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みさき(運命)
秘書④
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白いシャツに黒いエプロンを身に着けた店員が、
店の奥から少しぎこちない様子でこちらへと歩み寄ってくる。
「佐々木さん、今日はこの女ですか?」
先ほど聞いたスリーサイズが頭に残っているのだろうか、
彼の視線は妙に興味津々で、探るように美咲を見てくる。
「ああ、今日から俺の大事な秘書だ。覚えておけよ。」
「よろしくお願いします。佐々木さんの秘書の藤崎美咲です…」
店員が、美咲の全身を舐めるように顔を近づけてくる。
「佐々木さん、こんな美人をこんな格好にさせて、露出調教ですか?」
「この女の趣味さ。そうだろう、美咲?」
美咲は顔を伏せ、「…」と、無言で頷いて耐えるしかなかった。
だが佐々木はさらに声を張り上げる。
「この女は、秘書の面接にノーパンノーブラで来るような変態だ!」
「へえ…、こんな美人が露出趣味なんですかぁ?最高ですねぇ。変態かぁ。
だから、こんな服を着て、この店に来たんですね。」
店員は声をひそめてニヤリと笑い、
その態度を見た美咲は、思わず顔を赤らめて目をそらす。
店員は、美咲が恥ずかしそうにする様子を楽しむかのように、
遠慮なく目の前でしゃがみ込み、
スカートのスリットに指を滑り込ませた。
そんな態度をする店員に「イヤ…やめて」と、
美咲の心は嫌がるが、彼女の体は動かない。
店員は、美咲が嫌がりもせず立ち尽くしていたので、
変態の彼女が見て欲しいのだと思い、
ボタンの取れた合わせ目を広げて、その奥の暗がりを覗き込んだ。
「変態ってわりには綺麗ですねぇ。佐々木さん。コレは大当たりですよ。」
「何。何を見たの?」自分のアソコが店員に見られたと知った瞬間に、
目の前が真っ白になり、あのDVDに映った女と同じになったと、
下着も無い状態で、あれと同じ事をされていると呆然と立ち尽くす。
「オット。あはは。じゃあ、コッチも…こりゃスゴイ。」
美咲の顔が変わり、メス独特の反応が始まった事に気づいた店員は、
嬉しそうに覗き込んでいた顔が、好色そうに歪んでいた。
続いて店員が立ち上がると、みぞおち辺りまで広がった胸元を軽く開き、
容赦なく美咲の胸と、大きく膨らんだ突起を外に出していた。
「上も下だって綺麗な身体だろう?
胸もFって言っているが、それ以上かもな。
もちろん、これから俺達で育ててやれば、もっと大きくなるだろう。」
「へぇ。こんなに美人で若い子が、こういうシュミで、
しかも、佐々木さんの秘書になるなんて最高ですねぇ」
佐々木は店員に目配せし、薄笑いを浮かべた。
「ああ、だがな、こいつもすぐにこういう事に慣れるさ…なあ、美咲?」
「…すみません、社長…わ…私…すみません」
美咲の視線が床に落ちると、
佐々木は彼女にさらに追い打ちをかけるように命じた。
「美咲、脱げ。」「ひやぁ…いや…ひやぁあ。」
しかし、佐々木はそんな彼女を嘲笑うかのように、
襟元を指先でつまんで、数個しか止まっていないボタンごと一気に、
デニムワンピースを引き裂こうとする。
「美咲、逃げ場はないぞ。大人しく脱げ…それとも?」
美咲の目に恐怖と羞恥が入り混じり、
彼女の抵抗の力は次第に弱まっていった。
「こんな場所で、こっ…こんな…」
必死に考えても逃げ場がないし誰も助けてくれない、
「そろそろ、客が来るかもなあぁあ」
「佐々木さん。それって営業妨害ですってぇ。
それとも、私の店を閉店させるつもりですか?
