たちからの。」
手に持ったものを渡していた。
「あははは。そうねえ。ちょっと待って、
ゴクゴクゴク。ゴクゴクゴク。ゴクゴクゴク。
あの子達のね。あの子たちの約束よね。解ったわ。
じゃあ、あの子たちは約束を守ってくれていた。
じゃあ、私も少しだけあの子たちを信じて待ってあげるわ。
沢山飲んだから、少しだけ若返ったかも。
うふふっ。あははは。あははは。」
とても嬉しそうに話しかけていた。
「エリカはとても美しい女性だから、何をしても良く似合うよ。」
女はホッとした顔で笑い返していた。

「これからは、どうするの?」
「あっちは、バカが興味を持って捕まえるだろうから、生き餌?
死んでないから、生き餌でいいよね。
監視の方はよろしく、逃がさない?まあ、消えないし、いいかな。
沢山作っちゃえば。あははは。そういえば、沢山よ。
沢山。良いわね。作っちゃおうか。」
ニヤニヤ笑って見つめて答えていた。
「気に入る物でも見つけたら増やせばいいし、
餌なんだから、食べられたら消してくれればいいよ。
どーぞどーぞ、エリカの好きにしてくれればいいよ。」
諦めたように女が答えていた。

「あっちは、マイの関係があるから仮面を付けてくれ、
適当に話すから、内容は合わせてくれよ。」
エリカは、落ちていた仮面を手渡されていた。
「これねえ。よくできてるのね。すごいよね。
溶けなかったし、ありがとうね。エヘへ。カチャ。
全裸仮面。正義の使者。全裸仮面爆誕。
この爆乳が正義の証よ。正義っていいよねえ。正義の爆乳爆誕。
着替えたし、行っちゃう?」
すごく嬉しそうに笑っていた。
「全裸で、歩くのかい?」
嫌そうに話しかけていた。
「ん?あんまり変わんないし、別に全裸でもいいけど。」
不思議そうに見つめて答えていた。

「頼む、最初の格好に着替えてくれ。さっき飲んだしできるよね。」
いつもの感じで話し始めた。
「あははは。そーなの?べつに良いんだけどね。
じゃあ、相棒よろしくね。でも、あれは飲んじゃったから。
すぐに足りなくなっちゃうかもお。
エヘへ。ぜひ。ドクドクとお願い。子宮にしっかりと。
あははは。奥に欲しいなあ。ぶっといので。ぶっ刺して。。」
厭らしい顔で見つめていた。
「俺は女だから出ない。他のでも食べてくれ。
じゃあ、着替えたし行くぞ。テレポート」
エリカの手を取り引っ張って転移した。
「出来るなら。外まで行こうよお。」



「女将はどこにいるの?
すぐに呼んで欲しいんだけど。お願い出来ない?」
凄く美しい笑みで、部屋にいた女に話しかけていた。
「はぃぃぃぃ。いますぐ。いますぐに。」
嬉しそうに、顔を真っ赤になって走って行った。



「なんだって言うん。ひぃぃぃぃお前も。おま。おま。
おい、やつを呼べ。早く呼んでこい。下から連れ出してこい。
処刑は中止だ。早く呼べええ。呼んでこい。さっさと行け。
あのお。エ。。」
話しの途中で、女が口に手を当てて遮っていた。
「話は、個室で話しましょうね。うふふ。」
鋭い顔で女将を睨みつけていた。

「ハイハイ。はい。わかってます。じゃあ、こちらへ。」
卑屈な顔をしているが、すごく嬉しそうに笑っていた。

(本当だったんかい。エリカ様かよ。
あいつもぶっ壊れたんじゃなく。本当かよ。

ああ、女神と違ってエリカか。ヤバそうなやつだが、
女神にそっくりだからか、凄く癒される。
ああ、このままいっそ。。幸せだなあ。。あははは。

そういえば、ギルドの最上位。英雄って。なんだよ。しかも二人って。
あははは。あの場所は。もう無いんだろうな。

あーあ、清々した。あははは。これで、俺がナンバーワン。
そう考えれば、マイって女神かもな。ぶるぶる。ぶるぶる。)


仕事⑨
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