全裸の女が店で何かをしたら、警察のお世話になりますって。」
二人の嬉しそうな声が店内に響き渡る中、
美咲の心は恐怖と羞恥に揺れ、逃げ場を失ったと現実を痛感していた。
そんな気持ちに気付いた佐々木の指先は、
襟元にかかりながらも、先ほどとは違って優しく引くだけになり、
その瞬間、美咲の心の奥で、何かが崩れ始める音が聞こえた。
「脱ぐの?こんな場所で…全裸に?」と、喜びに似た声が聞こえる。
自分の心の奥から聞こえる感情に、彼女は小さく息を呑んだ。
「さあ、美咲。客が来る前に下着を買って帰るぞ
それとも、その体を沢山の客に見せたいってのなら待ってもいいが?」
「佐々木さん。客はマズイですって、こんないい女がいたら、
抑えられなくなって、大変な事になります。勘弁してくださいよぉ」
佐々木の言葉は彼女の心に重くのしかかり、
笑っている店員の顔には、明らかに言葉と違う感情が見とれ、
美咲は、二人の表情を見て背中にぞくりとした寒気が走る。
美咲は唇をかみ締め、
佐々木に頷くと震える手で残っていたボタンを外し、
「脱ぐだけ…ただ脱ぐだけよ…下着を試着するだけ…」
と襟元に手を伸ばした。
美咲の意思を感じた佐々木の冷たい視線が突き刺さり、
さっきまで襟をつまんでいた彼の指先が離され、
それを見ていた店員の目が、さらに彼女を追い詰める。
「…どうして、こんなところに来てしまったんだろう…」
と、美咲は頭の片隅でそう思った。
もともとは、ただの普通に過ごす一日だったのに、
気がつけば、こんな店で全裸を晒そうとしているし、
男に囲まれて、心の逃げ場さえも失っていた。
「美咲、そら、手を止めるな。早くしないとみんなが来るぞ…」
佐々木の言葉が、彼女の動きを再び促し、
店員の目が、彼女の身体を熱くする。
彼女は心の奥底で「やめたい」と叫びたかったが、
「社長、もうやめて…」と震える声で、お願いするのが限界だった。
その懇願にも、佐々木は答えることなく冷たい笑みを浮かべ、
その横で店員が、無言で彼女の動きをじっと見つめている。
「大丈夫だ、今なら俺がちゃんと守ってやる。さあ、続けるんだ。」
佐々木の温かい感情と錯覚してしまいそうな声と、
彼の冷たい指が彼女の肩に触れ、美咲の体は小さく震えた。
佐々木に従わざるを得ない状況の中、
彼女は一歩、一歩と、自分を壊され奪われていく感覚になり、
頼りなかったが、心を落ち着かせるには十分な服に手をかけ、
「友達の為に…コレは、友達の為に…」と、念仏のように唱え、
必死に違う感情に流されないように、ゆっくり服を脱ぎ始める。
「パサッ…」「スゲ」「…チャント立て」
全身が熱いほどに高揚して、その気持ちを認めないように、
恥ずかしいと言って、すぐにしゃがみこんで身体を隠したい。
それがダメでも、腕を胸を縦断するように添えて、
もう一方の手を広げて、痛い程に見られている場所を隠したい。
そんな気持ちなど無視した、佐々木の声と態度が怖すぎて、
目をつぶり直立不動で、「違う…そんな事思っていない…DVDも嘘だ」
と、高揚と恍惚に震える身体を、必死に押さえつけていた。
「俺の秘書が我慢しているんだ。早く持って来い」
細かく震える体と、
色々な感情が混じって、全身が真っ赤に染まった美咲を、
店員はなぶるように、顔を近づけて色々な場所を覗いていたが、
佐々木の怒声を聞いて慌てて駆け出した。
。
どれだけの時間、全裸で待っていたのだろう。
「もうすぐ…もう少しで…大丈夫。まだ来ない…いや、来るの?」
部屋のエアコンの冷風が肌をなでるたびに、思わず身体が震える。
これ以上のことは無い、これで最後だと自分に言い聞かせ、
必死に動かないようにしている美咲。
しかし、佐々木は明らかに楽しそうにこちらを見ているし、
店員が何かを探している音が雑然と聞こえてくる。
「この感情は違う。これは怖いのよ…全身が熱いのは怖いから…」
頭の中で、DVDの中で見たあの女がちらつく。
その光景を思い出すたびに、美咲の中で今の心とは別の感情が膨らみ、
「あの女は違った。あれは別人。あの顔は私?あの格好で…」
今も感じてしまう。その感情をまた否定して抑え込もうとする。
美咲がそんなふうに待っていると、店員が何かを手に駆け寄ってきた。
「佐々木さん、これなんかどうでしょうか?」「渡してやれ」
美咲は無防備な格好のまま手渡された下着を見つめ、
震える指でそっと受け取った。
渡されたのは、高校時代に着ていたようなコットンの下着。
懐かしさが込み上げて、思わず笑みがこぼれる。
そんな彼女の様子を見て、店員の顔が一層いやらしく歪んだ。
しかし、それを見た佐々木は不機嫌そうに顔をしかめて、
「さっさと着てみせろ。次もあるんだからな」と言い、
「早く、美咲ちゃん」と嬉しそうに店員は笑って見ている。
二人の態度があまりにも対照的だったので、
美咲は逆に冷静になってしまい、
全裸のまま二人の前に立ちながらも、淡々と着替えを始める。
見慣れたデザインの下着なので、自然と足を通してショーツを履き、
肩紐に腕を通してお辞儀をしながらホックを止めた。
「これでいいんですか?秘書って…こういう感じで?」
嫌でたまらなかった下着に着替えるとういう行為が、
呆気なく終わった事に戸惑い、一段と冷静になっていた。
「佐々木さん、これでいいですか?」「早く、美咲ちゃん。早く」
「まあ、いい。これじゃない。次」
脱ぐのは思った以上に簡単だった。
すでに全裸を見せているから、隠すべきものなど何もないと開き直り、
その気持ちが心を軽くさせる。
腰に手を当て、ショーツを下ろし、ホックに手をかけてブラも外した。
「ちょっと小さいかな。
ショーツはいいけど、ブラはあと数サイズ上がいいな」
気づけば、落ち着いた気持ちで下着を試着している自分がいた。
「美咲ちゃん、この袋、ここ、ここに入れて!」
興奮した様子で、ジッパー袋を差し出す店員の目が少し怖かったが、
言われるままに脱いだ下着を袋に入れて閉じると、
彼はそれを大事そうに両手で抱えていた。
その様子を嫌そうに見ていた佐々木は、
下着が入った透明な袋を持ってソワソワする店員に向かって、
「さっさとトイレにでも行ってこい」と、冷たく言い放った。
すると、店員は喜び勇んでその場を去っていった。
秘書④
店の奥から少しぎこちない様子でこちらへと歩み寄ってくる。
「佐々木さん、今日はこの女ですか?」
先ほど聞いたスリーサイズが頭に残っているのだろうか、
彼の視線は妙に興味津々で、探るように美咲を見てくる。
「ああ、今日から俺の大事な秘書だ。覚えておけよ。」
「よろしくお願いします。佐々木さんの秘書の藤崎美咲です…」
店員が、美咲の全身を舐めるように顔を近づけてくる。
「佐々木さん、こんな美人をこんな格好にさせて、露出調教ですか?」
「この女の趣味さ。そうだろう、美咲?」
美咲は顔を伏せ、「…」と、無言で頷いて耐えるしかなかった。
だが佐々木はさらに声を張り上げる。
「この女は、秘書の面接にノーパンノーブラで来るような変態だ!」
「へえ…、こんな美人が露出趣味なんですかぁ?最高ですねぇ。変態かぁ。
だから、こんな服を着て、この店に来たんですね。」
店員は声をひそめてニヤリと笑い、
その態度を見た美咲は、思わず顔を赤らめて目をそらす。
店員は、美咲が恥ずかしそうにする様子を楽しむかのように、
遠慮なく目の前でしゃがみ込み、
スカートのスリットに指を滑り込ませた。
そんな態度をする店員に「イヤ…やめて」と、
美咲の心は嫌がるが、彼女の体は動かない。
店員は、美咲が嫌がりもせず立ち尽くしていたので、
変態の彼女が見て欲しいのだと思い、
ボタンの取れた合わせ目を広げて、その奥の暗がりを覗き込んだ。
「変態ってわりには綺麗ですねぇ。佐々木さん。コレは大当たりですよ。」
「何。何を見たの?」自分のアソコが店員に見られたと知った瞬間に、
目の前が真っ白になり、あのDVDに映った女と同じになったと、
下着も無い状態で、あれと同じ事をされていると呆然と立ち尽くす。
「オット。あはは。じゃあ、コッチも…こりゃスゴイ。」
美咲の顔が変わり、メス独特の反応が始まった事に気づいた店員は、
嬉しそうに覗き込んでいた顔が、好色そうに歪んでいた。
続いて店員が立ち上がると、みぞおち辺りまで広がった胸元を軽く開き、
容赦なく美咲の胸と、大きく膨らんだ突起を外に出していた。
「上も下だって綺麗な身体だろう?
胸もFって言っているが、それ以上かもな。
もちろん、これから俺達で育ててやれば、もっと大きくなるだろう。」
「へぇ。こんなに美人で若い子が、こういうシュミで、
しかも、佐々木さんの秘書になるなんて最高ですねぇ」
佐々木は店員に目配せし、薄笑いを浮かべた。
「ああ、だがな、こいつもすぐにこういう事に慣れるさ…なあ、美咲?」
「…すみません、社長…わ…私…すみません」
美咲の視線が床に落ちると、
佐々木は彼女にさらに追い打ちをかけるように命じた。
「美咲、脱げ。」「ひやぁ…いや…ひやぁあ。」
しかし、佐々木はそんな彼女を嘲笑うかのように、
襟元を指先でつまんで、数個しか止まっていないボタンごと一気に、
デニムワンピースを引き裂こうとする。
「美咲、逃げ場はないぞ。大人しく脱げ…それとも?」
美咲の目に恐怖と羞恥が入り混じり、
彼女の抵抗の力は次第に弱まっていった。
「こんな場所で、こっ…こんな…」
必死に考えても逃げ場がないし誰も助けてくれない、
「そろそろ、客が来るかもなあぁあ」
「佐々木さん。それって営業妨害ですってぇ。
それとも、私の店を閉店させるつもりですか?
全裸の女が店で何かをしたら、警察のお世話になりますって。」
二人の嬉しそうな声が店内に響き渡る中、
美咲の心は恐怖と羞恥に揺れ、逃げ場を失ったと現実を痛感していた。
そんな気持ちに気付いた佐々木の指先は、
襟元にかかりながらも、先ほどとは違って優しく引くだけになり、
その瞬間、美咲の心の奥で、何かが崩れ始める音が聞こえた。
「脱ぐの?こんな場所で…全裸に?」と、喜びに似た声が聞こえる。
自分の心の奥から聞こえる感情に、彼女は小さく息を呑んだ。
「さあ、美咲。客が来る前に下着を買って帰るぞ
それとも、その体を沢山の客に見せたいってのなら待ってもいいが?」
「佐々木さん。客はマズイですって、こんないい女がいたら、
抑えられなくなって、大変な事になります。勘弁してくださいよぉ」
佐々木の言葉は彼女の心に重くのしかかり、
笑っている店員の顔には、明らかに言葉と違う感情が見とれ、
美咲は、二人の表情を見て背中にぞくりとした寒気が走る。
美咲は唇をかみ締め、
佐々木に頷くと震える手で残っていたボタンを外し、
「脱ぐだけ…ただ脱ぐだけよ…下着を試着するだけ…」
と襟元に手を伸ばした。
美咲の意思を感じた佐々木の冷たい視線が突き刺さり、
さっきまで襟をつまんでいた彼の指先が離され、
それを見ていた店員の目が、さらに彼女を追い詰める。
「…どうして、こんなところに来てしまったんだろう…」
と、美咲は頭の片隅でそう思った。
もともとは、ただの普通に過ごす一日だったのに、
気がつけば、こんな店で全裸を晒そうとしているし、
男に囲まれて、心の逃げ場さえも失っていた。
「美咲、そら、手を止めるな。早くしないとみんなが来るぞ…」
佐々木の言葉が、彼女の動きを再び促し、
店員の目が、彼女の身体を熱くする。
彼女は心の奥底で「やめたい」と叫びたかったが、
「社長、もうやめて…」と震える声で、お願いするのが限界だった。
その懇願にも、佐々木は答えることなく冷たい笑みを浮かべ、
その横で店員が、無言で彼女の動きをじっと見つめている。
「大丈夫だ、今なら俺がちゃんと守ってやる。さあ、続けるんだ。」
佐々木の温かい感情と錯覚してしまいそうな声と、
彼の冷たい指が彼女の肩に触れ、美咲の体は小さく震えた。
佐々木に従わざるを得ない状況の中、
彼女は一歩、一歩と、自分を壊され奪われていく感覚になり、
頼りなかったが、心を落ち着かせるには十分な服に手をかけ、
「友達の為に…コレは、友達の為に…」と、念仏のように唱え、
必死に違う感情に流されないように、ゆっくり服を脱ぎ始める。
「パサッ…」「スゲ」「…チャント立て」
全身が熱いほどに高揚して、その気持ちを認めないように、
恥ずかしいと言って、すぐにしゃがみこんで身体を隠したい。
それがダメでも、腕を胸を縦断するように添えて、
もう一方の手を広げて、痛い程に見られている場所を隠したい。
そんな気持ちなど無視した、佐々木の声と態度が怖すぎて、
目をつぶり直立不動で、「違う…そんな事思っていない…DVDも嘘だ」
と、高揚と恍惚に震える身体を、必死に押さえつけていた。
「俺の秘書が我慢しているんだ。早く持って来い」
細かく震える体と、
色々な感情が混じって、全身が真っ赤に染まった美咲を、
店員はなぶるように、顔を近づけて色々な場所を覗いていたが、
佐々木の怒声を聞いて慌てて駆け出した。
。
どれだけの時間、全裸で待っていたのだろう。
「もうすぐ…もう少しで…大丈夫。まだ来ない…いや、来るの?」
部屋のエアコンの冷風が肌をなでるたびに、思わず身体が震える。
これ以上のことは無い、これで最後だと自分に言い聞かせ、
必死に動かないようにしている美咲。
しかし、佐々木は明らかに楽しそうにこちらを見ているし、
店員が何かを探している音が雑然と聞こえてくる。
「この感情は違う。これは怖いのよ…全身が熱いのは怖いから…」
頭の中で、DVDの中で見たあの女がちらつく。
その光景を思い出すたびに、美咲の中で今の心とは別の感情が膨らみ、
「あの女は違った。あれは別人。あの顔は私?あの格好で…」
今も感じてしまう。その感情をまた否定して抑え込もうとする。
美咲がそんなふうに待っていると、店員が何かを手に駆け寄ってきた。
「佐々木さん、これなんかどうでしょうか?」「渡してやれ」
美咲は無防備な格好のまま手渡された下着を見つめ、
震える指でそっと受け取った。
渡されたのは、高校時代に着ていたようなコットンの下着。
懐かしさが込み上げて、思わず笑みがこぼれる。
そんな彼女の様子を見て、店員の顔が一層いやらしく歪んだ。
しかし、それを見た佐々木は不機嫌そうに顔をしかめて、
「さっさと着てみせろ。次もあるんだからな」と言い、
「早く、美咲ちゃん」と嬉しそうに店員は笑って見ている。
二人の態度があまりにも対照的だったので、
美咲は逆に冷静になってしまい、
全裸のまま二人の前に立ちながらも、淡々と着替えを始める。
見慣れたデザインの下着なので、自然と足を通してショーツを履き、
肩紐に腕を通してお辞儀をしながらホックを止めた。
「これでいいんですか?秘書って…こういう感じで?」
嫌でたまらなかった下着に着替えるとういう行為が、
呆気なく終わった事に戸惑い、一段と冷静になっていた。
「佐々木さん、これでいいですか?」「早く、美咲ちゃん。早く」
「まあ、いい。これじゃない。次」
脱ぐのは思った以上に簡単だった。
すでに全裸を見せているから、隠すべきものなど何もないと開き直り、
その気持ちが心を軽くさせる。
腰に手を当て、ショーツを下ろし、ホックに手をかけてブラも外した。
「ちょっと小さいかな。
ショーツはいいけど、ブラはあと数サイズ上がいいな」
気づけば、落ち着いた気持ちで下着を試着している自分がいた。
「美咲ちゃん、この袋、ここ、ここに入れて!」
興奮した様子で、ジッパー袋を差し出す店員の目が少し怖かったが、
言われるままに脱いだ下着を袋に入れて閉じると、
彼はそれを大事そうに両手で抱えていた。
その様子を嫌そうに見ていた佐々木は、
下着が入った透明な袋を持ってソワソワする店員に向かって、
「さっさとトイレにでも行ってこい」と、冷たく言い放った。
すると、店員は喜び勇んでその場を去っていった。
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